ジムトレーニング(会山行)

メンバー:I村さん(L)、矢内さん、A木さん(SL)、T橋さん、I澤さん、H島さん、U田

5月後半の会山行は当初古賀志山エリアで岩トレを予定しておりましたが、直前まで天気が二転三転。朝方に雨がやむとの天気予報を信じて現地に向けて出発しましたが、期待を裏切りインターを降りても霧雨がしとしとと、しっかり路面を濡らしていました……。インター最寄りコンビニで集合して協議を重ねた結果、浦和にUターンしてエナジーにてジムトレすることに。

長いドライブを経て浦和に戻るとちょうどオープン時間。体調不良から回復したH島さんと合流して練習開始です。

Y内さんI村さんにマルチピッチクライミングのロープワークまずは地上で小1時間ほどご教授していただき、練習壁が空いたら実践。頭をこんがらせながらも何度も何度も繰り返し練習させていただきました。

ボルダリングをしてみたり、見学のO滝さんを交えてギア談義をしたり、元気な人は登り込みをしたりと午後までめいめいに練習を重ねて、生憎のお天気ではありましたが有意義な1日となりました。みなさんありがとうございました!

【春合宿③】剱岳

日時:2025年5月4日(日)~2025年5月5日(月)

メンバー:Y内さん(L)、I村さん(装備)、I澤さん(気象)、U田(記録)

1日目:8:00 馬場島荘 - 14:00 早月小屋 (TS)

2日目:6:15 早月小屋 - 8:00 剱岳 - 11:00早月小屋 - 15:30 番場島荘

春合宿GW後半班は、昨年末にチャレンジするも早月小屋までしか辿りつけなかった剱岳に再びチャレンジしてきました。

直前まで天気予報は安定せず、一週間ほど前から気象担当のI澤さんが毎日お天気予報をお知らせしてくれ、日程が二転三転しつつも、4日から5日は晴れそうとのこと決行。

前日深夜からI澤さんに順番にピックしてもらい、夜通し車を走らせ富山まで向かい、余裕を持って番場島荘へ到着します。

番場島荘の駐車場には車がぎっしり!こんなに登る人がいるのかとびっくりしました。

上空にはどんよりとした雲がかかっていますが、きっと晴れてくるだろうと希望を持ってスタートします。

今回はしっかり石碑を見れました!

ひたすら急登が続く早月尾根ですが、雪もしまっており順調に進みます。しかし快晴予報とは裏腹に、登るにつれてガスは濃くなっていき、とうとうぽつぽつと雨が降り始めました。右も左も真っ白の中、修行のように、ひたすらもくもくと進みます。

そして14時、番場島荘を出発してわずか6時間で(小雨に降られた以外は)たいした苦労をすることもなく丸山に到着。

前回、伊折からのアプローチを含めて3日かかった丸山山頂まで一瞬で到着!

そこから早月小屋はすぐそこです。既に2パーティー幕営していました。夜間から爆風予報となっていたため、風がよけられそうな小屋の傍で、1時間ほどかけてしっかりとした壁を作ります。作業中に雨は雪に変わり、今日はもう眺望は望めないかと思いましたが、夕方頃にはだんだんと雲が取れ晴れてきました。

鉄壁の壁

当初小窓尾根の案もでていましたが、眼前にくっきりと見えた小窓尾根のえげつないアップダウンぶりに震え、早月尾根でよかった……と心底思いました……。(でもいつか行ってみたい。)

小窓尾根を眺めながらモクるI澤さん

次の日。予報では風速20m/sを超えていたため、起床時の風次第ではそのまま撤退する可能性もありましたが、外に出てみると思いのほか風が弱い!!予定通り5時過ぎにテントを出発です。

先行パーティーの方が登っている姿から遠めにも急登さを察する

最初から壁のような登りに寝起きの身体は悲鳴を上げます。しかしそれは序の口、似たような壁が次から次へと現れました。ふくらはぎがあっという間にぱんぱんになりながら、元気なY内リーダーとI澤さんにおいてかれないよう必死に登ります。

一部夏道も
どこを登るのが、登りの時点では全くわかりませんでした…。
天気はどんどん晴れてきて、テンションは上がります。

獅子頭、カニのハサミといった難所は全て巻き道がついていました。トラバースもしっかり凍っていたため、問題なく通過。

一部鎖がでているところも

そろそろ山頂が近いだろうかという頃に、最後の難関のルンゼがきました。(余談ですが、みんなルンゼなの?と言っていましたが、富山県山岳警備隊のXにも「通称蒼氷ルンゼ」との表記をみたのでルンゼのはず)

先行していた2パーティーが下山してるのを退避して待ちますが、皆さんダブルアックスで慎重にクライムダウンしており、こんなところを下りるのかと早くも帰りが心配になりながら登り始めます。ここのルンゼだけ何故か雪が緩んでおり、コンディションの違いに愕然。一歩一歩びくびくしながらどうにか登り切りました。しかしここを終えてしまえばすぐに山頂です。

ご褒美の稜線歩き
まだ完全にガスは取り切れていませんでしたが、朝一に比べればいいコンディション
I澤さんんのヒミツ道具で記念撮影

余韻もそこそこに、雪が緩む前に下山を始めます。下りは案の定、とても怖かった!ステップを頼りにおりようとしてしまい、蹴り込みが足りないとリーダーにアドバイスをもらいます。

あとからここがカニのハサミだったのかと気づきました。
ひたすらクライムダウン
小屋に戻る頃には快晴

小屋に戻りましたが、すぐに撤収作業に入れないほどみんなでぐったり。しばらく休憩してから、重い腰を上げて下山を開始します。あとは下るだけと思っていましたが、気温が上がって雪がずるずるになり、何回かプチ滑落しながらの下山でした。

毛勝三山を眺めながらの下山路
春でも下山は試練だった!

帰りはまたしても富山きときと寿司でおいしいお寿司を満腹になるまで食べ、交代で運転しながら埼玉まで戻ってきました(🔰のU田ほとんど運転できずすみません……!!)

