湯檜曽川白樺沢

日程 2023年9月24日(日曜日)
メンバー Yリーダー、A(記録)

ぽっかり予定が空いた日曜日。Yさんと沢の計画を立てました。ガイド本をみてびっくり。「なんだ、この滝の数は・・・汗」
遡行図には滝を示すマークがびっしり。さらには噂に聞く魚留の滝も堪能できるとのことあって、計画段階からドキドキです(Aは湯檜曽川を初遡行)。

==
ん?何か携帯が鳴っているような…時計を見ると朝4時過ぎ。Yさんと約束した時間だ!
「すみません!!今行きます!!」と慌てて家を飛び出す。
Yさん、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

そんなバタバタでスタートした1日でしたが、幸いにして関越道に渋滞はなく、スムースに谷川岳インフォメーションセンターに到着。先週までの厳しい残暑はどこへやら。空気はひんやり。こりゃちょっと寒いかも・・

インフォメーションセンターは車で一杯だ


今回は一ノ倉沢出会いまでのロード区間(コースタイム往復3時間)を自転車で短縮するプラン。
指導所あたりを除けばこれといった急坂はなく、自転車はグイグイ進む。上りの所要は30分!
適度なウォーミングアップとなる。

一ノ倉の岩壁を眺めつつ、写真撮影している方と少しお話し。こんなに天気が良いのに、そんなにたくさんのパーティーが入っている様子はないそう。

一ノ倉岩壁。青空が映える。

邪魔にならない場所に自転車をデポした後、「ちょっと寒いし、今日は沢じゃなくて岩だったかな・・」などと話しながら、登山道をハイペースで進み、武能沢で装備を整えて入渓。

JR監視小屋の先、道は沢を渡った少し下流側にありました。

入渓後すぐに現れるのが名物?魚留の滝。初めて目の当たりにしましたが、なかなかの迫力です。
1段目は絶妙なところに打ってある残置を利用しながら左壁から登り、若干の巻きを経て、再度水面へ降りてゴルジュを泳ぐ。急速に体温を奪われ、手足がしびれるほど。これも沢の醍醐味だ。純粋に楽しい。

魚留の滝。残置を使って左壁を登る
ツッパリと泳ぎでゴルジュ突破

魚留の滝を過ぎると、ほどなくして白樺沢の分岐に到着。

白樺沢出合い。左へ進む。

白樺沢に入ると、さっそくゴルジュのお出迎え。またまた泳ぐ!ありがたいことに日も上がり、気温は上昇傾向。凍えるほど寒くはなくなってきた。
一方で足元は徐々にヌメりはじめ、ラバーソールでの遡行は厳しそう。念のためフエルトサンダルを装着。おかげでその先は快適に進むことができた。

分岐後は初っ端からゴルジュ!
泳ぎで攻めるYリーダー。私も後に続く。


そうこうするうちに袈裟丸沢との分岐、白樺沢大滝40mに。
大滝は階段状でホールド豊富。難しくはないがヌメリがあるため、要所でカムを決めながら慎重に登った。

左が白樺沢大滝、右が袈裟丸沢。
ヌメリに注意しながら左→水流と攻めてみた。
大滝の途中でサンショウウオと目が合った。

その後は遡行図どおり、小滝・小滝・小滝・・・の連続。適度に水浴びしながら楽しく登る。

登りやすい滝が続く
また滝
小滝がいっぱいだ

次々に小滝をこなせば、あっという間に脱渓ポイントに到着。ちょっとした藪・泥壁を抜けて登山道に至り、サクサクと下る。

あっという間に脱渓ポイント

JR監視小屋からは少し登り返して国道291号へ。「酷道」とも呼ばれるこの道ですが、登山に利用するにはたいへん快適でした。

一ノ倉に戻り、デポしていた自転車を回収。インフォメーションセンターまで坂を一気に下る。所要時間はたった13分!気持ち良すぎて、これは癖になりそうです。

<感想>
アプローチは若干長いですが、コンパクトな中に滝・滝・滝・泳と内容の詰まった楽しい沢で、サイクリングとあわせてとても気持ちのよい日曜日でした。

ご一緒いただいたYさん、ありがとうございました!!

