【春合宿①】鋸岳(~甲斐駒ヶ岳)

日程 2025年4月27日~29日(行程変更で28日までの1泊2日)
メンバー T橋さん、A木(L)

当初、剱岳小窓尾根を26日~29日の予定で組むも、A木の家庭都合により日程変更。
それでは…ということで八つ峰を狙ってはみたものの、シベリアからの寒気が入ってくるということで天候は今一つ。 
Bプランとして用意していた鋸岳~甲斐駒ヶ岳に行き先を変更することとなった。
一時はT橋さんの体調不良で催行が危ぶまれたが、さすがプロというべきご本人の迅速な処置対応で、なんとか26日早朝に埼玉を出発することができた。


DAY 1(4月26日)
順調に中央道を進んで戸台の仙流荘にたどり着いたのは朝8時。バス(戸台大橋まで乗車予定)の時間まではまだ2時間もある。そのまま車で登山口方面まで偵察に行くと、橋の先の立派な登山者用トイレの脇に駐車場が。これはありがたい!ということで今回はそちらの駐車場を利用して少し早めにスタートすることができました。
そこからしばらくは展望の開けた河原歩き。春とは思えない炎天下の中約2時間をかけて角兵衛沢登山口に至る。(途中、渡渉を数回行いますが、うまく飛び石を使わねばなりません)

ながいながい河原歩き。よく考えたら、帰りはもっと長くこれを歩く。
渡渉は慎重に。

角兵衛沢ではピンクテープが豊富に施されており、道迷いの心配はゼロ。
しかしながら新年度に入ってから毎晩のように宴席が続いていたボディに急登が堪える。
また、先ほどの河原歩きがしっかりと体内の水分を奪ってくれていたらしく、相当につらい登りとなったが、何とか15時前には宿泊予定地の岩屋に到着。
どうやら本日の宿泊者は我々しかいない模様。心配していた水も岩屋の奥から豊富にしみだしており、まさにテン泊好地。そそくさとツエルトを張って初日の疲れを癒す。

本日の泊地。なんと独り占め!
一部の看板はすでに木に食べられ始めていました
心配しましたが、岩屋の奥からは滾々と水が湧き出していました。
岩屋ではかわいい来訪者(ナントつがい)も!!
今回は軽量化のためツエルト泊。屋根のおかげて超快適。

どうやら明日は午後から天気は崩れ、未明からは結構な雪が降る可能性もあるらしい。
行程は伸びるが鋸岳通過後の中の沢乗越から熊穴沢を経て出発地に戻るプランに変更した。

DAY2(28日)
2時起床、4時行動開始。
ヘッデンを頼りに急登のザレ場?ガレ場?を詰める。きわめて登りづらく、体力消費が著しい。途中、左岸側に草付きが出始めるとその中を縫う道を発見。その後は比較的快適に高度を稼ぐことができた。(なお、道中にて快適なテン場を数か所確認。水さえ確保できれば良い場所と思われる。)

<第1高点>
角兵衛のコルに至ると、北側斜面はびっしりと雪。登るルートも凍結していることからアイゼンに装備を変更。
特に難しいところはないが、慎重に足を運んで第1高点に到達。2年前の春合宿で断念したピークにやっと立つことができた。

第一高点。なぜこんな体側が攣りそうなポーズになったかは謎。

<第3高点>
第1高点からは小ギャップとよばれる鎖場をクライムダウンする必要があるが、結構な急傾斜(若干ハングしている?)と手袋でおぼつかない手元を鑑みて約10mの懸垂下降。
その後、鎖のついた壁を登り返し、すっぱりと切れ落ちたナイフリッジをトラバースして鹿窓に到着。

夏場は鹿窓をくぐって第2高点を目指すのだそうだが、せっかくなので鹿窓の右をよじ登ってから第3高点を目指す。(第1と第2の間が第3高点。きっと高さの順なのだろう。)
ロープを出すほどではありませんでしたが、クライミング要素という点ではこの辺りが今回の山行で最も手ごたえのある部分だったように思います。
この部分を過ぎればあっという間に第3高点。そそくさと第2高点に向かうべく大ギャップを目指します。

<第2高点>
第3高点から少し下ると、枯れた灌木に多数のスリングが掛かっているのが見える。どうやら大ギャップの懸垂下降点のようだ。
枯れ木はすこし信用できないな・・と近づきながら見回すと、まだ生きている木にも捨てビナを擁した丈夫なスリングを発見。こちらを利用させていただいてA木が懸垂下降開始。
途中どうも谷底にはロープが届かないことが発覚。
少し登り返してテラスにあった立派な木でピッチを切る。
2番目にT橋さんが降りてくる途中、キャア!とかわいい悲鳴が聞こえるや否や、ドスン!!!と全くかわいくないサイズの大岩が私の目の前に落ちてきた。

