雲取→甲武信ヶ岳縦走

メンバー A木(おひとりさま)
日程 2023年12月27日ー29日

少し早めに年末休暇が取れたのですが、あいにく会の皆さんとは予定が合わず、以前から気になっていた稜線をトレーニング兼ねてひとり縦走してきました。

Day1 鴨沢→大ダル
始発で家を出て奥多摩の駅からバスに乗車。終着の鴨沢西バス停に辿り着いたのが9:30。
ここまででもう結構な旅行です。
バスに乗り合わせた他の方々が雲取山に向かうのを横目に1人で車道を進み、三条の湯に向かう。「お祭」という賑やかそうな名前のバス停横から入山。しばらくは林道を歩く。サルとリス以外には誰にも会わない。

登山口までこの猿の親子とずっと一緒でした。友達と思われたのだろうか。

しばらく林道を進み、ゲートを過ぎるとやっと登山道に。そこからすぐに本日の目的地である三条の湯についた。
当初計画では14時くらいになる予定であったが、まだ12時にもなっていない。
明日のコースの長さを考えると、少しでも距離を稼いでおきたいところ。
急遽ここでの幕営は中止。残り2日分の水をいただいて上を目指す。
三条の湯から先は結構な急登で、崩壊もそこかしこで起きており、それなりに緊張感があるルートであった。
飛龍山を越えたあたりで日没。風が強くなり始める。将監小屋(休業中)まで行きたかったが道もあまりよくないことから断念。登山道をすこし外した好地を見つけ、大ダル付近でツエルト泊。風さえ遮ればこっちのもので、持ってきたお酒でいい感じとなる。

DAY2 大ダル→破風山避難小屋
前日すこし距離を稼いだので、4時起床。
ツエルトが風にずいぶんと押されている。外に出てみると雪が舞っていた。寒い!
前夜に仕込んだアルファ米を茶漬けにして流し込み、5時過ぎ行動開始。
こりゃカッパではなくてハードシェルでも良かったかも、と思うようなコンディションのなか、ヘッデンを頼りに進む。
相変わらず、人間の気配はない。

寒すぎてモノクロームの世界。@大常木山ピーク
竜喰山2011m、2024年は辰年。あと13m高ければバズったのでは。

その後は特にどうということはないのですが、ずいぶんと鹿に会った。
途中で多摩川源頭で水を補給。分水嶺を眺めたあとは雁坂峠を経由して破風山避難小屋へ。
この小屋、埼玉県が最近建て替えたらしく、とても綺麗。
しかも薪ストーブ付き!!!
付近で薪を集め、小屋においてあるノコギリと手斧で大量に薪を作った。
ここまでやると、ほぼ営業小屋状態。この日は同宿者もなく、快適な睡眠を得ました。(なぜか持参したお酒がなくなっていたのは残念でしたが・・)

避難小屋は建て替えられてとてもキレイ
薪ストーブでヌクヌク

DAY3 破風山避難小屋→西沢渓谷
いよいよ最終日。
あとは甲武信に上って下山するのみ。スマホで帰りのバス時刻を再確認して6時頃に小屋を後にする。天候もよく、最終日を味わうようにゆっくり進む。1.5hくらいで甲武信のピークに到達。下山後のバスにはまだ早いので小屋脇の沢を下って荒川源流点を見学。「ほほう、これが大河の一滴よ・・」と少しだけ水を飲みました。

その後は木賊山を経てひたすら降るのみ。近丸新道を経由して西沢渓谷へ。

近丸新道では膝ラッセル状態。この時期は誰も歩いていないんだなと。


バスまでまだ時間があることから、道の駅で腹ごしらえ・・と向かったが年末休業中だった。
仕方なく下山後お決まりのドクターペッパーをがぶ飲みして空腹をごまかしつつ、これまた時間があるので近くの集落まで降りて停留所でバスを待つ。
待つ
待つ
アレ?バス来ない・・

しばらくすると近所のお姉さまがわざわざ家から出てきて教えてくれた。
「あー、今日は山梨交通は休みよ。今日は市営バスだけ。次は2時間後よ。」

見ると、1本前の市営バスは、もう少し早く下山すれば乗ることができた時間だ。荒川源流点に行かなければ十分間に合った・・自らのリサーチ不足を呪いながら、仕方なく近所をブラブラとして時間をつぶす。

