仙丈ケ岳(撤退)

日時:2026年2月9日(月)~2月10日(火)

メンバー:N山さん(気象)、F王寺さん、T嶋(L/記録)

1日目:8:50柏木登山口駐車場‐16:00松峰小屋付近2050mTS

2日目:4:10松峰小屋‐9:30 2,800m‐12:30TS撤収‐17:45柏木登山口駐車場

何のきっかけだったか、年末冬合宿の際にN山さんに雪山付き合ってもらう券を入手したのでどこに付き合ってもらおうか楽しみに考えておりました。が、いかんせん圧倒的運動不足のため、ガチャやロープをしっかり持っていかないといけないところは今は無理だな……と思案。

休みをとれるタイミングがおりしも寒波襲来直後のため、ラッセルきつくなりそうな北アルプスもしんどい。ということで、行先はまだ降雪がマシであろう南アルプスの仙丈ケ岳地蔵尾根に決定。厳冬期の地蔵尾根2年ぶり2度目のチャレンジとなりました。

新しい駐車場は広々!

以前は登山口横に数台止められるだけだった柏木登山口ですが、おそらく地域の方が土地を解放してくださったようで、広くて止めやすい駐車場になっていました。平日山行のため人全然いないかもなと思っておりましたが、到着してびっくり、車がめっちゃ止まっている。ノーラッセルの万歳三唱してスタートです。

新雪がきれい

最初は緩やかな登りから始まり、徐々によいペースで標高をあげていきます。が、1800まで到着してから一転して、平坦な道に。歩いても歩いても標高が上がらない。平坦とはいえ、雪があるためサクサクも歩けない。じりじりと体力が削られる行程が続きました。

きれいだけど、ぎょっとする遠さ。

ペースが落ちてきてこれは当初予定していた2,400mまで上がることは無理だろうと判断。松峰小屋周辺はうっそうとした樹林帯で尾根幅はあるが幕営には不向き。もう少し下で張る方がいいか……?とも考えましたが、N山さんより松峰小屋のところ張れると言われて、たしかにスペースあった!と思い出しました。一度歩いた道を覚えておくこと、大事ですね……。

松峰小屋周辺は倒木の多い樹林帯でしたが、幸い小屋からすぐのところにテントを張れそうなスペースを見つけることができました。

テント張っている最中に横を5~6名の団体さんが下山。なんとこの日入っていた方はみなさん日帰りだったようで、とんでもない健脚揃いだなとびっくりしました。トレースありがとうございます🙇‍♀️

テント入ると全員ぐったりし、(なんとF王寺さんがビール1本しか飲まずに!)さっさと水作りをして早々に就寝しました。

なお幕営地は電波がないところでしたが、スマホを見ると少し前に変えたiPhone16に「SOS通信を使用しますか?」の文字が。タップしてみるとSMSの画面が開き、端末を空に向けてくださいとの指示に従うと、衛星通信を利用して家族とLINEよりちょっとゆっくりくらいの速度でメッセージのやり取りすることができました。日本雪崩ネットワークの剱の事故調査にもauスターリンクよりiPhoneのSOSの方が早かったと見られる記載があり、これは沢など電波が皆無な場所でとても有用な機能だと思いますので、いざという時に慌てないためにもiPhoneの方はぜひ電波ないとこいったら試しておいてみてください。(キャリアも関係ある??ドコモのahamoです)

2日目。予定より標高を上げられなかったため2時半起床、4時出発、10時をリミットとして18時下山の予定で出発です。

幕営地からしばらく行くと、今度はがんがんに標高を上げていく急登が続きます。前回来た時にテントを張った2,400mまで幕営適地は見つけられなったため、昨日無理に先に進まなくてよかったです。

しかし2日目もなかなか思うように進みません。とりあえずリミットまでいけるところまでを目標に進みます。強風でトレースが消えた2,600の雪壁をのぼって、ようやく稜線に出たのは9時少し前でした。景色がやっと開けてテンションは上がりましたが、思ったよりも風が強く、雪煙がびゅうびゅうの稜線(予報より悪化した?)。

北アルプスまでくっきり

山頂は見えていますが、まだ200m以上の登りが残っています。進むだけ進みましたが、とりわけ風が強い場所まできて、撤退としました。(前回来た時より100mくらいは先に進めたので、進歩したということにします!)

吹きすさぶ雪煙
N山さん動画ありがとうございました🙇‍♀️

ここからのテントまでの戻りも下りなのに辛く、休み休み。テント撤収後も休み休み。

体力が落ちているとはいえ、前回来た時はここまでしんどかった記憶はないぞ??とN山さんに確認したら、下は雪全然なかったとのこと。ラッセルしなくて済んだとはいえ、やはり雪のあるなしは大きかったです。(とはいえ2月と考えたら全然雪も少ないそうらしいですが)

休み休み、18時少し前に、ぎりぎりヘッデンを使うことなく駐車場まで戻ることができました。2日目の行動時間約14時間、運動不足の身体にはなかなか堪えました……。

そのまま諏訪の温泉に直行し、冷えた体を温めて、休憩してから埼玉へと帰宅しました。

前回の厳冬期地蔵尾根は(登頂できなかったとはいえ)ここまで辛かった記憶はなく、体力が落ちていることを痛感するとともに、この行程に一緒に行ってくれるN山さんF王寺さん冷静に考えるとすごいな~と感謝しきりです。

N山さんF王寺さん、緊急連絡先お引き受けくださったY内さん、ありがとうございました!(次はI澤さん一緒に行こうね~!)