前回はまったく登れるイメージが湧かない、果てしない遠い山というイメージでしたが、今回再挑戦して無事に登頂でき、人間が登れる山なんだなあと実感することができました。(……が、これを厳冬期に登るというのは途方もないことだと改めて認識しました。)

(また冬に挑戦したくなるかどうかは置いておいて)冬春と一緒に挑戦できたY内さんはじめ、I村さん、I澤さんありがとうございました!初剱が念願の積雪期になったの一生忘れません。

【春合宿②】2日目 大中子(おおなご)山

メンバー:F王寺さん、H島さん(SL)、U田(L)

6:30 林道スタート - 7:00 登山道取り付き - 9:30 クマ山 - 11:45 下山

女子だけの春合宿2日目は、当初燧ヶ岳を予定しておりましたが国道352号線が開通せず、登山口まで辿り着けないため断念。予定を変更しF王寺さんが事前に目星をつけてくださっていた大中子山へ。

会津百名山に選定されており、登山道は冬季限定とのことなので、それはそれでわくわくする!と調べると登山記録が極端に少ない。今年は2週間程前に登頂した人の記録しか見つからず、ほぼ情報がない状態で登山口へ向かいました。

駐車できる場所も定かでなかったため、登山口手前の林道路肩に車を止めて出発。(が歩きだしてから、もう少し奥まで車でいけたことが発覚。)

30分ほど林道歩きをして、登山口に到着。取り付きの真横を流れる沢は昨日と同様雪解け水で爆流!渡渉があるため、これ渡れるだろうかと少々不安になりながら入山します。

渡渉する予定の支流が奥に見えていますが、水流がすごいのが遠目にも明らか

ある程度踏み跡やピンクテープもありましたが明瞭とは言えないため、うろうろしながらまずは最初のポイントの渡渉地点まで。

思ったよりは川幅も狭く、何カ所か渡れそうなポイントがあったため、各々好きな場所を渡渉します。

F王寺さんとH島さんは敢えて難しいところからチャレンジ(しているように見えました笑)

あとは単純に尾根を辿ればOKと思いましたが、これがとても急!雪があればアイゼンでサクサク登れそうではありましたが、雪がないためずるずるの土。一回足を滑らせたら止まれなさそうな斜度にひやひやしながら登ります。下り用にロープあった方がよかった?最低限ヘルメットだけでも持ってくるべきだったかも……??と後悔しました。

下山の時に道を間違えないように、枝で目印を作りながら進みます。

標高900mあたりからは斜度も緩やかになってきましたが、今度は藪が出てきました。藪をかき分けたり残雪の上を辿ってみたりしますが、なかなか思うように進みません。

振り返ると昨日登った会津駒ケ岳~燧ケ岳の広くなだらかな稜線!

(昨日夜はキャンプ場にも爆風が吹き荒れテントが大暴れし、みんな若干の寝不足だったこともあり)標高1,500mあたり、いい加減疲れてきた~!という頃に、木に「クマ山」という謎の文字が刻んであるのを発見したため、ここを本日のピークとすることにしました。

ピークとは思えないような場所で発見
最高到達地点で。

下山はアイゼンを着用。最初の極端に急だった尾根は、土にアイゼンをぐさぐさと刺しながら下りることで、なんとか事なきを得ました。

林道まで戻ったら、収穫タイムの開始です。

春の恵みが大量
お買い物帰りスタイルのF王寺さんとH島さん

帰りは燧の湯でさっぱり汗を流して帰路につきました。

情報が少なかったとはいえ装備やルーファイなど反省点が多かったですが、思いがけずバリエーション感があり、予期しない方向で楽しむことができました。ピークは踏めませんでしたが、またいつかしっかり雪が残ってる時期に再チャレンジしたい…かも?

予定通りとはいきませんでしたが充実した2日間を過ごすことができました、F王寺さんH島さんありがとうございます!

雪訓(会山行)

メンバー:F寺、Y内、A木、I村、U田、Y代、H島、I澤(L)
日程:2025年4月12日(土)
場所:湯檜曽川を挟んで白毛門駐車場の対岸の斜面(湯檜曽川右岸側)

4月会山行は2月SMSCA講習会の内容共有と、春合宿前の技術確認を目的として雪訓を実施しました。
私I澤は初めて訓練山行の進行役?講師役?を務めさせていただきました。
説明が分かり辛かったり未熟な部分があったかと思いますが、経験を積み重ねて、より良い訓練山行を実施・完遂できるように精進します。
ご参加いただいた皆様、緊急連絡先をお引受け頂いたT橋さん、今回もありがとうございました🙇

【内容】
➀スタンディングアックスビレイにおける自己脱出
➁ボディビレイ
③支点構築(スノーバー、土嚢、スノーボラード)
➃梱包・搬送

【スタンディングアックスビレイにおける自己脱出】
まずは、2月SMSCA講習会の内容共有としてスタンディングアックスビレイにおける自己脱出をやりました。
手順はこちらを参照して頂きたいのですが、
特に、≪肩絡みで確保した後、ビレイループに掛けたカラビナにムンターヒッチを掛けて、両手を自由にする≫までの工程に苦慮している様子でした。

重要なのは、“手順”そのものではなく、“手順”の持つ意味。
その意味を理解したうえで、“手順”に固執するのではなく、自分自身が確実にやれる方法を身に着けることが重要。
そして、例えば後輩への指導方法の一つの類型として“手順”とその“意味”を伝授する。
そうすれば、“手順”自体が改良・変更されても、対応できるのだと思います。

まずは平らな場所で手順を確認しました。
斜面に移動して確保から自己脱出の練習をしました。

【ボディビレイ】
そもそもボディビレイがちゃんとできていないのではないかという話になり、併せて、ボディビレイの練習も行いました。腰絡みと肩絡みです。
実際の山行でもよく使うので、自信をもって確保できるようになっておきたいです!