<遡行記録>
07:00​ 谷川岳インフォメーションセンター
07:30​ 一ノ倉沢出合い
08:00​ JR監視小屋
08:40​ 武能沢(入渓)
09:30​ 白樺沢大滝(袈裟丸沢分岐)
11:00​ 脱渓
13:30​ 一ノ倉沢出合い
13:43​ 谷川岳インフォメーションセンター

<備考>
下山後、ハラヘリ2人組はデカ盛りの有名店「あしま園」をめざすも、ちょうど営業時間終了でガッカリ。
気を取り直して、水上でよく寄るファミマの横でひっそりと営業している「気になるお店(いさご屋)」に突撃。
想像以上にお店は広いが先客はゼロ。ガラガラの店内に高まる我々の不安を他所に、メニューは「モツ煮」のみと、店側はかなりの自信を覗かせています。
オーダーからしばらくたって、モツ煮定食(ごはん大盛)が到着。

うお、これはウマイ!!期待以上だ!!!

ご飯の量も期待以上の大盛でしたが、二人ともペロリと完食。あまりの美味さにペース配分を乱され、追加で単品モツ煮を頼みそうになるほどでした。
これならモツ煮にうるさい妻(群馬出身)も喜ぶに違いない・・・ということで、お土産のモツ煮(冷凍)もゲット。この日、我が家の晩御飯はモツ煮&ビールで痛風街道まっしぐら。幸せな1日の締め括りとなりました。

以上おわり。

北岳 バットレス4尾根主稜

日程      2023年9月15日(金)~16日(土)
メンバー   Iさん(L)、A(記録)

Iさんのお誘いで盆休みに計画したものの、台風の接近で延期となった北岳バットレス。
聞けば土日の込み具合はかなりのようで、それを避けるために3連休の前日からの計画となりました。

今回も気になるのは天気。9月とは思えない夏山の気候が続いており、いずれの日も午後は不安定。とはいえ、そこまで激しくは崩れないだろうということで、とにかく行ってみることに。

■Day 1(芦安→広河原→白根御池小屋<テント泊・小屋食>)
早朝6時、Iさんの車で芦安駐車場に到着。
7時の乗り合いタクシーに乗車し、広河原に到着。

キレイに整備された広河原山荘に驚く。考えてみれば、私が前回ここに来たのは10年以上前。一般路を利用して広河原から白根三山を経て奈良田に至る行程でした。
そのときに「いつかは」と思ったバットレスに挑戦する日がついにやって来たのだと感慨もひとしおです。

通常のテント泊装備+お酒にクライミングギア(どれくらい必要かわからなかったので、いつもより多い・・)の重さも加わって、ザックはなかなかの重量に膨れ上がる。前回こんなにしんどかったかな・・と思いつつ、ぐいぐい進むIリーダーの後を続く。やっぱり少しペースは速めだったようで、予定よりも早い2時間弱で小屋に到着。テントを広げたのちに昼食を済ませて、翌日の下見に向かう。

いよいよスタート。吊り橋効果もあって?ドキドキ。


先述のとおり、明日は午後の天候の崩れが気になる。4尾根は非常に人気のルートでもあり、渋滞回避のためには是非とも当日1番乗りを果たしたいところ。
4尾根にたどり着くルートは複数あるが、Iリーダーの読みでは「第5尾根からアプローチするルートが最近は一般的なので、他のパーティーがあまり入らないBガリー大滝からであれば、早出は前提ながらも順調にいけば一番乗りできるだろう」とのことで、今回はBガリーを詰めることに。

途中、錯綜する踏み跡に若干と惑わされながらも、特に問題なく大滝まで到着。翌日使用するギア類をデポして小屋に戻る。

初日はこれで日程終了。おいしいビールで乾杯し、小屋の食事(と地酒!)を楽しんでテントに戻る。ウトウトしたころに雨音で目が覚めるも、パラリと降る程度ですみ一安心でした。

Day 2 (白根御池小屋→バットレス→北岳→広河原→芦安)

朝は2時に起床。小屋が用意してくれたお弁当をいただき、予定よりも早く2:40に出発。

満天の星空のもと、Bガリーへと向かいます。暗い中での行動でしたが、下見を行っていたおかげで、ほぼ迷いなく取り付きに到着。装備などを整えつつ朝日を待ちます。

あたりに日が差し始め、いよいよ登攀開始。


日の出とともに登攀開始。大滝はIさん→Aのツルベで2ピッチ切ったところで草付きに向かう明瞭な踏み跡を発見。そちらを経由してCガリーに到着。ヒドゥンスラブと横断バンドの選択肢の中から、スピード重視で後者を選択。途中トポ図にある2ピッチを経由して第4尾根取付きに到着。

お待ちかね。こちらが4尾根の取付き。クラックがすこし難しい。

ルート選択と早出の効果もあって4尾根には誰の姿もない。どうやら1番乗りだ!

