蝶ヶ岳・常念岳縦走(春合宿前半)

日程:2022年4月29日(金)~30日(土)

メンバー:2パーティー(行動とテント泊をそれぞれとする)

P1:Y下さん(L)・K村さん(SL)・T橋さん・M黒(記)

P2:N山さん(L)・F寺さん(SL)・A井さん

多くの会員が参加できる様にと、4月末の前半チーム・5月三連休の後半チームと2班に設定された春合宿。4月末の前半チームは北アルプス 蝶ヶ岳・常念岳1泊2日の縦走へ出かけました。
天気予報では、合宿1日目は天気が下り坂、夕方からは悪天候となり、2日目は好天予報。決行か中止か変更か。皆で『創り上げていく山行』と位置付け、メンバー全員で意見を出し合い決定した「蝶ヶ岳・常念岳テント泊縦走」。1日目当日、悪天候は決定的の中での出発!メンバーの心うちはいかに…。波乱万丈の春合宿となるのでしょうか。

コース:三股P~三股分岐~まめうち平~(蝶ヶ岳新道)~蝶ヶ岳TS~蝶ヶ岳山頂~蝶槍~常念岳~前常念岳~三股分岐~三股P

三股パーキングを予定通り、6:30過ぎに出発。既に霧がかかっています。蝶ヶ岳のテント場に到着予定は正午。それまで雨が降りません様に…
登山指導所を通過。沢の雪解け水がゴーゴーと凄い音を出して流れています
登山道に入り、1時間もしないうちにゴジラの木とご対面!登山道に雪はありません
まめうち平に予定通り8:40に到着。ここから先は山頂手前まで雪道となります
アイゼンが効かない緩い雪質の急登が続きます。というか急登のみ。ノーアイゼンで進みます。重たいザックが…堪えます…
トラバースが何度も登場して、雪山1年生のM黒は滑らない様に終始緊張しまくりです(汗)
樹林帯の登りで一瞬緊張が切れ、ツルっと滑った時に後ろからY下さんがザックをサッと支えてくれました。その支えてくれた手からなんとも言えない力をもらい、その後気持ちが切れる事なく登ることができ、パーティー登山の真髄を感じました
途中、霧が晴れて常念岳が姿を現しました!明日、あの頂に登れるのかな~
山道をどんどん登っていきますが、天候は下り坂。時々雨がパラパラと降ります
正午に蝶ヶ岳テント場に到着!予定通りです。天候も予報通りに本格的に雨が降り出しました
雨が降る中急いでテントを設営し、夜の暴風に備え雪のブロックを積み上げてテントの防風壁を作ります。約1時間で完成!
以降は朝まで巣ごもり状態(笑)P1テントではA紀カフェから始まりA美スナックと進む、大おしゃべり会~。P2テントからも楽しそうなおしゃべりが聞こえてきます。
テントの外は、暴風&雨→霙→雪へと悪天候祭り。明日はどうなるんだろうね~と19:00には就寝
縦走2日目の4:30、テント場の前は一面に広がる雲海!
蝶ヶ岳山頂。目の前には穂高連峰~槍ヶ岳、遠くには富士山まで各地の山々が雲海の上から顔を出しています
朝日が上り、予定通り常念岳までの縦走の準備に取り掛かります
5:30にテント場を出発。パノラマ銀座縦走スタートです!左上後には富士山
朝日に照らされた槍ヶ岳。こんな絶景が見られるとは(涙)
縦走の間中、大展望が広がります。風も弱くなってきました。
N山さんの天気予報的中です!感動~!
蝶ヶ岳から蝶槍までのなだらかな稜線。360度大パノラマにテンションMAX!
P2のF寺さん、A井さんの後ろ姿が景色に馴染んで様になっています。素敵です
6:15に蝶槍に到着!穂高連峰~槍ヶ岳をバックに、この山行で初、全メンバーで記念撮影!
振り返れば蝶ヶ岳。右には御嶽山、乗鞍岳
前には常念岳の全容が見えてきました!
蝶槍の下りから雪道となります。雪が締まっていてアイゼンが効いて歩き易い
下ったと思ったら直ぐ登り。ここから常念岳までアップダウンの連続!
結構な急登となり新人M黒はストックでは大荷物を背負う体の安定が微妙となり、ピッケル使いたいなぁ、でも流れを止めちゃ悪いかなぁと思っていたら、絶妙なタイミングでK村さんからピッケルへ持ち替えの指示が!Y下さんにお手伝いをいただき、ピッケルに持ち替え、不安なく登ることができました!感謝!
歩いてきた稜線
アップダウン続きます。常念岳が近くなってきました。でもまだ遠い~。右に見える稜線が本日の下山コース
鞍部からは岩場になります。コース上に雪は全くありません
P1で2日間先頭を任されたT橋さん、いいペースで進んでくれて感謝!
長~い稜線。休憩を何度か入れて絶景を楽しみます。
先輩方はハードな山行が続き、ちょっとお疲れの様ですよ
10:00を過ぎても、大絶景!風もなく、穏やかな天候となりました
槍ヶ岳が随分近くなってきました!
10:20に常念岳山頂に到着!
ここから見える山で見えてない山はないのでは?という眺望!
北・中央・南アルプス、富士山、御嶽山に乗鞍岳、八ヶ岳、遠くは頸城山塊まで見渡せる360度絶景パノラマ!

