サイトのリニューアルについて

浦和溪稜山岳会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
このたびサイトをリニューアルしました。今後とも浦和溪稜山岳会をよろしくお願いいたします。なお、これまでの山行記録などは旧サイトで公開中です。よろしければそちらもご覧ください。

3/21榛名黒岩

メンバー:T(記録)、A、I

天候:晴れ/曇り

外岩行きたい!ということでクライミングの練習をしてきました。TとAさんは黒岩はお初。Iさんは黒岩はお馴染みなので、登れるルートを教えてもらいます。まずはややスラブの練習岩でIさんにTPを張ってもらい練習します。その後はリードに挑戦。

練習岩で練習するAさん

お目当てのルート「岳友会」が空くのを待つ間、ピラミッドフェイスにある難しくないルートでリードの練習をします。5.8くらいな感じです。

登っているところの左側がお目立ての岳友会ルート。
岩と同化しちゃっていますがIさんです

さすがのIさんよどみなく登っていきます。終了点に着いて、私達にTPか聞いてきます。Aさんが、すかさずマスターリードで登ることを宣言。心配そうに何度もIさんが大丈夫か聞いてきますが、Aさんのやる気はみなぎっています。つられてTもマスターリードでなんとか核心を怖々ぬけました。

ズーム。クラック沿いに登ります

Aさんのやる気は止まりません。カムを使いたいということで、大スラブ中央クラックにトライ。初見で見事RP。Aさんに触発されてか、全員リードでトライ。怖いのでカムを打ちまくりでしたが、無事にRP。

その後、中央クラック右5.10aにトライするも全員核心を越えられず、宿題となってしまいました。

久しぶりの外岩楽しかったです。ありがとうございます。おつかれ様でした。

足拍子岳(3月会山行 Day1)

日程 2023年3月11日(土)
メンバー FO寺、K村、N村、T橋、A木

3月会山行は2日程、初日は足拍子、2日目は仙ノ倉。関越道を挟んだ2つの山を土樽駅近辺をベースにそれぞれを日帰りで登ることに。

スタート地点の毛渡沢橋あたりから、すでに急登・・
しかしこの時期にしては雪が少ない・・

かなり急登の尾根を上がる。しかし雪が少ない・・

しばらく進むと・・

もはやただのヤブ尾根か・・

とはいえ、ところどころ雪は残っている。聞けばピークは雪がないと登れないという。
何とか望みを持ちながら進むと。。

1142m付近の平坦地より、ピークが見える!・・しかし雪がないっ!!

あー、雪が割れてるな。。こりゃダメだ。撤退!
リーダーの判断により、これ以上進むことは中止、1,142m付近には雪があるので、翌月に行うかもしれない雪訓練の事前練習を行うことに。

<このあたりに写真・練習風景を挿入予定>
※どなたか写真ありませんか?

雪上での確保技術のひとつとしてのスタンディングアックス+自己脱出の一連動作を教わりました。この方法のビレイを利かせるためのコツ、自己脱出において気を付けること・・先輩方からいろいろと教わることができ、山頂には行けませんでしたが、大変有意義な時間となりました。

その後は謎の中国拳法の使い手(西部警察風)が現れたり

突如現れた中国拳法の使い手

T橋姉さんの携帯紛失未遂事件があったり

ケータイがない!!アレ?落としたかな・・・
(数分後)携帯電話はザックの隠しポケット的な場所から発見されました。

して訓練終了。

下山は急な尾根を下る手法として、ロープを用いたゴボウの訓練。
昼頃には登山口に到着し、FO寺さんの差し入れコーラで乾杯!

最高の1杯!

下山後は翌日の登山に備えてポカポカ陽気のもと装備を乾かし、付近の温泉「岩の湯」に浸かって解散。
2日目にも参加予定のFO寺、K村、A木はコンビニで大量のお酒とつまみを買い込んで、テント泊となりました。

西黒尾根 雪洞山行

日程 2023年2月11日~12日
メンバー
<宿泊組>N山、FO寺、A木
<日帰組>N村、T橋

2月の会山行は雪洞泊を伴う雪訓練ということで、谷川岳西黒尾根に行きました。
当日はロープウェイが運休していたことによりベースプラザの駐車場が使えず、やむなく麓に車を置くことに。昔はこんなことはなかったのに・・と、時代を感じてしまいます。

初日のメインは鉄塔付近での雪洞構築とビーコンテスト。
ビーコンの距離表示がメーカーごとにばらつくこと、また、埋没者のビーコン向きによって表示距離が変わることなど、その特性についての研究を行いました。

