春合宿 甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根ー日向八丁尾根)

春合宿B隊(T橋リーダー、N山さん、A木)
日程 2023年5月2日~4日
天気 はれ

■5月1日 埼玉→尾白川渓谷駐車場(前夜泊)
今年の合宿テーマは南アルプス。
まずは冬の偵察を兼ねて黒戸尾根→甲斐駒ヶ岳→鋸岳→日向八丁尾根→下山を2泊3日でこなす予定。当会からは日程を分けて3パーティーが入山することとなった。
この時期は甲斐駒ヶ岳から先の事前情報が少ない。先鋒として後続の2パーティーに情報をパスするのが我々の役目。
雪はどのくらいか、水場はあるのか??必然と重くなる荷物に体力はもつのか・・・いろいろと心配しながら中央道を走る。
途中コンビニなどによりつつ、25時頃に尾白川渓谷駐車場に到着。即就寝。

■5月2日 登山口→黒戸尾根→七丈小屋(テント泊)
今日は七丈小屋までということもあり、ゆっくり起床。朝ごはんを食べて出発。

晴れの登山口。こりゃ水が切れたら大変だ・・
神社にお参り。合宿の息災を祈願する。
美しい新緑の中をすすむ。

とてもきれいに整備された黒戸尾根はとても歩きやすい・・・と思ったのですがやはり5合目を過ぎると鎖とはしごの連続。それだけならよいのですが前夜の降雪の影響もあり、日陰は凍結してツルツルに。さすが日本三大急登!ただでは登らせてくれません。
実際足が滑ってヒヤリとする場面もありましたが、無事に小屋に到着できました。

本日のお宿。鳳凰三山ビューの好立地。
我々のテントの横には謎の松茸ごはん(ほのかに温かい)が。
テントの場所取りかな?と思ってましたが翌日になっても持ち主は現れず。

テンバの受付がてら小屋番さんから情報収集。「甲斐駒から先の水場(六合石室の直下)は期待薄。シーズン初めで踏み後も少なく、ルートファインディングで時間を要するだろう。」とのこと。明日は水も増えて荷物がもっと重くなることが確定しました。

■5月3日 七丈小屋→甲斐駒ヶ岳→六合石室→(できれば鋸岳往復)
昨日の情報収集の結果、水は持ち上がることに。
荷物の重さとルーファイの必要性も考えると、今日の内に鋸岳まで行くことは難しい。
今日は6合石室もしくは三ツ頭付近の適地で幕営するということを決めて、6時に出発。

小屋を出ると急登
急登で一息。かっこええ。
振り返ると富士山が見える。

晴天と景色の良さに励まされながら一気に?山頂へ。まさに360°の絶景。

山頂ではおのおの決めポーズで撮影しました。

山頂からは鋸岳方面を目指したのですが、おそらく直近の降雪後初めてこのルートを我々が通過した模様。ここからすでにルーファイ開始。
想定以上に時間を要したこともあり、今日は石室のテン場に幕営するとこに決定。期待薄だった水場はしっかりとした水量があり安心する。

石室テン場から下ること10分。冷たい水が豊富に流れています。ただちょっと薄暗い。

幕営地の設営後は空身で明日のルート偵察。
案の定、樹林の中にある巻道は積雪でルートがわかりにくく、さらに踏み抜きも多い。苦労しながら三ツ頭分岐までたどり着く。
この様子から、明日は八丁尾根の下山前に鋸岳を往復することは現実的ではないという結論に至る。後続パーティーへ水場情報を伝達したのちに就寝。


■5月3日 6合石室テント場→日向八丁尾根→尾白川駐車場
本日が最終日。下山するだけといっても、八丁尾根は三ツ頭・烏帽子岳・大岩山・日向山と続く長いルート。さらにルーファイによる時間ロスが想定される。朝4時にテント場出発。
昨日の偵察の甲斐もあり、順調に三ツ頭へ。

三ツ頭からの景色。まだ夜明け前。甲斐駒のシルエットと雲海に見とれる。
烏帽子岳にて。

その後、大岩山までの道は地形図からの予想どおり、積雪・ルーファイ。これに加えて個人的には踏み抜き多数。

なぜか私だけ踏み抜く。居酒屋における日々の訓練の成果だ。

そうこうするうちに大岩山へ。

大岩山の岩壁を望む。これはなかなか手ごたえがありそうだ・・
大岩山は鎖とワイヤーがかけてあったが、途中の倒木の処理と重い荷物が堪えた。
これを積雪期に下るのは大変だな・・

大岩山を越えると、あとはとても整備された登山道。快適に下山する。

今回のラストは「天空のビーチ」と呼ばれて最近人気の日向山。
沢山のハイカーで賑わう中、場違い?な大荷物をもった(しかも汗でドロドロの)我々が通過します。

日向山ピークへ最後の詰め。砂が滑って地味にきつい。
日向山ピーク!甲斐駒をバックに。

日向山を過ぎればあとは下るのみ。尾白川駐車場まで一気に下って山行終了。
麓の「尾白の湯」でサッパリした後・・

山梨といえば・・ここ七賢!向かいの金精軒で信玄餅もしっかりゲットしました

しっかりとアフター登山も楽しんで、埼玉に帰りました。(おわり)