ひえぇぇぇ・・
「フォールラインには入るな。」先輩に教わっていたことの理由を本当の意味で理解することができた。
気を取り直して2ピッチ目。若干トラバース気味に途中のバンドを降りつつ大ギャップの谷底に着地。
第2高点を目指して狭いルンゼを100mほど下る。
降った先からは左側の尾根を登り返して第2高点に。
最後のハイマツとシャクナゲの藪漕ぎは結構こたえた。

大ギャップ下降点から急傾斜の狭いルンゼを降る。足元ガレガレ、壁は触ると剥がれる。いやらしさ満点。
(写真では登っているように見えますが、下っています)
第2高点。南アルプスの山々が美しい。(画面外ですが)中央アルプスや八ヶ岳の峰々も見渡せる、素晴らしい眺望でした。

第2高点を過ぎると、ガイド本などでは特に難しいポイントはないとの記載が多い。
油断した我々を待ち構えていたのは・・・長い長~~い下りだ。

第2高点からの下りルート。おそろしくガレガレだ。
T橋さんが写っているので探してみましょう(レベル1)
嘘みたいだろ。登山道だぜ・・これで。
信じられないくらい悪いガレ道(というか道はない)が続く。この時点で1/5程度。
なお、右端の氷瀑はまだ碧い。冬季に登攀記録がありそうなので後で調べてみたい。
ちなみに、こちらもT橋さんが写っているので探してみましょう(レベルMAX)

ログをみると中ノ川乗越から熊穴沢渡渉点まで3時間強。
中の川乗越までガレガレ、熊穴沢はもっとガレガレ・・の急斜面を注意しながらの下りは二度と来たくないと思わせられるほど体力を削りました。

河原に出てから降り出した雨は思ったよりも強く、疲れた体を「冷え」でさらに追い込みます。長い河原歩きの末にようやくスタート地点に戻ったのは19時過ぎ。
ぎりぎり間に合った仙流荘の風呂で冷え切った体を解凍して帰路につきました。(スタッフさんのやさしい気づかいがまたホッコリ)

今回の山行のシメは昭和の喫茶店スタイルの「シャトレ」さんへ。
こちらでローメンとかつ丼、ジンギスカン定食と、なぜか2名なのに数が合わない、ストロングスタイルな食事をあっさりと制し、我々の春合宿は終了となりました。(山でもストロングになりたいです。。)

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_0108-1024x768.jpeg

2日目の行動時間15時間は結構疲れましたが、入会以来培った技術をフル動員できた、合宿らしい充実した山行となりました。
ご一緒した同期T橋さん、連絡先を引き受けてくださったY下さん、どうもありがとうございました!!(記録:A木)

広河原沢 クリスマスルンゼ

日程 2025年1月18日
メンバー I村(L)、A木(記録)

いよいよシーズン真っ盛り、ということでSNSはじめ方々で「バッチリ氷結!」と噂のクリスマスルンゼに行ってきました。

登山口の舟山十字路についたのは6:30ごろ。
さすがシーズンということもあってすでに駐車場はほぼ満杯。それでもなんとかスペースを見つけて駐車完了。

アプローチは約1時間半。途中、アックスを忘れたーと悲しむパーティと会話しつつ目的地に到着。

すでに3組ほどが取り付いており満員御礼の予感。楽しそうに動画を撮影している外国人パーティーに声をかけてそのすぐ左側から登攀開始。久しぶりにリードさせていただきましたが、やっぱり怖い。そして氷が硬い!スクリューを必要以上に消費してテラスに上がる。

上段はI村さんがリード。スムースな登攀はさすがです。

その後はTRで上段をひたすらトライ。少しは慣れてきたなーと思ったら、アックスを打ち込んだ際に飛んできた氷で上唇付近を強打。血は出るは腫れるはでアイスクライミングの醍醐味を堪能?しました。

そうこうするうちにあっという間に14時過ぎ。飯も忘れて登っていたことに気づく。
そそくさと下山してハラヘリ2名組はいつものハルピンラーメンを食して帰路につきました。(唇キレてるのに辛いのを食べて悶絶)

以上ご報告でした。
晴天の中、思い切りアイスの練習ができて大変良い山行になりました!まだまだシーズンは続くので、1本でも多く登って上達したいなと改めて感じました。ご一緒いただいたI村さん、ありがとうございました。

※2名で楽しみすぎて写真は帰り際に証拠写真的に撮った1枚だけです。スミマセン。

子持山獅子岩右ルート

日程  2024年11月30日
メンバー I村さん(L)、A木(SL/記録)

天気も良いし、マルチにでも行きますか!
ということで、近い&南向きの獅子岩に行ってきました。
前回登ったのはちょうど2年前、左右あるうちの左ルート。もはやすごい昔のような気もします。
すこしは成長できたのだろうか。

