古賀志山外岩トレーニング(会員山行)

日付 2024.4.29

メンバー Iさん(L)、H(記録)

バリエーションをもっと登るにはクライミング力が必要ということで、外岩トレーニングに行ってきました。外岩は、入会してすぐに日和田山に行っただけ。私が登れるところあるのかな…?と思いながら、リーダーにマンツーマンで教えていただきました。なんと贅沢なんでしょう。

夜中まで雨が降っていたようで道路が濡れていて、もしかしたら登れないかも?と話をしていましたが到着するともう登っている方々が。さすがです。

クライミングジムとは違うなと感じたのは、岩を触りながらどこがつかめる岩なのか探しながら登ること。ここつかんで登るの?!と思うようなところも少し手にかかれば登れるということ。足をあげること、足で登る感覚が大事。5.9の課題でもクライミングジムだと11くらいのレベル感な気がしました。

・粉屋の姉さん5.8・競技会ルート5.9・クウ(・ブラックレイン)・新人クラック5.8・猫またぎ5.9

天気が良く、山日和。気持ちよく登れ、良いトレーニングになりました。Iさんありがとうございました。まだ登れるようになるには時間がかかりそうですが、リードができるように頑張ります。

🪨古賀志山 岩トレ🪨

日程 2025年4月20日(日曜日)
メンバー I澤さん、S方さん、Y代さん、A木(L/記録)

今年度の課題は全員のクライミング力の向上だ!
ということで、毎月開催することとなった外岩トレーニング。
記念すべき1回目はみなさん大好き?古賀志山となりました。

天候が心配される中ではありましたが、なんとか日中は雨とはならなさそう。
なぜかいつもより車の少ない東北道をスイスイ北上して登山口駐車場に7:30ごろ到着。ここも車が少ない。

駐車場から岩場に向かう。だれもいない・・

ちゃっちゃと移動して到着した不動滝にはまだ誰もいない。どうやら本日の一番乗りだ。早速予定していたルート(クウ)にTRをかけて練習開始。その後、着々と以下のルートをこなす。

岩場では桃の花が満開。まだ誰もいないので、のんびりと取付く

>不動滝左
クウ
沙羅ちゃん
粉屋の娘さん

今回の特筆はI澤さんの成長ぶり!前回全く歯が立たなかった「粉屋の娘さん」もしっかりトップアウトでき、ここしばらくの練習の成果が現れているようでした。

粉屋さんに入店中。(I澤さんが見事に核心部の一手をこなした写真は残念ながらありまへん)

その後、昼食休憩を挟んで
>不動滝右
5.5ルート
新人クラック
猫またぎ part 1

新人クラックでは全員見事にトップアウト!さすがの経験者Y代さんの安定ぶりと、外岩2回目と言いつつセンス&ガッツあるS方さんの登りぶりが印象的でした。
最後の猫またぎは全員繰り返しトライしましたが、初手からの数手が辛くみなさん結構な苦戦。

5.5ではリード練習にもトライ。
もはや新人ではないI澤氏(新人クラック登攀中)
山桜とI澤さん。猫またぎで試行錯誤。
ネコマタギとY代さん
おつかれ山でした!

あーでもない、こーでもないとトライしていると、あっという間に15時。
今日の練習はここまで、猫またぎは次回の課題に残して撤収・下山となりました。
往路は少なかった東北道の交通量もこの時間はそれなりに増え、いつも通りに渋滞。ドライバーのI澤さんはじめ皆さんお疲れ様でした。

子持山獅子岩右ルート

日程  2024年11月30日
メンバー I村さん(L)、A木(SL/記録)

天気も良いし、マルチにでも行きますか!
ということで、近い&南向きの獅子岩に行ってきました。
前回登ったのはちょうど2年前、左右あるうちの左ルート。もはやすごい昔のような気もします。
すこしは成長できたのだろうか。

