釜ノ沢・東俣

  • 日程:2024年9月7日~9月8日
    • メンバー
    • I澤(L) A木
    • U田(L) T橋
    • Y内(L) N山 N村 Y代

初めての泊まり沢&入会してから初めてのお泊まり山行に気持ちが高鳴ります。2日目午後から天気が崩れる予報でしたが、昼頃には下山出来そうとのことで決行となりました。   

行程 1日目                   8:25 駐車場出発ー8:50 二俣吊橋ー9:50~11:00 清兵衛沢ー11:15法螺貝のゴルジュー11:45 山の神ー12:30 乙女の滝ー12:45 東ナメ沢出合ー13:15 西ナメ沢出合ー15:00 両門ノ滝ー16:45 幕営地

2日目                     5:15 出発ー8:20 甲武信小屋ー8:50 甲武信岳ー9:25 甲武信小屋ー10:00 戸渡尾根分岐ー11:10 徳ちゃん新道分岐ー12:35 徳ちゃん新道登山口

場所は釜ノ沢・東俣以前から行きたかった念願の沢です。鶏冠山に登った時際に渡渉した事はあったのですが、沢遡行したいと思ってました。

7時30分 駐車場に到着しましたが、ほぼ満車状態。なんとか駐車出来ました。

二俣橋を渡り西沢溪谷の大きな看板へ。そこから鶏冠山方面へ

入溪 ポイント準備して行きます。渡渉してそのまま上がって行くと鶏冠山になります。

いざ入溪!

高巻をして法螺貝の前辺りでメンバーを待ちます。先頭歩いていたメンバーが見えないので、笛でコールしてみると…

おっ、いましたね。沢を歩いていたので、ここからメンバーを引き上げます。

なかなか上がって来るのも大変そう。無事に合流して法螺貝へ

法螺貝ゴルジュの入り口 エメラルドグリーンでとても綺麗です。

綺麗なので思わず泳ぎたくなるのもわかります。水は冷たそうでした。

落ちないように慎重に歩くも私はドポンしました。

千畳のナメ 

両門滝

食担のN 村さん、本日のメニューはカレー。星の王子様のルーでしたが、I澤さんが持参した謎のスパイスで辛口に…謎に美味しかったです。

焚火 ウエアの乾かし方も個性が出ますね。

夏と言えば花火。密かに持参した線香花火。何年ぶりかしら…なかなか風情あって楽しかった。

2日目朝はお茶漬けを食べ、5時に出発。直ぐにヘッテンは必要なく明るくなりました。私達の幕営より上で2グループ程いらっしゃいました。

まだまだ登りあげて行きまーす。

ポンプ小屋 冷え冷えのお水が美味しかった。

甲武信小屋 コーヒー飲みたかったのですが営業前でした。残念

甲武信岳山頂 

皆さん体力あるので甲武信岳山頂へ。私は小屋前でのんびりしてました。雲が多かったけど山頂景色良かったみたいです。天気も崩れることなくよかったです。

徳ちゃん新道で下山。下山なかなかの急登で私のガラスの膝はガクガクでした。鹿がいたみたいですが姿見れなく残念。癒されたかった(笑)

初めての沢泊で至らないところも多かったですが、皆さんのフォローで無事に終えることが出来ました。とても充実した2日間でした。ありがとうございました。

【おまけ】

  Y 内さんザック

安全ピン出して何かしてるなーーとは、思ったけど…まさかザックが縫い目が割け始めていたとは思いませんでした。スリング、カラビナと安全ピンで応急処置。帰宅後写真送ってもらったところ。綺麗に剥がれていたそうです。