Iさんからは1ピッチ目のリードを譲っていただき感謝。ツルっとしたクラックに少し手間取りつつも何とか無事に終了点に到着。見渡すとまさに絶景。雲海に富士。

ここに来たものにしか見ることができない景色だ。

その後はさくさくとツルベで進み、ついに噂のマッチ箱に到達。懸垂したのちに枯れ木のテラスを目指す。

マッチ箱と登攀中のIさん。すごい高度感だ。

枯れ木のテラス付近は大崩落のせいでかなり高度感のあるナイフリッジ。下を覗いてゾゾーっと肝を冷やしながら、最終ピッチの核心部「城塞ハング」へ。

ここもIさんのはからいで、私がリードさせていただく。前傾しているだけでなく、前日の雨のせいか微妙にしっとりとしていて嫌な感じでしたが、たくさんあるハーケンとカムを駆使して安全確保。Iさんのアドバイスに従って、足に荷重を逃がしながらなんとかクリア。

おかげさまで、はじめてのバットレスは無事に登りきることができました。(が、セカンド引き上げの際に痛恨のロープトラブル・・・Iさん、助けてくれてありがとうございました)

その後の詰めは20分程度。頂上で記念撮影した後は下山開始。さすが3連休初日というだけあって、登山者が多いこと多いこと。広河原の最終バスに間に合うか、すこし心配しましたが何とか無事に下山することができました。

山頂で記念撮影!(個人情報保護のため画像処理をしています)
ピークではIさんの知り合いにばったり遭遇。偶然ってすごい。

以上、快晴の北岳バットレスでした。ご一緒いただいたIさん、ありがとうございました!!
==
<記録>
Day 1;2023年9月15日(金曜日)
 07:00 芦安駐車場
 07:50 広河原
 09:40 白根御池小屋
 12:30 Bガリー大滝
 14:00 白根御池小屋

Day 2;2023年9月16日(土曜日)
 02:45 白根御池小屋
 04:45 Bガリー大滝
 07:30 4尾根主稜取付き
 11:40 北岳山頂
 13:40 白根御池小屋(テント撤収)
 16:10 広河原

<備考>
なお、下山後に立ち寄ったトンカツ屋さん、量も味も最高でした。
ライス&キャベツもしっかりお代わりしてばっちり栄養補給。2日間の消費カロリー分くらいは摂取できたと思います。
とんかつ屋 一力


つづら岩 クライミング

2023年9月9日 メンバー:Aさん(L)、T(記) 天気:曇り

9/9-10は2グループに分かれて、海沢へ会山行の予定でしたが、台風のため土曜日の沢は中止へ。土曜日にどうしても遊びたい、あきらめの悪い2人で近場に岩登りに行ってきました。つづら岩は近場で南面、風も抜けやすいので登れると予測。でも夜半には雨はやむはずが、台風が温帯低気圧に変わり降雨時間も早朝まで延びてしまった。

 ゆっくりスタートでとりあえず行ってみることにしたが、途中の天狗滝は水圧で風が吹き上がるほどの水量。

暑い登りだったのに、ここにきて急に風が吹き上げてきた。涼しいけど風圧が強い。

これみて、もう岩が濡れてるとしか思えないけど、もう少し行ってみる。

これは去年の6月頃の天狗滝。ずいぶん水量が違う。

続く綾滝も落口の水量が激しい。か細いイメージだったこの滝もゴーゴーしている。だんだん、翌日行く沢の水量も心配になってきたが、今日の問題は岩場だ。とりあえず上まで行くと決め、汗だくになりながら歩く。登山口から1時間半かけ到着。下部は均等にどこも濡れている。しっとりではなくビッチョリだ。がっくし。眺めの良いところでお昼を食べて下山しようと話して、上を見上げると…乾いてるやーん^_^

乾いてるやーん♡

上から懸垂で途中まで降りて登ることに。大テラスに降りるだけだと短すぎてつまらないので、懸垂で右にトラバースしながら、一般ルートの1ピッチ終了点まで降りて登ることにした。はじめにAさんリードで一般ルートから2段ハングルートへ。岩は快適に乾いていて登りやすい。

