前川大滝

2024年8月18日(日)
山形県米沢市 吾妻連峰  前川大滝沢登り
メンバー Y内 N村 Y代 S方 4名

朝発(深夜発?)にてY内号にて家庭訪問兼メンバーを積み、
台風5号が東北地方を逸れたとは言え、1日違いの台風を追いながら

一路山形県へ向かう。

~~~おおよそのタイムテーブル~~~~~
7時20分 入渓地点到着
8時20分 入渓
12時30分 前川大滝到着
14時30分 前川大滝上の支流到着
15時30分 登山道到着
16時30分 滑川温泉到着
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

入渓点の駐車場にて5~6台ほど停められる駐車場は既に満車状態、
丁度、他のパーティも着いたばかりで車を入れ替えて頂き無事駐車。

関東地方から来た3名パーティ
北陸地方から来た8名パーティ
出身地未確認の3名パーティと
我々4名で計4パーティを目視確認と軽い挨拶を行う。
総数4パーティ18人となるので今回の遡行は大渋滞の悪寒・・・

橋の上から見た沢は台風の影響からか以前来た時より

5割ほど水流が多い気がする・・・
見た感じ、ほぼ「アカン」感じだがせっかく来たので

行くところまで行く感じになる。

入渓直前、橋を降りた際に3名パーティとすれ違う。

「水流が多いので今回は撤退する」との事。入渓後、

足を持っていかれそうな感じの水流を受け、水流を避けて遡行。
途中、8人パーティに道を譲っていただき遡行継続。
3段15mの滝を直前に控え、更に3名パーティとすれ違う。

「滝を見て今日は撤退する」との事。どんな感じかと思い、

3段15mの滝に到着。はい、「激流滝」で以前見た感じや

他の写真と大きく違い、撤退する気持ちが分かった。

3段15m
普段なら1段登って右岸沿いに行くか、左岸から行けるが

本日は水量サービスタイムらしく横断NG,直登NG、

シャワークライミングNG日和。
無理繰り右壁の泥壁&草付き(実は泥壁大好き)を

大高巻き2ピッチし、トラバース3ピッチ後に

懸垂下降3ピッチで3段15mをクリア。

普段は懸垂下降するような沢ではありません

そして8人パーティは自分が登攀している最中に撤退したとの事。

へつりが無理で釜を結構泳いで突破中

その後、ナメ沢とは言えないやや急流なナメ沢を遡行し、

前川大滝に到着。水量5割UPのサービスタイム前川大滝は正に圧巻。

前川大滝の右壁に高巻き用の登山道を使い大高巻き。
前川大滝上部のトラバースはロープ出しが2か所あり、2か所とも丁寧にロープを出す。
※最初のトラバースでロープを出して、もう1か所ある事を知らずに

危険個所をロープ無しで通過しようとして過去滑落事故する場所ですので

ここは丁寧に危険回避の為、ロープを出す方を推奨します。

分かりにくですがロープを出しての2回目のトラバース、ちなみに左側は絶壁です

時間も押してきてネコノ沢を登攀し分かりにくい登山道に合流。

(3段15mの大高巻きが原因です、すいません)
ここで武装解除し、登山道を下降し途中の展望台で満喫したのち滑川温泉まで到着。

滑川温泉内を通過するのに一人200円必要です。
ここでお風呂と思いつつ、日帰り入浴は16時までとの事でここでの入浴は断念し、「高湯温泉」へ転進する。
高湯温泉はシャワー無し、シャンプー類無しではあるが建物は綺麗で入浴料250円と安く、正に秘湯。
乳白色のお湯は露天形式で温度も丁度よく、また来たいお風呂場でした。

帰りは大きな渋滞もなく東北道を南下し帰宅。

総括
トラバース用にロープは25m×2本はあった方が良い。(今回2本持参して正解)

全遡行は叶わなかったが水量UPの前川大滝と高湯温泉を堪能しここに筆を置きます。

北穂高岳東稜-奥穂高岳縦走(会員山行)

メンバー:N山、I澤(L)
日程:2024年8月17日(土)-19日(月)
1日目:9:00上高地バスターミナル-11:30横尾-14:30涸沢
2日目:4:30涸沢-6:00北穂高岳東稜取付-8:50北穂高岳-10:30涸沢岳-11:50奥穂高岳-13:45涸沢
3日目:4:40涸沢-7:10横尾-10:20上高地バスターミナル

今年は盆休みが取れたので、フルで山行に使おうと意気込んでいた。昨年秋に入会させて頂き、それまでハイキング程度の経験しかなかった私が持ち合わせているのは時間だけだ。
N山さんにご一緒して頂けることにもなった。N山さんのご指導の下、盆休み前半の夏合宿後、3泊4日で北アルプスの読売新道か、南アルプス縦走の計画を立てた。…がお盆が近付けば近付く程、天気予報が優れない。おまけに台風が矢継ぎ早に発生する始末だ。うぅ…ついてない…
3泊4日の山行は厳しそうだということで、またまたN山さんに代替案をご指導頂いた。天気予報が比較的前向きで、2泊3日で行ける北穂高岳東稜-奥穂高岳縦走に決まったのは山行の4日前。いつも本当にありがとうございます。緊急連絡先をお引受け頂いたY下さん、ありがとうございました。
出発日の未明まで台風の影響が残る予報で、直前まで気が抜けなかった。

【1日目】晴れ→曇り時々小雨
