聖岳(3018m) @ 厳冬期

2022年1月29日(土)~31日(月)

日本のチロル(下栗の里)から遥かなる南アルプス主稜線・・・左から兎岳・聖岳・上河内岳・茶臼岳・・・

メンバー : N行・F子・巨匠

コースタイム :

1月29日 芝沢ゲート駐車場7:40 ー 易老渡(いろうど)8:50 ー 便ヶ島(たよりがしま)9:40ー 西沢渡(にしさわど)10:50 ー 苔平TS 15:00

1月30日 TS 7:00 ー 薊畑8:30 ー 小聖岳11:00 ー 聖岳13:00 ー 小聖岳14:00 ー 薊畑15:00 ー 苔平TS 16:00

1月31日 TS 6:30 ー 西沢渡8:30 ー 芝沢ゲート駐車場11:00(下山)

日本の3000m峰23座の中で、まだ登れていない南アルプス南部で比較的登り易いとされている聖岳に初挑戦・初登頂できた。

登り易いとは言っても、楽勝ではなく、全力・全集中が必要な巨峰だった。

我々以外には登山者はおらず、初日には林道歩き10㎞+標高差1000m一気登りとプチラッセル、二日目は標高差1000mの往復、フルラッセル&ルートファインディングとタフさをたっぷり要求されたが、街の明かりは一切見えず、携帯の電波も届かず、コロナ禍とは無縁の静寂に包まれた『自分達だけの山』をたっぷり味わった感動の3日間だった。

 

1月29日(土)関東から6時間掛けて芝沢ゲート駐車場に到着。

芝沢ゲート駐車場7:40 ・・・ 広大な駐車スペースに唯一駐車する

 

遠山川沿いの氷結した林道を易老渡まで5㎞ひたすら歩く ・・・ 台風の爪痕の修復が徐々に進んでいた

 

易老渡の駐車場8:50・・・最近は夏だとここまでタクシーが利用できるようだ

 

更に2㎞林道を歩いて便ヶ島の施設9:40(聖光小屋)へ                  夏のムシムシした時期はヤマビル王国の記憶しかない                  忌避剤(ヤマビル何とかやヒル下がり何とかや塩)でもってしてもやつらの貪欲さに逃げ回った。トイレの中まで追っかけてくる記憶がある。

 

登山道入り口の案内板

 

登山道入り口・・・熊に注意!(&夏期は枝から落ちてくる山ヒルが凄い)

 

森林鉄道跡に作られた遊歩道を西沢渡まで3㎞歩く

 

軌道跡に入って直ぐに崩壊地の微妙なトラバース・・・補助に細~いロープはあるが滑り落ちたら50m位落ちる!

 

その後も崩れた岩塊や土砂の乗越が続き意外に時間が掛かった

 

3㎞に1時間たっぷり時間が掛かってやっとこさ西沢渡に着く10:50

 

沢の水量が多くて渡渉できないときはこのモッコ渡しに乗って対岸へ・・・重くってかなり労力使う

 

直ぐ脇にある昔のバージョン・・・我々はモッコの向こうに見える仮橋をすんなり渡った

 

西沢渡まで10㎞(3時間)歩いた後に樹林の中の雪の下が凍結して歩きにくい急登をアイゼン履いて標高差1000mは体力的にキツかった。

最初はかすかに前週のトレースが残っていたが標高を上げるにつれラッセルしながらとなった。

それと地図を観たら芝沢ゲートが690mで苔平が2100mで各自20㎏の歩荷訓練になった。  テント場にした苔平には15:00ぐらいに着いた。

もちろんテントに入ってから3人とも足が攣ったのは言うまでもない。

 

1月30日(日)

        

街の明かりも見えず携帯も通じない我々しか居ない静寂の苔平のテント場を7:00に出発

 

やっとこや薊畑(あざみばた)で南アルプス主稜線に合流

 

薊畑からの主稜線はふかふかの雪が降り積もりトレースの跡形も無くルートファインディングしながら全集中・全力ラッセルでの3人旅になる

 

少し登ったところでやっと富士山が見えた。上空の気圧の谷の通過影響が色濃く出てきた。 強風になったり降雪にならないことを願いながら進む。

 