腰絡みを練習するY代さん

【支点構築】
スノーバー、スノーボラードで支点構築を行いました。
一部の参加者の方々には土嚢での支点構築も学習しました。
現場の状況に合わせて持ち合わせているもので支点構築するためには、なるべく多くの方法を知っている方が有利です。
その時の雪質や天候、気温などの条件によっても、最適な支点構築は変わると思います。

スノーボラード。この日は気温も高く雪がしっかり固まった。

【梱包・搬送】
訓練の最後に梱包・搬送を行いました。
山行中の事故で要救助者が行動不能に陥った時、風雪を凌げる場所に移動させたり、救助ヘリが近付ける場所まで移動させる必要があります。
今回は雪上で使える梱包・搬送技術でしたが、今後機会を見つけて、無雪期の梱包・搬送技術も勉強・訓練したいと思いました。

スノーバーと同様にT字の溝に埋める。スリングの巻き付け方にすっぽ抜けを防ぐ工夫がある。
要救助者役はY内さん。搬送中に足が広がらないように膝、足首を固定する。
ツエルトに雪玉やカラビナなどを入れて、クローブヒッチでロープとツエルトを接続する。
斜面を下ろす練習。搬送中は要救助者の表情・様子を確認する係を設けたい。ツエルトが顔に覆いかぶさって呼吸できないなど注意。
F寺さん私物の簡易担架。洗濯ネットなどで製作したとのことです。軽量・コンパクトでとても便利。

当会の掲げる安全登山、遭難対策を実現するためには、今回の雪訓内容も含め、講習会への参加⇒最新の技術習得⇒会内での共有(訓練山行など)のPDCA サイクルを回していくことは有効な手段の一つです。遭難対策の技術・仕組みがベースにあって、”より高く、より困難”な山行にトライできる。自分自身、まだまだ先輩方に頼り放しですので、引き続き、技術の習得⇒会への還元に努めて参ります。改めまして、皆様、今回もありがとうございました!

雪洞泊訓練 in 東谷山(会山行)

パーティ➀:N山、F寺、Ⅰ村(L)、T橋、A木(SL)、U田、Y代、Ⅰ澤
パーティ➁:N村、S方(3/9(日)のみ参加)
日程:2025年3月8日(土)-9日(日)
1日目:10:50二居パーキング-11:05東谷山入山口-11:45東屋-雪洞適地に移動し訓練
2日目:8:00訓練スタートー11:40下山開始

3月会山行は「雪洞に泊まってみよう!」ということで、昨年できなかった雪洞泊をやることに。
「雪洞に泊まってみよう!」と思ったら、ご指導頂ける先輩がいる。
とってもありがたいことです。
これも当会約70年の歴史で技術が伝授されている証。

【1日目】
「雪洞泊なんだから楽しまなくっちゃ❤️」ということで、居酒屋さながらの仕入れツアーを敢行。
まず、『永井食堂』さん。お目当てはもちろんモツ煮。自販機でサクッと購入できるので、日夜問わず働く仕入れ担当にはありがたい。
「モツ煮にはやっぱりネギだねよ❤️」ということで、コンビニの地場野菜コーナーで激安・極太ネギを入手。
これで終わりかと思ったら、そこに別車両から「いい酒屋があるよ❤️」と情報あり。
そう...離れていても思いはひとつ。それが浦和渓稜山岳会だ(笑)
『一桝屋』さんで、にごり酒(一升瓶)を購入。
開店準備が整ったので、集合場所の二居パーキングへ向かう。

初日は天気が良かったので、『宿場の湯』前の駐車場は満車で、二居パーキングに駐車する。
しばらく舗装された道を進み、東谷山入山口に到着。そこから40分程で途中にある東屋に着いた。

東屋下の斜面に雪洞を掘れないかとプローブで積雪量を測るが、8人が泊まるには足りなそう。
N山さんから「もう少し登ったところに吹き溜まりができている適地があるよ」とご助言頂き、T橋隊長、U田さん、私の3人で適地を探す旅に出た。
登山道から逸れて斜面をラッセルしてトラバースしたところに、尾根上に積もった雪で形成された雪壁があったので、ここでも出来るなと思って東屋に戻ろうとしたら、、、

最初に見つけた雪壁

N山さんから「もう少し行った所にもいい所があるよ」とご助言頂き、5~10分くらい登山道上を進むと、明確な吹き溜まりができていて、プローブで測ると十分雪があったので、そこが良さそうでした!

このような斜面にできた吹き溜まりが良さそう

こちらの方が積雪量が多かったですし、雪壁になっていないので、尾根上の登山道から吹き溜まり下にアプローチできました。
最初に見つけた雪壁は登山道から逸れて、ラッセルしてアプローチする必要がありましたし、雪壁になっていたので、雪が締まって硬く、掘るのに苦労したかもしれないです🤔
これも試してみないとわからいですね~。何事も経験!

早速、適地に移動し雪洞作りスタート。
今回は8人用の巨大雪洞である為、2カ所から掘っていき、雪洞内で繋げる作戦だ。
入口はしゃがんで入れるほどの大きさにして、中の空間を広げることで、外気の流入を最低限にすることができる。

ブルーシートに掘り出した雪を載せて運び出す
中の人は濡れるので対策が必要

雪洞作りに必ず必要なのはスコップ、スノーソー。
あると便利なのは、雨合羽、レジャーシート、ノコギリ、文房具の下敷き。
雪が解けて濡れるので、雨合羽があると便利。
レジャーシートは掘り出した雪を運び出すのに使う。自分の下に敷いて作業すれば、濡れ防止にもなる。
ノコギリは邪魔な木や根を取り除くのに使う。スノーソーの代りにもなる優れものだ。
下敷きは最後の仕上げの工程で使う。プラスティックの下敷きを使って天井の凹凸を滑らかにすることで、天井からの水垂れを減らすことができる。

雪洞作りだけではない。
T橋さんは外でキッチン兼食卓作り。立派な特設会場が出来上がった。
F寺さんは、私が作った微妙なトイレを熟練の技で手直し。
トイレへと続くウィニングロードも施工頂いた。

全員一丸となって取り組むこと3時間。やっと雪洞が完成。
お楽しみの宴会へ!