2段ハングルートに取り掛かるAさん
中央クラックルートをフォローで上がるAさん。表情はサービスリアクション。

2本登って時間切れ。つるつる温泉で汗を流して、帰りに日本酒専門店、立派な門構えの「さかいや」へ寄り道。地元酒蔵の美味しそうなお酒を入手し帰路に着きました。

あきらめないって大事ねってことで。おつかれ様でした。

尾瀬 センノ沢

日程 2023年8月20日 
参加者 T橋リーダー、N山さん、I村さん、A木(記録)

お盆休みの最後に、センノ沢へと行ってきました。

当日は午後から雨予報。少し早めに集合し、大清水駐車場には6時前に到着。素早く身支度を整えて6時半のバスに乗車。入渓点近くの一ノ瀬休憩所までワープです。

バスの乗客は我々4名のみでした。思いのほか空いていてラッキーです。幸先良きスタートとなりました。

バス降車後は徒歩2分の三平橋横の階段から入渓。アプローチの良さはまさに癒し沢。綺麗なナメと快適なホールドのある滝、気持ちよく高度を上げます。

一ノ瀬休憩所からすぐ。橋の脇から(しかも階段付き)入渓。アクセスの良さも癒し沢の良きところの1つ。
美しいナメに癒される
時にはスライダーも。私がやった時は最後に尻を強打。
滝もホールドが豊富で登りやすい

最後の詰めはセン田代のコルまで、熊笹の藪漕ぎ。
藪自体はそこまで大変ではないものの、N山さん曰く「熊の臭気が漂っている」とのこと・・確かに沢の途中でも熊の寝床が方々に・・・不意の遭遇を避けるため、A木は北海道のマタギに伝わる「犬の鳴き声で熊を逃がす方法」を実践。その甲斐あってか無事に登山道までたどり着きました。ひょっとしたら「奇妙な生き物が来たな・・」と、熊のほうが怖い思いをしたのかもしれません。

熊の気配を感じながら詰め上がります
セン田代に無事到着。手前のミステリーサークル的なところは熊の寝床。油断できない…

その後は快適な尾瀬沼周遊。尾瀬沼山荘で休憩しつつ観天望気。急な雲の成長を確認し、そそくさと下山。なんとか雨が降る前に今回の山行を終えました。(下山後、麓の温泉に着いたところで豪雨に見舞われました。リーダーの天候読みに感謝です。)

平和な木道歩き
尾瀬沼山荘で観天望気。雲が勢力を増して…(実はトンボをとまらせようと励む2名の図です)


<おまけ>
今回のアフター登山は知る人ぞ知る、群馬の名店「焼肉あおぞら」にて。
ランチタイムにも間に合うことができ、お得に栄養補給を行いました。

ランチ限定上州定食。ウマ〜です。

今回も楽しい沢、ありがとうございました!!

■山行データ
06:30 大清水駐車場よりバス乗車
06:50 一ノ瀬休憩所
07:00 三平橋より入渓
08:40 セン田代
09:10 皿伏山
10:40 尾瀬沼山荘
12:20 一ノ瀬休憩所(下山)

スッカン沢・桜沢

7月29日(土) 会員山行

メンバー: N F I U K 5名

08:30山の駅たかはら ~ 10:15咆哮霹靂ノ滝 ~ 10:50雄飛の滝

11:30咆哮霹靂の滝 ~ 12:30雷霆の滝 ~ 14:00おしらじの滝 ~ 15:00山の駅たかはら

どこか優しめの沢に癒されたいとの思いで八方ヶ原のハイキング路沿いにあるスッカン沢と桜沢に行ってきました。スッカンブルーの由来は諸説あるようですが、水が光によって青く澄んで見えるらしい・・・

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この難しい咆哮霹靂の滝でスッカン沢と桜沢に分かれます。スッカン沢は雄飛の滝まではゴーロ歩きでその美景を見て引き返すことにします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

これがスッカンブルーなのか?確かにブルーに見える。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

桜沢に戻り左水流沿いを登りました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらが咆哮霹靂の滝で巣が、今回は眺めるだけです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

少しヌメッタ壁を登ると見事なナメの世界が待っています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こんな自然なプールもあり。(水は冷たいけど気持ちいーーー)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