細い山道を進んで駐車場へ向かう途中、なにやら車を止めるように指示する男性が1名。
「今日はどこいくの?このルート知ってる?」
そう言いながらおもむろに地形図を示してくる。どうやらハイカー向けにお勧めルートを教えてくれる親切な方のようだ。
「いやーすみません、我々、獅子岩なんですよ」と申し訳なく伝えると
「あーー、クライミングね!
 じゃあこっちのルートをオススメ!獅子岩をバッチリ見ながらアプローチできるよ!」
と満面の笑みで地形図に赤く線を付けたルートを勧めてくる。
どうやら通常の沢沿いに詰めるルートではなく、途中から尾根筋を辿るルートが良いのだそう。

そんなやり取りのあと、装備を整えて出発。
例の男性が示してくれた分岐あたりに差し掛かると・・確かに尾根に向かう明瞭な踏み跡がある。
これ、変な道に誘い込む罠だったり・・と心配しつつも、素直にそのルートを辿ってみることとした。

行ってみたら、お勧めどおり。なかなかの獅子岩ビューぶり。
すでに岩には数パーティーが左ルートに取付いている模様も見える。「結構混んでるから、やっぱり右ルートで正解でしたね・・」などと話しながら取付きに至る。

尾根上の展望スポットから。立派な獅子ぶりですな

今回は奇数ピッチをI村さん、偶数をA木が担当。
やはり初見ということもあって、お互いそれなりに苦労する場面がありましたが、何とか完登。
最終のおまけピッチは通常のルートの右側、フェイスに走ったクラックを利用するルートにトライ。前回来たときは「こんなとこ無理!」と思っていましたが、何とかリードでクリア。
ちょびっとだけ2年間の成長を感じることができました。

たしか4ピッチ目。この後、スタンスのないトラバースがこのピッチのアクセントになっている

下山後は・・・
全国のモツ煮ファンにとっての聖地巡礼。
群馬のソウルフード「永井食堂」でモツ煮定食を満喫。
小ライスのとんでもないボリュームに驚きつつもバッチリ完食してきました。

聖地巡礼する信者の列。もちろん我々もこの後に続きます。(ちなみに肝心のモツ煮定食の写真は撮り忘れました。) #モツ煮は飲み物

以上、初冬のクライミングレポートでした。I村リーダー、ありがとうございました!!
=おわり=

二子山 スーパーたこやん

日程 2024年11月10日
メンバー T橋(L)、Y内、I村、Y代、A木(記録)

渓稜祭2日目の朝。我々はすっかり寝坊した。
昨晩のお酒とニンニクの香りを纏った我々を載せ、Y内号が登山口に到着したのは午前10時。
途中の通行止め迂回もあってすでに2時間遅れだ。

(大幅に出遅れているが)キャンプ場で火器の点検にいそしむ一行。

登山口から又峠を通過して東岳方面へ。
途中の弓状エリアを登るツヨツヨなクライマー様を眺めながら「あっちじゃない?いや、こっちじゃない?」と若干迷いつつ、スーパーたこやんの取付きに到着。
ラッキーなことに他にパーティーはいない。先行からの落石リスクも後続から追われることもない。遅くなったことが幸いしたのかもしれない。

本日は1組目が(I村さん、Y代さん)、2組目が(T橋さん、Y内さん、A木)の組み合わせ。
かなり悪い足場に苦戦しながらも準備完了。登攀開始。

>1ピッチ目 26m、5.8(リード:Y代さん、A木)
簡単なフェースを登ってあっさりと終了点の「ひだまりテラス」に到着。名前の通りポカポカと気持ち良いのは数分。その後は猛烈な日差しで干物状態に。

>2ピッチ目 20m、5.8(リード:I村さん、Y内さん)
クラックも利用しながら広めのフェースを登る。ここから浮石が目立ち出して要注意。え?これが浮いてる?というようなサイズのモノもあり、慎重を要する。

