北海道層雲峡アイスクライミング&黒岳登山(個人山行)

T、会外メンバー4人(先輩、友達)   お天気ずっと晴れ 気温マイナス20-10度

最近恒例になりつつある友人達との北海道遠征アイスクライミングに今年も行ってきました。層雲峡は2回目。昨年の1回目は銀河とブルーウルフを登りました。

今回は錦糸の滝とライマンの滝を登ってきました。連日お天気も良く、黒岳登山もおまけに楽しんできました。錦糸の滝は4Pです。真ん中あたりのラインから左の終了点に向かってトラバース気味に登りました。

錦糸の滝正面。一番ノリ。

登り始めて間もなく右のアイゼンがズレるトラブルありましたが、自己確保して修正後再開。このピッチは40mあるので腕がしびれて痛くなりはじめた頃に右岸の終了点に到着。後続を迎えて2P目。終了点は左岸にあります。今年は雪が多くなく上部も登れました。

4P目。

3P目は雪稜なのでフリーで4P目の取り付きまでいって登りました。下から登ってくるパーティと被らないように、そこから、懸垂2Pで降りました。1Pは2P目の終了点で、2Pは取り付きまで5mほど残して届かなかったので、スクリュー支点構築してクライムダウンしました。

2P目終了点目指して懸垂中
2P終了点から取り付きまで届かず。

後続パーティが3組ほどきていたので、近くのライマンの滝へ移動。先行1パーティがTPで楽しんでいます。取り付きまでの急登を登って一休みしていたら、彼らは錦糸に移動するとのこと。ありがたく貸切で遊ばせてもらいます。

ライマン正面

右ラインは難しそうなので、左ラインを登ります。ライマンも45mくらいあるので長い…。

リード中のm3

こちらはフォローで登りましたが、回収もあり、またもや腕が痺れるぅ。2組で登って降りたら、3時近くになっていたので、片付けて撤収としました。

たくさん飲んで、温泉♨️卓球を楽しんだ翌日は宿から歩いていける黒岳ロープウェイ乗場から5合目まだ上がりそこから黒岳山頂を目指します。

積雪は飛ばされて、クラストした硬い雪面が露出した雪面でした。

スキーヤーやボーダーも頑張って登ってましたが、アイゼンがないと厳しい状況だったので、途中で諦めて滑り降りていきました。

颯爽と滑り降りてくスキーヤー

颯爽と滑っていくボーダー&スキーヤーに声援を送って、再び山頂に向かいます。しっかりアイゼンとアックスの石突を効かせて登ります。長い急登を超えると急に景色が広がります。山頂からの眺めは低山のそれではなく、大雪山系の山々が連なる壮大な景色でした。まさにカムイヌプリ(神の山)、カムイミンタラ(カムイミンタラ)です。

今回、平爪12本歯は持ってきていましたが、ピッケルは持ってきていないので、アイスアックスを代用しました。ストックだけだったら登れなかったかもという条件でした。ロープウェイで行けるお手軽登山を想像していましたが、やはり、雪山はいろんな状況を想定して、準備していかなければいけないと再認識しました。

初めて北海道の雪山に登りました。また、氷の滝と抱き合わせで楽しみたいです。

会員山行 谷川岳西黒尾根

日時 2024年2月24日

メンバー:F子さん、U田

6:50 谷川岳ベースプラザ - 11:00ザンゲ岩 - 11:30谷川岳(トマ・オキ)- 14:00天神平駅

Aチームが爺・鹿島槍に登っている最中、Bチームは諸般の事情により日帰り山行に変更となり、せっかくの機会なのでU田が登りたくてしょうがないルートの一つだった西黒尾根をお願いして谷川岳へ。

例年に比べてあまりにも雪のない登山口に、F子さんが驚愕しながらスタートします。U田はSMSCA雪山講習で一週間ぶりの西黒登山口でしたが、一週間前に比べても明らかに少なっていました。

稜線にでると細い尾根道になり、慎重に歩きます。

急な登り下りは例年だと雪で埋もれているそうですが、枝や鎖が出ていました。上手く通過できず、F子さんに見本を見せていただきながらクリア。

昼にかけて晴れる予報だったのに、どんどん白くなっていく山頂

ナイフリッジ地帯を終えてガラ沢の頭へ。斜面はガリガリつるつるの全面アイスバーン状態。怖さでフラットで歩こうとしてしまいますが、急すぎて靴底がつかず。アイゼンの爪先を信じて登れるようになることが今後の課題です……。(写真を撮る余裕はなし)

難所を終えて、ユニークな登山隊の方々とお菓子交換をさせていただいたりしながら休憩した後は、今回一番の難所と思われたザンゲ岩へ。ほどよく雪で埋まっており、右巻きでスムーズに通過できました。

