槍ヶ岳(会員山行)

メンバー : N(L)、I

4/27(土)上高地8:30→ババ平13:30

4/28(日)ババ平3:30→槍ヶ岳山荘7:30→槍ヶ岳8:30→槍ヶ岳山荘10:00→ババ平11:40~12:10→徳沢15:00

4/29(月)徳沢5:30→上高地6:50下山

久々に上高地から入山。今回は昨年入会したI君の初槍。久々とは言え、月日は流れど変わらぬ梓川沿いの気持ち良い遊歩道を昔を懐かしみながら歩く。変わってしまった風景もあれば変わらぬ風景もアリ、昔のことは若き耳にはどのように届いたか・・・

もう少し暖かい日が続けば花園になりそう

     

相変わらず太々しい・・・昔と変わらず人慣れ

     

徳沢・横尾間は工事中で遠回り

        

13:30ババ平着

急に気温が下がり雨や霙まじりの中、凍えながら急いで整地してテントに潜り込む。

ビールで乾杯すれば狭いテントもまったり快適な我が家となる。

   

早暁2時起床・3:30出発、アイゼン付けて凍った雪面を快適に歩く

   

最後の登り・・・喘いでいます・・・

     

心打たれる期待通りのいつもの風景が広がる

    

初槍おめでとう

      

合宿前半組がいる穂高方面

    

AM8:40 前穂山頂に合宿チームの姿は・・・見えない

    

富士山・南アルプス・八ケ岳・浅間山・奥秩父

    

笠ケ岳に白山・・・日本中の山が全部見えそうです

     

どうしても徳沢園でランチしたいとのことで急いでババ平に戻りテント撤収して向かったが、売り切れでありつけなかった。残念。

この中にテント張りました。 どこっ?

   

半年ぶりに土の上にテント張って寝た。地面の暖かさが心地よかった。

シーズン初めということもあるが大槍の登り下りは見た目より悪かった。少しでもミスをして滑転落すれば軽いケガでは済まされない。たいぶ雪は消えたが、雪が溶けて氷と化しアイゼンのつま先だけ使うところも多く夏場のように楽しく誰でもが登頂できる状態ではなかった。

4月会山行での岩場でのアイゼントレーニング、雪が溶けて氷となった所では2月会山行のアイスクライミングでのピッケルやアイゼンの使い方が判っていないと通過できなかった。

さらに安全を担保するためにザイルで確保しながら大槍を往復した。登り下りのルートが1本に限定されすれ違いに待ち時間があったこともあるが大槍の往復に通常の3倍(2時間)も掛かった。

自ら技術を学び、研鑽し、自らの可能性を高め、憧れの領域に近づいていくことの裏返しは、気づかない内に自ら死線の領域に立ち入っていくことであることも忘れてならない。

決して奢ることなく遭難防止を図りながら山を楽しむために必要な『コト』を今後も続けていきたい。

白根南嶺(笹山〜広河内岳)会員山行

日程: 2024/4/20〜22 メンバー: T(L/記)、N

4/20 晴のち曇 7:55奈良田P出発 9:40地点1344m 10:39地点1603m水場入口 12:00地点1932m 13:30地点2256m 15:26地点2560m幕営

4/21 曇のち雨 5:00発 5:39笹山南峰 8:10白河内岳 9:10大籠山 10:50広河内岳 11:30大門沢下降点 15:00大門沢小屋避難小屋泊

4/22 曇 5:50発 7:27大小森沢出合い 7:55発電所取水口吊橋 8:25森山橋 8:52ゲート 9:20奈良田バス停

 昨年秋にN山さんに白根南嶺を教えてもらってから残雪期に行きたいと思っていて、今回は雪やトレイルの状況がわからないので、2泊で計画しN山さんに同行をお願いしました。結果、体力的に病み上がり??の自分にはしんどい山行でしたが、良いルートでした。

駐車場側の吊り橋からスタートです。
馬酔木のとんねる
木々の景色に物足りなさを感じた頃に稜線がチラ見え

 1日目は天気が良く暑さと、三大急登を凌ぐ笹山までの標高差1800mに不安を感じつつ奈良田湖を出発します。取水口の分岐まではパイプの柵があります。尾根に合流したあとは樹林帯をひたすら登ります。途中、1400mあたりのピークから雪についた山陵が木々の間からチラ見えします。翌日歩く南稜かしらと少しワクワクします。馬酔木のトンネルもあり小さな花に少し癒されます。雪はなく良く乾いていて、荷物の重さをのぞけばとても歩きやすいです。ワクワクや癒しが少しずつなのは、しんどいからです。。でも、この辺りは私もまだまだ元気でした。