細い山道を進んで駐車場へ向かう途中、なにやら車を止めるように指示する男性が1名。
「今日はどこいくの?このルート知ってる?」
そう言いながらおもむろに地形図を示してくる。どうやらハイカー向けにお勧めルートを教えてくれる親切な方のようだ。
「いやーすみません、我々、獅子岩なんですよ」と申し訳なく伝えると
「あーー、クライミングね!
 じゃあこっちのルートをオススメ!獅子岩をバッチリ見ながらアプローチできるよ!」
と満面の笑みで地形図に赤く線を付けたルートを勧めてくる。
どうやら通常の沢沿いに詰めるルートではなく、途中から尾根筋を辿るルートが良いのだそう。

そんなやり取りのあと、装備を整えて出発。
例の男性が示してくれた分岐あたりに差し掛かると・・確かに尾根に向かう明瞭な踏み跡がある。
これ、変な道に誘い込む罠だったり・・と心配しつつも、素直にそのルートを辿ってみることとした。

行ってみたら、お勧めどおり。なかなかの獅子岩ビューぶり。
すでに岩には数パーティーが左ルートに取付いている模様も見える。「結構混んでるから、やっぱり右ルートで正解でしたね・・」などと話しながら取付きに至る。

尾根上の展望スポットから。立派な獅子ぶりですな

今回は奇数ピッチをI村さん、偶数をA木が担当。
やはり初見ということもあって、お互いそれなりに苦労する場面がありましたが、何とか完登。
最終のおまけピッチは通常のルートの右側、フェイスに走ったクラックを利用するルートにトライ。前回来たときは「こんなとこ無理!」と思っていましたが、何とかリードでクリア。
ちょびっとだけ2年間の成長を感じることができました。

たしか4ピッチ目。この後、スタンスのないトラバースがこのピッチのアクセントになっている

下山後は・・・
全国のモツ煮ファンにとっての聖地巡礼。
群馬のソウルフード「永井食堂」でモツ煮定食を満喫。
小ライスのとんでもないボリュームに驚きつつもバッチリ完食してきました。

聖地巡礼する信者の列。もちろん我々もこの後に続きます。(ちなみに肝心のモツ煮定食の写真は撮り忘れました。) #モツ煮は飲み物

以上、初冬のクライミングレポートでした。I村リーダー、ありがとうございました!!
=おわり=

二子山 スーパーたこやん

日程 2024年11月10日
メンバー T橋(L)、Y内、I村、Y代、A木(記録)

渓稜祭2日目の朝。我々はすっかり寝坊した。
昨晩のお酒とニンニクの香りを纏った我々を載せ、Y内号が登山口に到着したのは午前10時。
途中の通行止め迂回もあってすでに2時間遅れだ。

(大幅に出遅れているが)キャンプ場で火器の点検にいそしむ一行。

登山口から又峠を通過して東岳方面へ。
途中の弓状エリアを登るツヨツヨなクライマー様を眺めながら「あっちじゃない?いや、こっちじゃない?」と若干迷いつつ、スーパーたこやんの取付きに到着。
ラッキーなことに他にパーティーはいない。先行からの落石リスクも後続から追われることもない。遅くなったことが幸いしたのかもしれない。

本日は1組目が(I村さん、Y代さん)、2組目が(T橋さん、Y内さん、A木)の組み合わせ。
かなり悪い足場に苦戦しながらも準備完了。登攀開始。

>1ピッチ目 26m、5.8(リード:Y代さん、A木)
簡単なフェースを登ってあっさりと終了点の「ひだまりテラス」に到着。名前の通りポカポカと気持ち良いのは数分。その後は猛烈な日差しで干物状態に。

>2ピッチ目 20m、5.8(リード:I村さん、Y内さん)
クラックも利用しながら広めのフェースを登る。ここから浮石が目立ち出して要注意。え?これが浮いてる?というようなサイズのモノもあり、慎重を要する。

>3ピッチ目 (徒歩)
ここは単純歩きルート。ロープを束ねて20mほど前進。ちょうど先行PのY代さんが離陸。

>4ピッチ目 32m、5.7(リード:Y代さん、T橋さん)
ここも簡単そうに見えて浮石だらけ。
しかも最近剥がれたであろうフレッシュな岩肌がところどころでムキ出しに。かなり気を遣いながら登る。

とはいえ、先行パーティのリード(Y代さん)、ずいぶんと時間がかかる。
あまりに時間がかかるので、ダイジョーブですか?と下からビレイヤーのI村さんが声を張る。何度声をかけてもかすかに声が聞こえるような、聞こえないような・・。

しばらくすると「虫になってまーす!」と返ってきた。
ほっと安心すると同時に、I村さんが「蝉のことでしょうね」と静かに突っ込む姿が印象的だった。

※後から聞くと、どうやらY代さんはすこし行き過ぎて5P目核心部に突入、ちょっと苦労されていたとのことでした。

>5ピッチ目 25m、5.10a(リード:I村さん、A木)
いよいよ最終ピッチ、このルートの核心部。
出だしのフェイスとその後のハングを乗り越すところが少し難しい。
そこさえ乗り越せばあとは簡単パート。
二子山東岳ピークに飛び出したら装備解除。
その後は元気よく急斜面を下って又峠に。無事下山となりました。

最後の岩峰をクリア。ここまでくれば、こんな感じになる余裕もある。
後続3人組。
下山の図。切り立った稜線は登攀より怖いかも。

以上、秋の気持ち良いクライミングのご報告でした。
企画のT橋さんはじめ、今回も皆さんありがとうございました!