9:00上高地バスターミナル-11:30横尾-14:30涸沢
N山さんの運転で沢渡へ。バスターミナル前の駐車場は既に満車で一つ上の駐車場へ。未明まで台風の影響が残っていたが、人々には関係なかったようだ。観光客に混ざってバスに乗り込む。
上高地バスターミナルに到着。相変わらずの賑わいだ。7月1日に六百沢で発生した土石流の被害で小梨平~明神の左岸歩道は通行止めになっており、岳沢湿原側の右岸を迂回した。新村橋の架け替え工事も行われている為、その先も迂回する。(完成は令和9年3月とのこと)

台風一過で日差しが眩しかった。

N山さんのペースに遅れまいとついていき、2時間半で横尾に到着。とばしましたよ~。
本谷橋で休憩して出発する頃から小雨がぱらついてきたが、カッパを着るほどではなかったので良かった。

屛風岩と本谷橋

順調に歩みを進め、涸沢に到着。ヒュッテのテラスではビール片手に笑顔の人々。テントは40張り程か。
初めて涸沢に来たが、写真で見る以上に壮大で感動。カールとそれを囲うようにそびえ立つ稜線。
テント設営をササっと済ませ、ヒュッテのテラスでビールを乾杯。締めはおでんでした。
明日登る北穂高岳東稜を眺め、本日は終了。

ガスの切れ間から時折、北穂高岳東稜が顔を覗かせた。
ナナカマドの実が色づき始めていた。

【2日目】晴れまたは曇り
4:30涸沢-6:00北穂高岳東稜取付-8:50北穂高岳-10:30涸沢岳-11:50奥穂高岳-13:45涸沢

自分がリーダーとしてロープを使ってバリエーションルートを登るのは、これが初(もちろんN山さんの強力なバックアップ付です)。ロープワークや支点構築の実力が問われます。
今まで先輩方に貴重な時間を割いて頂き、訓練山行やジムでご指導頂いたお陰でこの日を迎えることができました。本当にありがとうございます。
3時に起床し4時半出発。既に、南稜にはヘッデンの明かりがいくつか。涸沢小屋の脇を通って、まずは東稜取付に向かう。南稜取付ルートを辿り、途中から右に大きくトラバースする。踏み跡以外は岩が不安定で容易に落石する。"踏み跡"といってもガレた岩の斜面にそれを見出すのは容易ではなかった。N山さんはすぐに踏み跡を見つけていたので、やはり経験不足。

前穂高岳、奥穂高岳が朝日に照らされる。
ガレ場を慎重にトラバースする。
取付付近。ガレザレ場を登る。まるで生まれたての小鹿のようなⅠ澤。落石させないように必死なのだ。

ガレザレした斜面を登ると取付(上図の青点)に到着。取付から岩登りをして東稜に上がる(ザイルは出さなかった)。今回は3ピッチ+懸垂下降1ピッチでザイルを使用。1,2ピッチはⅠ澤、3ピッチ目はN山さんがリードした。登攀中はロープワークと支点構築、セカンドの引き上げと大忙し。まだまだ手際が悪く、時間がかかった。
1ピッチ目取付で先行していた3人パーティーに追いついた。ハイマツに支点を作って登り始める。ピナクルにスリングを掛けて支点を作るが、時間がかかる。どのピナクルが良いか、ロープの流れは悪くならないか、スリングが足りなくなるかも、不安だから掛け直そう、、、
セカンド引き上げのシステムを作るのにも時間がかかる。どこをビレイポイントにするか、どこを支点にしたら引き上げ易いか、、、
もたもたしているうちに先行する3人パーティーに引き離され、後続パーティーにも追いつかれた。焦る、がどうすることもできない。結局、3ピッチ目はN山さんにリードを代わって頂き、スピードアップ。

N山さんとリードを入れ替わる時にも、確保機でN山さん(セカンド)を引き上げていた為、確保機の掛け替えが必要で時間がかかる。N山さんから、ムンターヒッチで引き上げた方がリードとセカンドの入れ替えが円滑とアドバイス。ムンターであればそのまま入れ替われます。沢登り会山行で勉強していたはずですが、岩登りでは引き上げは確保機でやるものだという思い込みがありました。

ビレイポイント(安全地帯)の選択にも、判断ミスがあった。先行パーティーの真似をして同じ場所をビレイポイントにしたのですが、登ってきたN山さんから「ビレイポイントはもう少し先の方が良かった。先行パーティーの真似をするのではなく、自分で考えなくてはいけない。」とご指摘頂きました。ビレイポイントの少し先に危険地帯があり、そこもザイルを使うべきだった。状況判断ができていませんでした。

大岩を懸垂下降したが、その際にも2ミス。
①大岩のテッペンに残置スリングが3本程掛けてあり、そのスリング3本に残置ビナが1枚だけ掛けてある支点があった。私は残置ビナ1枚だけにザイルを通して懸垂下降した。が、その残置ビナが破断したらと考えると恐ろしい。もう一枚カラビナを掛けて2枚で懸垂下降した方が良かったかもしれない(この場合、捨てビナになる)。あるいは、残置スリング3本にザイルを通して、懸垂下降した方が良かったかもしれない。N山さんからご指摘頂きました。
②確保機にザイルを通した後、懸垂下降を開始するために、テッペンの岩を回り込んで空中に身を乗り出そうとした際、バランスを崩してしまった。上記の残置スリングにセルフビレイを取っていたから墜落しなかったが、危ない所だった。注意力不足。