2256mの道標。ここから雪がでてくる。
踏み抜きしまくる。。Nさんが遠くなる〜。
2560mは幕営適地でした

 2256mから雪が出始めます。傾斜はあまりないのですが、踏み抜きで体力をすわれ、バテバテになり明らかにペースダウン。地点2400mからの150mupの登りは1時間もかかってしまい、Nさんの後姿も追えなくなっていました。。リーダーがヘロヘロのため、幕営予定を笹山から地点2560mに変更しました。夕食をとっているとヘリの音がします。隣の峰の辺りを旋回してるなと様子を伺っていたら、どんどんヘリが近づいてテント正面まで来て私達の様子を確認していきました。

笹山南峰。予定幕営場所でした。ここも適地でした。
笹山北峰からは塩見や蝙蝠の景観が素晴らしい。
大籠岳山頂から向かう広河内岳をのぞむ
気持ちの良い稜線歩き。2772m地点あたりを通過中。お天気もなんとかもちそうかな。
ラスボス広河内岳まであと100mup。歩いた稜線を振り返る。
ラスボス制覇!広河内岳山頂到着時はすっかりガスに包まれた。

 2日目朝は高曇で、遠くが見渡せる空模様。天気の崩れは遅れるかも。。稜線からの景色に期待が持てる可能性が出てきました。Nさんによると東側の高気圧が頑張って居座ってることでお天気の崩れが抑制されてるとのこと。稜線にでると風が少し強く感じましたが、東側の谷を挟んだ蝙蝠岳〜塩見岳の美しい稜線を見ることができました。大籠岳を過ぎてからもラスボス広河内岳はまだまだです。振り返った稜線のトレイルがきれいでした。ラスボス制覇の記念撮影はすっかりガスで真っ白な背景となってしまいました。

この向こうに農鳥岳があるはずだけど、真っ白。
大門沢への下降はルーファイ必須。
沢に出るまで雪がありました。
他に誰もいなかったので、広ーく使わせてもらいました。

 下降点からは雪渓でした。雨(霰も)もパラつき始めた頃に下降開始。アイゼンを装着し、雪渓をまっすぐに降りてから左の尾根に上がる登山道に出ました。登山道にはいってからも、雪でトレースがなくピンテも途切れがちなのでルーファイ必須でした。Nさんにフォローしてもらいながら進みますが、踏み抜きも足の付け根まで落ちたりします。途中からトレースが出てきましたが、小屋からの往復のようでした。沢に出てからはアイゼンをはずして進みましたが、倒木も多く歩きづらい箇所もありました。小屋に到着してすぐに本降りになり、ギリセーフでした。二日間の健闘を讃えつつ、反省しつつ祝杯をあげました。小屋は避難小屋となっており、とっても快適に過ごすことができました。

大古森沢の出合いの橋は斜めになっており渡れなかった。
森の中は熊さんが出そうだった。こちらはピグモンのようなシルエットの倒木。
取水口吊橋には誰かのう◯チが。。。吊橋効果??

3日目は雨も上がり、下山だけなので気持ちも身体も楽チンです。途中小雨に降られましたが、森の中でリスに出会ったり、花を愛でたり、熊よけに歌をつぶやいたり、吊橋の上の「おそそ」にびっくりしたりしながら無事に登山口に到着。更にゲートから30分で奈良田バス停に到着。

アフター登山…!女帝の湯で3日間の汗を流した後は、古民家カフェ鍵屋でジビエで映えな食事をして、山岳写真家の白旗史郎の写真館へ寄り道しました。雑誌なんかで見たことのある有名な作品が多くありました。

今回の山行では、ほぼ計画書の時間通りには進行できましたが、リーダーとして体力やルーファイ力が足りず、サポートしていただきました。ありがとうございました。また、よろしくお願いします。

 おまけの疑問 白根南嶺の笹山から北は◯河内岳が連続します。黒、白、広と続きますが、途中に大籠岳があります。同じような名称で赤河内とか細河内とかにすれば良かったのに。しかも「籠」ってこもるって読めませんでした。大小森沢と関連があると思いますが、漢字が何故違うんでしょうかねぇ??