錫杖岳 前衛壁 左方カンテ/注文の多い料理店

日程 2024年10月13日~14日
メンバー I村さん(L)、A木(SL/記録)

暑い、とにかく暑い。
10月も半ばにかかわらず、汗だくになりながら新穂高温泉から幕営予定地に向けて尾根を上がる。地球はどうなってしまってるんだろうか。
環境問題にも思いを馳せながら、私は大変なことに気づいた。
「I村さん、大変です。ビール持ってくるの忘れました!!焼酎しかないです(涙)」

I村さんはいつもの落ち着きでこう言ってくれました。
「大丈夫。私が500ML持ってきたから、分けましょう。乾杯するには十分です」
ほんとうにやさしい人だ。感謝しかない。ひょっとしたら神様なのかもしれないとすら思える。

幕営予定地の錫杖沢出合いまでは急登が続く。
さすがのI村さんも長袖のままでは暑いようで、途中、ザックから取り出した半袖のシャツに着替える。

「あれ?濡れてる・・え?まさか?・・クンクン・・・やべ、、」

I村さんのザックから黒ラベル(500ML缶)が出てくる。見事なピンホールだ。
期待のビールはその半分以上をI村さんのザック内で放出していた。

半泣きになりながら残りのビールを二人で飲み干す。(これはこれで美味しかったです)
今夜の乾杯は焼酎の沢水割に決定した(涙)

幕営地の錫杖沢出合いは、3連休ということもあって満員御礼。
トゲトゲの木に囲まれた比較的平らな場所を確保、荷物をデポして左方カンテに向かう。

=Day1:錫杖岳前衛壁 左方カンテ=

1P目の取付き。いよいよ楽しいナチュプロの世界だ。

取付きにたどり着くと、ちょうど前の3名パーティーが離陸したところだった。
そそくさと準備を進める。
どうやら奇数ピッチが面白いらしい。I村さんのおすすめで私が奇数ピッチのリードを担当することに。

1P Ⅲ 40m(A木)
顕著な草付きの凹角を登る。ここはサクッと。
2P Ⅳ 40m(I村さん)
ガリーの中を詰めてサクッとピナクルに到着。
3P Ⅴ+ 40m(A木)
ピナクルを詰めてフェイスに上がる。そのまま小さなクラックを頼って直上するか、ハーケンのある右に出るかで迷うが、結局クラックをレイバック気味に直上。
クラックを詰めた後は結局右にトラバースするのだが、ややランナウト気味になるので少しいやらしかった。
後で聞いたところ、迷ったポイントでは右に出るのが正規ルートと聞いた。
先行Pに追いついたので、終了点の少し手前でピッチを切る。
4P Ⅳ 25m(I村さん)
湿ったチムニーを詰めて大木テラスに。さらっと登る。
5P Ⅴ 40m(A木)
I村さんの助言。
「正面のクラックを詰めるもよし、フェースを詰めるもよし。好きに行くがよい」とのこと。
クラックを登り始めたが、先行Pが途中の立ち木でピッチを切っていた。お先にどうぞ、とのことで、彼らを避けるため左のフェースに移る。ところどころにあるポケットからカムで支点を取りながら進んで、立派な立ち木でピッチを切った。
6P Ⅱ 10m(I村)
やさしいながらも脆い岩場。先行Pとともに大テラスに出る。
7P Ⅴ+ 40m(A木)
どうやらここがルートの核心部らしい。出だしの1手がちょっと難しい。
ハンガーボルトにプリクリップして挑む。むむ・・I村さんの誘導で、リーチぎりぎりながらもガバ発見。ここを越えれば、あとは楽しく・・と思ったが、終了点直下のスラブを乗り越すのがかなりいやらしかった。無事自分のパートは終了!
終了点のテラスでセカンドのI村さんをビレイしながら、先行Pと会話。どうやら京都からお越しとのこと。諸事情により京都→富山→錫杖と、3連休は大冒険されたようで、楽しくお話させていただきました。
8P Ⅳ+ 50m(I村)
このピッチ、脆いスラブなので省略されることが多いらしい。先行Pは登らずに懸垂で降りることにするとのこと。ビレイしながら我々もそうしようかなと思っていたところ、上から男女ペアが懸垂で降りてきた(彼らも京都から来たらしい)。仮に我々もここで終了とすると3番手になりそうだ。京都ペアの勧めもあって、I村さんが登攀を決意。
はがれそうな細かなホールド、支点は少ない。いやらしさ満点だ。
それでも京都女性の声援を受けながら、グイグイと高度を上げてロープいっぱいまで伸ばしてビレイ解除の声がかかる。
フォローで登った先には開けた空間が。前衛壁のピークを確認した後は、懸垂下降。明日登る予定の「注文の多い料理店」をチラ見しながら北沢に降りて登攀終了。