景色を堪能した後、常念岳から前常念岳を経由して三股へ下りました。
ここからがなかなかタフなコースで、前常念岳までは雪の踏み抜きゾーン。何度か踏み抜き体力を消耗したところに、次は岩場の長ーい下り。岩に雪が付いてなくてよかったーと胸を撫でおろし、やっと樹林帯だと安心したのは間違えで、この樹林帯がまた長ーい!朝から11時間歩いて、三股Pに到着!

山との向き合い方を学ぶための今回の山行。多くの経験をし、学ばせていただきました。
一番印象に残ったのは、パーティー登山の在り方でした。困難を要する登山こそ、パーティーが重要。パーティーの一員として、まだ学ぶことしかできない自分ですが、より山が楽しくなりました。充実した2日間をありがとうございました!
今現在、前腿筋肉痛全開でしゃがむのに困難をきたしています…。

4月23-24日 卒業山行(爺ヶ岳南尾根~鹿島槍ヶ岳縦走)

メンバー:N村、Y下、N山、K村、F寺、Y内、A木

ズブの素人ながら2013年入会して以来、9年間に渡り、山岳会活動に積極かつ精力的に尽力し、押しも押されぬリーダーに成長した会員が仕事の都合で富山県に転勤となりやむを得ず当会を離れることになった。これまでの数々の思い出を振り返ると共に、彼が新天地で更に岳人として飛躍することを祈念して当会からの追い出し卒業山行を企画した。

行程 

4月23日(土)  扇沢柏原新道入口駐車場8:00 ⇒ 爺ヶ岳南尾根(途中強風待ち停滞1時間) ⇒ 爺が岳南峰14:00 ⇒ 冷池付近(TS)16:00

4月24日(日)  TS4:30 ⇒ 鹿島槍ヶ岳6:30 ⇒ TS撤収8:30 ⇒ 爺ヶ岳10:30 ⇒ 扇沢柏原新道入口駐車場14:00 ⇒ 薬師の湯にてご挨拶 お別れ

4月23日

南尾根取付きから急な樹林帯

ジャンクションピーク直下が最も急斜面

山頂付近が強風のため風を読んで『風待ちタイム 1時間』・・・大正解、あたりました!