また、ビバーク時の対応としての雪洞も、ヤマケイの本にあった半雪洞+ツエルト型に挑戦。
構築の迅速性と居住性の良さから、かなり実践向きであることも確認できました。

構築された半雪洞たち。意外とあったかい。
今回、トライした半雪洞+ツエルトパターン。
構築には5分くらいしかかららず、かつ居住性も良いことが判明。

その後は、本日の宿となる雪洞構築に数時間・・

なかなかの出来栄えにご満悦の一行
暗くなるとムーディーに・・

雪洞構築を終えて日帰り組は下山。残る宿泊組の3名はテント脇に設置した雪洞泊監視所(テント)にて宴会・・
結局雪洞には初雪洞泊のA木1名が宿泊。静かであったかい雪洞ライフを満喫しました。

ひとりには勿体ない快適空間・・
ただ、床面が入り口方向に傾斜しており、寝ている間に雪洞外に滑り落ちていくという親切設計でもあり。。
次回の改善点も見つかりました。

翌朝は5時半出発。
快晴の西黒尾根を詰める。

雪面に写る 稜線の3人。写真をみた娘からは、絵本「3人のとうぞく」みたいだねと言われました。

途中、ベテラン2名からA木には雪庇の発達や積雪に対して地形や風がどのような影響を及ぼすのか、地形図から想定して現場でどうアジャストするのか・・というOJTが行われ、大変勉強になりました!
そんなこんなで肩の小屋を過ぎ・・

最後の詰め。青空がまぶしい!
ピーク!(トマの耳)

トマの耳を踏んだあとはしばらく景色を堪能して下山開始。
春山のように足元にまとわりつく雪ダンゴに苦心しながらも順調に進んで昼過ぎには下山。
その後はいつもの湯テルメで汗を流して帰宅しました。

アイスクライミング

2023年2月4日(土)
犬殺しの滝、仔犬殺しの滝
メンバー:S、Y、N、I、K(記)

アイスくらいミングを楽しんできました。
(この滝の名前は怖くて気持ちよくないです。。。)

私Kの歩きが遅く、登山口から50分ほど歩いて滝の上り口に到着。
氷は十分に凍っていて、快適なクライミングを楽しめる状態でした。


まずは、犬殺しの滝でSさんから、バイルでの手の振り方、足のキックと位置、スクリューの打ち方、フィフィでのプロテクションの取り方などをまずは教わり、犬殺しの滝で、3mほど登っては降りて、の練習を繰り返し行いました。

次にV字アックスの打ち込みを練習。やっぱり新しいスクリューの方が少ない力でどんどん入り込むので作業がしやすいなぁ。。。

ペツルと他のバイルとの違い、V字アックスの効率的な作成方法などなどの意見交換をして、ランチタイム。

犬殺しの滝

午後は、仔犬殺しの滝へ。最初にリードでSさんが登ります。

バイルで少し氷を削って、アイススクリューを打ち込むSさん

トップロープ完成。一人ずつ登っていきます

Yさんの登攀。

足がきちんと氷をとらえていますね!

Nさんの登攀

手が高い位置にあって、しっかりバイルが氷にささっています!

アイスのビレイは、ロープが凍り、扱いにくくなることも注意しなくては。

全員、2回目の方が上手に登攀できていました。
やはり回数を重ねることが大事ですね。

Sさん、ご指導ありがとうございました。
楽しく充実した練習会でした。

谷川岳・西黒尾根&訓練偵察

2023年1月29日(日)