背後の大岩は懸垂下降した。テッペンに残置支点があった。
東稜から槍ヶ岳がきれいに見えていた。格好良い。
北穂高小屋が見える。

北穂高小屋を経由し、北穂高岳登頂。穂高の稜線から滝谷を見下ろす。"鳥も通わぬ"とは言い得て妙。切れ落ちた荒々しい岩壁と尖った稜線がひだのように連なる。「第2・4尾根へは松濤岩のコルからC沢左俣を下降して…C沢は落石が頻発するから気を付けて…」「クラック尾根は何度も登ったな…」「ドームはあそこで、ツルムはあそこで…」とN山さんの解説付き。贅沢です。いつか挑戦できるように、この記録を書きながら滝谷のガイド本とその時の記憶を照らし合わせています。

滝谷側を見下ろす。圧巻。

涸沢岳への登りは所々に鎖やボルトがあってスリリングでした。スッパリ切れ落ちていて、仮にボルトがなければザイルを出さなければ通過できないように思えるセクションもありました。

涸沢岳。ゴーレムのよう。

穂高岳山荘を経由して奥穂高岳へ。ザイテングラートを経由して下山。

奥穂高岳山頂にて記念撮影。

涸沢小屋に到着する頃には頭の中はビール…。小屋で飲むか、ヒュッテで飲むか。我慢は良くない!小屋でジョッキを頼んでゴクゴク。「こりゃ水ですね!」と乾いた体はアルコールそっちのけで水分だけを取り込む。ということで、涸沢小屋では水分補給だけして?、アルコール補給は改めてテン場ですることに(笑)

特設ダイニング。日が出ると暑い。日傘を差すN山さん。

隣の2人組は滝谷ドームに行ってきたとのこと。静かな夜が訪れます。

前穂高岳北尾根
吊尾根

【3日目】晴れ時々曇り
4:40涸沢-7:10横尾-10:20上高地バスターミナル
午後から天気が崩れる予報だったので、早朝に涸沢を出発。N山さんに屏風岩などについて教えて頂きながら下山しました。

屏風岩右岩壁(ルート図はI澤が作成)
屏風岩東壁(ルート図はI澤が作成)
前穂高岳北尾根を東側から望む。
徳澤園。熱中症対策で噴霧器が設けられていた。

帰りは沢渡バスターミナルからすぐの「しもまさ」さんで汗を流して、梓川SAで冷やし葉わさび蕎麦を頂いて帰路につきました。
行きも帰りも終始、N山さんに運転して頂きました。いつもすみません…。テントのお掃除もありがとうございます!

【山行を終えて】
台風の影響で山行日数の短縮を余儀なくされましたが、結果的には、3,000m峰を3座も登頂することができましたし、バリエーションルートのリードをさせて頂き、現状の立ち位置と今後の課題をご指導頂くことができました。ご一緒させて頂いたN山さん、浦渓会員の皆様のご指導のお陰です。本当にありがとうございます。
今回の計画段階を振り返ると、やはり自分の知っている山の少なさから、代替案の立案にとても苦労しました(ほとんどN山さんに計画して頂きました)。将来的にリーダーとして会山行の計画を担えるようになるためには、知っている山を増やす必要があります。
北穂高岳東稜をザイルを使い2ピッチリードさせて頂きましたが、ロープワーク、支点構築、状況判断のどれをとっても未熟。レベルアップするには、経験=山行日数を増やすしかない。
リーダーが担うべきことは、天候判断、代替案の立案、山域の決定、パーティーの安全確保、山行の確実な遂行、撤退判断など多岐にわたりますが、それらを全うする必要がある。
特にバリエーションルートでは、「たぶん大丈夫だろう」という甘い考えを捨て、気を張り詰めて、万が一を想定した正しい選択が必要。普段の生活、仕事からそういう意識でないと、山で正しい選択をすることはできない。東稜でビレイポイントを間違えたのも、経験だけの問題ではなかったはず。

小仙丈沢 夏合宿山行

日時 2024.8.10~11

メンバー Kさん(L)、Nさん、Fさん、Uさん、H(記録)

浦和渓稜山岳会に入会して初めての合宿。

沢登は3回目で少し慣れてきたところで、1日目は沢、2日目は登山という形での計画をしていただきました。新人の技量に合わせて山行計画をしていただきありがとうございます。

お盆ということもあり、渋滞などを考え前日出発。2時ごろ駐車場到着。すでに駐車場にはたくさん車が駐車していました。みなさん車中泊をして翌日の早朝のバス狙いか・・・6時出発のバスに乗車したかったため、バスとチケット売り場のところにザックを置いて順番取り。翌日4時ごろ明るくなってきたころに並ぶとビックリ!!長蛇の列が!!無事にバスに乗ることができましたがこの時期は入山者が多いなと感じました。ちなみに臨時バスを出していて、バスに乗れないことはない様子でした。

北沢峠を6時20分出発。

野呂川出会方面へもともとバスが開通していた車道を歩きます。道がだいぶ崩落していて、今後の復旧の見込みはないようです。晴天の中、歩くこと1時間30分。目の前には今回登る滝が見えてきました。この辺り(野呂川)は釣りをする方も多いようです。

入渓点に到着。

開けていてとても気持ちが良い。道は倒木が多め?でしたが、休憩するときの腰掛にはちょうど良く休憩をとりながら進みます。

後ろには北岳がバッチリ見えました。

この景色を独り占めできるのは贅沢!

