雪上訓練 マチガ沢にて

4月11日(日)
メンバー:K村・F王寺・Y内・N村・鈴K・S村・K西・山下(記)

今年は雪解けが速い。だから雪のあるうちに出来る山行をしておこう。
と言うことで今回は雪上訓練となった。
朝、ベースプラザに集合。登山指導センター前の林道は全く雪の欠片も無し。これで訓練出来んの?と心配したがマチガ沢の出合まで来るとそれなりの積雪量だ。例年ならデブリに道を塞がれていることも多い、が少し登れば訓練場所には困ることもなさそうだ。

残雪もまだらな白毛門
見上げるマチガ沢東南稜
用意して始まり始まり

天気は上々、青空に雲一つ無い。正面にはマチガの東南稜、振り返れば白毛門が高々と聳える。
こんな良い天気に訓練山行では勿体ないくらいの空の下、そそくさとハーネスを着けて準備を始める。

まずは歩行訓練から
かなり斜度がある


二班に分かれてマチガ沢の右岸の固い斜面でまずは歩行訓練から。ガチガチに締まった雪面は「ちょっとヤバイ」ほどキックステップで慎重に上り下りをくり返す。
次にお決まりの滑落停止。これが止まらない。何度も何度もくり返す。
雪が固くて斜度もあるのでピックが刺さっても簡単に肘が開いてしまう。もうヘトヘトになってしまったがしっかりと身体に染み込ませておきたい訓練だ。

初めての滑落停止訓練
こちらではスタンディングアックスビレイの準備
あ~れ~

次にスタンディングアックスビレイの練習。今まで何度もやってきたがこれもしっかりと復習。ピッケルを使った支点作りや実際に衝撃を加えて強度の確認もする。

雪を使ったビレイなど
懐かしいウッドシャフトのピッケルで


最後にツェルトを使った搬出訓練。ああだこうだと言いながら取り敢えず形になったので良しとしよう。これは室内で十分に練習出来そうだった。
陽も高くなり雪も弛んできたのでそろそろ終了とする。もう一度谷川本峰の稜線を見上げて林道を下る。

ツェルトを使った搬出訓練
まだ生きております


たぶんこうした訓練の積み重ねが小さくても眼に見えない形でそれぞれの内側に刻まれていくのだと思う。