メンバーN、F、T、A、Y

当初宝剣岳のサキダル尾根を予定していたが、風が強そうな予報だったので登山計画を2月の会山行の偵察も兼ねて急遽谷川岳に変更した。

雪稜だったらFさんも行くとのことだったので5人パーティーに。

未明の早朝、Aさんからの電話で目が覚める。

「やっちまったぁ…」自分の完全な寝坊からその日は始まった。

急いで準備し、車1台で行く予定だったが仲間と連絡を取り合って現地で集合することに。

無事に現地のコンビニで合流し、ベースプラザに着いて山行の準備を始める。

ロビーにはロープウェイの運転開始を待つスキーヤーなどが賑やかで楽しそうだ。

連日の降雪があったので、たいした所までは登れないだろうと予想していたが、指導センター前からトレースがあり、思いのほか順調に登り始める。

途中で雪洞を掘るのに適した斜面を発見し、軽く掘って試してみることに。

雪の量も充分、雪質も柔らかいので30分くらいの時間でけっこう掘ることができた。

これなら安心して来月の雪洞訓練はできそうだと確信し、ここにワカンや必要ない物はデポして西黒尾根を再度登り始める。

ラクダの背を越えてもトレースや先行者の姿は見えるが、遠くに見えるザンゲ岩辺りにはトレースがあるように見えない。

順調に進んでいたが先頭のラッセルしている人たちに追いつき我々もラッセル隊に加わる。

が、ワカンをデポしてきてしまったので、雪に足をとられ進むのにえらい時間がかかった。

引き返す時間を13:30と決め、行けるところまでラッセルを堪能した。

天神尾根から山頂を目指している人たちも10名以上は遠くに見える。

帰りはさくさく降りれるが、西黒尾根は急斜面なので慎重に。

下山途中、救助ヘリが谷の低い位置で長い時間ホバリングをしていた。

後日、バックカントリーヤーが雪崩に巻き込まれたとのニュースを知ることになる。

我々もいつ何が起こるかわからない中で、常に気をつけなければいけないと改めて思った山行だった。

2023.01.22 1day貸切?アイスクライミング   ブルーアイスの裏同心ルンゼ

メンバー : NジィジとFバァバの二人

行程 : 赤岳山荘7:00〜赤岳鉱泉9:00〜裏同心ルンゼF1_9:40〜ラスボスF5 12:00過ぎ〜赤岳鉱泉14:00〜赤岳山荘15:30(下山)

還暦過ぎたシルバー同士で久しぶりに裏同心ルンゼに行った。

赤岳山荘駐車場に車を入れた時点でマイナス10度でアイスとしては申し分ない。

しかも日曜日なのに入山者少なく赤岳山荘の駐車場もガラガラ、赤岳鉱泉にもテント数張り、おまけに雪が例年の1/3で少ない。

裏同心ルンゼは氷の発達は遅いが、この時期としては雪が少なく露出感が高いブルーアイスが連続し、他にパーティーも居なかったこともありシルバーパーティー貸切アイスクライミングをマイペースで存分に楽しんだ。

堰堤広場_部分的に地面が出ている_例年の1/3〜1/4の積雪

裏同心ルンゼ_ブルーアイスのF1

F2_40mと連続するF3
ボコボコしたF3は下半分が埋没 

ラスボス F5 一面ナメ氷に薄っすら雪が乗り侮れない

カリカリに凍ったF5は硬くて昔のスクリューをねじ込むのに難儀。最新式がほしくなった。

お昼過ぎまで旧式のスクリューで粘ったがだんだん嫌気がさしてきて体も冷えてふくらはぎが痛くなり温泉に行きたくなったところで下を見たら後続なく下降支点がガラガラに空いていたこともあり同ルートをクライムダウンと次々連続して懸垂下降で赤岳鉱泉に戻った。大同心稜に出て尾根を下山するよりずっと早く降りることができた。

誰もいないのと二人だったので懸垂ポイントをつないで次々連続で懸垂下降する

こんな感じ

アイスクライミング 基本練習

2023年1月14日 神津牧場
メンバー:S(リーダー)、T、S、A、K(記録)

アイスクライミングの基本を練習しようということで、神津牧場まで出かけました。
かなり暖かく、氷の状況が心配なほどでした。

実際、昨年1月末に訪れた時よりも氷柱が小さく、氷柱の後ろに滝水が流れ落ちている場所もありましたが、固い氷のルートもあり、初心者の練習には十分な状況でした。

Sさんから、アックスの振り方、足の蹴り込み方のレクチャーを受け、アイススクリューの使い方を教わりました。

まずは入門砦で、SさんとTさんがアイススクリューで作ってくれたトップロープで登る練習開始。下からSさんとTさんがアドバイスをくれます。その度に修正にチャレンジ。

/次にアパッチに移動。Sさんがリードでトップロープをはります。

Sさんがアイススクリューを打ち込む姿勢などに新人たちは凝視。

次々と登って練習。入門砦より長くて、腕が疲れた!足が決まらない!ここ怖い!と練習生たち。

:

Tさんの華麗な登りに一同、魅了されっぱなし。

最後にV字アックスを作って、その強度の強さに驚きました。

たくさん経験して、楽しい練習会でした。

2023年1月 八ヶ岳阿弥陀岳<広河原沢 左俣 見晴らしルンゼ>

【日程】2023年1月8日(日) 日帰り

【天候】晴れ

【コース】舟山十字路-広河原沢左俣-15m大滝手前でUターン
-見晴らしルンゼ-御小屋尾根 不動清水分岐-舟山十字路

【メンバー】N山(L)、Y内(SL)、I村、S根、F寺、M村、SR(記録)(計7名)

【時程】
8:20 舟山十字路出発
9:50 広河原沢左俣入渓
12:30 広河原沢左俣15m大滝手前で戻る
13:40 見晴らしルンゼ出合
14:30 20m大滝
15:05 見晴らしルンゼ終了点(不動清水)
15:10 御小屋尾根 不動清水分岐
17:00 舟山十字路

【概要】
 今回の山行は広河原沢左俣15m大滝前まで溯行し、同じコースを下降して見晴らしルンゼ分岐に戻り、そこから新たに見晴らしルンゼを溯行し、御小屋尾根を経由して舟山十字路へ下山しました。

 広河原沢左俣は傾斜がある小滝が多く、アイスクライミング初心者の私も楽しく溯行できました。
 見晴らしルンゼは20mの大滝の出口が少し立っていますが、その他は登りやすい傾斜でアイスクライミングを堪能出来ます。

 予定では連休の中日では登山者が多く、溯行に時間がかかると予想しヘッドライトでの下山も検討されましたが、左俣に入る登山者は少なく予定よりも早いヘッドライト無しの下山となりました。
 天気も良く、気温も比較的高かったので快適な山行を堪能できました。

2022.12.28~2023.1.1 冬合宿・厳冬期・槍ヶ岳

今年度の冬合宿は厳冬期の槍ヶ岳登頂を目指し3パーティー8名の参加で行われた。幸いにも計画と天候がマッチしたことや、偶然居合わせた岳人達の力もあって標高3180mの頂への道が開かれ最高のお正月を迎えることができた。

Aパーティー メンバー:N山・A木・M村・S根

12/28 新穂高温泉7:00 → 槍平15:00

12/29 槍平9:30 → 中崎尾根トレース付け14:00 → 槍平16:00

12/30 槍平5:00 → 中崎尾根~西鎌尾根 → 槍ヶ岳13:30 → 槍平18:00

12/31 槍平7:00 → 新穂高温泉11:30

Bパーティー メンバー:F寺・I村

12/29 新穂高温泉8:00 → 槍平15:00 以降はAパーティと合流

Cパーティー メンバー:Y内・T橋

12/30 新穂高温泉12:30 → 槍平18:30

12/31 槍平5:45 → 中崎尾根~西鎌尾根 → 槍ヶ岳12:00 → 槍平17:00

1/1 槍平5:30 → 新穂高温泉9:00

(以下 記録文)・・・ 記録文最後に超高画質4K動画をお楽しみください。

12月28日 天候:晴

この日はAパーティ4人の入山日

新穂高温泉にて地元テレビ局の取材を受ける。ニュースWEB版に掲載された。

クリスマス寒波明けで良い天気

林道に入り直ぐにトレースが細くなりワカン歩行となる。全員70L~100Lザックという重荷もあり行程ははかどらない。

途中で12月12日以降、未だ雪が深くて槍ヶ岳に到達できていない情報を下山者から得る。

槍平へ最後の登り

皆、バラバラになりながらも槍平に着いたのは15時過ぎだった。

12月29日 天候:雪

この日はAパーティは中崎尾根のトレース付け、Bパーティ2人が新たに入山・合流してくる。

Aパーティは7時過ぎに出発したが、中崎尾根にトレースが既に付いていることと、昨夜から降雪が続いていて日中にトレースが消えかかる時間帯を狙って再出発することとし一旦槍平へ戻りアルコール入り水分補給などして英気を養う。

9時半になり気を取り直して再出発した。トレースは半ば埋もれつつあり図星だった。先行者のトレースを維持できればこの日のミッションは完了。

奥丸山の登り中間地点

途中先行者に追いつき先頭ラッセルを総勢10名ほどで交代しながら14時まで中崎尾根のラッセルを行い帰路につく。

帰りもトレースが消えかかっていて再びラッセルして槍平へ戻る

槍平に16時に戻り無事にBパーティと合流できた。夜半には夜空一面に星が瞬き明日の天気を約束してくれていた。(瞬くということは上空は風が強い)