ハーケンを打ち込みながら登ります。大滝登攀でハーケンとハンマーを使うところは初めてだったのでこういうところで使っていくのかと勉強になりました。リードのKさんが打ち込み、スムーズに登ることができました。ハーケンの回収もバッチリです。

滝の音に癒され…

最後の大滝のところまでやってきました。どうやって登るか…みんなでルートを確認。今回50mロープをもってきて大正解。Kさんのリードで最後の滝も登りきりました!最後はNさんなのでハーケンやスリングの回収もOK👍と思いきやKさんのスリングがない?!と騒ぎに。時間に余裕もあり、新しいスリングなので回収に戻ることに。結局何も回収せずに登ってきたKさん。(結局Nさんが回収していました(笑))無事にあったので仕切り直して進み始めたKさん。トラバースはこっちがよいよ!と道を選んでくれたものの、あれれ??さっき無いと騒ぎになったスリングとカラビナが足元に置きっぱなし??!お笑いを見ているかのようでした。

徐々に疲れが見え始め、会話も減り淡々と進みます。

14時20分、カールの入り口のようなところに到着。水も枯れ始めてきたので水を汲もうかもう少し先まで行くか悩むところでしたがまだ水はあると信じて進みます。

水が湧き出ているところを発見!!

雪が解け、山の土にしみこんでいく。しみこんだ水は木の根に吸われたりしながら下へとしみこみ水を通しにくい地層の上にたまる。こうして地層の割れ目から湧き出てくるのが川の始まり。南アルプスの水は雪解け水なのでと~っても冷たい。ペットボトルではなく、天然の南アルプス水を飲むことができ、何十年もの歳月をかけてろ過されていると思うと考え深い。おいしくいただきました。

15時40分カールに到着。

誰一人いない場所で休憩。稜線を見ると人が歩いているのが見えました。

登った後は、お酒で宴会。Fさんのザックの中からはあれやこれやと美味しいおつまみが。絶品でした(^^♪

明日も早いので早めに就寝。雨に降られることもなく、風もなく、360度山と星に囲まれ、ぐっすりと寝ることができました。

2日目は、早朝4時出発。

ヘッデンを付けて稜線を目指して登り始めます。ザレ場で傾斜も急で足元もおぼつかない。”3歩進んで2歩下がる”の言葉のような感じでした。カールから見た稜線は近く感じたのに登ってみると遠い遠い・・・ふと後ろを振り返ると朝日がとてもきれいに見えました。この景色をこの場所で見られることがなんて贅沢なんだ・・・と感動し、キツさも忘れていました。

あと少し!!というところで岩場が。ルートが見えない、足を踏み外したら危険という判断でロープを取り出して最後上り詰め。リードはNさん。なかなかOKという声が聞こえないので心配。稜線が見えたということだったので新人の私が2番目に登り始め、ハイマツを進みますが、このハイマツがなかなかの強者。進路を妨げます。3000mのところに生息する植物は本当に強い。そしてようやく到着!!

5時30分に一般道に出ました。

辺りを見渡すとあれれ??一番高いところに出ている!だいぶ予定より登りつめました。

仙丈ケ岳のピークまで数分。

一般道を下山。たくさんの人が日帰り登山を楽しんでいるようで、すれ違いが多くペースが乱れましたがそれだけ魅力のつまった山なのだなと感じました。

夏合宿前の会山行での学びを復習と実践ができた山行でした。

赤木沢 夏合宿山行

日時 2024.8.10-12

メンバー T橋(L/記)、A木、I村、I澤

今年の夏合宿は沢がテーマ。会山行で練習した沢の実践が目的です。目的地は憧れの美渓である赤木沢。どんな美しい沢なのか楽しみです。新人のI澤さんは初めての沢合宿です。

1日目晴れのち曇り時々小雨

8:20折立-12:20太郎小屋-13:00薬師峠

 スタートからハプニング発生。連休で折立Pが停まれないことを懸念して、飛越トンネルの登山口から入山する計画でしたが、夜通し車を走らせて着いたのは、予定していた場所ではなく、更に西にある別の飛越トンネルでした。空はすっかり明るくなっており、薬師峠のテン場までの時間短縮を図るため、急遽、折立スタートに変更。心配してた車も無事駐車でき、予定より3時間遅れてのスタート。

三角点ベンチの手前の登山道で小熊に遭遇。多くの登山者が二の足を踏んでいる中、率先して先頭にいたA木さんによると、小熊は後ろにいる私達をとても迷惑そうに見ていたらしい。

熊さん出現で一旦ざわめいたが、薬師峠までの道のりは寝不足と暑さでみんなバテ気味。私が一番ヘロヘロで足が攣りまくってました。ガスであたりが真っ白になってきた頃に太郎平到着。

真っ白い景色に変わった

混み混みのテン場ではI村さんのおかげでプライベート感のある良き場所を確保。ビールで乾杯し元気復活。翌日に備えます。

2日目 晴れ時々曇り

5:40薬師峠-7:40-8:30薬師沢小屋-10:10赤木沢出合-12:20大滝-14:10薬師沢左俣

朝のトイレ渋滞に巻き込まれ、予定より少し遅れて出発。薬師沢小屋で泡水を補給して沢装備をつけて黒部川の遡行開始です。

 水量は多くはないのでしょうが、やはり黒部川です。一箇所対岸へ渡るかお助けヒモ&アブミが設置されている大石を上がるか選択する所がありました。渡るのは流れも早く深そうだったので、A木さんが大石を登り、後続2人をお助けヒモで引き上げてくれました。途中は流れも深さもそれなりのところもあり、増水すると難易度はあがります。

歩きはじめは穏やか。白い石が眩しい。
渡るには深そう