強風が収まるのを待って稜線に・・・鹿島槍頂上は今だ強風帯

爺ヶ岳の縦走路に入る  雪が少なく山小屋 露出

テントを張って宴会。ますの寿司、チョリソー、焼き肉、テント内が真っ白スモーク、深夜まで続いた

4月24日

布引岳 後方は北アルプス南部の山々
剣岳 東面
がっちり肩を組んでこのメンバーで過ごす最後の頂

これまで、ご苦労さま・お疲れさま・ありがとうございました。

これからもどうかお元気で!・・・・・さようなら!

三ツ峠 中央カンテ

2022年4月23日
メンバー:S、K(記)

新緑が美しい季節になり、三ツ峠へ。快晴、無風で絶好のクライミング日和です。
三ツ峠は、雄大な富士山をバックに登ることができる人気の岩場です。一般登山道も整備されており、たくさんの方がハイキングを楽しんでいました。

最初に取り付いたのは亀ルート(5.7)。碓井徳蔵さんが開拓したSさんお気に入りの名ルートですが、1ピッチ登ったところで、壁一面の水びたし岩に直面。なんか暗くてヌルヌルしています。今回は無理をしないで回避することに。残念です。

次に取り付いたのは、草溝ルート(Ⅳ級)。ここ屏風岩右フェースは、登る人が少なくて落ち着いて取り付けます。リードはSさん。支点が少なく、カム数本を使って登りますが、最後のクラックがやや難しかった。

お昼休憩の後、ザックを背負って中央カンテ(4P、Ⅳ+)に挑戦。三つ峠一番の人気ルートとあって、懸垂下降で降りてくる人と登る人が混在し、待ち時間が発生、登るのに時間がかかります。

私が1P目のリードに挑戦。しかし、正規のルートではなかったようで、簡単なはずのルートがなんとも難しいクライミングとなってしまい、かけたロープも交差しちゃったりして…。Sさん「こりゃ、ダメですなぁ」。以後、グレードも上がるので最後までSさんがリード。

2P目以降は、深くえぐれたクラックが多く、カムをかなりの頻度で使用。Sさん曰くシンハンドのクラックも多かったとのこと。

Sさんがかけるロープは美しいラインを作り出します。

私はフットジャムで登り続けます。最後の最後には苦手なスラブがお目見え。終始、気を抜くことができませんでした。

4Pを終え、お互いロープを持ちながら歩いてやっと頂上に到着!初登頂です。
登り始めから3時間以上がたち、すっかり陽もおちかけていました。

雲も現れ、薄暗くなってきた頂上

一般道を歩いて下山。

私は、岩感がかなり失われていて、岩目を見ても先のイメージがなかなか湧かず、手足の動かし方が閃きませんでした。半年のブランクでこんなにもあっさり感覚が悪くなるんだと茫然。また登らないとなぁ。

富士山をバックにずっとクライミングができるなんて、とてもうれしく、楽しかったです。

Sさん、たくさんリードしていただき、ありがとうございました。今度は亀ルート攻略しにいきましょう!

4月会山行 雪上訓練@マチガ沢(谷川岳)

マチガ沢出合付近から谷川岳を仰ぎ見る

4月10日(日)

メンバー:Y下、N山、K村、F寺、O熊、Y内、N村、S村、K西、S、A木、T橋、A井、M黒、他2名(総勢16名)

春合宿に向けた恒例の雪上訓練をマチガ沢出合付近で行った。

初級・中級・上級の3班に分け参加者各位のニーズに応じた技術講習となった。

終日晴天が続き腐れ雪の影響もあって派手に流される人もいたが、充実した中身の濃い訓練山行になった。

雪上での確保技術訓練
ロープワーク技術講習

宝の山 会津磐梯山

日程:2022年4月2日(土)

メンバー:K孝・K子・G郎OB・A紀(記)

浦和溪稜山岳会で生まれた偶然の縁を結ぶきっかけを作ってくれたK孝会長とのご一緒山行がやっと実現!で、「エンヤ~♪ 会津磐梯山は~♪ 宝~の山よ~♪」の民謡で有名な磐梯山に登ってきました。素晴らしい天候に恵まれ、なんとも贅沢な1日となりました!