これが、かの有名な笛吹権三郎像。笛吹川には親子の悲しい物語があった!
市営バスが営業していて本当に助かりました

ようやく市営バスに乗ることができ、無事に山梨駅に到着。今回の長旅は終わりを告げた。
歩行距離54km、累計標高差8,300m。久しぶりによく歩きました。

■ログ
<DAY1>
09:30 鴨沢西バス停
09:45 お祭バス停(登山口)
12:00 三条の湯
14:50 北天のタル
16:00 BP(大ダル付近)
<DAY2>
05:30 大ダル
07:25 竜喰山
08:00 将監峠
10:30 水干(多摩川源頭)
11:45 雁峠
14:00 雁坂峠
16:30 破風山避難小屋
<DAY3>
06:00 破風山避難小屋
07:15 甲武信小屋
07:30 甲武信岳
08:00 荒川源流点
11:45 西沢渓谷駐車場(下山)

全行程概観


西穂高岳-奥穂高岳縦走

【行程(休憩含)】
8月1日(月)晴れ、新穂高ロープーウェイ-西穂山荘(約1時間5分)
8月2日(火)晴れ、西穂山荘-西穂高岳-奥穂高岳-穂高岳山荘(約12時間)
8月3日(水)晴のち曇り、穂高岳山荘ー涸沢ー上高地(約8時間)

【メンバー】SR(記)

2022年8月1日(月)~8月3日(水)、北アルプス西穂高岳-奥穂高岳を縦走してきました。
過去2度計画しましたが、22歳秋の1回目は初雪が降り、一昨年夏の2回目は大雨で断念しています。今回3度目は天候も安定していて楽しく無事縦走できました。

このコースは縦走路では難路に分類されていますが、今回縦走して感じたのは、クライミング(岩登り)を本格的に習っていない一般登山者には、一歩踏み外したら惨事となる緊張を強いられる危険なコースだとは思いますが、きちんとクライミングの基礎を修得した者にとっては切れるようなホールド、しっかりしたスタンスが豊富で楽しめる縦走路だと思いました。

ただし、西穂山荘から穂高岳山荘までは約12時間の行程となり、途中水場が無くエスケープルートも望めないので歩き抜く体力は必要だと思います。

私は、前日見たネットで、登攀用具があった方がよいとの情報を鵜呑みにして持参しましたが、登攀用具を使う箇所はまったくなく無駄に1.5kgの加重を背負うこととなり、水を含め合計約15kgの重さに後半苦しめられました。
ネットの情報の曖昧さを呪いましたw。
水は3L持ちましたが、後半節約して100mL残でした。

このコースにチャレンジする方はクライミングの基礎を習い、3級程度の岩場、具体的には日和田山女岩の登下降(下降はクライムダウン)をスムーズにできる程度に岩に馴れておくと楽しい山行になると思います。

蝶ヶ岳・常念岳縦走(春合宿前半)

日程:2022年4月29日(金)~30日(土)

メンバー:2パーティー(行動とテント泊をそれぞれとする)

P1:Y下さん(L)・K村さん(SL)・T橋さん・M黒(記)

P2:N山さん(L)・F寺さん(SL)・A井さん

多くの会員が参加できる様にと、4月末の前半チーム・5月三連休の後半チームと2班に設定された春合宿。4月末の前半チームは北アルプス 蝶ヶ岳・常念岳1泊2日の縦走へ出かけました。
天気予報では、合宿1日目は天気が下り坂、夕方からは悪天候となり、2日目は好天予報。決行か中止か変更か。皆で『創り上げていく山行』と位置付け、メンバー全員で意見を出し合い決定した「蝶ヶ岳・常念岳テント泊縦走」。1日目当日、悪天候は決定的の中での出発!メンバーの心うちはいかに…。波乱万丈の春合宿となるのでしょうか。