小聖岳手前の雪が強風で飛ばされたはい松帯のラッセル行軍。              本当はこのようなところはワカンが良いがアイゼンに履き替えていたので腰まで潜るツボ足行軍で強硬突破するしかなく大変疲れた。

 

振り返ると上河内岳や茶臼岳が低くなり始める

 

小聖岳には11時に着いた。                              後ろに見えるのが聖岳本峰だがまだ400mは登る必要がある。               それと本峰に取り付くのに200mほどの落ちられない岩稜&雪稜帯がある。              今回は堅雪で良く締まっていて基礎的なアイゼンピッケルワークだけでノーザイルで通過したが、ここが軟雪や強風だったりした場合はザイルが必要だと思う。

 

アイゼンの爪がやっと刺さる氷化した堅雪と岩クズの斜度30度の本峰斜面を標高差400m登って風速15mはある爆風の頂上に12:45に到着した

 

肝心の写真が漏れていましたので勝手に追加(笑)。ルートファインディング、ラッセルお疲れ様でした。

赤石岳・遠くに奥秩父をバックに

仙丈・荒川・赤石岳をバックに・・・次はあそこだ~(^^♪

 

 赤石から聖への縦走路・・・鞍部下方に百間洞(ひゃけんぼら)の小屋が見える

 

左から上河内・茶臼・易老そして鞍部があってイザルガ・光岳 そして遠州灘が光っていた

 

恵那山の向こうに滋賀・岐阜県境の山々や白山が遠望できた

 

富士山が増々雲隠れになって風も強くなってきたので名残惜しいけれど一刻も早く下山することにした。

 

滑落したら一発終わりの緊張感あふれる大斜面をひたすらリズムを乱すことなく一定速度でアイゼンを効かせて一気に小聖岳まで下山した。                     テントには16時に帰着したがアドレナリン出まくりだったこともありろくに飯も食わずに酒ばっかり飲んで就寝したがよくは眠られなかった。                                 そういえば夜中にテントにカモシカ君が遊びに来たようだ。               翌日は早く風呂に入りたいということでテンバを6:30に出発し急な尾根を下降しアトラクションをこなして芝沢駐車場には10:50に戻った。                                        駐車場とは言え南アルプスの懐深いところなので風呂まで車で2時間掛かった。

アイスクライミング 神津牧場

2022年1月30日(日)日帰り

メンバー : Y N S T K K

S師匠の今年はアイスの状態が良いとの事でメンバー5名でアイスクライミングの計画を立てた所、なんと富山からN塾長が「俺も行く」と緊急参戦。

神津牧場のインディアン広場でクライミングを楽しんで(もがいて・・)来ました。

Nと新人でありながら経験者のT 二人でチェロキーを登り TRをセットしてもらい

アッパチ シャイアンと左右のルートを楽しく登ってきました。

ワカン練習in烏帽子岳〜湯の丸山

2022.1.27 曇り 気温-15〜-8℃

メンバー: F子、T美、M希、A保

8:00地蔵峠P-9:00鞍部-9:50烏帽子岳-10:50鞍部-11:45湯の丸山-11:55北峰-12:45鐘分岐-13:30地蔵峠P

ワカン練習にいってきました。残念ながら期待した展望は見られませんでしたが、雪遊び満喫の楽しい山行でした。

ワカンの着け方を確認して出発!

樹林帯は雪で覆われていて、とても綺麗です。Aさんの心も洗われていきます。

心の洗濯をしながら歩くAさん

トレースがしっかりついていて、ワカンなしで歩けます。あれ?練習は?と思いつつ、烏帽子岳に到着。

小烏帽子を烏帽子と勘違いしガッカリするMさん
期待していた景色は見られず、真っ白。

ワカンを着けて稜線からショートカットをして鞍部にもどります。腰まで沈むモフモフに難渋しつつ、雪をこぎます。少し谷側に寄ってしまいましたが、無事稜線に復帰。地図で稜線下ると確認していましたが、実際の積雪の地形を読むことの難しさを再認識しました。

GPSで確認すると…
しずむー
起きれなーい
少し慣れてきたかな?