お助けヒモとお助けA木さん

そのあとも、よじ登ったり、へつったり,ドボンしたりしながらいくと、赤木沢出合いに到着。そこは大人達が思わずはしゃいでしまうほどの美しさがありました。ナイアガラの滝をバックに記念写真をとり、深いトロに飛び込んだりと、ひとしきり遊んでから赤木沢遡行開始です。

赤木沢出合
はしゃぎ飛び込む
ナイアガラをバックに

途中、ウマ沢出合いを過ぎた2020mの2段10mの手前で釣りタイムもとりましたが、かわいい岩魚が一匹のみ(リリースしました)でした。そこから、大滝まで登れる滝が連続し、それぞれ自分の登れる(登りたい)ラインで登ります。

川床が赤っぽい
ここで釣りタイム
好きなラインを登る

標高2100mあたりから目の前に大きな岩壁が迫ってきて、右に流れの方向が変わったところで大滝の登場です。おお~っと歓声が上がります。写真で見たそれよりも、とても立派。さっそく皆、釜の近くまで行って滝のスケールを体感しています。この日、2回目の大人のはしゃぎです。

岩壁どーん
はしゃぎ滝行

ここは素直に高巻きます。踏み跡はありますが、まあまあ急で木を掴んでよじ登るところもあります。

巻道から大滝の落ち口を見る

落ち口を超えた後は、連瀑帯を抜けて、薬師沢の方に向かいます。途中、細い右の支沢に入りましたがその先でもとの水線に合流。赤木平からのたくさんの小さな水線に足を取られつつ、薮をしばし迷走(私だけ…)。まもなく穏やかな草原の丘陵にでたので、ハイジ気分で横になったりしました。(私だけ…)

なかなか良い時間になり、疲れたのでビバーク適地を見つけて幕営することにしました。気持ちの良いひらけた場所にポツンと私達だけです。下は草なので寝心地もフカフカです。でも1人だけ石が腰に当たってたようです。整地は大切ということです。

そんな素敵なビバーク地でI澤さんが背負ってきたくれたでっかいソーセージを焼いて、沢で冷やしたビールで乾杯です。

なかなか豪勢な宴でしたが、締めのご飯の湯を沸かす際にガス欠になってしまい、I村さんが生温いうどんを食べるハメに。ガス缶の予備は大切ということです。忘れたのは私です。すみませんでした。

3日目 晴れ

23:30-0:20北ノ俣岳-2:20太郎平小屋-6:20折立

幕営地から薬師沢左俣を詰めていくと北ノ俣岳に上がります。そこがTJARのコースになっていて、レース参戦中の友人が2時頃通過する予定です。是非とも応援したい!とメンバーにお願いして、深夜に移動することにしました。協力してくれてありがとうございます。

テントを出るとぐるっと360度の満天星です。翌日がペルセウス流星群極大だったようで、この日もたくさんの流れ星を見ることができました。

そんな星空の中、GPSでルートを確認しつつ沢を詰めていくと、やがて水線がなくなり、明瞭なガレ沢からなだらかな稜線にでます。そこで沢靴から登山靴に履き替え、太郎平方面に向いました。途中、何人かのTJARの選手達とすれ違ったのち、太郎山の手前で友人と会えて、応援を伝えることができました。

真っ暗な山頂
即席の手作り応援旗

その後、折立にむかう途中では眠気に負けて、2回ほどベンチで数十分の仮眠をとりました。

夜明けの剱岳を遠く見ながら下山

下山後は満天の湯♨️で朝風呂、A木さん推しの「老舗青山総本舗」で鱒寿司をお土産にし、新湊の「きっときと市場」で海の幸を堪能して帰路に着きました。

赤木沢、色々盛りだくさんの合宿になってよかったです。おつかれ様でした。ありがとうございます。

白毛門沢右俣(会員山行)

日時 2024年7月28日(日)日帰り
メンバー Y内(L)、U田(SL)、T橋、I村、S方、A木(記録)

谷川岳を西黒尾根から登るとき、振り返ると立派な白毛門が見える。かっこいいその山容の中でひときわ目を引くのが大きな滝の存在だ。名前を聞いて驚く。ハナゲの滝である。

ネットで調べると所説あるようだが、白毛門の由来となった山中の岩峰「ジジ岩、ババ岩」(どうやら見る人/場所によっては人の顔に見えるらしい)の鼻あたりから染み出した水が伝って、鼻毛?のように流れる滝であることから、そのような名前が付いたらしいとのこと。

なるほど、なるほど。とくにヒネりはない・・いや、鼻毛長すぎやろ!とツッコミたくなるところだが、あくまでもネットで調べた一説という事でお許しください。

今回はその鼻汁の源流を遡り、山頂に至るルート「白毛門沢」に新人さん含む6名で行ってきました。

7:00 白毛門登山口駐車場
天気予報では16時頃から雨とのこと。すでにどんよりと雲は厚い・・どころか時折パラパラと雨粒を感じる。

そんな天気のもとチャッチャと身支度を整える。
途中、越谷から避暑に来たという陽気なオッチャンに絡まれたり、駐車場奥の林からクマのような唸り声を聞き、若干ビビりながらも入渓点に向かう。

7:30 早速ハナゲの滝に到着。遠くから眺めた印象と違い、結構寝ている。
水流左側をさらりと登り、落ち口付近で右側にトラバースして越えた。

うわさの「ハナゲの滝」

その後、よきスライダー地形を発見。夏だもの、ということでさっそくTさんはじめ数名がスライディング。

その後、いくつかの滝を越える。

しばらく進むと、大きな滝が。
タラタラのセンだ。さすがにこの人数と時間を考えると登攀は控えて右岸を高巻きました。水流左側から登れそうに見えたので、そのうちどなたかお付き合いください。

たぶんこれだったと思います。タラタラノセン・・写真違うかも?