コース:三股P~三股分岐~まめうち平~(蝶ヶ岳新道)~蝶ヶ岳TS~蝶ヶ岳山頂~蝶槍~常念岳~前常念岳~三股分岐~三股P

三股パーキングを予定通り、6:30過ぎに出発。既に霧がかかっています。蝶ヶ岳のテント場に到着予定は正午。それまで雨が降りません様に…
登山指導所を通過。沢の雪解け水がゴーゴーと凄い音を出して流れています
登山道に入り、1時間もしないうちにゴジラの木とご対面!登山道に雪はありません
まめうち平に予定通り8:40に到着。ここから先は山頂手前まで雪道となります
アイゼンが効かない緩い雪質の急登が続きます。というか急登のみ。ノーアイゼンで進みます。重たいザックが…堪えます…
トラバースが何度も登場して、雪山1年生のM黒は滑らない様に終始緊張しまくりです(汗)
樹林帯の登りで一瞬緊張が切れ、ツルっと滑った時に後ろからY下さんがザックをサッと支えてくれました。その支えてくれた手からなんとも言えない力をもらい、その後気持ちが切れる事なく登ることができ、パーティー登山の真髄を感じました
途中、霧が晴れて常念岳が姿を現しました!明日、あの頂に登れるのかな~
山道をどんどん登っていきますが、天候は下り坂。時々雨がパラパラと降ります
正午に蝶ヶ岳テント場に到着!予定通りです。天候も予報通りに本格的に雨が降り出しました
雨が降る中急いでテントを設営し、夜の暴風に備え雪のブロックを積み上げてテントの防風壁を作ります。約1時間で完成!
以降は朝まで巣ごもり状態(笑)P1テントではA紀カフェから始まりA美スナックと進む、大おしゃべり会~。P2テントからも楽しそうなおしゃべりが聞こえてきます。
テントの外は、暴風&雨→霙→雪へと悪天候祭り。明日はどうなるんだろうね~と19:00には就寝
縦走2日目の4:30、テント場の前は一面に広がる雲海!
蝶ヶ岳山頂。目の前には穂高連峰~槍ヶ岳、遠くには富士山まで各地の山々が雲海の上から顔を出しています
朝日が上り、予定通り常念岳までの縦走の準備に取り掛かります
5:30にテント場を出発。パノラマ銀座縦走スタートです!左上後には富士山
朝日に照らされた槍ヶ岳。こんな絶景が見られるとは(涙)
縦走の間中、大展望が広がります。風も弱くなってきました。
N山さんの天気予報的中です!感動~!
蝶ヶ岳から蝶槍までのなだらかな稜線。360度大パノラマにテンションMAX!
P2のF寺さん、A井さんの後ろ姿が景色に馴染んで様になっています。素敵です
6:15に蝶槍に到着!穂高連峰~槍ヶ岳をバックに、この山行で初、全メンバーで記念撮影!
振り返れば蝶ヶ岳。右には御嶽山、乗鞍岳
前には常念岳の全容が見えてきました!
蝶槍の下りから雪道となります。雪が締まっていてアイゼンが効いて歩き易い
下ったと思ったら直ぐ登り。ここから常念岳までアップダウンの連続!
結構な急登となり新人M黒はストックでは大荷物を背負う体の安定が微妙となり、ピッケル使いたいなぁ、でも流れを止めちゃ悪いかなぁと思っていたら、絶妙なタイミングでK村さんからピッケルへ持ち替えの指示が!Y下さんにお手伝いをいただき、ピッケルに持ち替え、不安なく登ることができました!感謝!
歩いてきた稜線
アップダウン続きます。常念岳が近くなってきました。でもまだ遠い~。右に見える稜線が本日の下山コース
鞍部からは岩場になります。コース上に雪は全くありません
P1で2日間先頭を任されたT橋さん、いいペースで進んでくれて感謝!
長~い稜線。休憩を何度か入れて絶景を楽しみます。
先輩方はハードな山行が続き、ちょっとお疲れの様ですよ
10:00を過ぎても、大絶景!風もなく、穏やかな天候となりました
槍ヶ岳が随分近くなってきました!
10:20に常念岳山頂に到着!
ここから見える山で見えてない山はないのでは?という眺望!
北・中央・南アルプス、富士山、御嶽山に乗鞍岳、八ヶ岳、遠くは頸城山塊まで見渡せる360度絶景パノラマ!

景色を堪能した後、常念岳から前常念岳を経由して三股へ下りました。
ここからがなかなかタフなコースで、前常念岳までは雪の踏み抜きゾーン。何度か踏み抜き体力を消耗したところに、次は岩場の長ーい下り。岩に雪が付いてなくてよかったーと胸を撫でおろし、やっと樹林帯だと安心したのは間違えで、この樹林帯がまた長ーい!朝から11時間歩いて、三股Pに到着!

山との向き合い方を学ぶための今回の山行。多くの経験をし、学ばせていただきました。
一番印象に残ったのは、パーティー登山の在り方でした。困難を要する登山こそ、パーティーが重要。パーティーの一員として、まだ学ぶことしかできない自分ですが、より山が楽しくなりました。充実した2日間をありがとうございました!
今現在、前腿筋肉痛全開でしゃがむのに困難をきたしています…。