コース:裏磐梯スキー場~噴火口分岐~火口原~弘法清水分岐~磐梯山のピストン

裏磐梯スキー場駐車場から出発!シーズン終了後のスキー場は静かで貸切感満載です
振り向くと右手に2月の会山行で登った西吾妻山が見えてきました。
スノーモンスター達の今はどんなだろうななんて考えながら登っていきます
西吾妻山麓にはグランデコスノーリゾートの蝶々型のゲレンデがくっきり!
緩やかなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度をあげていきます
荒々しい噴火口が見えてきました。ド迫力です。
噴火口の周囲を取り囲む様にそそり立つ岩壁が迫ってきて圧巻です。
ここからは徐々に斜度が上がり、急坂が続きます
眺望が広がり、まだ凍っている桧原湖が見えてきました。噴火で出た岩雪崩で出来たそう。上は朝日連峰方面。写真にない右手は奥羽山脈が一望でした
火口壁を登り噴火口の上部に到着。左側には磐梯山の一角をなす櫛ヶ峰。今日は見るだけ~
磐梯山山頂に向かいます。この風景、なんだか海外の山みたいです!
登山道のコンディションが様変わりして、アイゼン付けたり外したり忙しいです
いつ雪崩が起きてもおかしくない雪の状態と教えていただきました
考えるだけで恐ろしい…
夏は樹林帯を迂回して山頂を目指しますが、この時期は直登できます
山頂に到着!
新人A紀、ここで事件を起こしました。反省です…。今後に生かします!
浦和溪稜の歴史を作り上げた皆様で思い出の1枚をパチリ♪
猪苗代湖は全く凍っていません。山を挟んだだけで、こうも湖の状態が違うとは不思議です
山頂からの景色を楽しみ、下山開始です。
下山時の方が眺望が良く、雲がかかっていた飯豊山脈もくっきり♪いつか歩いてみたい山脈です。
下山時はかなり気温が高くなり、辺りから落石の音が鳴り続いていました。

歩みを進めるごとに見える景色が変わり、登山道も変化していくバラエティに富んだ山、磐梯山。登りも下りもずっと絶景を楽しめて、印象に残る山となりました。
諸先輩方と山をご一緒するごとに、技術と経験の豊富さに感心してしまいます。
もうすぐ雪山シーズンも終了。雪山デビューした今シーズン、多くの雪山に登らせていただきましたが、雪山の美しさ・楽しさと厳しさ・怖さを同じ位感じました。
山には常に謙虚で真摯で…を心において…。

帰り道は、技術と経験の豊富な諸先輩から、愉快(?)で豊富な浦和溪稜の歴史話を聞きながらワイワイと♪ 今回も感謝です。

阿弥陀岳北稜-赤岳-文三郎尾根

2022年3月21日(月)

< メンバー >

パーティー1:F.K(装備)、Y.T、A.K

パーティー2:N.N(リーダー)、Y.K、S.R(記)

< 行程 >

3月20日 前夜発 小淵沢(泊)

3月21日 赤岳山荘(5:35発)~行者小屋(7:40着、8:20発)

 ~阿弥陀岳頂上(12:00着、12:35発)~赤岳頂上(13:45着、14:25発)

 ~文三郎尾根~行者小屋(15:25着)~赤岳山荘(17:05着)

   下の▶を押すとスライドショーが始まります。

大迫力!前掛山

日程:2022年3月25日(金)

メンバー:K子・G郎OB・A紀(記)

