硫黄岳&ジョウゴ沢アイスクライミング

2022.1.8〜9

参加者:Sさん、K(記)

1月8日 硫黄岳

赤岳山荘に駐車して、赤岳鉱泉まで歩きました。快晴で穏やかです。
ただし、立ち止まるととても寒く、特に指先が痛くなってしまいます。テント泊の装備も重く、背負うのにひと苦労です。なので、ザックを下ろして休むことが難しい。

赤岳鉱泉に到着後、すぐにテントを張って、アタックザックに背負い換えて硫黄岳へと出発。富士山で歩行練習をした時のことを思い出しながら、カーブのところは一歩で曲がるとか、山側の足はまっすぐ進行方向に向けるなどなど気をつけながら丁寧に登ります。

途中、大同心を見ることもできます。面白い形をしていますね。
樹林帯を抜けて稜線に。西からの太陽があたって、山の陰影がくっきり。
ハイマツがミニモンスターに。赤岩の頭まではほんの少し。

赤岩の頭(あかいわのかしら)に到着しました。一気に視界が開けます。

赤岩の頭の雪はしまっていて美しい縞模様も見られました。

山頂までの道すじが、くっきりと見えます。

稜線を登って行くうちに、どんどん風が強くなってきました。冷えて、手がちぎれそうになるくらいでした。

硫黄岳到着

山頂に到着!快晴で良かった!初めての雪の八ヶ岳。
山頂では、ガイドさんツアーの方たち12名ほどと一緒になり心強かったです。ツアーの皆さん、寒さもなんのそので写真やビデオを熱心に撮影されてました。この景色に出会えてほんと良かったですよね!

硫黄岳の噴火口にそびえる岩壁
360度の絶景。北アルプスまで綺麗に見えました。
八ヶ岳ブルーと南八ヶ岳の山々へと続く長い稜線が美しい

もう少しゆっくりいたいなぁと後ろ髪をひかれつつも、寒いので急いで下山しました。

  ※8:30赤岳山荘出発 11:30赤岳鉱泉 
   13:30硫黄岳へ出発 15:30赤岩の頭→15:50硫黄岳山頂→17:00赤岳鉱泉

1月9日 ジョウゴ沢でアイスクライミング

初めての八ヶ岳&真冬のテント泊は、寒くて夜中に何度か目が覚めてしまいました。
朝、起きるとプラティパスに入れていた水が完全に凍っていてビックリ!カバーからはみ出ていたシュラフには霜がついていました。やっぱり八ヶ岳って寒いんだなぁ、と実感。
それでもOD缶の寒冷地用のガスで、すぐに暖まることができたので、ほっとしました。

さぁ、今日は乙女の滝でのアイスクライミングです。

昨日歩いた硫黄岳へ行く道を途中まで辿って行き、ジョウゴ沢へ入っていきます。

1Pめ

小さい滝になってました。ちょっとだけアイスクライミング。

2Pめ

15mほどの氷の壁が出現。すでにゲレンデとして取り付いているグループがおりました。
彼らの左側をSさんがどんどん登って行きます。スクリューも使わず上に到着し、支点を構築してくださり、私はトップロープの状態で登りました。落ちると滝下の水たまりにボチャンです。氷が硬く締まっていて、キックをしても入らず、キックし続けると氷の壁が崩壊…💦
体勢も崩れており、あまりの下手くそさに、自分でも呆れちゃいます💦
アイゼン、モノポイントに変えようかなぁ(←道具に頼る)。

  ※帰りは、この滝を懸垂下降しました。

3P

滝が雪に埋もれてて、アイスクライミングは無理でした。

4P

乙女の滝に到着。水色のきれいな滝です。先行パーティーが取り付いています。

前パーティーは取り付いたばかりの様で、時間がかかりそうだったので乙女の滝は諦めて、その先のナイアガラに向けて出発。

小さいけど、やっぱり水色で綺麗な滝です。

ここをSさんが、リードで登ってくださり、私はトップロープで登ります。


Sさん2回、私が2回登って終了。

後ろを振り向けば、こんな絶景!大同心もよく見えて、そこを登る人の姿も見えました。

八ヶ岳はとても綺麗。でも、寒いし、人が多いし…アイスクライミング練習には他も良いのでは、なんて話しながら下山。

赤岳鉱泉に到着。アイスキャンディは大賑わいでした。

この後、テントを撤収し、ヘッドライトを付けて赤岳山荘目指して下山しました。
闇の雪道を歩くのは初めて。雪に当たった光が星のようにキラキラ光り、無数の光の点に囲まれた道となり、まるでクリスマスのイルミネーションのよう。狐の足跡も見られて、ちょっとうれしい。風もなく暖かい夜でした。