湯の丸山の山頂も真っ白でしたが、時折うっすらと日が差してきます。北峰のピークも踏んで二座達成です。

下山はFさんが持ってきてくれたお尻ソリで颯爽と?下山開始です。

楽しい!初めてのシリセードを満喫

日も差して暖かくなってきたので、鐘分岐でおやつタイムです。Tは阿弥陀南陵ではスナックを開きましたが、この日は甘味屋さんです。温めた甘酒を振る舞います。冷えた身体に沁みます。

持ち寄ったおやつ。甘いのしょっぱいのいろいろ。

この後、スキー場の端の方をシリセードで滑り降りあっという間に駐車場に戻ってきました。温泉で温まり帰路につきました。

日白山

2022年1月23日 日帰り

メンバー: N O F S K T A S K (文責 K&S)

07:30 宿場の湯P 11:00 東谷山 12:30 日白山 15:00 宿場の湯P

雪があるこのシーズンには毎年訪問させていただく日白山。快適に周遊できる時もあるし、雪に阻まれ東谷山で撤退することもあるが、今年はワカン装着して好天のもと満足の山行となりました。

駐車場から登山口までの舗装路
好天に恵まれて登りも気にならない?
右側には雪庇が発達し、踏み抜きには要注意です。
トレースはばっちりだったが、道を外すとワカンでも膝下までのラッセルとなります。
トレースは追わないと自分の道を作り喜ぶ変わり者(追記:奥の若者…笑)。
まだまだ余裕だぜ~
標高1200メートル付近からブナの原生林が広がります
さらに素晴らしいブナの巨樹が迎えてくれました
青空に映えるダケカンバの霧氷
日暈がみられるということは、予報通りに天気は下り坂?
東谷山山頂への最後の登りです

11:00過ぎ 東谷山に到着
東谷山からは多少のアップダウンがあるが稜線歩きで日白山へ
小さな樹氷ですが絵になります

女性陣に大人気のクリームや絹のような滑らかな山肌です
平標をバックに日白山山頂で記念撮影
目の前に広がる素晴らしい景観を見ながら下山です

山頂からは、二居の頭との鞍部から急坂を下っていきます。ワカンをつけての下りは結構しんどかったなぁ

15:00過ぎに無事に下山しました。

トレースがあったとはいえ終始ワカンでの歩行。皆さん、お疲れさまでした。

硫黄岳&ジョウゴ沢アイスクライミング

2022.1.8〜9

参加者:Sさん、K(記)

1月8日 硫黄岳

赤岳山荘に駐車して、赤岳鉱泉まで歩きました。快晴で穏やかです。
ただし、立ち止まるととても寒く、特に指先が痛くなってしまいます。テント泊の装備も重く、背負うのにひと苦労です。なので、ザックを下ろして休むことが難しい。

赤岳鉱泉に到着後、すぐにテントを張って、アタックザックに背負い換えて硫黄岳へと出発。富士山で歩行練習をした時のことを思い出しながら、カーブのところは一歩で曲がるとか、山側の足はまっすぐ進行方向に向けるなどなど気をつけながら丁寧に登ります。

途中、大同心を見ることもできます。面白い形をしていますね。
樹林帯を抜けて稜線に。西からの太陽があたって、山の陰影がくっきり。
ハイマツがミニモンスターに。赤岩の頭まではほんの少し。

赤岩の頭(あかいわのかしら)に到着しました。一気に視界が開けます。

赤岩の頭の雪はしまっていて美しい縞模様も見られました。

山頂までの道すじが、くっきりと見えます。

稜線を登って行くうちに、どんどん風が強くなってきました。冷えて、手がちぎれそうになるくらいでした。

硫黄岳到着

山頂に到着!快晴で良かった!初めての雪の八ヶ岳。
山頂では、ガイドさんツアーの方たち12名ほどと一緒になり心強かったです。ツアーの皆さん、寒さもなんのそので写真やビデオを熱心に撮影されてました。この景色に出会えてほんと良かったですよね!