雪山シーズンもそろそろ終盤。お休みが合った平日、行先は天気予報が良い山をいくつかピックアップしていただき、その中から新人A紀が恋焦がれていた浅間山(前掛山)へ!
6時半には浅間山荘駐車場到着。風が強い日が多い山域とのことですが、前日からの強風も未明には静まり、山頂を無事踏めることを祈りながら出発です。
下山後の楽しみの温泉がある浅間山荘、 新人A紀はついこの間まであの有名な「あさま山荘事件」はこの場所だと勘違いをしておりました。
今回は地図読み講習も兼ねた山行。地図と磁石を照らし合わせて方向を定めて進みます。出発時の新人A紀の採点は落第点(汗)。戻ってくるまでに果たして合格点に達することができるでしょうか…。

コース:浅間山荘~浅間山荘登山口~火山館~浅間神社~湯ノ平口~賽の河原~前掛山のピストン

浅間山荘の登山口から7時前に出発!3日前に降った雪の影響はここでは感じません
あっという間に一ノ鳥居→不動滝に到着。硫黄臭が漂います
登るにつれ雪はどんどん深くなりますが、浦和溪稜スタイルでアイゼンは付けず、ツボ足で進みます
トーミの頭がどーん!風もなく穏やかな天候となりました
火山館手前の川。この風景、火山帯に居ることを感じます
火山館に到着!ここで小休憩をとります
昨年初めてここに登りに来た時にはレベル2で前掛山には登れず…
湯ノ平口を経て賽ノ河原へ。分岐点左に行くと急登草すべり
進むにつれ、浅間山が少しづつ姿を現してきてテンション上がります
浅間山の外輪山にあたる黒斑山~蛇骨岳~仙人岳~鋸岳~Jバンドへ続く稜線が一望です
森林限界手前でアイゼンを装着。前掛山取り付きから傾斜が徐々にキツくなります
新人A紀は12本アイゼンを付けるのは3ヶ月ぶり
緊張感の中、八ヶ岳で教わった歩き方を頭の中でリピートさせながら進みます
立ち入り禁止区域に到着!雪の浅間山をこんなに間近に見られて大感動!!!
この地点で360℃パノラマビュー♪ 先月登った四阿山もくっきり!
避難シェルターで小休憩をとります。この時間は少し風が強くなりました
前掛山へのVictoryroad!ダイナミックでカッコよくて感動で泣けてきます
恋焦がれていた前掛山の山容がこんなに迫力がある稜線だとは想像できず…
想像を裏切られて、大感動です!!ここが歩ける幸福感をかみしめながら進みます
振り返ると北アルプスの大展望!K子キャップ、キマッています♪
G郎OBさんもこんなに風の無い前掛山山頂は初めてとの事!
皆でゆっくり周りの景色を楽しみながら進みます
振り返ったVictoryroadも大迫力!3人の貸切road!
山頂に到着!新人A紀、うれし泣きです
山頂から先の景色もまた絶景かな♪
OG五郎さん、K子キャップも登頂です!山頂も3人の貸切♪
前掛山の標柱の向こうには浅間山
山頂から見た牙山方面。豪快な山容
浅間山は今日は噴煙もあげずに大人しい
たっぷりと堪能して下山スタートです。下山もまた絶景!
下山はお決まり?のシリセード♪
楽ちんに見えるけど、腹筋ピクピク、息があがります(苦笑)
下山後は赤褐色の秘湯♪天狗温泉で源泉を貸切で堪能!
鉄鉱成分が豊富に含まれた源泉は、最初は透明ですが空気に触れて酸化すると赤褐色のお湯に変化するとのこと

昨年、黒斑山の稜線から見た浅間山の独特な山容に惹かれ、ずっと見たいと恋焦がれていた「ガトーショコラ」と称される積雪期の浅間山の姿を拝む事ができた最高の山行となりました。
まだ片手にも満たないアイゼンを装着した雪山歩きや雪山でのポイントを、2人の大先輩から色々ご指導いただけた有意義な時間となりました!感謝です。
さて、 新人A紀、地図読み実践講習の採点は…。次回山行での実践後に持ち越しです。復習復習…φ(・ω・ )