その後、名物三平岩(I村さんが似ているとおっしゃっていました)を眺めて最後の詰めへ。

林家三平に似ているとのうわさ。一部メンバーは寛平と聞き間違えていたそうです。
かいーの。


その後は源頭部への詰め。

長いナメ地帯を過ぎると
雨でぬれたスラブ地帯に。
キスゲが咲き乱れており、天国のようでした
ラストは草付きの斜面を詰めて(先頭は終始SLのU田さんでした)
山頂にて(一部画像を加工してあります)

白毛門ピークで写真撮影した後は、長い下山路をひたすら降り、16時には登山口駐車場に到着。

その後はいつもの湯テルメで汗を流し、帰路につきました。

以上です。みなさんありがとうございました!!

7/13 三国川ジロト沢

A、I

3連休、アルパインか泊り沢か小川山か、仕事に追われながら夢が膨らむが天気は雨。初日だけは北のほうに行けばどうにか晴れのよう。上越方面の沢に狙いを絞り、Aさんとジロト沢で合意したのは前日の朝。

これぞ日本の里山といった感じの六日町の景色に癒されつつ、林道終点にたどり着く。さすがに2週にわたって入渓点を間違えるわけにはいかない。

駐車場奥の踏み跡をたどり、5分ほどすると沢に降り立つので、そこから遡行開始。序盤は癒し系。ロープを出すことなく、小滝やナメを味わいながらサクサク進む。

トイ状4mの右壁でどうにもどこら辺がルートかよくわからず、大きく右に高巻くことに。なかなか藪が手ごわい。

途中からとてつもなく大きな滝が視界に入る。右俣の布晒の滝、上部も含めると300m!左股との分岐で、どちらに進むか相談するが、せっかくなので布晒の滝を見学することに。

手前の20m滝であるが、両岸の巻きも検討するがヌメッていて、スラブ滝を直上が一番可能性高そうということになりAさんのリード。下部にクラックが走っていて、5mでアンクルハーケン、7mでカムを決めるが、その先はなにもない…ランナウトに耐え、ロープを延ばす。

布晒の滝の先の30mはさすがに巻きを選択するが、巻きのスラブも悪い。どうにか灌木帯に逃げ込み左股に逃げる。略奪点の手前で左股に降り立つが、ガイドの階段状は全くわからず、左手にまた巻き。

60mのスラブ状滝は自分のリード、傾斜はないが、ぬめりはある。途中の灌木でランニングをとり、50mロープを延ばす。

フィナーレはヒトマタギの釜。絵になるところだが、両壁はコケコケで滑りそう。釜も深く、落ちたが最後、這い上がれないので泳ぐ羽目になることは確実。

ツッパリの釜を超えた先で左手の稜線に上がる。稜線からはひたすら藪漕ぎが待っている。展望台から3、40分ほど格闘すると雨量計小屋につき、そこからは刈り払われた高速道路。重松乗越まで快適なハイキングが続くが、重松乗越からはフィックスロープを頼りに急下降が続く。まったく気象庁の職員も大変である。延々と下降すること1時間余りで沢に降り立ち、ほてった体を沢に沈める。

帰りに寄った五十沢温泉が値上がりしていて、世の物価高を嘆く(健全に男湯に浸かりました)。

井戸沢(会員山行)

日時 2024年7月13日(土)

メンバー:Y内さん(L)、K村さん(気象)、U田(記録)

7:10 駐車場 - 8:30入渓 - 11:30 流石山 - 13:40 三斗小屋 - 15:20 駐車場

癒し系の沢ですとお誘いいただき、那須の井戸沢へ。直前まで予報が不安定だったため中止するかぎりぎりの判断になりましたが、思った以上によい天気に恵まれ1日楽しむことができました。

ゲートまで車でアプローチ
木でできた石堤(?)が入渓地点の目印

一番最初の15m滝。ここは登らず右を巻きます。巻き道にはお助けシュリンゲが設置されていましたが、それでも体が上がらずY内さんに肩を貸していただきどうにか通過。

次の15m滝は左の水流沿いを登ります。しっかり段差がついてそうに見えましたが、登ってみると思った以上にヌメっており、手をしっかり取れるとこもなく、冷や汗が出てきました。

「癒し系」とは……?という気持ちになりながら遡行を続けます。

ルート上一番大きい18m滝でロープを出します。遡行図では「左が階段状になっていて簡単」と書いてありましたが……。

敢えて右を攻めるY内さん。

下からだと中段で簡単にトラバースできそうに見えましたが、登ってみるとヌメりがすごく、とてもトラバースはできそうにない状態で納得しました。滝は下から見ても登ってみないと全然分からないな~と勉強になります。

18m滝を終え、ここは全然癒し系の沢ではない……と思い始めた頃に、スラブ状の開けた沢が稜線に向かって続いていました!

沢沿いにはニッコウキスゲやイワギボウジが咲いており、花を眺めながら沢登りができるなんてと不思議な感覚になります。

ツメは優しい藪漕ぎ

ガレと藪のツメを終えると、登山道に合流。こんなに開けた稜線に出る沢登りははじめてだったため、感動しました。

流石山山頂で沢装備を解除。登山道を縦走してきた方に、熊がいたとの情報をいただきました。
霞んではいましたが、遠くには茶臼岳も。

あとは登山道で下山するだけ!と思いましたが、ここからが地味に長い。途中三斗温泉に寄り道してみたところ思った以上に雰囲気がよく、しばらくまったりと休憩してから駐車場まで戻りました。

今度はテン泊でまったり温泉に入りにきたい大黒小屋

開けた沢を遡行して森林限界を超えた稜線に上がるという、沢登りと登山のいいとこどりをしたような素晴らしいルートでした。(癒し系であることを疑ってしまいすみませんでした。)

また個人的に、遡行図と照らし合わせてルートを探すのが最近の沢の楽しみでしたが、遡行図ガン無視で攻める姿勢もバリエーションならではだなと勉強になりました。Y内さんK村さんありがとうございます!