まずは、T橋さん制作の特設ダイニングでお食事。
肉が旨いのなんの。寒いのなんて気にならない旨さ。
あれだけの食材買い出しするの大変だったと思います。
T橋さん、食事担当の皆様、ありがとうございました!!

雪洞に潜り込んでからは、水作り後、宴会再開。
今朝、仕入れたモツ煮とにごり酒、F寺さん特製のホットワインなど最高の夜でした!!
ちなみに、雪洞内にはロウソクを灯すことを忘れず。
理由はひ・み・つ...ではなく、酸欠に気付くためですね~

料理をすると煙が立ち込め怪しい雰囲気に。暖かく快適でした。

【2日目】
初日の夜、雪洞内で煮炊きしたので、寝る頃には結構天井が落ちてきていて、大丈夫かなと心配していましたが、朝起きてみるとそれ程落ちておらず、ほっとしました。
こればっかりは外気温や雪質などによって変わるのでしょうから、読み切れません。

2日目のメインはイグルー作り。
その前に、Y代さんと私は、N山さんとF寺さんのご指導の下、ツエルト・ビーコン・プローブの使い方を学習しました。
N山さんがビーコンを埋めて、それを3人で探したのですが、ビーコンが小さいこともあり全然プローブがヒットせず苦労しました。
プローブは隊列を組み、「左、真ん中、右」などの掛け声に合わせて、足元の雪面にプローブを差して、ヒットしなければ一歩前進を繰り返しながら埋没者を探していく。

最初に作ったイグルーは大きすぎて、完成までたどり着きませんでしたが、大きくて立派でした!
2つ目に作った小さめのイグルーはなんとか完成させることができましたよ~

大きい方のイグルー

➀雪面に円を描いて大きさを決める。
➁円内の足元の雪をスノーソーで切り出して、ブロックを積み上げる。
✓この時、出来るだけブロックを内側にずらしながら積み上げていく。
✓複数人いる場合、内側と外側に分かれて、助け合いながら積み上げると効率よい。
③ある程度積み上がったら、、、
✓イグルー内底面の外周を三角柱形に切り出して、天井を作る段階に入る。
✓三角柱は強度を保てる範囲でなるべく長いものを切り出し利用すると効率が良い。
✓外周をえぐるように切り出すことで空間が広くなる。
✓円周を一周切り出し終えてしまったら、足元の雪を同様に三角柱形に切り出し利用する。
★この段階では頭上からブロックが崩れてくることがあるので、内側の人はヘルメットがあると安心。
➃全体が完成したら、内側・外側からブロックの隙間を埋めたり、補強したりして完成。

雪洞同様、制作には時間・労力かかりますが、中は風が遮られ暖か。
貴重な経験をさせて頂きました!

途中から三角柱形のブロックを積んでいく

イグルー作りが終わった頃にN村さん、S方さんが到着。
時間の都合上、泊り組は先に下山。
一緒に訓練はできませんでしたが、以下に訓練内容・S方さんの感想を載せさせて頂きます。

下山後は、F寺さんがたまたま持っていた割引券を使って『雪ささの湯』さんで入浴。
赤城高原SAで食事をして帰路につきました。

【S方さんの感想】
訓練内容は、半雪洞、雪庇越え、ビーコン、コンパスの使い方でした。
半雪洞は怪我人が出たときのことを想定して15分以内に作れるようにタイムをはかって練習しました。
シートの隙間から風が入らないように想定しながら作るのが難しかったです。
半雪洞で命が助かった人がたくさんいると聞いて、大切な技術だなと思いました!
すぐに作れるように、頻繁に練習してみようとおもいます。

ビーコンは思っていたより見つけるのが難しくて、でも教えてもらったようにふりふり探すと見つけることができました。
これは使う機会はそんなに無いそうですが、忘れずに覚えておこうと思いました。

雪庇越えも難しくて、ラッセルと少し似ているけどもっと難しいなぁと、、
いつか実践で使ってみたいです!

道中も、木は生きていて温かいからまわりに雪が無いんだよとか、興味深いお山の話をしてくださいました。
マンツーマンで教えていただきありがとうございました!

【訓練を振り返って】(Ⅰ澤)
私にとっては初めての雪洞泊、イグルー作りでした。
山に精通した先輩方のお陰で、貴重な経験をさせて頂きました。
ありがとうございました!
「雪洞?もちろん作ったことあるよ。泊まったこともあるんだぜ!」
「イグルー?もちろん作ったことあるよ~」なんて自慢出来ちゃいますね(笑)
良い斜面もない、積雪量も少ないなんて時の為に、今度はスノーマウントやってみたいです。

遭難対策の観点で言えば、もちろん、雪洞もイグルーも重要な技術です。
テント、ツエルトが破損して使えない。風で飛ばされ、喪失してしまった。
でも、スコップはある。スノーソーはある。
こういう状況、あり得ますよね。
何事も経験。当会は“オールラウンド”に活動する山岳会。
あらゆる状況に対応できる一人前の山屋を目指して、訓練を重ねていきたいです。

醤油ダルアイスクライミング(会山行)

2月9日(日)

メンバー: I村さん、Tさん、Aさん、Yさん、Uさん、S(記録)

気温:-9℃ グレード: WI4

八ヶ岳の醤油ダルにアイスクライミングに行きました🧊

今年は雪が多めのようで、なんとか桜平(上)駐車場に到着!

ここから2.30分のアプローチで醤油ダルに到着です!

メインは先客がいたので、手前のアイスで練習♪

う〜ん、傾斜があるとなかなか難しい💧先輩方にいろいろ教わって、意識して登ってみるとあら不思議少し登れるようになったかも✨

ここには不思議な氷が沢山あって。。大人達がわんぱくになっていました♪ワーィ

そしていよいよ醤油ダルへ!

樽の天井からは八ヶ岳ブルーが時々見え隠れしたり、、風に粉雪が舞ったりして、ステキな樽時間の中クライミング🧊

Tさんがトップロープを張ってくださって、いざ挑戦!