那須 三本槍岳

3月25日 山下他1名

3月も末だというのに北温泉までは雪道だった。
平日なので先行者は期待していない。

北温泉 テルマエロマエの撮影場所


数日前に降った雪で多少のラッセルは覚悟はしていたが林道出合まで登り着くとワカンの世界。スキー場は稼働していないので人の気配は無い。ここは中ノ大倉尾根の末端で広い雪原となっている。高い方を目指して登れば間違い無いが下山時にホワイトアウトだと迷いそうで怖い。

高度を上げて視界が開けると茶臼岳が右手に
朝日岳の勇姿も
赤面山分岐への登り ひたすら雪原を歩く

ただひたすら登る。ふくらはぎ真ん中位の嫌なラッセルがダラダラと続くが徐々に視界は開けて右手に茶臼岳が大きく聳える。
今日は風も無く暖かい。尾根上の木々も雪を落として”春です”と告げている。
スダレ山の大岩まで一汗かくと三本槍岳への鞍部、広い雪原となる。この季節はどこを歩いても良いので適当に踏み込んだら腰まで沈んで往生してしまった。

これが結構きついのである
北に旭岳(赤崩山)


見上げると二人ほど三本槍への登りに取り付いている。朝日岳方面から縦走してきたようだが急斜面にスノーシューで苦戦している。
浮力ではワカンより上手だが傾斜が強い下りでは足捌きが難しそうで入れ違いに山頂に立つ。
北には会津の山々、西には三倉山と大倉山、振り返るとアルペン的な風貌の朝日岳が。

三本槍手前の広い雪原
すぐ下に大峠、その先に流石山と奥那須の山々が連なる

「三本槍岳」の由来は会津、那須、黒羽の三藩が山頂の領有を巡って定期的に槍を立てたことからきているのだとか(Wikipedia引用)
西に大峠が随分と近いので驚く。夏に井戸沢を登って流石山からの下山ルートとなる道だ。
紐解くと1683年に会津藩主、松平正容によって拓かれた「会津中街道」として参勤交代にも使われた道なのだという。
こんな山深い峠を古の道として越えていった先人達の労苦が偲ばれる。そして下り着いた三斗小屋宿跡は白湯山信仰で賑わい、また戊辰戦争で血生臭い戦禍の歴史もあった場所だ。

下山はサクサクと進む
朝日岳のアルペン的な風貌が素晴らしい

午後になり気温が上がってきた。日焼け止めをもう一度塗り直し同じ道を下る。
途中、自分達のトレースだと辿って行くと変な方向に下りだした。良く見ると蹄みたいな跡にも見える。
「ありゃこれはカモシカかなぁ?」
再度方向を確認して無事北温泉に下り、帰りは那須湯元で熱めの温泉に浸かり帰宅。

北温泉(7:00)-中の大倉尾根末端(8:20)-三本槍岳(11:40)-北温泉(15:00)

残雪期 三本槍岳

3月9日(水) 天気:晴れ

メンバー:Fリーダー、Tさん(うの先輩)、Mさん、A(記録)

このメンバーで山行に行くのは2回目になります!

今回の行き先は、栃木県の三本槍岳!那須連山の1つです!

天候は朝から晴れており、風もほとんどなく、まさに登山日和でした!

出発に向けて準備中!
7:45 出発です!みんなでパシャリ!

まずは、北温泉の横を通っていきます。とても風情があります!

北温泉①
北温泉②

登山道に入るといきなりの急登が始まります!

平日でしたがトレースがついていていました!

初めは樹林帯を歩いていきます!

ブナ林

歩いていくと、少し見晴らしがよくなってきました!

そこで1枚!

Mさんと朝日岳①

Fリーダーより「歩いた跡があっても、いろんな人が山に入ってるから、信じちゃだめだからね~」と言われました。

するとMさん、「try me 私を信じて ~By 安室奈美恵~」と口ずさみながら歩いていきます!