>3ピッチ目 (徒歩)
ここは単純歩きルート。ロープを束ねて20mほど前進。ちょうど先行PのY代さんが離陸。

>4ピッチ目 32m、5.7(リード:Y代さん、T橋さん)
ここも簡単そうに見えて浮石だらけ。
しかも最近剥がれたであろうフレッシュな岩肌がところどころでムキ出しに。かなり気を遣いながら登る。

とはいえ、先行パーティのリード(Y代さん)、ずいぶんと時間がかかる。
あまりに時間がかかるので、ダイジョーブですか?と下からビレイヤーのI村さんが声を張る。何度声をかけてもかすかに声が聞こえるような、聞こえないような・・。

しばらくすると「虫になってまーす!」と返ってきた。
ほっと安心すると同時に、I村さんが「蝉のことでしょうね」と静かに突っ込む姿が印象的だった。

※後から聞くと、どうやらY代さんはすこし行き過ぎて5P目核心部に突入、ちょっと苦労されていたとのことでした。

>5ピッチ目 25m、5.10a(リード:I村さん、A木)
いよいよ最終ピッチ、このルートの核心部。
出だしのフェイスとその後のハングを乗り越すところが少し難しい。
そこさえ乗り越せばあとは簡単パート。
二子山東岳ピークに飛び出したら装備解除。
その後は元気よく急斜面を下って又峠に。無事下山となりました。

最後の岩峰をクリア。ここまでくれば、こんな感じになる余裕もある。
後続3人組。
下山の図。切り立った稜線は登攀より怖いかも。

以上、秋の気持ち良いクライミングのご報告でした。
企画のT橋さんはじめ、今回も皆さんありがとうございました!

裏妙義・木戸壁右カンテ(会山行)

日程:2024年11月9日
場所:木戸壁右カンテ
メンバー:A木(L) l村  I 澤 Y代


紅葉が綺麗な妙義山の木戸壁右カンテ
この時期は流石にヒルはいないと思うけど、たっぷりジョニー吹き掛け出発!

本日はI澤さんのマルチデビュー
Aさんとペアで登って行きます。

なんだか母親のような気持ちになりドキドキ(笑)頑張ってI澤さん


確かにカンテだなるほど、なるほど…
ホールドの様で掴みやすい。


なんだかあっという間に終わってしまいました。

懸垂下降へ

ヒルは誰も被害者なく下山
みんなの脚が早まるのは…
この後はお楽しみの渓稜祭

ダッチオーブンで鶏肉

お酒は欠かせないはね。

【I澤さんの感想】2ピッチ以上ロープを出して、支点を作って、確保して、懸垂下降して…という山登りを初めて体験したのは、8月にN山さんに連れて行って頂いた北穂高岳東稜でした。思い返すと、自分にとってはとても冒険的で、素晴らしいものでした。今回の木戸壁右カンテは、北穂高岳東陵と比較すると、より垂直で、ピッチ(5ピッチ)・懸垂下降が多く、挑戦的なものになったと感じております。奇数ピッチが自分。1-2ピッチ目はフェイス、3ピッチ目はガリーを登ります。少し張り出した岩を乗り越える部分があったのですが、終了点でA木さんから「あそこどうだった?」と聞かれ、「やっとでした。怖かったです。」と答えた自分。ランナウトした時の無防備さ、絶対に落ちられない緊張感がありました。4ピッチ目は顕著なカンテ状を登りましたが、右側はスッパリと切れ落ちており、"境"にいると感じました。身体が空中に投げ出されるような高度感は格別です。カンテから右に視線を向けると、木戸壁カンテに並走するように、スラブ状のフェイスを持つ巨大な岩塔があり、「どうやったらあのフェイスは登れるのだろうか」などと考えました。緩傾斜のフェイスを登り5ピッチ目終了点(右カンテルートの最終終了点)に到着。登ってきたルートを懸垂下降する為、後続パーティーとルートを譲り合います。自分はこの懸垂下降(4ピッチ?)で、非常にもたついてしまった。・練習不足で、セッティングに時間がかかった。・懸垂下降のルート取りが下手だった。・実際の岩壁は傾斜、角度、起伏、凹凸、障害物が様々であり、大きく振られたり、ひっくり返らないよう、恐る恐るの下降となった。・ロープを束ねた状態で下降したが、束ね方や繰り出し方のせいか、下降中に何度もキンクした。レベルアップして次の山行に臨めるように、精進します。A木さん、Ⅰ村さん、Y代さん、今回も大変お世話になりました。