雷霆の滝(冬はアイスクライミングができるようです)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

終点はお白地の滝でかなり深い釜になっています。ここの水も冷たいが河童が3名泳いでいたようです。すぐ横が遊歩道になって立ち入り禁止と書いた標識がありましたが、遡行すると勝手に突き当たりますので仕方ない。ここから5分で道路にでます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

2023.07.23〜25 会員山行 兎年に兎岳              (聖岳~兎岳~赤石岳縦走)                山のグレーディング9,Dを歩行速度0.9で歩く

リーダー・F子(61歳)、おとも・N男(64歳)

7/23 8:30聖沢登山口ー9:00熊と2回も遭遇ー10:00聖沢吊橋ー聖平小屋13:30

7/24 3:30出発ー奥聖岳7:00-兎岳9:00ー百間洞11:30ー赤石岳避難小屋14:30

7/25 5:00出発ー赤石小屋8:00ー椹島11:00

山行を終えて。

1.山の気象は山行そのものの楽しさや快適さに直結する。GPVでは7/23が正午から、7/24が15時から雨予報だったが、両日とも2時間程度の降り出しの遅れはあれど雨量は正確だった。と、言うことで偶然にも今回の行程は雨を避け快適に歩くという意味では当たりだった。一方で雨が降り出す時間がわかっていることが逆にコースタイム的に制約をつくり観天望気しながらピーカン快晴の稜線を早歩きで歩くがために大汗・体力消耗といったことで余韻をじっくり味わいながらの山行ではなかった。小屋泊まりで軽い荷物だったにも拘らず歩行速度0.9でやっととは随分と自分の体力の余裕の無さが身に染みた。代わりに余裕がある最終日は景色を楽しみながらゆっくり下山した。今回もまた思い出深い山行となった。

2.動物との接近が多かったと感じる。熊は林道付近で2回も近接するし、シカは聖平のテント場に夜中に用足しに外便所へ行こうとしたら群れでテントの間の草をハモハモ食べていてテントで泊まるのを躊躇せざる得ない光景を目の当たりにした。コロナ禍で登山する人間が少なくなった期間に生まれた動物の子供たちが大きくなり人間を恐れないのではないかと勝手に妄想した。それと今まで静岡県側にいなかった山ヒルが出るようになったこともシカの影響なのか?入山する人間の方が自己防衛力を身に着けていかないと思わぬ不覚をとることになると思う。

3.行く先々の小屋で予約が取れないとか、小屋のスタッフが集まらないから泊まれる人数を増やせないという声を聞いた。小屋の事情としては働き方改革で勤怠管理を厳格にしなければならないことへの試行が始まっていた。小屋に泊まる客は中高年が多く、小屋のスタッフは若年となれば、そもそも論として一歳当たりの人口が若年の方が少ないのでこういったことは今後も起こり続けるであろう一端を目の当たりにした。たぶんじわじわ値上げするしかないのかな~。

以下撮りためた写真

7月23日(日)

登山口の注意書き! まさか30分後に本当に遭遇するとはこの時は思っていなかった!
整備植林された森から抜け出ると崩壊地
油断は禁物!不気味に揺れて薄っすら生えた苔が滑る昔ながらの吊橋を慎重に渡る
滝見台から_右上部が奥聖岳
沢沿いの斜面に付けられた登山道の宿命
シャクナゲの道のはじまり
ゴゼンタチバナ
聖平のテント場にこれが群落をつくっていた
若干足取りが・・・
小屋のリフォーム資材とテント場_夜中はシカだらけでテントはやばいかも?

7月24日(月)

厳かな気持ちになれる風景
小聖岳・・・あれっ?串の団子が無くなってる!
富士山右に箱根の山と駿河湾_伊豆半島の山が遠望できた
今日の泊まり場_赤石岳をバックに
奥聖岳から前聖岳・兎岳・子兎岳_とにかくピーカン大展望
上河内岳・茶臼岳・光岳_遠くに大無間山
平穏タイム_昨年1月は烈風で余裕なかった
聖岳から縦走_3つの塊を丁寧に越えていく_奥茶臼山と中央アルプス、御岳山も見える
シャクナゲの道
そこかしこに咲き乱れる
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
避難小屋
中は意外としっかり泊まれる
うさぎちゃんに可愛いお飾り
うさぎ年に兎岳_ヤッター!_小屋を出て6時間経過・・・あと6時間、ふぅ~
左が奥聖岳_右が聖岳
訪れるたびに必ず会える雷鳥_今回は親とヒナ3羽
中央に百間洞のテント場がやっと見えた
小屋番除いて2〜3人しかいなかった。大休憩でなっちゃん500mLを飲み干す。
お花のうさぎちゃんをやっとみつけた
左が奥聖岳で右が前聖岳
まだ先は長い2時間は掛かる・・・雨降らなきゃいいけど。
ここから1時間で小屋に着きました。