そして、みんなで地図を確認しながらいきます!

地図で確認

また途中トレースがなくなりラッセルをしなければいけなくなった時、うの先輩とFリーダーが前に行ってくれました!

私はまだまだ修行が必要です…

中の大倉尾根に出ると、眺望が開けて素晴らしい景色が広がりました!

三本槍岳まではずっと気持ちいい稜線歩きです!

写真ばかり撮ってしまいなかなか前に進みません!

朝日岳
何かの蕾
Mさんと三本槍岳②
うの先輩、きもちよさそうです!
茶臼岳と朝日岳
遠くの方が霞んで見えます。春霞。
スダレ山方面
ほんとに気持ちがいい稜線です! 風もほとんどない!
あの急登を登りきれば山頂です!
あと一息!

12:10 三本槍岳山頂に到着しました!

山頂からの景色は最高です!この日は風もほとんどなく、何時間でもいられるようでした!

みんなで記念撮影
流石山、大倉山方面
茶臼岳、朝日岳方面
熊見曽根方面
旭岳方面
そして下山準備!

下山時はみんな上着はインします!

そして、準備万端のようでそうではありませんでした。(約1名)

途中ハプニングを起こしてしまいましたが、天気は下山時も最高でした!

前回の鳥帽子岳同様、時折ソリを使用しました!
Fリーダーは、ソリ滑りも上手です!
うの先輩と朝日岳
事件現場

途中、ハプニングが起きましたが予定通り無事に15:30駐車場に戻ってくることができました!本当に良かったです!

今回もFリーダーの手料理おいしかったです!いつもありがとうございます!

うの先輩のラッセル素敵でした!私はラッセルができる上司が欲しいです!

いつもMさんの明るさ、ボキャブラリーの豊富さ、勉強になります!

今回も学びのあった山行になりました!次回は同じ間違いをしないようにしていきたいと思います!皆さま、お付き合いいただきありがとうございました!

そして、メンバーの皆さんにも写真を提供していただきありがとうございました!

またよろしくお願いします!

うの先輩、Mさん、Fリーダーと茶臼岳

福島 箕輪山(3月会山行)

【日程】2022年3月12日(土)
【メンバー】 F啓(リーダー)、O福、Y京、K孝(装備)、K美、M亜、S洛(記録係 / 新人)、I(お試し山行)

【行程】  浦和近郊(記録係は3:50待合せ)より車2台(O号、K号)に分かれて出発。鏡石PAで AM6時30分 合流。

(予定) 箕輪スキー場 Cリフト(8:30出発) ~ 箕輪山 ~ 鬼面山 ~ 土湯峠 ~ 横向スキー場 ~ 箕輪スキー場

(実行程)
 箕輪スキー場 Cリフト発(8:30) ~ 箕輪山 約100m手前で強風のため撤退(10:00) ~  箕輪スキー場 Cリフト着 (10:55)
※強風の様子は下に動画あり。

近頃の春めいた下界の陽気故か冬山に惜別すべく、未だに冬のモンスターが存在している箕輪山(みのわやま)へ我々8人は向かった。
箕輪山は標高1,728m、福島県安達太良連峰中の最高峰である。

結果は、西北西の強風に行く手を阻まれ、頂上にあと100m地点で撤退となった。今回は気温が8℃と高く風で寒さや冷たさは感じなかったが、この強風の下、厳冬期の山でホワイトアウトしてしまったら命に直結する結果となるであろう冬山の怖さを身をもって感じた。また、トレースが無い雪上の登山路にて地図やコンパスの大切さ、日頃疎かにしがちなザックのベルト装着など、きちんとせねば強風に身体を煽られてバランスを崩し危険に身が晒されることも体験できた。別の意味で冬山の醍醐味を味わえた貴重で楽しい山行であった。

当初の予定

下の▶を押すとスライドショーが始まります。