メンバー:I澤
日程:2025年8月8日(金)-11日(月)
1日目:7:00鳥倉登山口第二駐車場-11:00三伏峠小屋テント場
2日目:4:20三伏峠小屋テント場-10:00塩見岳-16:40熊ノ平小屋テント場
3日目:3:15熊ノ平小屋テント場-5:20三峰岳-8:20野呂川越-9:10両股小屋10:00-15:10長衛小屋テント場
4日目:6:40長衛小屋テント場-7:20発南アルプス林道バスで戸台パークへータクシーで高遠バス停へ(15-20分程)-9:20発JRバス関東高遠線で伊那市駅へ(伊那バスターミナル下車)-JR飯田線で伊那大島駅へ-伊那バス南アルプス登山バス鳥倉線で(鳥倉登山口)第二駐車場へ
【1日目】晴れ時々曇り
7:00鳥倉登山口第二駐車場-11:00三伏峠小屋テント場
夜明け前に鳥倉登山口第二駐車場に到着。登山口に一番近い上の駐車場は既に満車でした。
仮眠を取ってから出発。初日は三伏峠小屋までなので気楽です♬
三伏峠までは緩やかな登りが続きます。後半は斜面をトラバースすることが多くなりますが、危険な場所には金属製の階段等が設けられており、安全に通過できます。
三伏峠小屋に着いて受付に行くと、前日の降雨の影響で水場の水が出ていない状態とのこと。降雨後なので涸れたわけではなさそうなので、詰まってしまったのか何なのか~。
有難いことに小屋の水を分けて頂けました。ありがとうございました😭
第一駐車場が満車だったのでテン場もパンパンかなと思っていましたが、私が到着した時は3割くらいで安心しました。
午後から徐々にガスが上がってきましたが、日光が遮られて却って過ごし易かったです。
三伏峠小屋
三伏峠小屋では蕎麦を頂いた。
【2日目】晴れ後曇り
4:20三伏峠小屋テント場-10:00塩見岳-16:40熊ノ平小屋テント場
夜明け前に出発。朝焼けが美しかった…ですが、天候悪化は避けられない。
三伏峠小屋から少し歩くと稜線上に出て三伏山へ。町を見下ろせます。
三伏峠小屋と町の明かり
目指す塩見岳のシルエット
眺望が開けるのは三伏山周辺だけで、塩見小屋まではひたすら樹林帯を進んでいきます。
遠くに仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳が見えた!
塩見小屋に到着して売店を覗くと、タッパーウェアに入った美味しそうなおはぎ(あんこときな粉の2種類)を発見。値札は付いていないし、余りにひっそりと遠慮がちに棚の下段の端っこの方に置かれていたので「従業員さんのおやつかな」と思い、パンとコーヒーを購入してモグモグ。食べ終わってゴミを捨てに再び売店に入って、やっぱりおはぎが気になったので「これって売り物ですか」と尋ねると「そうです。昆布茶(確か昆布茶と言っていたと思う)とセットでお出ししています。」と聞いてガックリ。初めから聞けばいいものを…。勝手に解釈して納得してしまう悪い癖です😔今度行った時は忘れず頂こう!
