槍ヶ岳 (春合宿後半)

2022年5月3日(火・祝)〜5日(木・祝)

メンバー:
P1(4名)=NY、 FK、 NM、 AO
P2(3名)=YM、 KT、 KN(記)

2泊3日で、飛騨沢~槍ヶ岳ルートを行きます。
AOさんと私の新人2名は、初めての槍ヶ岳!期待に胸がふくらみます。

<5月3日>

好天に恵まれ、朝7:20、新穂高温泉駐車場からテント泊地の槍平小屋に向かって出発!

テント泊荷物は大きくて重い
穂高平小屋で休憩
沢を渡る場面も
じょじょに雪道となってきます

私は、残雪の道歩きは初めてで、雪は解けると滑りやすく、さらに重い荷物でバランスを崩しやすく、安定した歩行が難しかったです。そして、雪ののった岩に立ちこんだ時に滑ってしまい、危ない場面もありました。そこから、アイゼンを装着して歩き始めました。しかし、岩の露出している場所はアイゼンでは歩きづらく、困難な道が続きました。

時折こんな絶景に出会い、山々に励まされて歩きます

歩き始めて6時間後に槍平小屋に到着しました。

テント2張りを設営。雪壁で風を防ぎます。トイレも作りました。
雪のテーブルとベンチも作って、さっそく宴会に

風もなく穏やかな春の陽を浴びて、雪をまとった穂高連峰を見ながらのお酒は、とっても美味しい!! お酒の呑めない2名はお茶です。心配していた水は、沢から流れている綺麗な水を使うことができて幸運でした。一生懸命歩いてきた苦労が実ってうれしいなぁ。

こんな絶好のコンディションで槍ヶ岳に行けることは滅多にないから、明日は頑張りましょうと先輩たちからエールを送ってもらいました。

<5月4日>

朝4:30に出発。荷物を軽くして行けるので、助かります。

アイゼンとピッケルで、ずっと登ります

P2は、2時間ほどで飛騨沢千丈乗越分岐に。飛騨乗越までは、遠い遠い。。。先は見えているのに、なかなか到着できません。1時間半かけて飛騨乗越に到着。風の通り道となっているため風が強くなって、歩きづらい。。。

槍ヶ岳山荘前

ついに、8:30 槍ヶ岳山荘に到着。目の前に雑誌でよく見かける槍の姿が現れました。ここに荷物をデポして槍の穂先へ向かいます。雲が少しかかっていますが、風の影響はあまりなさそう。

混雑もなく順調に登っていきます

P2は、9:16 に、P1は、10:30頃に山頂に登頂。

ついに!

P2の先輩。 ちょっと雲がかかってて残念!

新人の私も登頂できて感激!

P1の4名。雲がとれて最高ですね!
絶景!絶景!絶景!

下りは慎重に。

クライムダウンで鎖に助けられながら下山。

テント場まで戻ります。だいぶ雪はゆるくなっています。
朝来た道を振り返ってみれば、美しい雪原

下りながら、雪道を歩く練習。体重のかけ方、足の置き方、KT先輩が丁寧に指導してくださり、少し上手になったかも。途中、朝にはなかった雪崩の後があり、ちょうど登っている時だったら…という怖い場所も通りました。融雪の時間は速く通過することが肝心です。

12:30 テント場到着

登頂の祝杯!

<5月5日>

テントを撤収、トイレをきれいにして5:50出発。
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往き道で、私はポールよりもピッケルの方が安定して歩けることがわかったのでピッケルを手に、先輩たちはポールを手に下山です。アイゼンを付けての岩道下りは私にとってはとても難しい道でした。

6:50 藤木レリーフ
7:00 滝谷避難小屋
9:00 白出沢出合
9:40 穂高平小屋
10:30 新穂高温泉駅着


無事に下山できました!

初めての槍ヶ岳、残雪期の難しい道を根気よく指導、リードしてくださった先輩方のおかげで登頂、下山することができました。ずっと心に残る山行になることでしょう。ありがとうございました。