大事に至らずよかった。

前川大滝

2024年8月18日(日)
山形県米沢市 吾妻連峰  前川大滝沢登り
メンバー Y内 N村 Y代 S方 4名

朝発(深夜発?)にてY内号にて家庭訪問兼メンバーを積み、
台風5号が東北地方を逸れたとは言え、1日違いの台風を追いながら

一路山形県へ向かう。

~~~おおよそのタイムテーブル~~~~~
7時20分 入渓地点到着
8時20分 入渓
12時30分 前川大滝到着
14時30分 前川大滝上の支流到着
15時30分 登山道到着
16時30分 滑川温泉到着
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

入渓点の駐車場にて5~6台ほど停められる駐車場は既に満車状態、
丁度、他のパーティも着いたばかりで車を入れ替えて頂き無事駐車。

関東地方から来た3名パーティ
北陸地方から来た8名パーティ
出身地未確認の3名パーティと
我々4名で計4パーティを目視確認と軽い挨拶を行う。
総数4パーティ18人となるので今回の遡行は大渋滞の悪寒・・・

橋の上から見た沢は台風の影響からか以前来た時より

5割ほど水流が多い気がする・・・
見た感じ、ほぼ「アカン」感じだがせっかく来たので

行くところまで行く感じになる。

入渓直前、橋を降りた際に3名パーティとすれ違う。

「水流が多いので今回は撤退する」との事。入渓後、

足を持っていかれそうな感じの水流を受け、水流を避けて遡行。
途中、8人パーティに道を譲っていただき遡行継続。
3段15mの滝を直前に控え、更に3名パーティとすれ違う。

「滝を見て今日は撤退する」との事。どんな感じかと思い、

3段15mの滝に到着。はい、「激流滝」で以前見た感じや

他の写真と大きく違い、撤退する気持ちが分かった。

3段15m
普段なら1段登って右岸沿いに行くか、左岸から行けるが

本日は水量サービスタイムらしく横断NG,直登NG、

シャワークライミングNG日和。
無理繰り右壁の泥壁&草付き(実は泥壁大好き)を

大高巻き2ピッチし、トラバース3ピッチ後に

懸垂下降3ピッチで3段15mをクリア。

普段は懸垂下降するような沢ではありません

そして8人パーティは自分が登攀している最中に撤退したとの事。

へつりが無理で釜を結構泳いで突破中

その後、ナメ沢とは言えないやや急流なナメ沢を遡行し、

前川大滝に到着。水量5割UPのサービスタイム前川大滝は正に圧巻。

前川大滝の右壁に高巻き用の登山道を使い大高巻き。
前川大滝上部のトラバースはロープ出しが2か所あり、2か所とも丁寧にロープを出す。
※最初のトラバースでロープを出して、もう1か所ある事を知らずに

危険個所をロープ無しで通過しようとして過去滑落事故する場所ですので

ここは丁寧に危険回避の為、ロープを出す方を推奨します。

分かりにくですがロープを出しての2回目のトラバース、ちなみに左側は絶壁です

時間も押してきてネコノ沢を登攀し分かりにくい登山道に合流。

(3段15mの大高巻きが原因です、すいません)
ここで武装解除し、登山道を下降し途中の展望台で満喫したのち滑川温泉まで到着。

滑川温泉内を通過するのに一人200円必要です。
ここでお風呂と思いつつ、日帰り入浴は16時までとの事でここでの入浴は断念し、「高湯温泉」へ転進する。
高湯温泉はシャワー無し、シャンプー類無しではあるが建物は綺麗で入浴料250円と安く、正に秘湯。
乳白色のお湯は露天形式で温度も丁度よく、また来たいお風呂場でした。

帰りは大きな渋滞もなく東北道を南下し帰宅。

総括
トラバース用にロープは25m×2本はあった方が良い。(今回2本持参して正解)

全遡行は叶わなかったが水量UPの前川大滝と高湯温泉を堪能しここに筆を置きます。

小仙丈沢 夏合宿山行

日時 2024.8.10~11

メンバー Kさん(L)、Nさん、Fさん、Uさん、H(記録)

浦和渓稜山岳会に入会して初めての合宿。

沢登は3回目で少し慣れてきたところで、1日目は沢、2日目は登山という形での計画をしていただきました。新人の技量に合わせて山行計画をしていただきありがとうございます。

お盆ということもあり、渋滞などを考え前日出発。2時ごろ駐車場到着。すでに駐車場にはたくさん車が駐車していました。みなさん車中泊をして翌日の早朝のバス狙いか・・・6時出発のバスに乗車したかったため、バスとチケット売り場のところにザックを置いて順番取り。翌日4時ごろ明るくなってきたころに並ぶとビックリ!!長蛇の列が!!無事にバスに乗ることができましたがこの時期は入山者が多いなと感じました。ちなみに臨時バスを出していて、バスに乗れないことはない様子でした。

北沢峠を6時20分出発。

野呂川出会方面へもともとバスが開通していた車道を歩きます。道がだいぶ崩落していて、今後の復旧の見込みはないようです。晴天の中、歩くこと1時間30分。目の前には今回登る滝が見えてきました。この辺り(野呂川)は釣りをする方も多いようです。