これが核心ピッチ7Pの取付き。若干ボルダー的なムーブで面白い。

ヘッデンでテン場まで下って、再度適地を探索。あいかわらずI村さんのテン場サーチ能力は素晴らしく、ちょうどよい場所を確保。
焼酎の沢水割でいい感じになりながら明日の予定を確認。連休最終日で高速道路が渋滞するうえ、できれば私が車検に車を持っていきたいという事もあって、4時起床&日の出とともに登攀開始という予定で就寝した。

=Day2:注文の多い料理店=
目が覚める。周りが明るい気がする・・・時計はすでに6時だ。
寝不足のオッサン二人の無理な計画は早くも破綻した。
急いで身支度を整え、アプローチを急ぐ。もう汗だくだ。

こちらが注文の多い料理店。名店の料理は辛めでした。

取付きに到着すると、ちょうど先行3人組が1P目に取り掛かっていた。
「遅いので、1P目の終了点で抜いてください」
とのことで、急いで身支度を整える。
今日はどうやら3P目が核心らしい。志願して私が奇数ピッチを担当させていただいた。

1P Ⅳ  30m(A木)
草付きのフェースを登る。日陰でうすら寒い。取付く時間が早ければ、相当寒かったかもしれないな・・と寝坊を正当化する。大きな草付きテラスのペツルで終了点を切る。
2P 5.8  20m(I村)
草付きテラスから左ナナメ上に伸びるクラックを登る。途中から右のフェースを登るのだが、すこし行き過ぎながらも危なげなく終了点に到達。
3P 5.9  25m(A木)
出だしのハングを越えるところが超絶シビレる。
精神安定剤がわりに大き目のカムを必要以上に打ちながら(途中の残置カムで、ついA0しちゃいました。。)何とか乗り越えた。
ほっとしたのもつかの間、初見ということもあってその後のクラックもまあまあ難しい。
せっかく持ってきたのだからとカムを多めに消費。なんとか終了点にたどり着く。

いつもよりも慎重にセカンドで登ってきたI村さんと時計をみる。
もう結構よい時間だ。核心ピッチも終わったことだし、ここで本日は終了。懸垂で北沢に戻って下山することとなった。

岩場からの下山途中、錫杖岩舎を見学。かなり快適そうだ。住人の方と少しお話。
どうやら岩舎の確保のために連休前から入山、アプローチの刈払いなどもしてくださっていたとのこと。本当にありがたいことだ。
さらにありがたいことに、刈払いの途中でGETしたというマイタケをおすそ分けいただく。
(マイタケは炊き込みご飯で美味しくいただきました。感謝)

岩舎からの眺め。マウンテンビューの最高の宿です。

その後はテン場を撤収して下山。帰路につきました。
結局渋滞はしたのですが、おかげさまで車検の入庫にはギリギリ間に合い、すべて順調に終了することができました。
I村さん、今回もありがとうございます。
また来年、注文の多い料理店に行きましょう!!



負欠スラブ(個人山行) 

メンバー T橋、会員外2名 

最近、I澤さんの勢いがすごくて記録が多く、他の会員はどうした?的な声もあるとかないとか。ちゃんと登っていますよ。先日の女子会(10/5-6)でも話題になったので参考になればと思い個人山行ですが記録します。

友人2人と湯沢にある飯士山の負欠スラブに行ってきました。立山で剱岳南壁と龍王東尾根の予定でしたが、コロコロ変わる天気予報に翻弄され、転身となりました。

石打トンネルを抜けて最初の分岐を右に入り、山中に続く道を進むと閉鎖したスキー場のレストハウスに突き当たります。6台くらい停められそうです。そこから100mくらいきた道を戻ると登山口です。

駐車スペース

飯士山は岩原スキー場から登るのが一般的らしいですが、こちら側も道はしっかりしていました。歩き始めて30分ほどで尾根コースと岩コースの分岐です。尾根コースをすすんでいくと途中に負欠スラブの道標が出てきます。そこからスラブがドーンと見えます。地元の方々がスラブが見えるように草を刈り整えた場所だそうです。以前は50mくらい手前の沢から取り付いていたようです。

負欠スラブの道標。負欠岩がよく見えます。ここから取り付きに向かう。少し薮こぐ。

負欠岩の基部を目指してラインを取ります。下部は濡れているところが多く、右側の草付きにある細い立木でランナーをとりながら、短めにピッチを切ります。3Pあたりからスラブも乾いて快適になり、高度感も出てきて楽しく登れます。上部にはボルトやハーケンが打ってあるところがありました。これらを使わなくても立木があるので、ピッチを伸ばして登れます。実際3Pと6Pはもう少し先に進みたかったのでロープも60mでも良かったかなと思います。負欠岩の基部に向かう最後のピッチは立木がなく、支点が取れずフリーとなってしまいました。リスがあるので、カムがあると安心だったと思います。