天神尾根と合流!たくさんの登山者が登ってきています。
視界はありませんでしたが、オキトマを踏んで記念撮影。
下山は天神尾根からさくさくと。こちらの斜面もいい感じに凍っていました。
霧氷が見事です
登山あるある、下山すると晴れる現象。登ってきた西黒尾根がよく見えます。

景色は残念でしたが、念願の西黒尾根に登れてU田は感無量でした。F子さんありがとうございます!帰りは定番の湯テルメでのんびりと温まって帰路につきました。

爺ヶ岳東尾根・鹿島槍ヶ岳(会員山行)

メンバー:Y下さん、N山さん(L)、I村さん、A木さん、I澤

日程:2024年2月23日(金)-25日(日)
2/23(金):鹿島山荘登山口8:50-爺ヶ岳中峰直下尾根上2,360m地点TS15:10
2/24(土):爺ヶ岳中峰直下尾根上2,360m地点TS5:55-爺ヶ岳中峰2,669m6:40-冷池山荘8:00
-布引山9:20-鹿島槍ヶ岳南峰2,889m10:30-爺ヶ岳中峰直下尾根上2,360m地点TS14:30
2/25(日):爺ヶ岳中峰直下尾根上2,360m地点TS7:00-鹿島山荘登山口10:10

爺ヶ岳東尾根・鹿島槍ヶ岳を2泊3日テン泊してきました。結果は、天候にも恵まれ、両山とも登頂することができました。

登山口に到着すると駐車場はほぼ満車。端の方になんとか停めることができました。
雪の降る中、8:50出発。数日前から降雪があって、ふかふかの雪を歩いていきます。

まずは尾根に上がる急登。息が切れます。斜面は雪がうっすらのっている程度で、地面が見えている所も。樹林帯を進みます。

尾根に上がる急登
樹林帯を進む

尾根に上がるとガスに覆われていました。風は弱かったです。尾根上を進みます。

尾根上はガスの中


嬉しいことに、徐々に天気は回復。時折、雲が切れます。爺ヶ岳中峰直下につながる最後の尾根は、痩せていて緊張感がありました。

痩せた尾根を行く

爺ヶ岳中峰直下の尾根に上がると、青空が覗きました。爺ヶ岳を見上げます。
2,360m地点で初日は終了。爺ヶ岳中峰直下の尾根上にテントを張りました。夕方になると、風が強まり寒かったです。
キャンプ地は眺望が素晴らしく、麓を見ると雲海に覆われていました。夜は雲がなくなり快晴。絶景です。

爺ヶ岳を見上げる
山麓は雲海に覆われていた
爺ヶ岳中峰

2日目は4時起床、5:55出発。天気は引き続き快晴で、朝焼けが美しかったです。歩き出して間もなく、テン場からそれほど離れていないハイマツ帯に2羽のライチョウがいました。A木さんとI澤で撮影を試みましたが、声を出したせいか、すぐに姿をくらましました。残念…。
爺ヶ岳中峰直下を登ります。程よく凍っていて歩き易かったです。

爺ヶ岳中峰を目指す
富士山がくっきり見えていた

6:40爺ヶ岳中峰登頂。

爺ヶ岳中峰山頂にて
爺ヶ岳中峰山頂からの眺望

鹿島槍ヶ岳を目指します。冷池山荘、布引山と経由。雪が少なく、ラッセルはありませんでした。布引山を越えたあたりで、N山さんのアイゼンの樹脂部分が破断してしまいましたが、シュリンゲを使い迅速に補修。さすがの対応力でした。10:30鹿島槍ヶ岳南峰登頂。

剣岳
冷池山荘、布引山、鹿島槍ヶ岳
鹿島槍ヶ岳を見上げる
鹿島槍ヶ岳山頂にて
五竜岳方面

爺ヶ岳中峰からテント場への下りが、景色が抜けているせいか、気温が高く雪が緩かったせいか、怖かったです。

爺ヶ岳からテント場への下り

2日目夜は宴会。泡盛にテキーラ、焼酎と、楽しい夜でした。

3日目はテント撤収して下山のみ。まずは痩せた尾根を降ります。念の為、ハーネスを装着。慎重に降りました。
1時間半程下山したところで、悲しい出来事が。ピッケルを仕舞い、ストックに変えようとした時、I澤は気付きました。ストックをテン場に忘れてきたことを。I村さんのストックを1本お借りして、下山。I村さんありがとうございました。忘れ物の確認はしっかりとしないといけないですね。反省です。
下山工程最後、尾根から登山口へ降りる急斜面。ここが辛かったです。体重と荷物、3日間の疲労が、大腿四頭筋にのしかかります。太ももがプルプルしました。まだまだ修行が必要です。

下山後、湯けむり屋敷・薬師の湯で汗を流しました。

(余談ですが、埼玉県に帰還して解散する際、I澤の車のバッテリーが上がっており、N山さんに助けていただきました。ルームランプの消し忘れが原因でしょうか。皆様、ご迷惑をおかけしました!)