入渓点に到着。

開けていてとても気持ちが良い。道は倒木が多め?でしたが、休憩するときの腰掛にはちょうど良く休憩をとりながら進みます。

後ろには北岳がバッチリ見えました。

この景色を独り占めできるのは贅沢!

ハーケンを打ち込みながら登ります。大滝登攀でハーケンとハンマーを使うところは初めてだったのでこういうところで使っていくのかと勉強になりました。リードのKさんが打ち込み、スムーズに登ることができました。ハーケンの回収もバッチリです。

滝の音に癒され…

最後の大滝のところまでやってきました。どうやって登るか…みんなでルートを確認。今回50mロープをもってきて大正解。Kさんのリードで最後の滝も登りきりました!最後はNさんなのでハーケンやスリングの回収もOK👍と思いきやKさんのスリングがない?!と騒ぎに。時間に余裕もあり、新しいスリングなので回収に戻ることに。結局何も回収せずに登ってきたKさん。(結局Nさんが回収していました(笑))無事にあったので仕切り直して進み始めたKさん。トラバースはこっちがよいよ!と道を選んでくれたものの、あれれ??さっき無いと騒ぎになったスリングとカラビナが足元に置きっぱなし??!お笑いを見ているかのようでした。

徐々に疲れが見え始め、会話も減り淡々と進みます。

14時20分、カールの入り口のようなところに到着。水も枯れ始めてきたので水を汲もうかもう少し先まで行くか悩むところでしたがまだ水はあると信じて進みます。

水が湧き出ているところを発見!!

雪が解け、山の土にしみこんでいく。しみこんだ水は木の根に吸われたりしながら下へとしみこみ水を通しにくい地層の上にたまる。こうして地層の割れ目から湧き出てくるのが川の始まり。南アルプスの水は雪解け水なのでと~っても冷たい。ペットボトルではなく、天然の南アルプス水を飲むことができ、何十年もの歳月をかけてろ過されていると思うと考え深い。おいしくいただきました。

15時40分カールに到着。

誰一人いない場所で休憩。稜線を見ると人が歩いているのが見えました。

登った後は、お酒で宴会。Fさんのザックの中からはあれやこれやと美味しいおつまみが。絶品でした(^^♪

明日も早いので早めに就寝。雨に降られることもなく、風もなく、360度山と星に囲まれ、ぐっすりと寝ることができました。

2日目は、早朝4時出発。

ヘッデンを付けて稜線を目指して登り始めます。ザレ場で傾斜も急で足元もおぼつかない。”3歩進んで2歩下がる”の言葉のような感じでした。カールから見た稜線は近く感じたのに登ってみると遠い遠い・・・ふと後ろを振り返ると朝日がとてもきれいに見えました。この景色をこの場所で見られることがなんて贅沢なんだ・・・と感動し、キツさも忘れていました。

あと少し!!というところで岩場が。ルートが見えない、足を踏み外したら危険という判断でロープを取り出して最後上り詰め。リードはNさん。なかなかOKという声が聞こえないので心配。稜線が見えたということだったので新人の私が2番目に登り始め、ハイマツを進みますが、このハイマツがなかなかの強者。進路を妨げます。3000mのところに生息する植物は本当に強い。そしてようやく到着!!

5時30分に一般道に出ました。

辺りを見渡すとあれれ??一番高いところに出ている!だいぶ予定より登りつめました。

仙丈ケ岳のピークまで数分。

一般道を下山。たくさんの人が日帰り登山を楽しんでいるようで、すれ違いが多くペースが乱れましたがそれだけ魅力のつまった山なのだなと感じました。

夏合宿前の会山行での学びを復習と実践ができた山行でした。

赤木沢 夏合宿山行

日時 2024.8.10-12

メンバー T橋(L/記)、A木、I村、I澤

今年の夏合宿は沢がテーマ。会山行で練習した沢の実践が目的です。目的地は憧れの美渓である赤木沢。どんな美しい沢なのか楽しみです。新人のI澤さんは初めての沢合宿です。

1日目晴れのち曇り時々小雨

8:20折立-12:20太郎小屋-13:00薬師峠

 スタートからハプニング発生。連休で折立Pが停まれないことを懸念して、飛越トンネルの登山口から入山する計画でしたが、夜通し車を走らせて着いたのは、予定していた場所ではなく、更に西にある別の飛越トンネルでした。空はすっかり明るくなっており、薬師峠のテン場までの時間短縮を図るため、急遽、折立スタートに変更。心配してた車も無事駐車でき、予定より3時間遅れてのスタート。

三角点ベンチの手前の登山道で小熊に遭遇。多くの登山者が二の足を踏んでいる中、率先して先頭にいたA木さんによると、小熊は後ろにいる私達をとても迷惑そうに見ていたらしい。

熊さん出現で一旦ざわめいたが、薬師峠までの道のりは寝不足と暑さでみんなバテ気味。私が一番ヘロヘロで足が攣りまくってました。ガスであたりが真っ白になってきた頃に太郎平到着。

真っ白い景色に変わった