取り付きから。下部は黒々としてるとこ多い。右よりにラインをとった。
2P目終了点。濡れたところを避けて中央よりへラインをとった。この上からは快適に登れる。
フォローが登る後ろはガーラ湯沢方面。少しずつ高度感でてくる
4P終了点の岩にリングが打ってあった。
5P目トラバース気味にラインをとり、岩の基部を目指す
基部から後ろに回り込んで見た負欠岩。細ーい!下からは右のリッジとして見えていた部位。両側のフェイスにもボルトがうってありました。誰か登りに来るのかな。
高度感あって気持ちが良い。

負欠岩でワイワイと映え写真をとって登山道を進み、山頂をめざします。この登山道スラブ上にあるので、なかなかのワイルドルートでした。西峰からコルに出て50mほど登り返すと三角点のある東峰です。晴れていたので山頂からの景色はとても良く、仙ノ倉、谷川、巻機山、苗場山やらを見られました。

ワイルド一般道から見上げたスラブ。登山道に合流せずにそのままたつめあがれそうにも見える。
西峰から。石打の街
東峰。ワンワンワンワン🐶 1111♪
岩原スキー場、万太郎山方面。

下山は尾根コースを使いますが、これもまた、ワイルドルートです。一気に高度を下げてきます。再び分岐に戻り登山口へ。この日は湯沢あたりは天気が良く日差しもあり汗だくとなりましたので、湯沢の山の湯♨️で汗を流し、谷川PAでモツ煮定食を食べて帰路へつきました。

負欠スラブ面白かったです。スラブも広く色々ルートが取れそうです。ルート取りやマルチのロープワークの練習も兼ねて登ることもできそうです。リスも多いのでカムでの支点構築も練習できそう。負欠岩のクライミングも楽しめ、ワイルドな一般道もあります。ぜひ会で企画していきたいと思います。

1P25m.2P30m.3P50m.4P25m.5P30m.6P40m.7Pフリー

稲子岳南壁左カンテ(会員山行)

日程   2024年5月19日
メンバー Y内、I村、A木(L・記録)

日々温かくなりいよいよクライミングの季節、ということで久しぶりのマルチピッチを登りに稲子岳へ行ってきました。

朝3時、Y内さんをピックアップして浦和を出発。途中でI村さんをピックアップ。
順調に上信越道を進みます。
Y内さんが仕入れた情報によると、八ヶ岳近辺はウルトラマラソンの当日らしく、目的地の稲子湯もエイドステーションとして使用されるとのこと。その影響で登山口となる「みどり池駐車場」が満車でないことを祈りつつ現地到着は5時半ごろ。
なんとか数台の空きスペースがあり安心。

駐車場はまだ空きがあった。よかった・・


身支度を整えて6時スタート。あっという間にシラビソ小屋に到着(汗だく)。小鳥たちを愛でつつ、どんよりとした空を見上げる。夕方からの雨予報は少し早まるかもしれない。そんな予感で先を急ぐことに。

しらびそ小屋にて

その後は稲子岳の岩場までのアプローチ。当初予定のルートは急登のザレが延々と続くとの情報もあり、(昔行ったことのある)I村さんの助言により通常のルートよりも高い位置からトラバースすることに。薄い踏み跡ながらも問題なく取付きに到着できた。

登攀については、I村さんの計らいで、今回がお初のY内さんとA木がリードさせていただくことに。
1P目の出だしでちょっとだけ躊躇したものの、あとは順調に登攀。トポでは6Pということでしたが、豊富なピナクルや残置を利用してすこし長めにピッチを切ったこともあり合計4Pで登攀を終えた。

1ピッチ目。1手だけすこし出しにくいところがあった
2ピッチめ終了点
Y内さん、軽快に登る
最終ピッチI村さん、全体を通してサクサクと。さすがです。
登攀終了。眺めよし!
あとはザレを登ってピークへ
控え目すぎる山頂標識

最終ピッチを終えると、パラパラと雨が降り出して岩もそれなりに濡れる状態に。メンバーの皆さんのおかげでタイミングよく終えることができたことに感謝。
下山はそれなりに明瞭な踏み跡をたどり「にゅう」を経由。にゅうのピークではモデルさんらしき方の大変美しい撮影を横目に我々もとりあえず集合写真をパチリ。

にゅうピークにて。それぞれ「にゅう」「NEW?」「パン??」と思い思いのアイテムを手に。
※一部画像処理しています。

その後は石楠花尾根をスタコラと(というほど早くはないのですが)下山。アフターは稲子湯にて汗を流して一路埼玉へというつもりでしたが・・・やっぱり途中でナナーズ(長野のスーパー、とても品ぞろえがよい)に立ち寄り家族への?お土産を購入して帰路につきました。