7月25日(火)

赤石岳の静岡県側頂上・・・串団子がいい
富士山と日の出
長野県側頂上
影赤石岳
荒川三山の奥に間ノ岳・仙丈ヶ岳
左端に恵那山、右に続くは中央アルプス
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
シシウドちゃん?
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
マツムシちゃん
お花がいっぱいの道
富士見平から・・・東尾根冬ルートは樹林帯と上部岩稜帯の処理が・・・
奥聖岳・前聖岳・兎岳・子兎岳
椹島下山
う~ん_考察中 バス・自転車・徒歩 選択肢は?・・・電動自転車とか。
もちろんソフトクリームいきました。

一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜

メンバー I(L)、A、T(記)  

天候 曇

5:10インフォセンタ出発 6:40テールリッジ 南稜テラス8:30登攀開始 11:00終了11:30懸垂開始 12:45登り返し 13:50懸垂再開 17:00出合い着

憧れのアルパインルート、谷川岳一ノ倉に行ってきました。私とAさんはお初。Iさんは4回目なので、お初2人にリード譲ってくれました。全7Pの前半4P Aさん、後半3PをTが担当しました。

前日は雨が降っていたので、少し遅めの上里PAに4時集合。関越を走行中も雨は降り続けるが、水上につくと道路は乾いていて不安が期待に変わる。谷川岳インフォメーションセンターに車を停めて準備開始。テールリッジが濡れていたら撤退だと話しながら林道を一ノ倉沢出合いに向かう。

カエルさんに無事に帰るを誓う

テールリッジを上がり、中央領取り付きに着くと1パーティー登っていた。南稜に1組入っているが、時間差があるので待ちはないだろうと情報をもらう。ラッキーだ。

テールリッジの末端。雪渓はそんなに離れてなかった。

少し濡れてる悪いトラバースの後、南稜テラスに到着。奇跡的に誰もいないテラスで、「いやー来ちゃいましたねー。」「ドキドキしますねー」などと言い合いながら、ウキウキと準備を行い登攀開始する。

トラバース中。ここは帰りはとても悪かった。

1P目はチムニーが核心。やっぱり中はびしょびしょだったが、Aさん安定した登りで抜けていく。その後はサクサクと登り、4P終了点でリード交代。

チムニーにとりつくAさん
2P目テラスで一ノ倉沢を振り返ってあーだこーだ。
4P目は左から回り込んでテラスに上がる

5P目はリッジ手前で切るところを6P目をそのままつないで登ってしまい、最終Pの少し手前でピッチを切る。ロープ50mギリギリだった。最後の7P目は垂壁で乾いていれば、気持ちよく登れそうなフェイスだが、足も手も濡れていて心が縮みそうになった。支点がたくさんあったので、ヌンチャクをかけまくって心の安寧を保つことができた。

6P終了点からの一ノ倉沢
最終P。ヌルヌル壁に心が縮み上がっているところ。
最終Pフォローで登るIリーダー

ハプニングは下降でおきた。懸垂1P目は6ルンゼをペツルの支点があるところまで50mほぼいっぱいで切った。2P目は途中のトラバースせず、そのままルンゼをひたすら降りてしまった。途中、支点があったので下降を止めたが、それはボロボロのリングとハーケンだった。呑気な自分はどこか支点がとれれば、このまま降りれるんじゃないかと思っていたが、雪渓は歩行できない可能性が高く危険であることをリーダーIさんに淡々と諭される。

6ルンゼを懸垂開始。ひたすらルンゼを降りると思い込んでいたたた。
懸垂1P切ったところの支点。ここまでは順調。
間違えて降りてきた場所。暗く湿っていた

リーダーIさんが最初にブルージックで登り返しを行い、上でロープを固定しAさん、私の順に登り返した。私はブルージックがうまく効かなかったり、効きすぎたりして何度もセットしなおしてなんとか無事に南稜4P目終了点にもどることができた。