混み混みのテン場ではI村さんのおかげでプライベート感のある良き場所を確保。ビールで乾杯し元気復活。翌日に備えます。

2日目 晴れ時々曇り

5:40薬師峠-7:40-8:30薬師沢小屋-10:10赤木沢出合-12:20大滝-14:10薬師沢左俣

朝のトイレ渋滞に巻き込まれ、予定より少し遅れて出発。薬師沢小屋で泡水を補給して沢装備をつけて黒部川の遡行開始です。

 水量は多くはないのでしょうが、やはり黒部川です。一箇所対岸へ渡るかお助けヒモ&アブミが設置されている大石を上がるか選択する所がありました。渡るのは流れも早く深そうだったので、A木さんが大石を登り、後続2人をお助けヒモで引き上げてくれました。途中は流れも深さもそれなりのところもあり、増水すると難易度はあがります。

歩きはじめは穏やか。白い石が眩しい。
渡るには深そう
お助けヒモとお助けA木さん

そのあとも、よじ登ったり、へつったり,ドボンしたりしながらいくと、赤木沢出合いに到着。そこは大人達が思わずはしゃいでしまうほどの美しさがありました。ナイアガラの滝をバックに記念写真をとり、深いトロに飛び込んだりと、ひとしきり遊んでから赤木沢遡行開始です。

赤木沢出合
はしゃぎ飛び込む
ナイアガラをバックに

途中、ウマ沢出合いを過ぎた2020mの2段10mの手前で釣りタイムもとりましたが、かわいい岩魚が一匹のみ(リリースしました)でした。そこから、大滝まで登れる滝が連続し、それぞれ自分の登れる(登りたい)ラインで登ります。

川床が赤っぽい
ここで釣りタイム
好きなラインを登る

標高2100mあたりから目の前に大きな岩壁が迫ってきて、右に流れの方向が変わったところで大滝の登場です。おお~っと歓声が上がります。写真で見たそれよりも、とても立派。さっそく皆、釜の近くまで行って滝のスケールを体感しています。この日、2回目の大人のはしゃぎです。

岩壁どーん
はしゃぎ滝行

ここは素直に高巻きます。踏み跡はありますが、まあまあ急で木を掴んでよじ登るところもあります。

巻道から大滝の落ち口を見る

落ち口を超えた後は、連瀑帯を抜けて、薬師沢の方に向かいます。途中、細い右の支沢に入りましたがその先でもとの水線に合流。赤木平からのたくさんの小さな水線に足を取られつつ、薮をしばし迷走(私だけ…)。まもなく穏やかな草原の丘陵にでたので、ハイジ気分で横になったりしました。(私だけ…)

なかなか良い時間になり、疲れたのでビバーク適地を見つけて幕営することにしました。気持ちの良いひらけた場所にポツンと私達だけです。下は草なので寝心地もフカフカです。でも1人だけ石が腰に当たってたようです。整地は大切ということです。

そんな素敵なビバーク地でI澤さんが背負ってきたくれたでっかいソーセージを焼いて、沢で冷やしたビールで乾杯です。

なかなか豪勢な宴でしたが、締めのご飯の湯を沸かす際にガス欠になってしまい、I村さんが生温いうどんを食べるハメに。ガス缶の予備は大切ということです。忘れたのは私です。すみませんでした。

3日目 晴れ

23:30-0:20北ノ俣岳-2:20太郎平小屋-6:20折立

幕営地から薬師沢左俣を詰めていくと北ノ俣岳に上がります。そこがTJARのコースになっていて、レース参戦中の友人が2時頃通過する予定です。是非とも応援したい!とメンバーにお願いして、深夜に移動することにしました。協力してくれてありがとうございます。

テントを出るとぐるっと360度の満天星です。翌日がペルセウス流星群極大だったようで、この日もたくさんの流れ星を見ることができました。

そんな星空の中、GPSでルートを確認しつつ沢を詰めていくと、やがて水線がなくなり、明瞭なガレ沢からなだらかな稜線にでます。そこで沢靴から登山靴に履き替え、太郎平方面に向いました。途中、何人かのTJARの選手達とすれ違ったのち、太郎山の手前で友人と会えて、応援を伝えることができました。

真っ暗な山頂
即席の手作り応援旗

その後、折立にむかう途中では眠気に負けて、2回ほどベンチで数十分の仮眠をとりました。

夜明けの剱岳を遠く見ながら下山

下山後は満天の湯♨️で朝風呂、A木さん推しの「老舗青山総本舗」で鱒寿司をお土産にし、新湊の「きっときと市場」で海の幸を堪能して帰路に着きました。

赤木沢、色々盛りだくさんの合宿になってよかったです。おつかれ様でした。ありがとうございます。

白毛門沢右俣(会員山行)

日時 2024年7月28日(日)日帰り
メンバー Y内(L)、U田(SL)、T橋、I村、S方、A木(記録)

谷川岳を西黒尾根から登るとき、振り返ると立派な白毛門が見える。かっこいいその山容の中でひときわ目を引くのが大きな滝の存在だ。名前を聞いて驚く。ハナゲの滝である。

ネットで調べると所説あるようだが、白毛門の由来となった山中の岩峰「ジジ岩、ババ岩」(どうやら見る人/場所によっては人の顔に見えるらしい)の鼻あたりから染み出した水が伝って、鼻毛?のように流れる滝であることから、そのような名前が付いたらしいとのこと。