長くはないルートではありますが景色もよく、今シーズンのスタートとして大変気持ちのよいクライミングとなりました。ご一緒いただいた皆さんに感謝です。(A木)

春合宿後半 A隊 奥穂高岳南陵~前穂高沢下降

後半組の岳沢入りや最終日5日のAB合同山行は、U田さんの記録を参照。

A隊の山行記録 日程:2024/5/4 A隊メンバー:I村さん(L) T橋(記)

岳沢小屋3:30₋取付き3:50₋ルンゼ分岐5:00₋トリコニ―1峰6:45₋2峰7:30₋南陵ノ頭8:30₋奥穂高岳8:45₋南陵ノ頭9:30₋前穂高沢分岐11:35₋南陵取付き12:50₋岳沢小屋13:05

前半組から奥穂南陵の状況について事前に情報をもらっていましたが、数日で融雪はかなり進んだようでした。岳沢入り直後に、ビールを飲むB隊を恨めしく思いながら取りつきを偵察。下部は雪が割れて乗り移れない状況でした。取付く場所を決めてロープをデポして明日に備えてビールを求めて小屋に戻ります。

雪が融雪で割れている。写真奥に向かってトラバースして草つきにロープをデポした。

取付きまでは後ろにたくさんのパーティがいましたが、取付いてからはあっけにとられるほど後続はいなくなりました。ルンゼ分岐を過ぎたところで2人組の強そうなメンバーに抜かされましたが、その後は誰も来ることはありませんでした。南陵の頭でヘリが飛んできていましたが、南陵の下2600mあたりで滑落があったようでした。

暗い中草付きの壁にとりつく
私らはリッジにいるけど、何やらルンゼをすごい勢いで来る2人組
雪稜を登ったり
草付きを登ったり
岩を登ったり(ハイマツの切れ目の岩から登り始める。悪かったのでここだけロープを出した)
アイゼンをきかせて登る
トリコニー1峰を登りはじめ
気持ちの良いクライミング
7時の定例報告。前穂高山頂にB隊がある様子
たぶん2峰の上。ここは下からまいた。
急な雪稜をテクテク歩いて南稜の頭
山頂からの景色最高!

吊り尾根はトラバース祭りでヤバイと情報をもらっていましたが、雪はほとんどなく、アイゼンを外して歩けるほどでした。

夏道がでていた。
快調にくだる
前穂沢の降り始めは急なのでクライムダウン
景色を見ながらずんずん下降するが長い…

沢を降りきった所で雪が切れてしまい、前半組が、懸垂したというポイントを探すが見つからず。少し登り返して取り付きで使った草つきに上がって、朝上がったルートに戻りました。あとは、小屋での生ビールを目指すだけです。

岩陵と雪稜のミックスで楽しく、良い景色も堪能できて最高でした。I村リーダーありがとうございました。

ランチの生パスタを求めて小屋に戻りましたが、荷物を整理してからオーダーに行くと13時30分までと言われてしまいました。まだ、25分でしたが…。そのため、翌日、下山前の宿題となりました。(無事に達成!Bチームの記事に写真あり。)

サギダル尾根(会員山行)

天気晴れ→曇天

メンバー〈Aチーム:K(L)、N、T(記)〉〈Bチーム:Y(SL)、F、A〉

9時20千畳敷駅スタート 9時40取付到着 1P 10:10-10:18、2P 11:08-11:30 3P 11:40-11:50(トップのログ参照) サギダル頭全員登頂12:17

6名でサギダル尾根~宝剣山の計画。上記メンバーでチーム分け。ロープ1本ずつに途中でグローブヒッチでつないで数珠で登攀しました。

 菅の台からのバスの混雑も考慮し、菅の台Pに3名前泊しました。5時に起きた時は、まだバス停のベンチにはザックは一つもなかったのですが、6時前にザックを置き始めたら、あっという間にベンチがザックでいっぱいになっていました。

バスに一番乗りで、ロープウェイ乗り場に向かいます。バスに乗っていると何やら背後に殺気を感じると思ったら、鋭いオーラをまとった瞑想中のN先輩が後ろにいました。(車内ミラー越しに確認)

ロープウェイを降り神社⛩️の前で準備中に、3人パーティに先を越されましたが一組くらいなら、渋滞もないと思っていたら、取り付きに6人パーティを確認。おそらく、千畳敷に前泊したと思われますが、それならもう少し早く発ってくれたらと、後で全員が思いました。

1P目を待つAチーム。準備は万端。
Bチームとさらに後続パーティも待ちです。

1Pは正面の岩峰を右から上がっていきます。平たい高い岩が終了点になります。特に難しいところはありません。岩の左下あたりにも捨て縄が見えます。1P目を左から周り込むルートもあるのかもしれません。

先行パーティのお二人。

2Pは核心ですが、ここでも待ちの後スタート。Tがトップで行かせてもらいましたが、核心の岩場を乗越すところでフォール。小さいスタンスに置いた左足が外れ、思いっきり後ろに荷重をかけて勢いをつけていたので、手もはずれて落下。乗越のところにハーケンが打ってありそこにかけたランナーに救われました。幸い怪我もなく、落下した岩の側壁を登り返し復帰。慎重にフォール箇所をクリアし、その後は5mくらいのナイフリッジを超えて終了点に到着。

写真は先行の3人パーティのトップが2Pの核心を超えたところ。

終了点としてた場所は斜面で前パーティが待機していたので、立木でビレイして後続を迎えます。狭いので縦列で各自が立木でセルフ確保します。

3Pはほぼ雪稜歩きです。サギダルの頭の岩でビレイし後続を迎えました。

傾斜はあるが雪もあって快適に登れる
いい景色とナイス笑顔!

 全員が登頂した時間が12時を回っており、天気も曇天になってきたので、記念撮影をして早めに降りることに決定。残念でしたが、宝剣は次の宿題となりました。

宿題となった宝剣もバックに
檜尾岳方面をバックに。このルートも行ってみたい。

 極楽平の手前からトラバース気味に下りはじめます。雪は少し重くツボ足跡に足をとられつつもサクサク下っていきます。振り返るとガスが追ってきて真っ白な背景になっていました。

振り返ると真っ白

ロープウェイを待つ間に信州リンゴスフレをいただき、入浴後、さらに明治亭のソースカツ丼をたいらげて、最後は大満足のグルメツアーになりました。

南アルプスを眺めながら映えなスフレをいただく

インシデントレベルのトラブルがありましたが、無事に山行を終えられてよかったです。次回宝剣に向けて精進したいと思います。ありがとうございました。

ジョウゴ沢偵察と阿弥陀岳北稜(個人山行)

T橋(リーダー、記)、Otti(会員外)  天気晴れ 風なし 

29日13:00発 13:30F1 13:50F2 14:10抜け口 14:50懸垂開始 15:10F2 16:00終了

30日6:30発、7:10阿弥陀岳分岐 8:00ジャンクションピーク 8:30第一岩峰8:30 待ち30分 9:20第二岩峰 待ち10分 10:10阿弥陀山頂 10:50中岳コル 11:00阿弥陀分岐 11:10行者小屋11:40赤岳鉱泉

年末赤岳鉱泉泊で行ってきました。会のメンバーとは調整がつかなかったので、友人と楽しんできました。初日は諸事情で午後1時頃に鉱泉を出発してジョウゴ沢に向かいました。アプローチは雪がないので右岸をふつうに歩いていきます。F1は日当たりも良いため、ポタポタと水が滴っています。

F1。右側をフリーで上がりました。

F1左側は3人パーティが講習を始めたので右側をフリーであがってF2へ向かうと、F2の手前の左側の2本のルンゼがしっかり氷結しています。

F2。右はとても薄く水が流れています。
F2手前にある左側のルンゼ
支尾根から見えた登ってきたルンゼ
もう一つ手前のルンゼに出て懸垂でおりる

F2も同じようにポタポタで先行が1組あり、登れるラインも微妙だったので、ルンゼで遊ぶことにしました。下から見ると上部が立ってそうに見えたので、階段状になっているナメ滝をフリーで少し上がってみるとどこまでも階段ナメです。気が付くと上に抜けていました。支尾根をひとつ超え、藪をトラバースして、足場の悪い岩場を少し降りて、もう一本のルンゼから懸垂でおりました。夕飯まで時間が少しあったので誰もいなくなったF2を1本ずつ登って鉱泉にもどりました。

鉱泉では、退会したSさんとMさんのお二人とバッタリ。久しぶりにワイワイして一緒に飲みました。

翌朝、不要なアイスアックスや縦爪アイゼンは鉱泉にデポして阿弥陀岳北稜に出発。前日濡れたロープが乾いておらず重い。雪はとても少なく、トレースもしっかりあります。夏道から北稜の尾根にあがりジャンクションピークにでます。そこから急な雪渓・・のはずですが、草付きのような状態でした。第一岩峰までノーロープで行きましたが、メンバーによっては雪渓(草付き)もロープ確保が必要です。

北陵を俯瞰。ここから雪稜の急登のはずが雪無さすぎで草つきの登攀になる
草つきを上がり切った所、このすぐ先が第一岩峰

先行パーティ二組いたので少し待ちがありましたが、寒くなかったので快晴の景色を堪能できてしまいました。

ハーケンとペツルがうってありました
富士山🗻が良く見えて気持ち良いです
ナイフリッジも雪がないので少し歩きづらい
山頂も雪がぜーんぜんありません。

山頂からはお馴染みの360度パノラマでした。中岳コルまでの下山道は一部凍っているところもあり、北陵より緊張しました。雪がなく雪崩れる心配のない中岳沢で一気に行者小屋までもどって赤岳鉱泉で荷物を回収して駐車場に向かいました。トレースあり、お天気も良く楽ちんに楽しめましたが、雪無さすぎですね。