- 2021年9月12日(日) 曇り
- 参加者 Sさん、K
大先輩のアルピニストSさんと日和田山へ岩トレに行きました。前日の雨のせいで、岩場はびしょびしょで苔もあって滑ります。難易度がいつもより2ランクくらい上がってるんじゃないかしら。そのおかげで岩場は空いていました。
私は何度か日和田の岩場にきていますが、ほとんどの人が、まずは岩の後ろを歩いて登り、頂上近くにある終了点のカラビナにロープをかけて垂らし、来た道を歩いて下山し、トップロープで登ります。
でも、Sさんは違いました。上からロープを垂らしに行くなんてことは全く頭になくて、まずは男岩西面の左端あたりに立ち、じっと岩を眺めた後、リードで頂上に登り、支点構築。次に私がセカンドで登ります。「ここは私はリードできないなぁ」と四苦八苦しながらやっと頂上に到着。Sさんが「懸垂下降で降りましょう」ということで、順に下りて取り付きに戻りました。ここでの懸垂下降ってけっこう珍しい光景かも。
ロープダウンはせず、ビレイしあいながらSさん→私が登り、次にまたSさんが登り、頂上で「ちょっとルートを変更してみましょう」と、崖面のトップのロープを3mほど右のプロテクションに移動し「このロープに沿って直登してください。面白いルートになってますよ」と。登ってみると、確かに前のルートは大きなクラックの中にとりやすいガバがあってそれをつかめば力づくでも登れたけれど、今度はガバなし。小さいクラックを丁寧に見て、つま先できちんと捉えて少しずつ上に進むしかない…、最後に右手上方にあるガバをつかんで足を大きく上げて終了。Sさんから「今のはナイスな登りでしたね」とお褒めの言葉をいただけました😊。それぞれがまた1本ずつ登り、昼食に。
昼食後は、女岩に移動。ここは日陰でさらにヌメヌメ。Sさんがリードでロープをかけた後に懸垂下降で下り、私が1本、Sさんもまた1本登りましたが滑る滑る。木が鬱蒼としていて暗いし…もう怖いからここはいいやぁ、と早々にTHE END。
少し岩が乾いてきた男岩南面に移動。
いよいよ私がリードで行くことになりました。クイックドローを岩の斜面に3本かけたところで、少し戻って(クイックドローが足りないので)1本回収し、合計4カ所かけて頂上に到達。やはりリードとなると意識が違う。絶対に落ちられないし、ロープのルートも考えないと。易しめのルートですが、頂上に乗り込んだのは初めてで、広いテラスにはペツルやリングがあり、それを使って試行錯誤しながら支点を作ってSさんをビレイ。Sさんは私のザックも持って上がってきてくれました。構築した支点をSさんに見てもらうと「OKですよ」とのことでホッ。
ここで、今日の岩トレは終了。
Sさん「岩が濡れてなければもう3本ずつは登れましたね~」とポツリ。ちょっぴり物足りなさを感じつつの下山となりました。
Sさんは、いつもどうやったら面白い登りができるかを考えているようで、そういうことを意識するって凄いな、と思う。
私は、リードもできたし、今までと違うルートにも挑戦できて充実感いっぱい!
Sさん、ありがとうございました。