岩トレ 天覧山岩場&キャンプ (会員山行)

日程 2024年4月13日(土)
メンバー T橋、I村、U田、I澤、A木(L/記)

例年は残雪を利用した谷川岳近辺での雪訓練となる4月の会山行だが、今年は雪が少なく難しい様子から日曜日の日帰り岩訓練(飯能・阿寺)に変更となった。
そこで、せっかく土日の2日間を空けているメンバーがいるのだからと、土曜に岩練習&吾野近辺のキャンプ場で宿泊、そのまま会山行(阿寺)に向かうプランを提案した。快く(モノズキな?)4名が参加くださるとのこと。大変ありがたいことです。

朝9:00、桜が満開の飯能中央公園Pにて集合。
準備を整えたあとは能仁寺の隣、オシャレなパン屋さんの横から入山。
辺りにはすでにパンの焼ける香ばしい香りが漂っている。
「帰路でおいしいパンをGETしてからキャンプ場に向かいたい」と心に秘めつつ、歩くこと3分。あっという間に天覧山の広場に到着する。

満開のツツジにザックが映える

その後はわずか数分、登山道を少し外れた岩場に到着。先行パーティによってすでに数本のロープが掛かっている。
ご挨拶をすると、ありがたいことに岩場の左側をお譲りくださるとのこと。感謝をお伝えしたのち、さっそく上部にTR支点を構築。

さて始めますか・・と準備を進めていると、どうも先行Pの中に見覚えのある方が。
先日のクライミング旅行(伊豆・雨で結局相模原のジムに転戦)でご一緒した他山岳会のみなさんでした。いや、ホントによくこの会の方には山でお会いするなと、さらに勝手に親しみを感じてしまいました。

その後は新人さんを中心に懸垂下降、ビレイ&リード、フリクションヒッチの復習から、ついでに登り返し、ミュールノットによる仮固定を実施。
新人I澤さんは登り返しが相当に気に入ったようで、何度も反復して練習をしていました。

レクチャーを受けるI澤さん
T橋ねえさんも登り返します

ひと通りのトレーニングを終えたあとは、「いかにこの岩場を難しく登るか」という、よくわからない意欲にかられ、以下の課題に挑戦しました。

<ノーハンドでの登攀>
岩場が若干寝ていることから、ノーハンド(もちろんTR)で簡単なルートに挑戦。
なんとか完登したものの、ビレイヤーの新人Uさんから「ゾンビが歩いているみたいでしたよ」とのコメントが。T橋さんが撮影してくれた写真を見て納得。確かにちょっとキモい感じがします。

確かに気になる…「こんな程度のキモさではなかった」とは撮影者T橋さん&ビレイヤーU田さんの共通見解。

<無駄に?困難なルート設定>
幼少期から平山ユージさんの動画を見続けてきたという期待の新人I澤さん(クライミング歴約半年)が微妙なハングを利用してルート設定。核心部と思しき箇所を指して「あそこのムーブがカッコよくなる想定です」とのこと。数名で束になってかかりましたが、彼の理想には至ることができず。いつか再挑戦したいと思います。

自ら設定した課題に挑むI澤さん。このあと「て、テンションください。。」と言っていました

そうこうするうちに15時近くを迎え、下山。
登山口にある例の「おしゃれパン屋さん」にお邪魔しましたが、レジの大行列に驚くとともに、ロープを背負った我々の場違い感もあって、そそくさと退散。
結局パンは買えず仕舞い(TT)

おとなしく飯能市内のスーパーで買い出しをしたのち、西吾野のキャンプ場へ。
西川材を使った美しい炊事場&トイレ、ウッドデッキの綺麗なサイト、そしてなにより管理人ご夫妻の温かいおもてなしで楽しい時間を過ごすことができました。(居心地が良すぎて、翌日の会山行の集合にはちょっと遅刻しました。申し訳ありません。。)

サイト横にはボルダーが??つい登りたく気持ちを抑えて七輪を熾す
七輪を囲んでお酒が進む・・

以上、岩トレーニング&キャンプのご報告でした。
ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました!