妙義山マルチツアー(木戸壁&筆頭岩)

日程 2023年11月8日(水)
参加者 T橋さん(装備)、A木(L・記録)

11月の晴れを狙って?T橋さんとマルチピッチクライミングの練習に行くことに。

プランニングでは小川山や松木沢などいくつかの候補があがる中、二人とも未登であることに加え、天気予報で最も暖かそうなことから、裏妙義の木戸壁に行ってみることになりました。
さらに欲張りペアの我々ですから、(時間に余裕があれば)ついでに表妙義の筆頭岩を登って、さらに近隣で西上州の良質な食材をGETするという贅沢プランとなりました。

<木戸壁右カンテ>
早朝に埼玉を出発、最初のスタート地点である国民宿舎裏妙義には7:30ごろ到着。かなりひんやりと肌寒い。アレ?天気予報は何だったんだろう・・
手早く準備(ヒル対策含む)を済ませて8:00に行動開始。
コンクリ舗装の道を経て沢沿いの登山道を進み、40分ほどでいろいろな山行記録で目にする←↓マーキングの岩から取付きに至る。
日が昇るにつれてさっきの肌寒さはどこかに消え去り、私はいつも通りの汗かきモードに突入です。あつい・・

ヒル対策といえばコレ。海外の高級ホテルの匂いがした…気がする。
ヒルは地球外生命体としか思えないので、「私の山で会いたくない生物ランキング」第2位に堂々ランクインしています。当然のように足元に塗りたくってスタート。
これが有名な←↓分岐。ここから登山道を外れて右へ。岩壁沿いに進むと木戸壁取付きに至る。
岩壁沿いには、宿泊できそうなルーフが続く。一番奥まで進むと取付きになります。

取付きには本日一番乗りとなった様子でしたが、準備中に後続パーティーが到着。さすが人気のあるルートです。
妙義特有のボコボコとした岩肌で、ホールドは極めて豊富&ほとんどガバ。さらにはボルトもすごい数が打ってある。今回は練習の意味も込めてアプローチシューズでトライすることに。

じゃんけんの結果、A木のリードで9時頃には登攀開始。つるべで登ります。

T橋さんがリードしてくれた2P目と4P目に若干難しめの部分があったものの、全体的にはサクサクと進んで、10時20分に上部の大ハング下テラス終了点に到着。同終了点から懸垂で降りる。

サクサク登るT橋さん
大テラスから懸垂開始。眺めがよくて気持ちいい。

サクサクと登れたこのルートですが、難しいのは降りるほうでした。
まず、岩壁に鶏の頭のようなボコボコが多数あるため、垂らしたロープが引っ掛かりやすい。
しかも登攀ルートを下降するため、後続パーティーとの連携が必要なこととに加え、落石に細心の注意が必要なのです。(鶏の頭のような突起も、たまに取れる。。)
案の定、私はロープを数度ひっかけてしまい、少し手間取ることに。シチュエーションに合わせた方法で懸垂ができるよう、もっと技術の引き出しが必要だなと感じました。

<筆頭岩>
木戸壁の懸垂に若干時間がかかったものの、おおむね想定通りの時刻に国民宿舎に到着。
昼ご飯をパクつきながら、車を走らせて次の目的地である筆頭岩に向かいます。

車両移動約30分。途中でみつけた下仁田ネギの直売所やオシャレな蕎麦屋さんに後ろ髪をひかれつつ、さくらの里駐車場に到着。さっさと登攀を終わらせて、両方に寄りたいところです。(駐車場では親切な職員さんにお世話になりました。感謝。)

駐車場から筆頭岩までのアプローチはかなりのやせ尾根。直下には車道があることから、落石を起こして迷惑を掛けないように気を使いながら進む。
15分ほどで目的の取付きに到着。

筆頭岩は私がお初ということで、1P目のリードを担当。その後、T橋さんリードでピーク直下に到着。低山の短いルートだが、素晴らしい眺望に圧倒されました。

取付きからすぐはフリーで進む。あまり難しくはない。
さすがにロープを出す。低山ですが、高度感すごい。
筆頭岩ピーク直下のT橋さん
筆頭岩ピークにはかわいい標識が。木の後ろのオッサンとのコントラストが気になるところ。

頂上からは15mと50mに分けて懸垂下降。懸垂ポイントにはすごい数のスリングが残置されていました。ここでありがたいことにT橋さんから「ロープを抱えた懸垂の練習をしてみよう」との提案が。さっそく木戸壁で見つけた課題の練習をすることができました。感謝。

懸垂下降後はそそくさと下山(14時30分)。車を飛ばして例のネギやさんと蕎麦やさんに向かいますが・・残念ながらどちらもすでに営業時間終了後。

うわ、先に行くべきやった・・

しかしながら、拾う神はあるものです。その後に寄った道の駅「みょうぎ」で立派な下仁田ネギと超巨大シイタケをゲット!!
おかげで我が家の晩御飯は椎茸ステーキと白ワインという、シャレオツ?メニューとなり、奥様も大変喜んでくれました。

以上、妙義山マルチピッチトレーニングツアーの報告でした。ご一緒くださったT橋さん、どうもありがとうございました!!

道の駅、ネギ売り場の様子。帰りの車内は葱が放出するガスに支配されました。

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■山行記録
>木戸壁右カンテ
08:00 国民宿舎裏妙義
09:00 登攀開始
 1P:A木、2P:T橋、3P:A木、4P:T橋、5・6Pリンク:A木
10:20 上部テラス到着
10:30 懸垂開始
12:20 国民宿舎裏妙義

>筆頭岩
12:50 さくらの里P
14:00 筆頭岩ピーク、懸垂開始
14:30 さくらの里P 
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二子山中央稜

メンバー  Y内(リーダー)、T橋(気象)、A木(記録)

そろそろマルチ、行ってみましょうか・・Y内さんからのお誘いでT橋さん、私の3名で二子山中央稜へと行ってきました。
私は本格的なマルチピッチは初めての体験。登れるかな~と不安もありましたが、おかげさまで無事に完登。1ピッチですがリードも体験でき、また新しいジャンルの遊びに覚醒してしまいました。

行程  2022年5月22日(日)
  06:00 西浦和駅集合
  08:45 二子山倉尾登山口
  09:20 登攀開始
  13:30 二子山西岳山頂
  14:10 二子山倉尾登山口

P1取り付き。赤いドラム缶が目印。前日~早朝までの雨でしっとり気味

P1 我々が到着したころには先行パーティーが取り付き、「え~、どうやって上るの~~~」と苦戦中。自分もうすぐそうなるのか・・と恐怖。
リードY内さんの活躍で、我々も濡れた岩に若干苦戦しながらもクリア。

P2  新緑がキレイ・・とかあまり見ている余裕はありませんでした(汗

P2をなんとかクリアすると、次は核心部。先行パーティからは「え~~!ムリ~~!」「ギャー」「ぐえ~~!」と叫び声が続く。これは相当ヤバイところに来たなと改めて実感・・
ここで数十分ほど待ったのですが、これはこれで楽しい経験。

P3 噂の核心部。(A0を駆使して)クリア!

この後は大テラスで小休止。先行パーティーから「どうぞ」とのことで、お先に出発。
P4~P6は岩も乾いて快適。T橋さん、私が交代でリードしました。私も(1ピッチですが)なんとか無事にやり切りました(汗

最終ピッチを終えてテンション高め

最後はクライミングシューズを履き替え、一般道をたどって西岳ピークへ。
ロープを付けないこの一般登山道のほうが怖かったりもしました・・

二子山西岳ピークにて(ちょい逆光&ピンボケでしたスミマセン)

ピークからはドロドロの山道を滑りそうになりながら下山。
無事に山行終了。そして・・・

小鹿野といえば、わらじカツ丼!!ランチタイム営業に滑り込みセーフ!!
心もカラダも満たされた一日でした!!

最後に・・初マルチを無事に終えることができ、リーダーのY内さん、T橋さんに感謝です。もっと練習して、いろいろなところにチャレンジしてみたいです!!

余談ですが、帰宅後に風呂でびっくり。腕や足に青アザと擦り傷がいっぱいでした。
必死のパッチ(笑)で登っていたので、まったく気付かなかったんですね。

記録
  P1 25m 5.6 Y内
  P2 25m 5.7 Y内
  P3 35m 5.8 Y内
  P4 25m 5.6 T橋
  P5 25m 5.7 A木
  P6 30m 5.6 T橋