南八ヶ岳縦走(会員山行)

メンバー:I澤(L)
日程:2024年7月13日(土)-15日(月)
1日目:11:00観音平-14;30編笠山-15:00青年小屋
2日目:5:00青年小屋-6:15権現小屋付近-7:35キレット小屋-9:40赤岳-12:35硫黄岳-14:50東天狗岳-16:30黒百合ヒュッテ
3日目:6:20黒百合ヒュッテ-8:45稲子湯

2泊3日で南八ヶ岳を縦走してきました。本当は北八ヶ岳まで入りたかったのですが、次の日は仕事ですし、無理なく帰宅しようと思い、今回の計画になりました。
八ヶ岳は、初めて上高地に行って"岳沢小屋までしか登れなかった旅"の帰りの電車内で、八ヶ岳に向かう2人組の登山者を見て、いつか行ってみたいと思い憧れていた山でした。
話は変わりますが、電車に揺られて山に向かって、そして帰ってくるっていいですよね。家を出た瞬間から旅が始まる感覚というか、電車の時刻表に自分を合わせなければいけない。電車に乗るところから旅が始まっている感覚があって、これから3日間独りなんだぞって、そういう制約と孤独が心地いいです。(大袈裟ですね。)

【1日目】穏やかな天気
11:00観音平-14;30編笠山-15:00青年小屋

自宅の最寄り駅の始発に乗って、小淵沢駅で降りて、タクシーで観音平へ。タクシーは4,000円くらい。2日目以降天気が崩れる予報だったことから、3連休にもかかわらず、(タクシーのドライバーさんによると)観音平の車は少ないらしい。盛期には駐車場から溢れて、車道の両端に路駐されているそう。
さらっとした穏やかな天気の中、観音平を出発し、ゆっくりと歩いていく。

歩きだしてすぐ、大好きなタマゴタケがお出迎え。幸先が良い。他にも様々なキノコに出会えた。
編笠山の最後の登り。写真以上に急に感じた。均整の取れた美しい等高線の重なりを持つ。美しさの裏には激しさがあるということ。
オオタカネバラか?編笠山頂の岩場に独り咲いていた。蜂が蜜を集めている。
ゴゼンタチバナが見ごろを迎えていた。
青年小屋と権現岳

青年小屋に着いてテントを張る。初日の夕飯はタラコスパゲッティ。19時頃から雨がぱらつき始めた。

【2日目】曇り→晴天→雨
5:00青年小屋-6:15権現小屋付近-7:35キレット小屋-9:40赤岳-12:35硫黄岳-14:50東天狗岳-16:20黒百合ヒュッテ

昨夜の雨でテントはぐっしょり濡れている。朝食を済ませて、撤収。徐々に天気が良くなり晴れてきた。嬉しい。

チシマギキョウ
赤岳へ向かう岩登り。キレット小屋あたりから天気が崩れだした。
赤岳頂上山荘でコーヒーを一杯注文。
イブキジャコウソウ

東天狗岳から黒百合ヒュッテへの道のり"天狗の奥庭"が辛かった。この時点で雨が強まり、稜線を吹き抜ける強い西風で、雨合羽はぐっしょり。その上、濡れた岩を(天狗のように)飛び移っていく。予定では1時間でしたが、1時間半かかってしまいました。

黒百合ヒュッテに着く頃にはとても疲れていました。小屋の中はストーブが焚かれて暖かい。小屋泊りの方達の雨合羽が干されている。楽しそうな笑い声。びしょ濡れで疲れ切った私。小屋の中では(捨て犬のような)私だけが異質。なんだか思い返すとシュールで面白いです。笑
テン場に用意されているパレットの上にテントを張り、バーナーを焚いて暖を取り、疲れを癒しました。

【3日目】雨→穏やかな曇り
6:20黒百合ヒュッテ-8:45稲子湯

朝起きるとまだ雨が降っており、風も強かったが、出発する頃には雨は止んでいた。中山峠からの最初の下りは、急峻で道も悪かったが、それ以外は安全に下れた。
下山口直結の稲子湯で汗を流して(本当にありがたいです)、小海町営バスで小海駅へ。
小海駅ロータリーにある「御食事処月華」さんでカツ丼ラーメンセットを食べて、帰路につきました。(駅舎内にあったセブンティーンアイスも食べちゃいました!)

かつ丼のどんぶりのデカさが伝わりますでしょうか!白米がずっしり。若いお兄ちゃんだから、白米大盛サービスしてくれたのかもしれません。野沢菜漬けも付いていました。コーヒーはサービスで頂きました。ご馳走さまでした!おいしかったです!

【感想】
南八ヶ岳の主稜線を十二分に楽しむことができました。爽やかな樹林帯から始まり、網笠山の急登、変化に富んだ稜線、赤岳への岩登り、可憐な高山植物、キノコたち。
このような充実した山行に取り組めたのは、ご指導頂いている浦渓の皆様のおかげです。本当にありがとうございます!
技術面では、本山行では極力、GPSを使わないようにしました。スマホの地図アプリは便利ですが、紙の地図とコンパスだけでルート選択できることは重要ですし、何より登山の楽しみが増えると思います。
引き続き、浦渓会員として一人前になれるよう精進します。ありがとうございました!