なるほど、なるほど。とくにヒネりはない・・いや、鼻毛長すぎやろ!とツッコミたくなるところだが、あくまでもネットで調べた一説という事でお許しください。

今回はその鼻汁の源流を遡り、山頂に至るルート「白毛門沢」に新人さん含む6名で行ってきました。

7:00 白毛門登山口駐車場
天気予報では16時頃から雨とのこと。すでにどんよりと雲は厚い・・どころか時折パラパラと雨粒を感じる。

そんな天気のもとチャッチャと身支度を整える。
途中、越谷から避暑に来たという陽気なオッチャンに絡まれたり、駐車場奥の林からクマのような唸り声を聞き、若干ビビりながらも入渓点に向かう。

7:30 早速ハナゲの滝に到着。遠くから眺めた印象と違い、結構寝ている。
水流左側をさらりと登り、落ち口付近で右側にトラバースして越えた。

うわさの「ハナゲの滝」

その後、よきスライダー地形を発見。夏だもの、ということでさっそくTさんはじめ数名がスライディング。

その後、いくつかの滝を越える。

しばらく進むと、大きな滝が。
タラタラのセンだ。さすがにこの人数と時間を考えると登攀は控えて右岸を高巻きました。水流左側から登れそうに見えたので、そのうちどなたかお付き合いください。

たぶんこれだったと思います。タラタラノセン・・写真違うかも?

その後、名物三平岩(I村さんが似ているとおっしゃっていました)を眺めて最後の詰めへ。

林家三平に似ているとのうわさ。一部メンバーは寛平と聞き間違えていたそうです。
かいーの。


その後は源頭部への詰め。

長いナメ地帯を過ぎると
雨でぬれたスラブ地帯に。
キスゲが咲き乱れており、天国のようでした
ラストは草付きの斜面を詰めて(先頭は終始SLのU田さんでした)
山頂にて(一部画像を加工してあります)

白毛門ピークで写真撮影した後は、長い下山路をひたすら降り、16時には登山口駐車場に到着。

その後はいつもの湯テルメで汗を流し、帰路につきました。

以上です。みなさんありがとうございました!!

7/13 三国川ジロト沢

A、I

3連休、アルパインか泊り沢か小川山か、仕事に追われながら夢が膨らむが天気は雨。初日だけは北のほうに行けばどうにか晴れのよう。上越方面の沢に狙いを絞り、Aさんとジロト沢で合意したのは前日の朝。

これぞ日本の里山といった感じの六日町の景色に癒されつつ、林道終点にたどり着く。さすがに2週にわたって入渓点を間違えるわけにはいかない。

駐車場奥の踏み跡をたどり、5分ほどすると沢に降り立つので、そこから遡行開始。序盤は癒し系。ロープを出すことなく、小滝やナメを味わいながらサクサク進む。

トイ状4mの右壁でどうにもどこら辺がルートかよくわからず、大きく右に高巻くことに。なかなか藪が手ごわい。

途中からとてつもなく大きな滝が視界に入る。右俣の布晒の滝、上部も含めると300m!左股との分岐で、どちらに進むか相談するが、せっかくなので布晒の滝を見学することに。

手前の20m滝であるが、両岸の巻きも検討するがヌメッていて、スラブ滝を直上が一番可能性高そうということになりAさんのリード。下部にクラックが走っていて、5mでアンクルハーケン、7mでカムを決めるが、その先はなにもない…ランナウトに耐え、ロープを延ばす。

布晒の滝の先の30mはさすがに巻きを選択するが、巻きのスラブも悪い。どうにか灌木帯に逃げ込み左股に逃げる。略奪点の手前で左股に降り立つが、ガイドの階段状は全くわからず、左手にまた巻き。

60mのスラブ状滝は自分のリード、傾斜はないが、ぬめりはある。途中の灌木でランニングをとり、50mロープを延ばす。

フィナーレはヒトマタギの釜。絵になるところだが、両壁はコケコケで滑りそう。釜も深く、落ちたが最後、這い上がれないので泳ぐ羽目になることは確実。

ツッパリの釜を超えた先で左手の稜線に上がる。稜線からはひたすら藪漕ぎが待っている。展望台から3、40分ほど格闘すると雨量計小屋につき、そこからは刈り払われた高速道路。重松乗越まで快適なハイキングが続くが、重松乗越からはフィックスロープを頼りに急下降が続く。まったく気象庁の職員も大変である。延々と下降すること1時間余りで沢に降り立ち、ほてった体を沢に沈める。

帰りに寄った五十沢温泉が値上がりしていて、世の物価高を嘆く(健全に男湯に浸かりました)。

新人会員と今年初めてのセンノ沢(会山行)

令和6年6月8日(土) 日帰り

メンバー Y S(新入会員) K

08:00 大清水駐車場 09:00 入渓 ~ 12:15 セン沢田代 ~ 12:30 皿伏山

14:00 尾瀬沼山荘 ~ 15:00 大清水駐車場

6月会山行は尾瀬のセンノ沢 小渕沢に決定。日程の関係で我々3名は土曜日日帰りでセンノ沢に行ってきました。

天気は薄曇りではあったが沢に癒され、セン沢田代から尾瀬沼の間では水芭蕉に癒され気持ちよい山行となりました。沢から登山道までの藪漕ぎは新人は少し不安を感じたようですが、読図の必要性を感じられたのではないでしょうか。尾瀬沼には大勢の人がいましたが、入渓~大清水平までは誰にも会うことなく静かな山行が楽しめました。次はどこに行きましょうか。