硫黄岳の噴火口にそびえる岩壁
360度の絶景。北アルプスまで綺麗に見えました。
八ヶ岳ブルーと南八ヶ岳の山々へと続く長い稜線が美しい

もう少しゆっくりいたいなぁと後ろ髪をひかれつつも、寒いので急いで下山しました。

  ※8:30赤岳山荘出発 11:30赤岳鉱泉 
   13:30硫黄岳へ出発 15:30赤岩の頭→15:50硫黄岳山頂→17:00赤岳鉱泉

1月9日 ジョウゴ沢でアイスクライミング

初めての八ヶ岳&真冬のテント泊は、寒くて夜中に何度か目が覚めてしまいました。
朝、起きるとプラティパスに入れていた水が完全に凍っていてビックリ!カバーからはみ出ていたシュラフには霜がついていました。やっぱり八ヶ岳って寒いんだなぁ、と実感。
それでもOD缶の寒冷地用のガスで、すぐに暖まることができたので、ほっとしました。

さぁ、今日は乙女の滝でのアイスクライミングです。

昨日歩いた硫黄岳へ行く道を途中まで辿って行き、ジョウゴ沢へ入っていきます。

1Pめ

小さい滝になってました。ちょっとだけアイスクライミング。

2Pめ

15mほどの氷の壁が出現。すでにゲレンデとして取り付いているグループがおりました。
彼らの左側をSさんがどんどん登って行きます。スクリューも使わず上に到着し、支点を構築してくださり、私はトップロープの状態で登りました。落ちると滝下の水たまりにボチャンです。氷が硬く締まっていて、キックをしても入らず、キックし続けると氷の壁が崩壊…💦
体勢も崩れており、あまりの下手くそさに、自分でも呆れちゃいます💦
アイゼン、モノポイントに変えようかなぁ(←道具に頼る)。

  ※帰りは、この滝を懸垂下降しました。

3P

滝が雪に埋もれてて、アイスクライミングは無理でした。

4P

乙女の滝に到着。水色のきれいな滝です。先行パーティーが取り付いています。

前パーティーは取り付いたばかりの様で、時間がかかりそうだったので乙女の滝は諦めて、その先のナイアガラに向けて出発。

小さいけど、やっぱり水色で綺麗な滝です。

ここをSさんが、リードで登ってくださり、私はトップロープで登ります。


Sさん2回、私が2回登って終了。

後ろを振り向けば、こんな絶景!大同心もよく見えて、そこを登る人の姿も見えました。

八ヶ岳はとても綺麗。でも、寒いし、人が多いし…アイスクライミング練習には他も良いのでは、なんて話しながら下山。

赤岳鉱泉に到着。アイスキャンディは大賑わいでした。

この後、テントを撤収し、ヘッドライトを付けて赤岳山荘目指して下山しました。
闇の雪道を歩くのは初めて。雪に当たった光が星のようにキラキラ光り、無数の光の点に囲まれた道となり、まるでクリスマスのイルミネーションのよう。狐の足跡も見られて、ちょっとうれしい。風もなく暖かい夜でした。

冬合宿 赤岳・阿弥陀岳登頂(1/8・9)

メンバー:N山さん、Y下さん、F寺さん、A井(記)

赤岳山頂

今回の記録は新人のA井が書かせていただくことになりました。

今回の冬合宿は、八ヶ岳を中心に3パーティに別れて行うことに。そして、2日目の夕方合流し宴会、というものをやる予定でした。

私たちが行くルートは、当初1/8・9・10の3日間で2日目に赤岳、硫黄岳、横岳の縦走予定でしたが、2日目1/9の午前を中心に強風が予測されるとのことで予定変更と前日にリーダーのN山さんより連絡あり、縦走は断念。

1日目赤岳登頂、2日目阿弥陀岳登頂、3日目下山というように変更になりました。しかし、天候が良かったため当初の予定よりも早く行動でき、1日早く下山しました。

1月8日(土) 1日目 天候:晴れ

8:30 赤岳山荘駐車場出発-11:30 行者小屋テント場着(テント設営)-12:30 テント場出発-14:00 赤岳山頂―16時 テント場着

朝から雲一つなく、登山日和。

私は、冬の南八ヶ岳に来ることが初めてだったのでとても楽しみだったのと、冬のテント泊が初めてだったので先輩方に持ち物について様々な事を教わり、入念に準備をしてきました。