宇都宮 古賀志 岩登り🧗‍♀️

日程 2024年10月27日

メンバー T橋さん、Y内さん、S方

初めての岩登りに連れて行っていただきました。                  すがすがしい中を20分ほど歩くと、デデんと大っきい岩が現れて、これに登るんだワクッ♪               そしてポスト?を発見! T橋先輩が『ここから出すと魔界に届くんだよ』って教えてくれた。 コエンマのところに届くのかな。。?

無事をお願いしたらさっそく岩登り。T橋さんのリードとYさんのビレイでトップロープを張っていただき、粉屋の娘さんにチャレンジ!  、、あれ?登れない、、つかめない、、泣    結局登れずおろしてもらい、、 ションボリ、ションボリです!!娘さんになれなかった… 続いてさらちゃんに挑戦! こっちは左からなんとか登れました!

それから右フェイスの新人クラックを!新人だから☆ これは楽しく登れました♪

登山?トレラン?のおじさんが連れてきてくれたマムシくん… 初めて見た。こんな柄してるんだ。 森へお帰り。。

その後は左フェイスの奥に移動して、マルチピッチに挑戦!  ロープを2本使って、こうやってやるんだー

高度感もあってドキドキしながら登り、到着して振り返ると、ひょぇ〜 怖〜いけどきれ〜! ここで記念写真をパシャリ☆

帰りはラペルで気をつけながらシュルシュル。2回ほど登りました。

そして最後は左フェイスのウルトラマン?たぶん。 これも登れないかと思ったけど、踏ん張りました!

たくさん登れて、餃子のみんみん食べて帰りました。

帰りの車で、Y先輩の体脂肪率5パーセントの話を聞いて目が飛び出たまま無事帰宅。 次は肉体改造して頑張るぞー!  

初めてづくしの一日でした!ありがとうございました😊

榛名黒岩 岩登り訓練 (会山行)

日程:2024年10月20日(日)
場所:榛名黒岩
メンバー: N村(L)K村 Y内 Y代

8時頃に榛名黒岩駐車場に到着。既にクライマーさん達で車がギッシリ…停められるかなと不安になりましたが、どうにか停められ一安心

紅葉とクライミング時期で、案の定岩場も満員御礼状態。名前の通り黒々とした岩だなぁ~

練習岩で実施内容を開始

●実施内容 ●

1)マルチピッチ時のコール内容と対応

2)中間支点のセットと回収方法

3)トップの支点構築内容

4)カムのセットと回収方法

 (カムセット時の適正サイズ含む)

5)懸垂下降

6)リードクライミング

支点構築や懸垂下降など再確認出来ました。 

K村さんY内さんはヤンキー稜に行かれました。その間N村さんとNPの練習

調度良いクラックがあり、実際にセットしていきました。

並んだ~並んだ~カムが~赤青黄色♪

リード練習時に隣のクラックでカムをセットしてみました。

気がつくと周りのクライマーさん達は居なくなりました。帰りは予想通り高速道路は真っ赤な渋滞でした。

K村さんN村さんY 内さん、丁寧にご指導頂きありがとうございました。教えて戴いたことを実際の岩場で実践していきたいと思います。

雨の小川山レイバック

前日からA T 日帰りで I Kが参加

6月30日(日)予報では8時から雨となるとの事で、早々にロングのルートは無くなり、さてどうしようかと相談の結果、Iさんが知っている多少の雨でも登れる小川山レイバックという初心者のクラック練習ができるゲレンデに行き、クラック登攀の練習をしてきました。Iさんがリードでトップロープを張ってくれた後、T K Aがそれぞれ1本ずつ登りました。私はクラックは全くの初体験でしたが、結果的にはクラックの練習はほんの2手のみで、その他は名前の由来通りレイバックでの登りとなってしまいました。手を岩の隙間に入れて足で立ちこむ事が大事と教わり、頭では理解できても身体は全くその通りに行かない事を実感した1日でした。雨が降り出したことと後続パーティーが順番を待っていることで、1本登り終了しました。次回は天気の良い日にまた挑戦したいものです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
Iさんのリード
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
コツをつかんださんT
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
安定のAさん