登り返すリーダー。やっぱり登り返し技術は必要だとしみじみ思う。

南稜を下降しテールリッジまでもどってからはロープは出さなかったが、気の抜けない下降がつづいた。すぐ横の雪渓では大きな音を立ててブロックが崩れていく。テレビサイズのブロックが当たったら・・と怯えながら雪渓を足早に降り、無事に出合いまで戻ることができた。

大きなブロック。こんなのが飛んできたら…
雪渓崩落が怖すぎて登攀のことも登り返しもすべて忘れそうになる。

初めての谷川岳一ノ倉沢は少し大変で盛りだくさんな充実アルパインを楽しめた。帰りは群馬の名店あおぞらにも初入店し、お肉でお腹を満たして帰路についた。

Iさん、 Aさんありがとうございました。

古賀志山 クライミング

メンバー Y内さん、I村さん、A木(記録)
天気 はれ

4月23日、I村さんのお誘いで古賀志山に行ってきました。
鹿沼ICで高速を降り、しばらくすると遠くに古賀志山の岩壁が見える。思ってたよりもデカイ・・初めての古賀志山を目の当たりにして緊張と期待が高まる。

登山口の駐車場(有料300円)で装備を整え、アプローチは約15分。
祠に守られた雰囲気たっぷりな岩場、不動滝エリアでクライミング練習です。

この日に登ったのは以下のルート。

①クウ 5.7
まずは肩慣らし。I村さんにヌンチャクをかけてもらって、Y内さん、私がそれぞれ登らせていただきました。

左上がI村さん。


②沙羅ちゃん 5.8
肩慣らしのクウ同様、I村さんの安定したマスターリード。我々もリードさせていただきました。

沙羅ちゃんを登るY内さん。ビレイはI村さん


③競技会ルート 5.9
お待ちかね、ここの看板?ルートの一つです。出だしは直上、途中から左にトラバース気味にでていくあたりが難しかった・・。

核心近辺を抜けるY内さん。


④新人クラック5.8
競技会ルートを終えるともうお昼。不動滝横の5.12c?にトライする上級クライマーを見学させてもらいながら、栄養補給。今は無理ですが、そんなルートもいつか登ってみたいものです。
そんなことを思いながら、午後はこちらから。「新人ならまずココ」的なルートだそう。みなさん特に問題なくクリア。

⑤? 5.10b
新人クラックを調子よく登れたことで気をよくしてしまい、(お目当てのルートが大人数の他パーティーがトップロープでトライしていたこともあり)志願してこちらにトライ(ちょっとグレード高め)。
私がマスターさせていただきましたが、やっぱり厳しい。核心部でテンション数回。「あ―、ちょっと無理かな?」と諦めかけたところで、お二人の声援でホールドに気付く。お蔭様でヨレヨレになりながらも、なんとか登りきりました。

ひえええ、次はどこ持てばいいんだろ・・悩みまくるA木。
しかし、クライマーらしくない体型。細くなりたい・・

⑥粉屋の娘さん 5.8
「北関東最恐の5.8だ」そんな噂を聞くルートをこの日の〆に。それならグレード上げれば・・という疑問はさておき、我々は看板娘に許されて無事に粉屋に入店できるのか・・
ついさっき、「?」をヨレヨレながらも登れたこともあって、調子に乗った私が1番手。
核心部は開始後すぐに乗るリッジからの3手目。やっぱり北関東最恐の称号はダテではない。
悩みつつもI村さんのアドバイスどおり、思い切って手を伸ばすとギリギリ持てる!
フヒーー、お陰様でぎりぎり入店できました。

ここが核心部!