30メートルくらいあったけど、傾斜も少し緩やかだったので、なんとか登れました。

アイゼンの蹴り込み、アックスの打ち込みと、、重心を対角に、、脇を締めて。次回はもっとムーブを意識して登ってみます😊!

沢山登って大満足の記念写真をパシャリ☆

よい時間になったので撤収!と車を走らせたらあれあれ?前の車が脱輪しているじゃないですか💦

救助を待つこと2時間弱、雪道を軽やかに颯爽と現れたJAFのジムニー!!カッコイイッ!

お兄さんひとりでテキパキと引き上げて慣れた様子。ここはみんな。落ちるらしいです。

そんなこんなで真っ暗になっちゃったけど、無事に下れて、塩分補給のためラーメンを食べて無事に帰宅できました。ドライバーのお2方、本当にお疲れ様でした🙇🏼‍♀️

A号で暖をとる4女達♪

渓稜2025✨

南沢小滝(八ヶ岳アイス Day1)

2025.2.8(土) A木、Y代、I(文責)

2月の会山行はアイスクライミング。週末2日間行けるメンバーで八ヶ岳へ。1日目は基本の南沢小滝。

冬型の気圧配置が厳しく、雪&強風の予報で小淵沢ICを降りたところで-10℃。美ノ戸の駐車場は雪が積もり、車も少ない。どうも各地で交通規制があったよう。

運動不足の体で歩くこと1.5h。しっとり汗ばむころに小滝に到着。


南沢小滝の発達状態よく、例年より幅広。いつもはベルグラ状の右端もしっかり凍っている。

先客1組が正面右側を登っており、その左側をトップロープをかけるためリード。取り付いたあたりは水交じり&隙間で氷の状態が良くなく、登り始めてからルート取りを後悔。1本目から落ちることができないプレッシャーと向き合い、無駄に緊張する。結局、8割ぐらいでギブアップし、交代(笑)。

TRで一通り登ってから、右端に移り、固く立っている氷を楽しむ。

お昼過ぎに二人組のパーティが来るが、3組だけで快適な練習環境。
ホントは南沢大滝を登るつもりだったが、空いている小滝で十分お腹いっぱいになり、3時を前に撤収。

下山後は、Y代さんの導きで、柄にもなくステキなお店へ。お風呂をいただき、薪ストーブのわきでビール&ゴージャスなディナーにありつく。ついに快適すぎる禁断の世界に足を踏み入れてしまう。

1日目は、基本的なアックスの打ち込み、アイゼンの蹴りこみを確認。リードのルート取りは反省点。

2日目に続く

八ヶ岳 大同心稜~横岳~地蔵尾根/アイスキャンディ(会山行)

メンバー:Ⅰ村(L)、U田(装備)、Y代(食糧)、Ⅰ澤(気象/記録)
日程:2025年1月25日(土)-26日(日)
1日目:8:00やまのこ村駐車場-10:15赤岳鉱泉テン場11:25-大同心稜-13:20大同心基部-14:30主稜線鞍部ー14:50横岳山頂-15:55地蔵ノ頭-地蔵尾根-17:05赤岳鉱泉
2日目:アイスキャンディにてアイス練-13:35赤岳鉱泉-14:50やまのこ村駐車場

1月の会山行は岩稜帯を歩く練習をしようと、西穂高岳や霞沢岳など候補に挙がったが、八ヶ岳に決まった。
1日目の方が風が弱そうだということで、初日に赤岳鉱泉をベースにして大同心稜~横岳~赤岳~文三郎道と主稜線を縦走することになった。

【1日目】快晴・ほぼ無風
8:00やまのこ村駐車場-10:15赤岳鉱泉テン場11:25-大同心稜-13:20大同心基部-14:30主稜線鞍部ー14:50横岳山頂-15:55地蔵ノ頭-地蔵尾根-17:05赤岳鉱泉

美濃戸口でチェーンを装着して赤岳山荘への林道を進む。
林道は昨年末よりも雪が少なくなっていた。
やまのこ村駐車場に駐車させて頂き山行開始です。

軽快に歩みを進め、あっという間に赤岳鉱泉到着。
受付を済ませテントを張り、少し休憩してから大同心稜へ出発。
硫黄岳方面の登山道を進みます。

素晴らしい天気だった。

斜面をトラバースする様に登っていき大同心稜上に出ると、それなりの傾斜の登りになります。

大同心稜を行く。大同心基部までは樹林帯だ。

大同心が見えた辺りで、Y代さんは前日の寝不足が祟り、テン場へ引き返すことになりました。

大同心を見上げる。ここから岩稜歩きが始まる。

大同心基部に到着したら、大同心は右側を巻きます。

大同心の右側をトラバースする様子。小同心左側壁は尖塔とそれを縫うように形成された岩溝を持つ。
大同心ルンゼ最上部の様子
要所要所で補助ロープを出した。
大同心を背に、鞍部まで詰め上がる。
鞍部に上がったところ。
横岳山頂にて記念撮影。後ろは硫黄岳、蓼科山。
主稜線を行く。赤岳方面。
地蔵ノ頭から撮影した赤岳と展望荘。

15:55地蔵ノ頭に到着。赤岳まで縦走して文三郎道で下山する計画でしたが、時間切れで地蔵尾根を下降することになりました。赤岳への縦走は次回の宿題です!

夕日に照らされた赤岳西壁。行者小屋より撮影。

暗くなる前に赤岳鉱泉に到着することができました。
やまのこ村駐車場を出発してから行動時間9時間、要所要所でロープワークの練習もでき、とても良いトレーニングになりました。

夜はY代さんが用意して下さったキムチ鍋!
沸騰した鍋の上でキムチ鍋の素(粉末タイプ)を投入すると、テント内にカプサイシンが一気に広がり皆ゲホゲホとむせた。粉末タイプは沸騰する前に入れるのがポイントですね(笑)
たっぷり野菜とうどんにお餅。とっても美味しかったです。
Y代さん、ありがとうございました!

キムチ鍋に餅をトッピングした図。美味しかった~!