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白石沢スラブ(個人山行)

2023/11/5 晴れ (T橋、U田、会外メンバー2名)

昨年からジム友と計画していた白石沢スラブに沢好きU田さんもお誘いして個人山行で行ってきました。白石沢スラブは奥只見ダムの奥にある秘境です。今回はお手軽に奥只見湖畔にある民宿六方さんにボート送迎をしてもらいました。ボートを降りて沢を詰めると巨大なスラブが迎えてくれました。

Sマークのところが取り付き
ボートで湖の南東の岸に向かいます
ボートはここまで。ここから沢を詰めて行きます。
圧倒的なスラブ
紅葉🍁の赤がスラブに映えます
木のあるコルまで登ります。傾斜も結構ありますが、沢靴ラバーが良くききます。
登り切るとボートで渡ってきた湖と荒沢岳が見えます。

奥只見ダムから柚沢南沢を遡行して尾根を下り、今回私達がボートを着けた所に出てスラブに出て周回して柚沢南沢に戻るルートもあるようです。寒くなかったら行ってみたいです。

湯檜曽川白樺沢

日程 2023年9月24日(日曜日)
メンバー Yリーダー、A(記録)

ぽっかり予定が空いた日曜日。Yさんと沢の計画を立てました。ガイド本をみてびっくり。「なんだ、この滝の数は・・・汗」
遡行図には滝を示すマークがびっしり。さらには噂に聞く魚留の滝も堪能できるとのことあって、計画段階からドキドキです(Aは湯檜曽川を初遡行)。

==
ん?何か携帯が鳴っているような…時計を見ると朝4時過ぎ。Yさんと約束した時間だ!
「すみません!!今行きます!!」と慌てて家を飛び出す。
Yさん、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

そんなバタバタでスタートした1日でしたが、幸いにして関越道に渋滞はなく、スムースに谷川岳インフォメーションセンターに到着。先週までの厳しい残暑はどこへやら。空気はひんやり。こりゃちょっと寒いかも・・

インフォメーションセンターは車で一杯だ


今回は一ノ倉沢出会いまでのロード区間(コースタイム往復3時間)を自転車で短縮するプラン。
指導所あたりを除けばこれといった急坂はなく、自転車はグイグイ進む。上りの所要は30分!
適度なウォーミングアップとなる。

一ノ倉の岩壁を眺めつつ、写真撮影している方と少しお話し。こんなに天気が良いのに、そんなにたくさんのパーティーが入っている様子はないそう。

一ノ倉岩壁。青空が映える。

邪魔にならない場所に自転車をデポした後、「ちょっと寒いし、今日は沢じゃなくて岩だったかな・・」などと話しながら、ハイペースで登山道を進む。武能沢で装備を整えて入渓。

JR監視小屋の先、道は沢を渡った少し下流側にありました。

入渓後すぐに現れるのが名物?魚留の滝。初めて目の当たりにしましたが、なかなかの迫力です。
1段目は絶妙なところに打ってある残置を利用しながら左壁から登り、若干の巻きを経て、再度水面へ降りてゴルジュを泳ぐ。急速に体温を奪われ、手足がしびれるほど。これも沢の醍醐味だ。純粋に楽しい。

魚留の滝。残置を使って左壁を登る
ツッパリと泳ぎでゴルジュ突破

魚留の滝を過ぎると、ほどなくして白樺沢の分岐に到着。

白樺沢出合い。左へ進む。

白樺沢に入ると、さっそくゴルジュのお出迎え。またまた泳ぐ!ありがたいことに日も上がり、気温は上昇傾向。凍えるほど寒くはなくなってきた。
一方で足元は徐々にヌメりはじめ、ラバーソールでの遡行は厳しそう。念のためフエルトサンダルを装着。おかげでその先は快適に進むことができた。

分岐後は初っ端からゴルジュ!
泳ぎで攻めるYリーダー。私も後に続く。


そうこうするうちに袈裟丸沢との分岐、白樺沢大滝40mに。
大滝は階段状でホールド豊富。難しくはないがヌメリがあるため、要所でカムを決めながら慎重に登った。

左が白樺沢大滝、右が袈裟丸沢。
ヌメリに注意しながら左→水流と攻めてみた。
大滝の途中でサンショウウオと目が合った。

その後は遡行図どおり、小滝・小滝・小滝・・・の連続。適度に水浴びしながら楽しく登る。

登りやすい滝が続く
また滝
小滝がいっぱいだ

次々に小滝をこなせば、あっという間に脱渓ポイントに到着。ちょっとした藪・泥壁を抜けて登山道に至り、サクサクと下る。

あっという間に脱渓ポイント

JR監視小屋からは少し登り返して国道291号へ。「酷道」とも呼ばれるこの道ですが、登山に利用するにはたいへん快適でした。

一ノ倉に戻り、デポしていた自転車を回収。インフォメーションセンターまで坂を一気に下る。所要時間はたった13分!気持ち良すぎて、これは癖になりそうです。

<感想>
アプローチは若干長いですが、コンパクトな中に滝・滝・滝・泳と内容の詰まった楽しい沢で、サイクリングとあわせてとても気持ちのよい日曜日でした。