12月30日 天候:晴

本日はA・Bパーティ6名合同で山頂往復、Cパーティ2名が新たに入山してくる。

A・Bパーティは槍平を5時にヘッドランプ・ワカンで出発。前日のトレース付けの効果もありラッセルはあるものの夏道コースタイムプラスアルファ―ぐらいで奥丸山の登りをこなす。

奥丸山まで登ればしばらく下り基調で中崎尾根をラッセル

中崎尾根にテント泊した先行者たちが上部へトレースを伸ばしてくれていた。

約束通りの姿を見せてくれた

9時に2350m付近のテンバ適地に着く。風は強いものの登れそうなのでワカンをアイゼンに履き替えた。

飛騨沢に槍平を夜半に通過したスキーヤーのシュプール・歓喜が聞こえる

11時前には千丈乗越に着き西鎌尾根の登りとなった。この時点で引き返すタイムリミットを13時としていたが、強風に不安がありつつもこの快晴じゃあメンバー全員行く気満々になってもしょうがないかな?と思いつつもいざとなったらビバークしても良いかな?とかは一つも脳裏を横切らず必ず槍平で祝宴・祝宴・・・・強気・強気・・・。

雪煙舞う稜線 風速20mくらいかな?

槍の肩の小屋前に着いたのはタイムリミットギリギリの13時だった。ココまで来たら最後まで登るしかないってことで槍ヶ岳山頂13時半。

N山にとっては1994年北鎌尾根、1995年槍穂高縦走での登頂以降、色々なルートから数年おきにチャレンジしてきたが中々登らしてもらえなく、この時期久々の登頂となり感無量。いっしょに登ってくれた仲間に感謝。

祝!登頂!(ピッケルバンドが風で吹き上げられる~)

昨年・今年の入会者たちが登頂を果たせた。おめでとう。

気温はマイナス17℃で意外にも暖かい

弱い冬型で加賀の白山で落としきれなかった雪雲が流れてくる

14時に下山開始した。この日は先行者たちと我々以外には誰も追走してこなかった。

夕刻に近づくにつれ風が強くなってきた

槍平への下山はトレースの無い飛騨沢ではなく往路を忠実に戻る。

稜線から下降開始してほどなく新人のアイゼンが外れるハプニング、カリカリに凍った雪面でなく岩が出た凍った草付き斜面で良かった。リカバリーが早く大事にはならなかったがリューシュの無いテムレス等、山岳会としてヒヤリハットとして反省すべき点が多数見つかった。

中崎尾根の下降は踏み固められたトレースとなりアイゼンが効き快適だったが、登り返しがいくつもあり時間が掛かり疲労が増した。

雪雲の下に降りてくると雪がちらついてきた
17時 夕日に燃える稜線 明日の晴れも約束か?

奥丸山の下降からヘッドランプとなり槍平には18時過ぎに着いた。

Cパーティとは程なくして合流できた。

12月31日 天候:晴

A・Bパーティーは一足早くお先に下山。温泉・ノンアルコールで乾杯・飛騨牛を堪能して帰宅した。

Cパーティは槍平を5時半出発。前日、AパーティリーダーN先輩からルートの様子についてトレースがしっかりついていて、しまっていることを聞いていたので、始めからアイゼン装着とした。と思ったら、リーダーのアイゼンが壊れるハプニング。スリングで手早く固定し、気を取り直して出発。星がよく見えており、夜明けが待ち遠しい。

トレースバッチリ、槍ヶ岳もよく見えて気分も上がる

出だしから急登だが、先行パーティや他パーティのラッセルのおかげでトレースバッチリでアイゼンもよく効き快適に高度を上げることができた。夏道コースタイムより少し早めの6時半前に奥丸山分岐を通過。

飛騨沢を挟んで大喰岳と目的の槍ヶ岳が見える
朝焼けに染まる笠ヶ岳の稜線にしばし見惚れる
2022年最後の日の出

長い中崎尾根を夜明けの景色を堪能しながら進む。千丈乗越に着くと風が強かったが、ソロのベテランさんが「この程度ならマシな方だね」と笑顔。エネルギーを補給して風で消えかかったトレースをたどる。

風の当たらない少し西側に上がったところから西鎌尾根をみる
三俣に続く西鎌尾根。遠くに見えるのは鷲羽や水晶だろうか。

トレースを辿って上がったところは西鎌尾根から少し外れた槍ヶ岳山荘の南側のトイレそばだった。小屋が見えていたので多少ルートが外れても大丈夫と思っていたが、ガレ場と雪のミックスでわりと悪かった。

青空に穂先がばえる。
肩から槍沢方面をみる。富士山、常念方面、右手は南岳から穂高への縦走路かしら。あのギザギザはゴジラ??