【2日目】快晴
アイスキャンディにてアイス練-13:35赤岳鉱泉-14:50やまのこ村駐車場

朝ごはんはまたまたY代さんにご用意頂いた豚汁!
お陰様で朝から体はポカポカ、元気一杯です。

2日目はアイス練。昼過ぎまでのんびり楽しみました。
私個人としては昨年末の経験があり、前回よりも腕の力を温存して足で登る感覚を実践できたことは収穫です。裏側の垂壁にも挑戦できました。
アックスの振り方についてはY代さんから「アックスは握らない。小指に引っかけるだけ」と教わり、力任せでないコツを掴めたような気がしてます。

内田さんの登攀。1年振りとは思えない程、上手に登られていました。
Y代さんの登攀。アックスが一度で決まる。軽快に登られていました。
Ⅰ村さんの余裕のある登攀。流石でした!

アイス練後は鉱泉レストランで腹ごしらえしてから下山しました。

下山後はⅠ村さんお薦めの「蓼科温泉浴場」さんで汗を流して帰宅しました。熱々で気持ち良かった~。

赤岳までの縦走は叶わなかったが、補助ロープを積極的に使ったのでロープワークの練習ができたことは収穫でした。
また、登下降路としてよく利用される大同心稜、アイスルートである大同心ルンゼ、裏同心ルンゼの位置関係を確認できたことも収穫です。
アイスクライミングはコツが掴めると楽しさが分かってきて、本番ルートに行けるように練習したいと思いました。
アイスクライミングができるようになると、谷やルンゼ、ガリーを使った登山ができる。
山頂へアプローチするための手段が増える。

Ⅰ村さん、U田さん、Y代さん、緊急連絡先をお引受け頂いたY下さん、今回もありがとうございました!

【冬合宿】剱岳・早月尾根

・日程 2024年12月28日〜31日 4日間

・山域 剱岳・早月尾根

・メンバー Y(L)、U 2名

今年度の年末年始の日の並びは滅多にない、最大で9連休である。そんなこともあり、前々からぼんやりと厳冬期の剱岳に登頂できるチャンスではないかと考えていた。自分が厳冬期の剱岳に入ったのも、かれこれ6年前の話しだ。その時は登頂できず、いつかはリベンジしたいと思い続け、購入する装備品などはどこか剱岳で使うことを意識していた気がする。

11月の後半、日程的に行くことのできるメンバーを募り、剱岳に入ることを決断。なぜなら富山県の条例で20日前には登山届を提出しないといけないからだ。それだけ厳しい山域だということを思い知らされる。

前回もそうだったが、新幹線で富山に入ることにし早めに新幹線のチケットは予約をした。剱岳は天候次第なので、直前の天気予報を考慮して日程の変更も視野に入れておく。12月の後半、新幹線のキャンセル料が発生する前にメンバーで日程の最終的な話し合いをし、後半になるにつれて気象条件がより厳しくなると判断。行けるメンバーが減ってしまうが、新幹線の予約をキャンセルし、日程を前倒しすることにした。年末なので再度チケットを取ることはできず、車で移動することに。しかしその時、Nさんからその日程だと参加できなくなってしまったとの連絡が入る。2名で剱岳に入るか、当初の日程で4名で他の山域に変更するか、迷いに迷ったが、Uさんが行くことに前向きな回答だったので、無理せず行けるところまで行ってみようという判断をした。

この時点で26日、ここからは時間も無いので軽量化を考えた共同装備の見直しを2人で綿密にしていく。こういうときほど、重要な装備品を忘れがちなので、不備が無いかを入念にチェックした。

【1日目】

Uさんをピックし、埼玉を5:00に出発。

遠回りだが関越道経由で移動しSAで朝食、高速の雪道で3、4台の単独事故車に遭遇したので、気を引き締めて運転を続ける。

昼頃に富山に着いて食事処で昼食を済ませ、気温が高く雨だったのでそのまま伊折に向かう。

途中のSAで朝食 ずっと雪が降り続いている

伊折に着くとすでに車が7、8台は駐車してあったので、自分たちもそこに駐車することにし、剱岳へ向かう準備を始める。

入口には山岳警備員が待機 除雪車はここまで

軽量化に特化したが、共同装備を2人で分担してもお互いのザックはパンパン。

地味に遠い距離と地味な登りが続く林道を馬場島荘に向けて歩き出す。

雪は積もっているが、雪上車が通った後なので比較的歩きやすく、早めに歩いて3時間ほどで馬場島に到着。

雪上車が途中でガス欠!

山荘に入る前に隣の山岳警備隊の方々に暖かく迎えられ、日程とメンバーの変更を確認し合う。

山岳警備隊が待機している入口 登山者を温かく向かい受けてくれる

出していただいた温かいお茶が身に染みた。

以前ならここでヤマタンという発信機を渡されていたのだが、現在はそのようなことは無く、ココヘリの所持を確認することとなる。

馬場荘に入り、ご主人に挨拶をして乾燥室に濡れた装備品を置き、そそくさと部屋に飛び込む。

雪が降り積もり入口が鎌倉のように

部屋には立派なベッドがあり、テレビまで付いていて2人でテンションが上がる!

山荘とは思えない立派なベッド!

埼玉から長時間運転してきた我々にとっては、ありがたい限りである。

食事をいただきに食堂へ行き、温かい鍋と氷見のブリ、ご主人自慢の蕎麦をいただいて英気を養う。

最高の食事で心も身体も温まる ビールもご馳走に♪

馬場島荘に宿泊しているのは、我々の他に有名ガイドさんの3人パーティーのみ。

そこでお互い明日の予定を話し合い、ラッセルになるだろうから行くなら一緒に行ったほうが良いとアドバイスをいただく。

馬場島荘にはお風呂もあるので、冷えた身体を温めて寝る準備は万端。

明日からの登山に向けて、高揚と不安が入り混じる中、お互い眠りにつく。

【2日目】

ガイドさんたちの出発に合わせ3:00に起床。

自分たちの用意した物で朝食をサクッと済ませ、用意してあったお湯をありがたくいただく。

想像以上に入っているパーティーが少なかったので、ここでも極力荷物をデポし、行動力を上げるための軽量化を実施。

それでも重いザックを背負いながら、4:00をちょっと過ぎたころにワカンを付けてスタート。

緩まないようにワカンをしっかり装着

1000mくらいまでは順調に進み、1日で早月小屋まで行けるんじゃない!?と思っていたが、そんなに甘くはなかった…

前日にそこまで高度を上げていた2人パーティーのトレースのおかげであり、2人に追いついたところからフルラッセルの祭りが始まる。

そんな中でも剱岳を知り尽くしたガイドさんのラッセルの早さが尋常じゃない!