塩見小屋を出ていくらも経たないうちにガスってきて視界が悪くなってきましたが、塩見岳頂上に到着。おじいちゃんとお孫さん2人で塩見岳に来ていた方に記念写真を撮って頂きました。ありがとうございました!素敵なファミリーでした。
次は仙塩尾根への入り口、北俣岳分岐へ。
塩見岳山頂から急な岩場を下りたり、砂礫の崩落地の痩せた尾根を気を付けて行きます。
北俣岳分岐から仙塩尾根への入り口は看板があったのでわかりましたが、なければ気付かず北股岳・蝙蝠岳方面で進んでいたかも。塩見岳~北股岳・蝙蝠岳の尾根は顕著で分かりやすいですが、仙塩尾根へは北股岳方面の尾根から派生する不明瞭な尾根を下降する形になる為、とても分かりにくいなと思いました。地図上は尾根になっていますが、実際、下降していても、特に下り始めは、尾根であることを認識できませんでした。視界不良時などは北股岳方面への迷い込み注意です。
また、下降し始めはハイマツに覆われた斜面に作られた登山道である為、ハイマツの枝の上を歩いて行くことになります。雨で濡れているときなど、スリップ注意です。
それにしてもあれだけのハイマツを切って登山道を作る労力は大変なものがあると思うと、頭が上がりません。
北股岳分岐から仙塩尾根へ。ハイマツの枝の上を歩いた。
暫く下って行くと時折ガスが切れるようになって、笹山~広河内岳~農鳥岳~間ノ岳~と続く稜線を右手に見ながら、すっきりとした稜線上を歩いて行きます。
農鳥岳側稜線を右手に望む。
農鳥岳側の西側斜面には大井川東俣に流れ込む沢筋と大きな滝も見えました。
北荒川岳に至る東側斜面は草原のようになっていて気持ちが良かったです。
北荒川岳を過ぎると徐々に樹林帯が多くなり黙々と歩きます。
16:40熊ノ平小屋に到着。テン場は既にかなり埋まっており、私は小屋から一番遠い斜面の上の方にスペースを見つけて幕営。
受付で小屋番の方に明日以降の天気と工程を相談。計画では翌日仙丈ケ岳登頂後北沢峠まで下山する予定でしたが、悪天と7月に痛めた右膝痛がぶり返しつつありコースタイム通りには歩けないだろうと。雷も怖かった。三峰岳を越して野呂川越で仙塩尾根を外れ、両股小屋~林道経由で北沢峠まで下山するルートをエスケープとして想定していたが、沢沿いのルートである為、夕方から降り出した雨で危険ではないかとお伺いしたが、降り出し1日目は大丈夫、それなりの雨量が続いた2~3日目以降はヤバいと教えて頂きました。
持参したラジオでNHKを聞いていると運よく天気予報が流れて、「長野県、雨、昼前から雷を伴う可能性あり」と言っていて、一層怖くなる。
折角だから仙塩尾根を完歩したい気持ちもあり、両股小屋か仙丈藪沢小屋でもう1泊するか?、ただ明日は悪天だし足の状態もわからないなと考えつつ眠りにつきました。
夕方からぽつりぽつりと雨が降り出しました。
【3日目】終日雨
3:15熊ノ平小屋テント場-5:20三峰岳-8:20野呂川越-9:10両股小屋10:00-15:10長衛小屋テント場
工程、天気、足など色々不安あり予定より早く1:30に目が覚め、寝ててもしょうがないと思って、雨の中テント撤収し3時過ぎには行動開始。
三峰岳の稜線に出ると結構な南西風が吹いています。歩けない程ではないですが、時折体が持っていかれます。
三峰岳登りの序盤は樹林帯を抜けた後、岩とハイマツに覆われたとても広い稜線のように見えました。強風&ガス&暗闇で良く見渡せませんでしたが、気持ちの良い稜線だったはずです。
後半は小ピークをいくつか越える岩稜帯になります。慎重に進みます。
三峰岳登りの後半はこのような小ピークをいくつか越えて行く。
三峰岳登頂後は、急な岩場を下りてから樹林帯に入ります。ずーと樹林帯歩き。
歩いているうちに、足の状態は良くないし、やはり両股小屋経由で下りようと決めました。
野呂川越に着いて仙塩尾根を外れ東側斜面を下っていき両股小屋を目指します。結構急な下りです。
ギンリョウソウの蕾?眼玉みたい…
両股小屋に着いて小屋を覗いてみると、女性のオーナーの方が暖まって行けば?と言って下さって、お言葉に甘えて。
オーナーさんは40年以上(確かそう仰っていたはず)小屋番をされていて、元々は広河原ロッジ(2004年頃老朽化により閉鎖)で働いていたそう。縁あって小屋番に。1980年代前半に女性4人でアンナプルナ街道を2週間掛けてトレッキングしたお話など、とても親切に話して下さいました。小屋の中には白簱史朗氏の大きな山岳写真(おそらくヒマラヤ)が3枚飾ってありました。いつか両股小屋に戻って、野呂川でイワナ釣りしたいです。ありがとうございました!