金ヶ窪沢アイスクライミング講習(会山行)

2024/2/16 曇

気温10度前後暖かい

N山、K村、F寺、N村(L)、Y内、A木、T(記)、U田、I澤

会山行でアイスクライミング講習に行きました。場所は初心者🔰も登りやすく、アプローチ短めの金ヶ窪沢です。

駐車場は閉鎖されていてゲートの手前にたくさんの車が停まっていました。

なんとか車を停めて準備開始。林道を歩きます。1400m付近から沢に下ります。ピンテがついていて明瞭でした。

沢に下りて大滝に向かう最初の堰堤は〇〇アドベンチャーチームでいっぱい。

一つ下流側の堰堤が氷結していたので、N村リーダーと相談して、ここを練習場所としました。

N村リーダーよりアイスクライミングの基本について新人さん達にレクチャーがされます。アックスの振り方や足の使い方など。その後、トップロープで何本か登り、懸垂下降の練習をしたりして過ごしました。

練習の様子

先行していたメンバー4名はそのまま大滝から戻ってこないので途中様子を見に行ったら、そのまま上に行ってみるとのこと。一本だけ登らせてもらい、私は堰堤にもどりましたが、上流はシャバシャバだったらしいです。

様子を見にきて一本登らせてもらうの図
シャバシャバをリードするY内さん

新人Uちゃんがトップアウトし下降してる時、落口で足をひっかけて逆さ吊りに…

その後、もう1人の新人I澤君も同じように落口を超えるところで振られていました。アイゼンをつけて雪稜や氷結した滝をロープで安全に降りることが課題となりました。

逆さでもがくUさん

それぞれ,リードしたり、薄い氷を登る練習したり、氷壁を破壊する勢いで打ち込み練習をしたりした後、終了としました。

帰りはセブンイレブンでクラフトビールを購入し帰路につきました。

おつかれ様でした。

八ヶ岳 河原木場沢 醤油樽ノ滝

日時 2024年2月10日
メンバー K村、I村、A木(L/記録)

今年の2月は3連休が2回もある。1回目は最近熱が入っているアイスクライミング!ということで、先日は見学しただけに終わった八ヶ岳の「醬油樽ノ滝」を登りに行きました。

埼玉は当日の未明発。すいすいと中央道を通ってA木号は登山道入り口へ。林道の積雪は少なく、スタッドレスタイヤのままで上がることができ、滝前の駐車スペースには予定よりもちょっと早めの8時頃に到着。我々以外の車はない。
連休初日で混みあうのでは?と心配したのですが、それなりの本数を登ることができそうだと一安心。

そそくさと準備を整えて出発。途中の1の滝は前回の倍くらいに育っている。
前回は氷結がいまいちで高巻いた(薄暗い)ゴルジュ状の小滝もしっかり凍っており、直登可能。前回よりも短時間で醤油樽ノ滝に到着した。よくみると若干内部に水流が観察されるものの、前回の見学時よりもしっかり育っている様子。

うす暗~いゴルジュ帯をぬける
ゴルジュを抜けると醤油樽、ドーン!
結構な迫力だ。

一番乗りということで、まずは左ルートよりI村さんがリード。トップロープ(TR)をかけてくださいました。(60mロープではぎりぎりなので、支点構築には長~いスリングが大活躍)
各自とも同ルートを登った後は、もうすこし傾斜が強い右側ルートに移動。
何度かTRで練習した後に、私もリードさせてもらいました。
なんとかやりきることができましたが、スクリューによる支点構築に難儀しまして、もっと修業が必要だなぁと改めて感じました。

安定のリード、I村さん
ついにリードさせてもらいました。こええ・・(左ルートは別パーティの方です)
午後は日が差しこんで、このまま空に吸い込まれてしてしまうのではないかという雰囲気に。

その後、休憩の後に下流へ移動。途中、埼玉からお越しのハイカーさん(ソロで氷瀑見学とは、なかなかのツワモノでした)と出会うなどしながら「1の滝」を登ることに。
こちらはコンパクトながらも垂直に近く、前回同様に大変よい練習ができました。(こちらもTR支点をI村さんが構築してくださり感謝)

途中の2の滝はつながっていなそうでした(詳細未確認)
1の滝を登るK村会長

それぞれ数回登ったら結構よい時間に。お腹がすいたので帰ることとなりました。

<恒例・アフターグルメ?>
今回は帰路の南諏訪IC目の前、「ハルピンラーメン」さんにお邪魔しました。
入店して気づきましたが、前回の醤油樽に行った後も、この名前のラーメン屋さんだったような・・
ちょっと体も冷えたこともあって、みんなでニンニクラーメンをチョイス。
車内を香ばしい香りに変換し、A木号は帰路につきました。

全員そろってニンニクラーメン。前回同様、結構なボリューム。う、うまい!
しかし、今日はこんなにカロリー使ってないはず・・なのは、いつもどおり気にしないでおこう。