小川山 大貧民ルート(会員山行)

小川山廻り目平でキャンプしながら、土曜はマルチの男山ダイレクト、日曜は廻り目平周辺でフリーを楽しむ計画でしたが、土曜は急遽予定変更し、廻り目平近くのマルチで殿様岩の大貧民ルート(5.7)に行ってきました。

メンバーT橋(L.記録)、A木、翌日合流メンバーあり。

土曜日は小雨が止まず諦めモードでとりあえず、キャンプ場を目指します。レタス収穫日本一の川上村に入ると道が乾いています。これはイケるかも??廻り目平に到着するとPはガラガラでテン場も3張りテントがある程度です。芝生の良い場所にテントとターフを張って今夜の宿と宴会場をセッティング。これから男山に取り付くにも、撤退で戻るにも時間がかかるので、近場のマルチを検討。小川山ビギナーの私達が決めたのはアスレチック要素のある大貧民ルートです。

取り付きのテラスへ行くには2パターンあり、裏からトンネルを抜けるか、下からスラブを登るかです。はじめ後者を選択し登りますが、びしょびしょのスラブに阻まれ、トンネルアプローチに変更。狭いトンネルの中はカメムシの香りで充満しています。身体を壁に擦りつけつつ、香りも移しつつトンネルを抜けると、すっかりカメムシの化身です。テラスで自身の香りにおののきながらも、装備をつけ登り始めます。

抜けてきたトンネルを振り返る。狭い。

11:00スタート、12:40トップアウト、13:30下降開始

1P T橋、横クラックからの縦クラック。横に0.5と1.0、縦に0.75をキメて立木でピッチをきります。

スタート地点。横のクラックにそって登っていく
1P終了点手前。登ってくるA木さん。立木で支点可。

2P A木さん、これもやさしいスラブなのですが、ランナーを取るところがまったくなく、高度感もあるためリードはとてもコワイ。しかも濡れています。リーダー権限を発動し、A木さんにリードをお願いしました。

2Pフォローで登るT橋。

3P A木さん、2P終了点からほんの数メートル歩いて3Pですが、30センチほど離れた岩に飛び移ります。移る側の岩の割れ目に0.5カムをキメて、割れ目の中のガバをつかんで移ります。最初、私がリードにトライしてましたが、割れ目のガバが見つけられず、ヌメヌメに怯えてリード交代。乾いていれば何てことはないのですが、岩のしっとり感がメンタルをジワジワと溶かしていきます。

岩がしっとりしていてメンタルやられる

4P?縦穴 T橋、最後は縦穴をくぐり抜けて、岩の上に出るのですが、ここも狭い。そして、香りがキツイ笑。

光が入り込み美しいけど、狭い、香る

ギアをはずしてズリズリ上がりますが、途中ヘルメットがハマって首がロックされてしまいます。一生抜け出せないかもと不安を感じつつ、ヘルメットも外して、岩に挟みこみ、再びズリズリとお腹やお尻のお肉を削ぎ落とすように(ホントに削ぎ落ちればいいのに!)上へ上へ。赤ちゃんがお母さんのお腹から産まれる時ってこんな感じかもです。最後はマントルで上がり込んで、オギャーっと無事に産まれ出ました。

