冬合宿 赤岳・阿弥陀岳登頂(1/8・9)

メンバー:N山さん、Y下さん、F寺さん、A井(記)

赤岳山頂

今回の記録は新人のA井が書かせていただくことになりました。

今回の冬合宿は、八ヶ岳を中心に3パーティに別れて行うことに。そして、2日目の夕方合流し宴会、というものをやる予定でした。

私たちが行くルートは、当初1/8・9・10の3日間で2日目に赤岳、硫黄岳、横岳の縦走予定でしたが、2日目1/9の午前を中心に強風が予測されるとのことで予定変更と前日にリーダーのN山さんより連絡あり、縦走は断念。

1日目赤岳登頂、2日目阿弥陀岳登頂、3日目下山というように変更になりました。しかし、天候が良かったため当初の予定よりも早く行動でき、1日早く下山しました。

1月8日(土) 1日目 天候:晴れ

8:30 赤岳山荘駐車場出発-11:30 行者小屋テント場着(テント設営)-12:30 テント場出発-14:00 赤岳山頂―16時 テント場着

朝から雲一つなく、登山日和。

私は、冬の南八ヶ岳に来ることが初めてだったのでとても楽しみだったのと、冬のテント泊が初めてだったので先輩方に持ち物について様々な事を教わり、入念に準備をしてきました。

8時30分 赤岳山荘を出発。テント場が行者小屋なので美濃戸山荘の分岐で南沢ルートに行きます。その時に、別パーティのS村さん、K西さんと遭遇。お互いの安全を祈り、別れます。

南沢の登山道は、たくさんの方が歩かれていてトレースがしっかりついており、固すぎずやわらかすぎずとても歩きやすい状態でした。

先頭Y下さん、A井、F寺さん、N山さんの順で歩いていきます。私は遅れないようにと思い、Y下さんの後ろをしっかり歩いていきます。(あおってはいません)

途中、荷物の重さから自分の体力が急に落ちたことに気づき、ペースが遅れました。その時に、冬山テント泊の厳しさを痛感しました。荷物の重さを考えたうえで、ペース配分を考えるべきでした。

11時30分 なんとか行者小屋に到着。テント場はまだそこまで混んでいませんでした。テント設営後、赤岳に出発します。

12時30分 赤岳に出発。文三郎尾根~赤岳を往復します。

途中、会のメンバーであるN村さんと遭遇。私は初めましてでしたが、他の方々は久しぶりに会えたことに感動していたようです。

文三郎尾根はひたすら登りでとてもキツイですが振り返ると八ヶ岳、北アルプス、阿弥陀岳などの山々が綺麗に見えるので、それが何よりの救いでした。

阿弥陀岳方面

14時 赤岳山頂へ。

山頂に立つと、富士山、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳、関東の山までもよく見えました。特に感動だったのは、両神山と武甲山が見えた事です。夏に1度赤岳に登った時はガスで全く景色が見られなかったので、今回は素晴らしい景色を堪能できました!

以下、赤岳山頂からの風景です。

横岳、蓼科山方面

14時15分 下山開始。

問題は下りでした。問題だったのは私だけですが、下るとなって下を見たら急に怖くなり、足が前に進まなくなっていました。自分では気づきませんでしたが、「へっぴり腰になっている」と言われました。そして、ロープを繋いでくださり、下山をすることに。歩き方やピッケルの使い方など以前にも教わっていたのですが、改めて教わりました。

16時 無事にテント場へ。

テント場に着いた後は、夕食の準備。まずお酒を飲む人、ご飯を食べる人それぞれです。1つ同じだったのは、メンバー4人足をつったことです!水を飲んだり、足を伸ばしたりしていました!そして、就寝。

1日目はこれで終了です!

1月9日(日) 2日目 天候:晴れ

8:40 行者小屋テント場出発-10:00中岳コルー10:30阿弥陀岳山頂-11:15 山頂出発-12:10 テント場着-13:00 行者小屋出発-14:30 赤岳山荘着

2日目も朝から晴れ。本日は阿弥陀岳登頂予定ですが、天候次第で予定が変わります。

行者小屋から稜線を見ると雪煙が舞っている、風が強いのではないかと先輩方が話していたのですが、行けるところまでは行ってみようという事になりました。

8時40分 テント場出発。

本日の歩く順番も昨日同様。Y下さん、私、F寺さん、N山さんです。
昨日のように疲れないよう、私は並べく先頭のY下さんと距離をとって余裕を持って歩くようにしていましたが、Y下さんは速いことどんどん前に進みます。ご本人様にお伝えしていませんが、強靭な方です。他のメンバーF寺さん、N山さんも強靭な方々なので、ほんとに心強かったです。

10時 中岳のコルに到着。

風はありましたが、予想されていたほど強くありませんでした。そして軽く休憩をとった後、阿弥陀岳への最後の登りを行きます。そこは、はしごや鎖場など危険なところもあります。落ちないよう慎重に行きます。

10時30分 阿弥陀岳山頂へ。

この日も山頂からの展望は最高で、360°山々が見えました。夏の八ヶ岳はコケがあり魅力なのですが、冬に来たら雪山の方が全然魅力的だと思いました。以下、山頂からの景色です。

そしてこの日はなんと、長野県の八ヶ岳から茨城県の筑波山が見えたのです!その写真はありませんが、埼玉県を越えて茨城県が見えるとは驚きました!

山頂で雪山を満喫していると、南陵ルートで阿弥陀岳山頂を目指していたもう1つのパーティが登ってきているのが見えました。山頂での風もそこまで強くなかったので、待つことに!1時間も経たない内に登ってこられて、合流、一緒に記念撮影をしました。

11時20分頃 下山開始。

下山時は昨日同様、ロープを繋いでいただきました。危険な個所もありましたが安全なところまで来たところでロープを外しました。そして、無事に行者小屋到着。そこで再度、南陵チームと合流し時間も早かったため、もう1泊せずに下山をすることに!宴会はお預けとなりました!

14時30分 赤岳山荘到着。無事に下山することができました!そこで名物だという、肉うどんをいただきました。とてもおいしかったです!今まで赤岳山荘は通り過ぎるだけでしたが、また1ついい発見ができました!その後は、温泉に入り、帰路につきました!

最後に、今回の山行で学んだことがあります。

阿弥陀岳を下山中、ロープを外すときにY下さんから「一蓮托生なところがいくつかあったからね」と言われました。

その時に、「はっ」と思いました。自分は怖いからロープを繋いでもらえれば安心だと思っていたのですが、ロープを繋いでくれている相手の事をしっかり考えていられなかったと思います。自分が転べば、相手も巻き込んでしまうと。

1歩1歩確実に、安全に歩かなければいけないと、改めて思いました。

1日目ロープを繋いでくださったN山さん、2日目ロープを繋いでくださったY下さん本当にありがとうございました。そして、2日間私の後ろから、要所に声をかけてくれたF寺さん、ありがとうございました。

今回は皆さんの力で登りきることができましたが、次回赤岳、阿弥陀岳に行く時は、自分の足で登って下りられるようにしたいと、ビビりを直したいとそう思いました!

2日間天候に恵まれ、冬の八ヶ岳は最高だと実感した冬合宿となりました!

赤岳