荷物を背負っていると、セカンドでも追いつけないくらいだ。

我々もセカンドで入るときはザックを降ろし、空荷で足場を踏み固めていく作戦に変更。

7人でじわじわと高度を上げていったが、天候は雪が降り続け、風も強くなってきた。

ラッセルも大変だがトップはルーファイのセンスも重要

10:30頃、高度は1500mくらいだっただろうか、ガイドさんの3人パーティーはここで撤退するとのこと。

ここまで一緒にラッセルできたことに感謝をしつつ、このまま進むのかの判断を迷う。

空荷でデポしたザック 取りに戻るときにはこのくらい雪が積もっている

Uさんにとっては初めての剱岳、長時間のラッセル、ウェアの濡れ具合も気になるところ。

1600mくらいまで行けば良いテント場はありそうだが、ここは高度を少し下げてでも幕営地を探したほうが良いと決断する。

1350m辺りまで高度を下げ、時間は早かったが適地で整地し始めてゆっくりテン泊準備を始める。

テントが2人用なので狭い 大きいザックなどはツェルトで外へ

そうしているうちに、馬場島荘の外でテン泊していた4人パーティーが上がってきた。

そのパーティーも我々のテントのすぐ横に幕営するようだ。

人が近くにいるだけで、安心感を感じてしまう。

明日は8人でラッセルかと思いつつ、ヘッデン無しでゆっくり出発しようと2人で話し合って眠りにつく。

【3日目】

30日、この日だけ天候的に頂上にアタックできるチャンスだと思っていたが、このラッセルでは早月小屋まで行くのが精一杯だと判断。

なのでロープやガチャ類などの登攀道具などはテントにデポしていき、アタックザックで行動することにした。

5:00に起床し、だらだらと準備を始め、テントが飛ばされないように入念にチェックをしておく。

隣の4人パーティーが出発した後、我々も7:30くらいに出発。

タイムリミットを15:00と決めて行動を開始する。

雪は止んで準備は万端!

ザックがめっちゃ軽い!昨日降りてきたトレースもありサクサク進む。

1600m辺りに来るとテントが張ってあり、先行のパーティーはここまで高度を上げたようだ。

テントが置いてあるということは、我々と同じく目標は小屋までなのかなと察した。

1700m辺りで先行パーティーに追いつき、8人でラッセルすることに。

順調に高度は上げてはいたが、2000m辺りで4人組は撤退。

どうやら12:30にタイムリミットを決めていたようだ。

富山の街並みと富山湾がきれいに見渡せる

4人で小屋まで残り200m、リミットは2時間ほど。

ギリギリ行けるんじゃないかと思い、2人パーティーと協力して雪庇に気をつけながらラッセルをしていく。

急斜面での雪が降り積もったラッセル 身長より遥かに高い

なんとか小屋が見渡せる2224mのピークに4人で立ち、どんよりとした曇り空の中でお互いの健闘を称え合う。

寒い中なのにせっかくなので2人パーティーに写真を撮ってもらう

時間は14:40 タイムリミット内に到着できて一安心。

目の前には早月小屋がっ! この先はトレースが無く、この時点では先に入っている者は誰もいなかったようだ

下りはめちゃめちゃ早く、テント場までの標高差900mを飛ばしまくって1:30で下山。

途中で大阪から来た6人組のパーティーとすれ違い、今夜は小屋まで行って泊まるとのこと。

天候次第でアタックチャンスがあるのかと思うと、うーん…ちょっと羨ましい(笑)

明るい内にテントに戻ってくることができてホッと一息。

より良い眠りにつくために少し整地し直し、食事を食べて今日は就寝。

【4日目】

今日は予定通り、長い道のりの下山のみ。

ビチャビチャになったテントなどを丁寧にパッキングしていく。

昨日軽かった分、重たいザックが肩に突き刺さる。

荷物が重いので、急な斜面はゆっくり慎重に下山。

ザックが重いので下りに難儀する 雨が降り続いているのでレンズが曇りがち

無事に馬場島荘に着き、山岳警備隊に下山の報告をする。

馬場島荘の前にて 他のパーティーも安堵の表情が伺える

お世話になった馬場島荘の方々にも挨拶しにいくと、大晦日なのでつきたてのお餅を振る舞ってくださったのが最高にうまい!

長い林道歩きの前にありがたいエネルギーチャージだ。

年末年始らしい光景 木製の杵と臼でつきたてを食べられるのは今となっては貴重なのかも

打ち立ての蕎麦の誘惑に引かれつつ、デポした物を回収して林道歩きを開始。

あぁ、打ちたての年越しそばを食べたいーーーぃ

ここまで来ると、頭の中は温泉と富山で食べる寿司のことで頭がいっぱいだ。

それでもやっぱり長かった林道歩きを終え、大して雪も積もってない車を確認して安心した。

4日ぶりに車に戻ってくる 積雪量はこんな感じ

雨でビショビショになったあらゆる物を車に詰め込み、こんなところからはさっさと抜け出そうと伊折を脱出!

大晦日なので営業しているか心配だったが、Uさんのリサーチ能力で日帰り温泉、きときと寿司にありつけて大満足。

蕎麦を我慢してのきときと寿司 テイクアウトの人がほとんどだったが店内飲食できた!