8時30分 赤岳山荘を出発。テント場が行者小屋なので美濃戸山荘の分岐で南沢ルートに行きます。その時に、別パーティのS村さん、K西さんと遭遇。お互いの安全を祈り、別れます。

南沢の登山道は、たくさんの方が歩かれていてトレースがしっかりついており、固すぎずやわらかすぎずとても歩きやすい状態でした。

先頭Y下さん、A井、F寺さん、N山さんの順で歩いていきます。私は遅れないようにと思い、Y下さんの後ろをしっかり歩いていきます。(あおってはいません)

途中、荷物の重さから自分の体力が急に落ちたことに気づき、ペースが遅れました。その時に、冬山テント泊の厳しさを痛感しました。荷物の重さを考えたうえで、ペース配分を考えるべきでした。

11時30分 なんとか行者小屋に到着。テント場はまだそこまで混んでいませんでした。テント設営後、赤岳に出発します。

12時30分 赤岳に出発。文三郎尾根~赤岳を往復します。

途中、会のメンバーであるN村さんと遭遇。私は初めましてでしたが、他の方々は久しぶりに会えたことに感動していたようです。

文三郎尾根はひたすら登りでとてもキツイですが振り返ると八ヶ岳、北アルプス、阿弥陀岳などの山々が綺麗に見えるので、それが何よりの救いでした。

阿弥陀岳方面

14時 赤岳山頂へ。

山頂に立つと、富士山、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳、関東の山までもよく見えました。特に感動だったのは、両神山と武甲山が見えた事です。夏に1度赤岳に登った時はガスで全く景色が見られなかったので、今回は素晴らしい景色を堪能できました!

以下、赤岳山頂からの風景です。

横岳、蓼科山方面

14時15分 下山開始。

問題は下りでした。問題だったのは私だけですが、下るとなって下を見たら急に怖くなり、足が前に進まなくなっていました。自分では気づきませんでしたが、「へっぴり腰になっている」と言われました。そして、ロープを繋いでくださり、下山をすることに。歩き方やピッケルの使い方など以前にも教わっていたのですが、改めて教わりました。

16時 無事にテント場へ。

テント場に着いた後は、夕食の準備。まずお酒を飲む人、ご飯を食べる人それぞれです。1つ同じだったのは、メンバー4人足をつったことです!水を飲んだり、足を伸ばしたりしていました!そして、就寝。

1日目はこれで終了です!

1月9日(日) 2日目 天候:晴れ

8:40 行者小屋テント場出発-10:00中岳コルー10:30阿弥陀岳山頂-11:15 山頂出発-12:10 テント場着-13:00 行者小屋出発-14:30 赤岳山荘着

2日目も朝から晴れ。本日は阿弥陀岳登頂予定ですが、天候次第で予定が変わります。

行者小屋から稜線を見ると雪煙が舞っている、風が強いのではないかと先輩方が話していたのですが、行けるところまでは行ってみようという事になりました。

8時40分 テント場出発。

本日の歩く順番も昨日同様。Y下さん、私、F寺さん、N山さんです。
昨日のように疲れないよう、私は並べく先頭のY下さんと距離をとって余裕を持って歩くようにしていましたが、Y下さんは速いことどんどん前に進みます。ご本人様にお伝えしていませんが、強靭な方です。他のメンバーF寺さん、N山さんも強靭な方々なので、ほんとに心強かったです。

10時 中岳のコルに到着。

風はありましたが、予想されていたほど強くありませんでした。そして軽く休憩をとった後、阿弥陀岳への最後の登りを行きます。そこは、はしごや鎖場など危険なところもあります。落ちないよう慎重に行きます。

10時30分 阿弥陀岳山頂へ。

この日も山頂からの展望は最高で、360°山々が見えました。夏の八ヶ岳はコケがあり魅力なのですが、冬に来たら雪山の方が全然魅力的だと思いました。以下、山頂からの景色です。

そしてこの日はなんと、長野県の八ヶ岳から茨城県の筑波山が見えたのです!その写真はありませんが、埼玉県を越えて茨城県が見えるとは驚きました!