ヘルメットを岩に挟み込み登るT橋。ヘルメットははフリクションが効いて落ちない。

荷物や、ヘルメットを回収し、後続のA木さんの誕生をサポートします。

産まれ上がったところは廻り目平を一望できる気持ちの良い場所です。屋根岩郡も私達のテントも遠くによく見えます。

屋根岩郡

さらにもうに一つ上がるところがあり、これも飛び移り系。A木さんに飛び移ってもらい、映える写真を撮ったら懸垂で下降です。

巨石に立つ産まれたてのA木さん。山荘と私達のテント見えます。

トポでは60m懸垂でしたが、50mロープだったので、3P目のところと1P目のテラスでピッチを切り、懸垂3回でした。

テント場に戻ったあとは買い出しに行き、乾杯タイム突入です。19時過ぎにK村さんとI村さんが合流しました。飲んでしまうといろんなことがどうでもよくなり、嗅覚も鈍感になるようです。コインシャワーもあったのに、カメムシの香りをまとったまま翌朝を迎えてしまいました。

大貧民ルート、とても楽しいルートですが、今年はカメムシがとても多いようです。ご注意ください。A木さん、ありがとうございました。

山岳レスキュー講習会(無雪期)

日程 2024年6月21日(金)~6月23日
場所 富山県立山町 国立登山研修所
主催 日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)
参加 T橋、A木(記録)

豪雨に見舞われた都内から新幹線で2時間。富山は30度を超える快晴だった。
だが登山研修所の門をくぐる私の心は晴れない。
仕事のせいでこの研修の参加に遅れていたからだ。(もちろん事前に連絡済み)

「この講習のコーチは鬼軍曹だらけ、全国から集う講習生はひと癖もふた癖もある猛者ぞろい。心して行くように」
受講が決まった私にN山会長からはそんな助言があった。

それなのに遅れてしまった。一体どんなことになるのだろうか・・・
この額を流れる汗は暑いからだけではない(ハズだ)。

これが国立登山研修所の入り口。空がまぶしい。体育館内は激アツだったそう。

スタッフに誘導され、講習会場である体育館へ。
「オクレマシタ、スミマセン・・」

私の期待は良いほうに裏切られ、講師陣は極めてにこやかに迎え入れてくれました。そして受講生を見渡すと、先着していた当会のT橋さんをはじめ、天覧山でご一緒したM塾の面々がちらほら。10名ほどの受講生の皆さんはとてもフレンドリーな方ばかりで、とても良い雰囲気の会場に一安心でした。

さて今回の講習、2つにクラスが分かれており、私が参加したのは「クラス2(ロッククライミング セルフレスキュー)※」講座でした。
クラス2ではマルチピッチの登攀中にアクシデントが発生、相方をレスキューするための一連の技術を教わりました。
※クラス1はファーストエイドでした

■主な講習メニュー(クラス2)
<基礎編>
ムンターやクローブといった基礎的な結索技術、フリクションヒッチ、フィックスロープの登り返しと懸垂下降、仮固定
<レスキュー>
上記技術を総動員して1/3レイジングシステム、振り分け懸垂

特に、リーダーレスキューとなる振り分け懸垂は、なかなか練習の機会がなく初めての経験。
実際にテンションロープを切断するなど貴重な経験を積むことができました。

振分懸垂セット後にテンションロープを切断するT橋さん
(要救役の方からは画像掲載承諾済み)

上記のように盛りだくさんの内容を含んだ3日間の研修(と夜の宴会)はあっという間に終わりましたが、これからしっかりと復習し、また会の皆さんにもお伝えできる機会を頂戴できれば幸いです。

今後もこうした研修にはできる限り参加して、最新の技術を身に着け、自らのみならず会のレベルアップに貢献できればよいなと感じた3日間でした。

最後に、献身的に指導いただいた講師のみなさんや、一緒に学んでくださった受講生のみなさんには本当に感謝です。またどこかの講習や山でお会いできることを楽しみにしております。

以上、講習会の参加報告でした!

(おまけ)電鉄富山駅にはヘッドマークがずらり。体内の鉄分が沸き立ちます。

※講習会に関する報告UPについては講習会事務局よりご了承いただいております。