粉屋さんを出るともう夕方。「せっかく栃木なんだから、餃子食べましょう!。いやいや、シュウマイ(鹿沼名物らしい!)もいいねー」などと話しながら、帰路につきました。(結局、高速が渋滞するから食事はナシとなりました・・涙)


白毛門 

日程 2023年4月9日(日)
メンバー I村(L)、FO寺、T橋、A木(記録)

4月会山行は土曜日組・日曜日組の2組に分けた谷川(マチガ沢)での日帰り雪上訓練。土曜日組から一部メンバーがそのまま水上に残り、翌日に白毛門を登ることになりました。

さて当日、前日の雪上訓練後の宴会の余韻を残しつつ(要は二日酔い。。)目が覚める。
昨日の雨は夜の間に雪に変わり、駐車場の車はすっかり雪化粧。

朝起きたら真っ白でした


夜半から強まった風は全く弱まる様子を見せない。
天気予報では昼には天候回復し、快晴・・・
近くのコンビニで朝ごはんを食べながら待つこと約1時間。
とにかく行ってみるか・・ということで登山口に向かう。

土合のトンネルを抜けると、あたりは一面の雪。昨夜の風雪の強さを物語る。
下界泊でよかった・・・そんな気持ちで登山口で支度を進め、8時登山開始。

こう見えて登山口は爆風。テンション上がりまくりの一同

そういえば、前に来た時もそうだった・・相変わらずの急登にあえぐ。
帰りはきっと雪が溶けてドロドロなんじゃないか・・稜線上の風の様子に加え、帰ったあとの泥汚れの洗濯の心配もチラリとよぎる。

そうこうするうちに松木沢の頭に到着。付近でアイゼン装着。そこから山頂まではあとわずか。心配していた稜線上の風は轟音がする割に大したことない。

風はそんなに強くなくて一安心。これなら行ける!

山頂直下、草付きに雪が乗った急斜面と岩場のトラバースも、リーダーの適切なルーファイと「ここ、実はガバです」というアドバイスで安全に通過。ほぼ計画通り、11:30ごろには山頂に立つ。

個人的には山頂標のピッケル&ビナがこの山域っぽくて好きです
一ノ倉をバックに

山頂では途中からご一緒になった屈強な若者2名にシャッターをお願いしました。聞けば山岳警備隊のご所属で今日はプライベートの訓練だそう。いや、強い(そして爽やか)・・頼もしい彼らですが、くれぐれもお世話になることがないように気を付けなくてはいけませんね。

山頂から伸びる稜線を眺めると、(朝は具合が悪かったにもかかわらず)あー、巻機まで行ってみたいな・・という気持ちがわいてきました。そのうち、どなたかお付き合いください。

そんな景色を堪能しつつ、山頂を後にする。
下りはただでさえ急なうえ、徐々に解ける雪と泥でさらに滑りやすい。
最近トレーニングをさぼっている身にはなかなか堪える。
途中、イワウチワの群生に励まされながら、無事に下山。

登りではほとんど気付かなかったのですが、いっぱい咲いていました。

登山口の駐車場に戻ると、2日目の雪上訓練を終えたN村さんがお出迎え。
(N村さん、ありがとうございます。そしてお待たせしてしまいスミマセン)
すでに地面は乾いており、今朝の様子がうそのよう。

違う季節にワープしたかのような登山口の様子

装備解除後はいつもの「湯テルメ」で温まったのち、帰路につきました。
リーダーI村さんはじめ、みなさんありがとうございました。

3/21榛名黒岩

メンバー:T(記録)、A、I

天候:晴れ/曇り

外岩行きたい!ということでクライミングの練習をしてきました。TとAさんは黒岩はお初。Iさんは黒岩はお馴染みなので、登れるルートを教えてもらいます。まずはややスラブの練習岩でIさんにTPを張ってもらい練習します。その後はリードに挑戦。

練習岩で練習するAさん

お目当てのルート「岳友会」が空くのを待つ間、ピラミッドフェイスにある難しくないルートでリードの練習をします。5.8くらいな感じです。

登っているところの左側がお目立ての岳友会ルート。
岩と同化しちゃっていますがIさんです

さすがのIさんよどみなく登っていきます。終了点に着いて、私達にTPか聞いてきます。Aさんが、すかさずマスターリードで登ることを宣言。心配そうに何度もIさんが大丈夫か聞いてきますが、Aさんのやる気はみなぎっています。つられてTもマスターリードでなんとか核心を怖々ぬけました。

ズーム。クラック沿いに登ります

Aさんのやる気は止まりません。カムを使いたいということで、大スラブ中央クラックにトライ。初見で見事RP。Aさんに触発されてか、全員リードでトライ。怖いのでカムを打ちまくりでしたが、無事にRP。

その後、中央クラック右5.10aにトライするも全員核心を越えられず、宿題となってしまいました。

久しぶりの外岩楽しかったです。ありがとうございます。おつかれ様でした。