7月 会山行 軍刀利沢

日程:2024.7.7

場所:軍刀利沢

メンバー:Iさん(L)、Yさん、Uさん、H(記録)

10:45 矢沢林道落合橋前 ~ 11:20 入渓 ~ 12:20 15m大滝 ~ 焚火 ~ 17:00 駐車場

前日の豪雨で大丈夫かな・・・?と少し心配していましたが、

朝起きたら暑い!暑すぎる!!

「梅雨」はどこへ行ってしまったのだろうか?と心配になるくらいの青い空。

今日は天気の心配はいらないドピーカン☼でした。

7月の会山行の目的は、

   1 基本的な沢登りの訓練

   2 幕営適地の選定

   3 幕営地の構築

   4 焚火の対応

   5 焚火を使った食事 の5つを柱として訓練を行いました。

9:00 駐車場到着

「1年前に来たときは、もう少し上まで車で上がれましたよね?土砂崩れが起きているからかな…?」などと話しながら舗装された道を歩くこと40分。

ここは違うのでは?とGPSを確認すると違う谷に来ていることが発覚。

急いで駐車場に戻る。

38度近くの気温でのハイキングで高度順応ならぬ暑熱順化。

10:45 駐車場到着   再びアプローチ。

11:20 入渓

火照った体に川の水が沁みます。

新会員のHはスタスタと進むIさん(L)の背中を追いましたが、体格差があるため自分に合う登り方を探しながら登ります。今回が沢登り2回目。ロープワークはIさん、Uさん、Nさんにおんぶにだっこでしたが、前回よりもスムーズに登れるようになった気がします。

ロープの長さを確認しながら滝を上ります。

前を進むパーティーの人数が多かったため、ここで焚火訓練開始。

乾いた木を集め(折れればOK)、川の流れに沿って木を並べ(空気の流れをつくる)、上に落ち葉をのせる(燃えやすい)

あっという間に火がつきました!!

こんな暑い中、焚火の煙があがっていたら山火事と間違われるのでは?!と心配しながらも焚火訓練開始。

集めた薪はすべて燃やしきる!ということなのでここで焚火をつかった食事と休憩をはさみました。

この炎の違和感・・・

最後は水をかけ、石を上にのせて終了。

最後の滝を登り、下山開始。

軍荼利神社までが急こう配&滑りやすく、暑さで疲れがピークに。

自分のいる位置を確認する、どっち方面に向かっているのかなど随時確認する大切さを実感しました。踏み痕を頼りにすることもありますが、これは通れる道なのか?と少しでも疑問に思ったときは前に進むだけでなく、一度立ち止まることも大切。

リーダーだけに頼るのではなく、一人でも道を選択できるように経験を積んでいきたいと思います。

矢沢水系 軍刀利沢登り(会山行)

メンバー
統括:N村さん
A班:A木さん(L)、Y下さん、K村さん、I澤
B班:T橋さん(L)、H寺さん、Y内さん
日程:2024年7月6日(土)
9:00矢沢林道落合橋前-9:50軍刀利沢入渓点-15:10三国峠-17:30矢沢林道落合橋前

ルート概念図

7月の会山行は6月と同様、沢登り訓練をご企画頂き、奥多摩は軍刀利沢に行ってまいりました。
今回の目的は、沢登り技術の確認に加え、夏合宿で予定されている沢泊山行の事前準備として、タープ張りと焚火技術の確認です。
私以外は皆様、熟練者でしたので、完全に初心者である私の為の山行になってしまったような気がしております…
皆様、いつもありがとうございます!
沢登りは、ルートの自由度(創造性)、岩登りの要素、沢を詰め上がって山頂を踏む冒険性などの点において、魅力を感じております。

【訓練内容】
・タープ張りの練習
・焚火のシミュレーション
・直登or高巻、ルート選択の判断
・沢登りにおける基本ロープワークの確認
・リードとフォローの連携の確認

【個人的な収穫】
✓今回の山行では、なるべくスマホの地図アプリを使わずに、地図とコンパスでルーファイする練習をさせて頂きました。
特に下山時は終始、先導させて頂き、ルート選択をさせて頂きました。下山ルートは単純な尾根歩きだと油断していましたが、何カ所か分かり辛いルートがあり、改めてルーファイ技術の重要性を認識できました。
沢遡行においても、支流が現れた際にどちらに進めばよいのか、現在地の同定とルート選択が必要になります。当たり前のことですが、「川幅が広いからきっとこっちだろう」などと、安易に進まないことを徹底する必要があります。
次回山行では、あえて(なるべく)スマホの地図アプリは使わずに、地図とコンパスで歩く練習をしたいと思います。
✓土壁の登攀。軍刀利沢を詰め切って稜線に抜ける最後のフカフカの土の急斜面。登るのにとても苦労しました。A木さんからは「綺麗に登ろうとし過ぎると進まないよ。」と、N村さんからは「(ラッセルのように)膝を使って土を固めて、そこに足を乗せるやり方もあるよね。」とアドバイスを頂きました。土壁の登攀は次回以降の課題です。

以下、山行写真を掲載させて頂きますので、ご覧下さい。

入渓点まで林道歩き
入渓点
タープ張り練習
B班の登攀
A班の登攀
大滝。ここは左岸を巻いた。
下山の様子。雨が降り滑りやすかった為、慎重に下りた。下山ルートの一部は急峻で、痩せた尾根もあった。