その後は40分程?野呂川左岸を歩いて行き、その後、野呂川を高巻く様に作られた林道に変わります。
野呂川沿いを歩いていて、ふと流れの緩くなった岩陰に目をやると、九寸はありそうな立派なイワナが定位していました。流石、イワナ釣りのメッカです。
林道は荒れていて土砂崩れや落石、倒木を乗り越えたり、野呂川に流れ込む支沢を渡渉します。支沢はたくさんありますが、渡渉と言えるのは2カ所ほどだったかと思います。
確かに大雨続きの2~3日目以降は特に怖そうですね😅
渡渉ポイント。水量が増えるとヤバそう。
15時過ぎに長衛小屋に到着。『仙醸』とつまみを購入。ひとまず北沢峠まで降りて来られたことにほっと一息。
小屋のオーナーさんが「このまま雨が降り続けば久しぶりに林道バス止まるかもな」とポツリ。そっかー、そこまでは想定していなかった。
テントに潜り込んで、念の為、戸台へ徒歩で下山するルートを確認。
雨は夜も強弱を繰り返しながら降り続けました。
バス止まったら最悪だなと、この日も落ち着かない気持ちで就寝。
【4日目】
6:40長衛小屋テント場-7:20発南アルプス林道バスで戸台パークへータクシーで高遠バス停へ(15-20分程)-9:20発JRバス関東高遠線で伊那市駅へ(伊那バスターミナル下車)-JR飯田線で伊那大島駅へ-伊那バス南アルプス登山バス鳥倉線で(鳥倉登山口)第二駐車場13:40着
雨は降り続いていました。
テントを撤収して長兵衛小屋前に行くと、クラブツーリズムのガイドさんがいらっしゃってお話を伺うと、「予定を早めて7:20のバスで戸台パークに降りることにしたよ」と。ということは、朝一番のバスは動いてくれるということ。バス停で伊那市職員の方(毎朝一に軽バンで戸台パークから林道を上がって、林道の安全確認、危険な落石や枝などを撤去している)のお話を伺うと、「これくらいじゃ大丈夫だな。強力な台風の時は通行止めになることあるけど。今日下山するのはクラブツーリズムさんの一団と、数人だけじゃないかな。ほとんどは昨日に降りてしまったよ。」とのこと。
無事バス乗車でき戸台パークへ。タクシーを呼び高遠バス停へ、5,500円也。高遠バス停から伊那バスターミナル(伊那市駅)。などなど乗り継いで北沢峠バス停から6時間20分かけ鳥倉駐車場に戻ってきました。
高遠バス停で同じ北沢峠から下山してきた方とお話。なんでも茅野駅から走って八ヶ岳を南下し青年小屋テン場で1泊目、網笠山から観音平に下りて、走って尾白川渓谷登山口から甲斐駒ヶ岳に登り、仙水小屋テン場で2泊目、3日目も更に縦走する予定でしたが悪天により戸台パークへ下山したとのこと。2泊目は大雨の中ツエルト泊したそうで、侵入してくる雨水を排水する為に全然寝られなかったそう。
ただ者ではないと思ってお話聞いているとTJARにも出場したことがあるとのこと。来年の出場も狙っているそうです。また、以前はボルダリングで初段まで登ったとのことで、トレランもボルダリングも一流の方でした!
お疲れの所、親切にお話お聞かせいただき、ありがとうございました🙇
【振り返り】
計画段階を振り返ると、今回の山行の目線は3泊4日以上の山行をしたい、お盆期間中で山小屋・テン場の予約が不要なルートを複数案計画し、天候次第で行先を決めるというものでした。最終的には、➀早月尾根入下山→剱・立山三山、➁仙塩尾根・甲斐駒ヶ岳、③新穂高温泉→奥穂・槍・笠ヶ岳の3案を山行案として考えることができました。
今回のように複数案検討することで、様々な山、道を知ることができ、とても勉強になりました。
冒険性に加え、当初から悪天が予想されていた為、エスケープの余地、エスケープ後の車両回収の容易さ(時間、費用面から)など複合的に考えた結果、➁に決めました。
実際の山行では、3日目の悪天、足の不調を考慮してエスケープできたことは良かったと思います。一方で、当初計画では3日目に仙丈ケ岳登頂後、北沢峠まで下山する予定でしたが、悪天予報の中、これは無理があったように感じました。
両股小屋か仙丈藪沢小屋でもう一泊する計画の方が、天候、自分の体力に合っていたと思います。
体力的なところでは、足の不調もあってペース遅く2・3日目は12時間程度の行動時間となりましたが、そのお陰で15kgのザックに肩を慣らす?鍛える?ことができたことは良かったと思います。
雪山はもう5kgは重くなりますので、まだまだ鍛えないとです💪
引き続き、縦走も頑張ってやっていきたいです。
緊急連絡先をお引受け頂いたF寺さん、会員の皆様、今回もありがとうございました!