ご一緒いただいたYさん、ありがとうございました!!

<遡行記録>
07:00​ 谷川岳インフォメーションセンター
07:30​ 一ノ倉沢出合い
08:00​ JR監視小屋
08:40​ 武能沢(入渓)
09:30​ 白樺沢大滝(袈裟丸沢分岐)
11:00​ 脱渓
13:30​ 一ノ倉沢出合い
13:43​ 谷川岳インフォメーションセンター

<備考>
下山後、ハラヘリ2人組はデカ盛りの有名店「あしま園」をめざすも、ちょうど営業時間終了でガッカリ。
気を取り直して、水上でよく寄るファミマの横でひっそりと営業している「気になるお店(いさご屋)」に突撃。
想像以上にお店は広いが先客はゼロ。ガラガラの店内に高まる我々の不安を他所に、メニューは「モツ煮」のみと、店側はかなりの自信を覗かせています。
オーダーからしばらくたって、モツ煮定食(ごはん大盛)が到着。

うお、これはウマイ!!期待以上だ!!!

ご飯の量も期待以上の大盛でしたが、二人ともペロリと完食。あまりの美味さにペース配分を乱され、追加で単品モツ煮を頼みそうになるほどでした。
これならモツ煮にうるさい妻(群馬出身)も喜ぶに違いない・・・ということで、お土産のモツ煮(冷凍)もゲット。この日、我が家の晩御飯はモツ煮&ビールで痛風街道まっしぐら。幸せな1日の締め括りとなりました。

以上おわり。

北岳 荒川北沢-嶺朋ルート(会員山行)

7/23-24 前夜車中泊 天候:1日目曇り、2日目晴れ メンバー:N(リーダー)、T(記)

DAY1 6:00野呂川発電所ゲート 7:00弘法小屋尾根取り付き 8:00北沢取水口吊橋 8:40釣開始1570m沢辺り 11:10遡行再開 13:15ミヨシ沢出合 14:45滝沢出合(三俣)15:45八本歯沢出合 16:45 ポンプ小屋(2570m)17:10旧北岳小屋跡周辺(幕営)

DAY2 4:40幕営地発 5:40北岳山荘 6:50吊尾根分岐 7:10北岳山頂 8:20八本歯コル 10:00ボーコン沢ノ頭 11:25 地点2496m 12:45地点2219m 14:15旧広河原山荘

先輩から旧道とマイナールートの新道を通る北岳山行の話を聞いて、いきたいと飛びついた。深夜1時半に奈良田駐車場に到着し、仮眠してから5時半の広河原行きバスに乗り、野呂川発電所手前のトンネルを出たところの工事現場ゲートで降車。

ゲートからはしばらく工事現場の作業道を進みます

⭐︎工事ゲート~出合い
林道をすすむ。左岸には上方に新しい道を作っている様子。
途中から上下に分かれますが、低い方の工事道を進み、その道の終点にある下降用ロープで沢に降ります。そこで沢装備に替えて、対岸へ渡り出合いの堰堤にかけてある小さなハシゴで、コンクリートのでっぱりをへつりながら、回り込み堰堤の向こう側に移動。ちょっとしたアトラクションみたい。ハシゴは立てかけてあるだけでグラグラしていました。

現場用のロープを使わせてもらう
黄色い小さな梯子を登り、内側にまわり込む。

⭐︎出合い~弘法尾根~北沢

⭐︎出合い~弘法尾根~北沢

荒川出合いは二又で左が本谷で右がお目当ての北沢ですが、一旦弘法尾根に上がっていきます。このまま、北沢に行くとどうなるのか気になりますが、弘法尾根もお初。一度冬に行けるかと思って地図を見て、結構急登だなと思った記憶があります。
弘法尾根取り付きは河原右手にあるはず。2018年はハシゴがあったようですが、わずかな踏み跡と崩れかけた斜面があるだけでした。その場所からやや上を見上げるとしっかりした踏み跡と手すりのような、パイプが組んであります。傾斜はしっかりありますが、ここは明瞭なので迷うことはないです。とは言ってもつづら折れの箇所で行きすぎたりしましたが、無事に1540mあたりの北沢と小さく書かれた手作りな道標に辿りつきました。これを右にすすみ、トラバースしていくと取水口に向かう吊橋がみえます。吊橋の手前に北沢と池山沢の分岐があるはずですが、トラバース道からは確認できませんでした。吊橋を右手に見ながら、少し平坦になった踏み跡を北にすすんでいくと北沢に出ました。

⭐︎北沢遡行~旧北岳山荘付近幕営地

⭐︎北沢遡行~ミヨシ沢出合

北沢に出たところは旧登山道と思われる明瞭な踏み跡があり、右へ左へと歩ける箇所は行ったり来たりします。ルンルンで進んで1570mくらいまで来ることができました。このあたりの淵に岩魚の影を見つけて、N先輩の釣りタイムです。
Tは獲物を調理する準備をしますが、落ちている枯れ枝はほとんどみな濡れています。なかなか火が安定せず、せっかく釣れた岩魚ちゃんを焼いてあげられません。ひたすら仰ぎ続ける作戦で遠赤外線効果でふんわり焼き上がりました。美味しゅうございました。ここで8時半-11時過ぎまで約3時間弱停滞。まだまだ序盤です。口福チャージしたので頑張って進みます。

竿をたらし獲物をねらうNさん
なかなか火が続かない。。