風が強かったが、穂先は問題なく登れると判断しとりつく。

鎖を辿りながら慎重にのぼってく。
360度の青空と稜線さ
上の写真の引きの画像。いくら見てもいても飽きない。雲が来た方から上がってきてる。帰りは雪に見舞われそう。
祝い!登頂

自分Tが、穂先の降りでアイゼンの先をひっかけ、おっとととなるヒヤリハットあり。槍ヶ岳だけにマジでヒ槍としました。ふぃー。

冬期小屋で冷えた身体を温め、エネルギー補給後13時頃に下山開始。風はより強くなり空も曇ってきて雪が降り始めていた。帰りの尾根歩きは行きより長く感じ、テン場に着く頃は割とクッタリだった。ラッセルした先行パーティの体力に改めて感動と感謝。翌朝は早めに下山するために、登頂祝いの乾杯を質素にして、年越し蕎麦は食べずに年内に就寝。

1月1日下山もトレースのおかげで夏時間で到着。中崎温泉♨️で2022年の汚れを落とし帰路についた。Nリーダーの入念な計画と冬季槍ヶ岳への想いと先行パーティ達の無尽蔵な体力が全員登頂につながったのだと思う。ありがとうございました。

超高画質4K動画を大画面でお楽しみください。

最後までご覧いただきありがとうございました

妙義山

メンバー:Fさん、Mさん、Sさん、A(記録)

コース:金鶏橋→タルワキ沢のコル→相馬岳→鷹戻し→東岳→天狗の評定→石門入り口

12月16日(金)、群馬県の妙義山に行ってきました。以前、筆頭岩に行ったときに、行ってみたという話から計画していただき、こんなに早く行けることになりました。

7:10 金鶏橋付近の駐車場スタート
金鶏橋からは中間道に出るまで沢沿いを登っていきます。MさんとAでルートファイティングしました。
Mさん。とにかく落ち葉が凄かったです。落ち葉の下が水溜りのところもありました。Mさん水ポチャしてしまいました。
Sさん
ルートには、ピンクリボンや石にたくさんのしるしがついていたので、結構分かりやすかったです。
無事に中間道到着。そこから相馬岳山頂までは特に危険なところもなく、9:15、相馬岳山頂に到着です。
相馬岳山頂の看板はかわいらしい。
みんなで撮影
浅間山と裏妙義。ここから先が妙義だけの本番です。鎖場など危険なところがたくさん出てきます。
私は下りがとても苦手なので、練習あるのみです。
下りが得意なMさん速いです。
Fさん、Sさんは余裕です。
Mさんトラバースが苦手と言っていましたが、スムーズに進みます。
私はここで生まれたての小鹿のように途中で足が震えてしまいました。見た目はそんなにだったので大丈夫だろうとおもっていったら、このような体勢になって、ビビッて進めなくなってしまいました。鎖にカラビナをかけて確保していたので、落ちるところまで落ちて、それで進みました。写真でよく見ると、歩く道がわかるのに、なんでできないのかなと思ってしまいますが。やっぱり、何でもやってみないとわかりません。
途中、休憩してMさんの手作りシフォンケーキとコーヒーをいただきました。いつもおいしいです。
ここには鎖があったのですが、懸垂下降でおりました。懸垂下降はできるようになるととても楽しいです。
アップにすると、こんな感じのところです。
下でSさんが見守ってくれています。ありがとうございます。
Mさん鷹戻しに挑戦中。
鷹戻しは、意外と距離は短く、鎖もしっかりしていたのでそこを持てばなんとか大丈夫でした。ただ鎖を持って登っていたので私の場合それが切れた時は…。違う世界でしょう。
鷹戻しまでで時間が結構かかってしまっていたので、金洞山には行かず、途中で石門入り口方面に下山しました。そのコースも結構な下りで、とにかく落ち葉が凄かった。コールと落ち葉の境界が分からないくらいで慎重に、そして一部落ち葉ラッセルしていきました。
無事下山。

妙義山行ってみたかったところなので、念願かなってうれしかったです。今回、全縦走をできたわけではないので、次回はできるようにしたいと思いました。生まれたての小鹿のような状態になってしまったところがあったので、次は普通に歩けるように、鷹戻しももう一度リベンジしたいと思いました。今回もご一緒していただいた皆様、ありがとうございました。