帰りも車だが上りなので渋滞もなく、無事に帰宅しお互いの健闘を称え合う。

【総括】

今回は2人パーティーになってしまい、行けるところまでと決めていたが、早月小屋まで行けたのでお互いかなり頑張ったと思う。

もちろん、他のパーティーの協力なくしてはここまで行くことはできなかったのは言うまでも無い。

予想外だったのは、現在は山岳警備隊が早月小屋に入っていないこと。

14パーティーの届出予定があったらしいが、辞退するチームが非常に多かったこと。

そんな中でも一つ一つの判断が良い方向に導いてくれたと思う。

前回よりも明らかに自分の中では成長したんだなと実感した。

辛かっただろうがUさんにも厳冬期の剱岳を経験させることができて本当によかった。

次回の剱岳の挑戦は何年後になるのか、もっと精進しようと思った2024年だった。

八ヶ岳 アイス練/赤岳・文三郎道(冬合宿)

メンバー:Ⅰ村(L)、A木(SL)、H島、Ⅰ澤(記録)
日程:2024年12月28日(土)-29日(日)
1日目:9:40赤岳山荘駐車場-11:40赤岳鉱泉テン場-アイスキャンディにてアイス練
2日目:5:55赤岳鉱泉テン場-6:25行者小屋-8:15赤岳山頂-9:45赤岳鉱泉テン場-昼食・撤収-13:15赤岳山荘駐車場

【1日目】
9:40赤岳山荘駐車場-11:40赤岳鉱泉テン場-アイスキャンディにてアイス練

中央自動車道・大月あたりで通行止め発生。少々遠回りですが、上信越道経由で八ヶ岳へ向かう。佐久の雪化粧した田園風景を眺めながら南下し、北八ヶ岳を経由し美濃戸口へ。赤岳山荘までの凸凹道を同乗者の声援を受け、ビビりまくりながら運転し赤岳山荘に到着。
鉱泉へ向かう。堰堤より先は凍っている所もあったので、チェーンスパイクがあると安心でした。

鉱泉に到着すると、目の前にデデン!とアイスキャンディが現れる。中央自動車道の通行止めがあって到着時間が遅れていたので、初日はアイスキャンディでアイス練。
H島さんは初アイス、Ⅰ澤は2回目(2月の三ツ峠・金ヶ窪沢、以来)です。
アイスキャンディ大盛況で、残枠2ラインの所でギリギリ入場することができました。入口から見て裏側の初心者向け壁で練習開始。垂壁は始めの2m程で、その後は緩傾斜になります。
流石、Ⅰ村さんとA木さんは卒なくこなします。

オレンジ:Ⅰ村さん 赤:A木さん

Ⅰ村さん、A木さんと来て、私Ⅰ澤の番。
上手くアックスが刺さらない…。あっ。2月の金ヶ窪沢でN山さんが氷をぶっ叩いていたのを思い出して…。おりゃ!コンチクショー!と…。アックスを叩きこんで、力任せにノボリ。「ココハスイヘキナンダ。ケッシテオチラレナイノダ。」と想像し、全握力を使い果して終了点へ。その後は握力なくなり、まともに登れず…
続いて、H島さん。初アイスでアックスを決めるのに苦労されていましたが、流石のバランス感覚で力みなく壁に向き合っていました。

オレンジ:Ⅰ村さん 黒:H島さん

Ⅰ村さんとA木さんにご指導頂いて、ほんの少しコツを掴めました。
✓アックスを打ち込む際、ダーツのように体を少し斜めにすると力が入りやすい
✓アックスが決まったら、アックスと対角線の足から決めていく。両足が決まったら、腰を壁に近づけるようにして体を引き上げる。両足でしっかり立つ。
クライミングと同じで、足で登る感覚が大事だとわかりました。でないと、握力が持たない!
営業終了間際までアイスキャンディで練習させて頂きました。赤岳鉱泉スタッフの皆様、ありがとうございました!

(左から)A木さん、I村さん、H島さん

夕食はI村さんの親子丼と、H島さんのタンでした。ご馳走様でした!
夕食からT橋さん合流予定でしたが、体調不良で来れないことに。残念…

【2日目】
5:55赤岳鉱泉テン場-6:25行者小屋-8:15赤岳山頂-9:45赤岳鉱泉テン場-撤収-13:15赤岳山荘駐車場

2日目は風の状況を見て、行ければ赤岳西壁・南峰リッジ、難しければ文三郎道を辿ると決まっていた。
4時起床、5:55ヘッデン点けて出発。

行者小屋

行者小屋から樹林帯を進むと次第に傾斜が強くなり、尾根に上がる為の急登になる。鎖や階段が雪に埋もれ切らず残っていた。息を切らせながら、アイゼンとピッケルを効かせて登る。
尾根に上がっていくらも進まないうちに強風が吹きつけるようになった。Ⅰ村さんとA木さんの判断で南峰リッジは断念し、文三郎道になった。

2,440m地点。丁度、尾根に上がった所。

九折に尾根を詰めていくと、顕著な岩稜帯に入る。岩稜帯のアイゼンワーク。距離は短いが、岩肌に沿うように崩れかけた斜面のトラバースは緊張した。前週の谷川岳雪訓・ダイヤモンド歩行が役に立つ。アイゼンワークを意識しながら歩くと楽しいルートでした。
私Ⅰ澤はゴーグルを持参しなかった為、サングラスで挑んだが、痛い目にあった。サングラスの両面が凍って何も見えない…。外して歩くが、強風で弾丸のようになった雪がバシバシと当たって痛い。教訓にしなければならない。
パーティー全員強風に耐えながら、8:15登頂。
展望はなかったが、曇天&強風もまた良し!

赤岳山頂(左から、A木さん、I村さん、H島さん)

下山はより慎重に、丁寧なアイゼンワークを意識して。無事下山することができました。
それにしても、強風と氷の世界で見た主稜はなんだか威圧感というか迫力がありました。いつか挑戦できると良いのですが。

今回の冬合宿では、岩稜帯でのピッケル・アイゼンワーク、強風への対応、アイスクライミングと、また一つ経験を積むことができました。一つひとつの山行を大切に、今後の活動に活かしたいです。
緊急連絡先をお引き受け頂いたY下さん、ご一緒させて頂いたI村さん、A木さん、H島さん、今回もありがとうございました!