1700mくらいまでは広い谷間をすすみます。それを過ぎると沢幅は少しずつ狭くなり、右岸に岩壁が迫ってきて、1770m辺りで地形図の破線で記された沢の高さのある滝が奥に見えたりします。踏み跡はたまに現れる程度になってきて、斜面の獣道のような細い踏み跡をすすんだり、流れてきた倒木やら、巨石やら、ときおり、罠のような踏み抜きを突破していきます。

⭐︎ミヨシ沢出合~旧北岳山荘付近幕営地

1900m付近のミヨシ沢の分岐手前あたりから開けた渓相になり、2100mあたりの滝沢出合いの三又に至ります。ここは沢床の低い方の右の沢に向かいます。途中の滝は左側の斜面を上がって超えます。2018年の記録だと「左のバンド」を行くとありましたが、バンドに上るまでが崩れやすかったです。

さらに進んでいくと北岳の稜線がドーンと見えます。2350mあたりの八本歯沢分岐を超え、さらに高度を上げていきます。このあと分岐が3回出てきます。記録を参考に最初の2回は左に行きます。源流が近づいてきて、さすがの水量もなくなってきます。最後の分岐は右に進みガレガレの急登をどんどん行くと2570mあたりでポンプ小屋が見えてきます。

上がひらけて稜線が大きく見えてきた!

シンクが埋め込まれた水場を過ぎて旧北岳小屋跡を探します。はじめ踏み跡をたどって右にいくと崖でした。地形図では水場からまっすぐ上に出るとわかっているのですが、踏み跡探して少しウロウロしました。
2640mの旧北岳小屋跡の石垣の北側に少し入った幕営適地を今夜の寝床としました。
沢床はかなりぬめっていて、ラバーだった自分はだいぶ苦労しました。

⭐︎旧北岳小屋跡〜北岳山頂〜八本歯コル

 翌朝は5時発予定でしたが、N先輩のテキパキさにあおられて、4時半過ぎに出発。北岳の稜線を目指します。ポンプ小屋に繋がる黒いホースを辿りながら、うっすらある踏み跡を探しながら登ります。途中から地図の水場への点線に沿って写真のように明瞭になり、北岳小屋が見えてきます。

登ってきた急登を振り返ると、雲海と富士山。

テン場で一息入れてから山頂に向かいます。山頂までは登山道を快適に歩きます。少し岩々しているところもありますが、朝一からの急登に比べたら快適です。

吊り尾根分岐にむかう。秋っぽい景色はここくらいでした。
きた道を振り返ると北岳山荘が見える

⭐︎八本歯のコル〜ボーコン沢の頭〜広河原(嶺朋ルート)

八本歯のコルの分岐から先は初体験。分岐からすぐにピナクルを回り込むように進むところがあります。そこを過ぎるとボーコン沢の頭までは緩やかな稜線を途中、バットレスを登攀するパーティーや幕営したあたりの斜面を振り返り見ながら進みます。

中白根山。コルからは白峰三山の縦走路やバットレスが良く見える
幕営場所は丸のあたりかな??
バットレスからはコールの声がよく聞こえました。

ボーコン沢の頭にあるケルンには東西南北に案内があります。北「赤抜沢口を経て広河原に至る」東「池山御池小屋を経て芦安に至る」西「八本歯をへて北岳登頂に至る」南「池山吊尾根砂払」。東西のルートは今も一般道として利用されていますが、南北のルートはバリエーションとして利用されるのみに変わっています。

広くて眺めの良い場所ですが、冬は風がとても強く抜けるそうです。

ボーコン沢に頭から尾根に沿って嶺朋ルートにむかいます。

2770m嶺朋ルート入り口。3時間は無理無理

いきなり薮ですが足元はしっかりした踏み跡があります。ボーコンの頭ですれ違った嶺朋ルートを上がってきた単独の方は薮が成長してたと話していました。(この方はTの知り合いでした。)このくらいなら余裕だと思っていましたが、やはり、簡単には行かせてくれませんでした。

急傾斜の岩尾根には所々赤ペンキがついていますが、巻きは薮や樹林帯に入るので見失いやすくルーファイ必要です。

この辺りは赤ペンキが良く見えますが、足元は藪藪です
踏み跡は薄い所も多くトラバースもルーファイが必要
2550m辺り。この後からは樹林帯をウロウロしながら下りるようになります。遠くに甲斐駒も見えています

2400m過ぎた辺りから、短い間隔で木に赤ペンキがついていますが、倒木で遮られたりして正規ルートの進行もなかなか捗りません。倒木のトンネルを潜ったり、跨いだりしながら、赤ペンキを辿ります。ペンキを見失うと道をロストしているので、地形を見ながらもどるルートを探しますが、これが結構タイムロスになりました。2000m辺りから尾根は開けてきて少し歩きやすくなりますが、足元は崩れやすくすべりやすいです。14:30のバスに間に合うように最後は猛ダッシュです。

広河原手前で振り返ってみた

吊り橋を2本渡って、14時15に旧広河原山荘到着。長かったですが北岳登山の歴史を感じることのできた大満足お腹いっぱいの山行でした。北沢遡行も嶺朋ルート下降も、たくさんのトラップに(踏み抜き、浮石、倒木、ぬめり)はまりまくりでした。おかげで傷だらけです。無事に下山できて良かったです。Nさんお誘いいただきありがとうございました。(Tayu)