山頂で雪山を満喫していると、南陵ルートで阿弥陀岳山頂を目指していたもう1つのパーティが登ってきているのが見えました。山頂での風もそこまで強くなかったので、待つことに!1時間も経たない内に登ってこられて、合流、一緒に記念撮影をしました。

11時20分頃 下山開始。

下山時は昨日同様、ロープを繋いでいただきました。危険な個所もありましたが安全なところまで来たところでロープを外しました。そして、無事に行者小屋到着。そこで再度、南陵チームと合流し時間も早かったため、もう1泊せずに下山をすることに!宴会はお預けとなりました!

14時30分 赤岳山荘到着。無事に下山することができました!そこで名物だという、肉うどんをいただきました。とてもおいしかったです!今まで赤岳山荘は通り過ぎるだけでしたが、また1ついい発見ができました!その後は、温泉に入り、帰路につきました!

最後に、今回の山行で学んだことがあります。

阿弥陀岳を下山中、ロープを外すときにY下さんから「一蓮托生なところがいくつかあったからね」と言われました。

その時に、「はっ」と思いました。自分は怖いからロープを繋いでもらえれば安心だと思っていたのですが、ロープを繋いでくれている相手の事をしっかり考えていられなかったと思います。自分が転べば、相手も巻き込んでしまうと。

1歩1歩確実に、安全に歩かなければいけないと、改めて思いました。

1日目ロープを繋いでくださったN山さん、2日目ロープを繋いでくださったY下さん本当にありがとうございました。そして、2日間私の後ろから、要所に声をかけてくれたF寺さん、ありがとうございました。

今回は皆さんの力で登りきることができましたが、次回赤岳、阿弥陀岳に行く時は、自分の足で登って下りられるようにしたいと、ビビりを直したいとそう思いました!

2日間天候に恵まれ、冬の八ヶ岳は最高だと実感した冬合宿となりました!

赤岳

快晴の阿弥陀岳南陵

2022年1月8日ー9日

1月8日 08:00 船山十字路 08:45 南陵分岐 11:30 立場岳 

14:00 P1手前にテント

1月9日 09:00 P1 P2 10:00 P3取り付き 11:15 阿弥陀岳山頂 

中岳のコル ~ 行者小屋 から 下山

メンバー : Y内 A木 T橋 K村 

船山十字路でマイナス10度 風邪もなく思ったより寒くない。

広河原沢を進み、途中南陵分岐から尾根に取り付く

樹林の中の立場山山頂

雲一つない快晴の青ナギを通過。阿弥陀岳へのルートもはっきりと見渡せる。メンバー一同の気合を入れ、そしてわくわくとしてきました。

明日の天気を考えると今日中に山頂を踏み、行者小屋まで行こうか。その方が確実であるがメンバーに疲れもあり、この先の雪の状態なども不明。P1手前を整地し今回新調したアライテントを設置。明日は早朝から暴風で「風速25m」の予想。停滞 敗退の可能性も状況により判断することにした。どちらにしても翌朝は遅めの出発となる為、テントでは新人が「標高が一番高いスナック」を営業。酒とつまみで日があるうちから盛り上がり、明日に期待。

夜間は多少テントが風で揺れたが、良い方に予想が外れ強風もない快晴となりました。青ナギでテントを張っていた他のパーティーも先行していく中、我々も出発します。

P1 P2を通過し 左にトラバースしP3ルンゼの取り付きへ。今年は雪が多くグレード的には難しい登りではないが、ロープで確保し安全第一。途中に新しい支点もありましたが、ロープは50mいっぱいで終了点まで伸ばす。草つきはバイルを打ち込み安全地帯へ。残すはP4。

P4トラバース

山頂からは行者小屋から合流してくれた別班の応援もあり、無事に山頂へ。天候は最高でしたが、合流までお待ちいただいたAパーティーの皆様、登頂までお待ちいただきそして応援ありがとうございました。11:15山頂。

A Bパーティーで合流できたので赤岳バックに記念撮影。(最高の天気です)

歩いてきた南陵 権現岳の稜線 霊峰富士を振り返り行者小屋経由で下山。

お疲れさまでした。