烏帽子岳・野口五郎岳縦走温泉付

日程:2022年8月19日(金)~21日(日)

メンバー:K子・A紀(記)

夏と言えばアルプス!裏銀座の稜線を歩き、絶景を拝みたい!と烏帽子岳・野口五郎岳の縦走に行ってきました。

予定していた日程は晴天♪と喜んでいたら、日に日に天気予報が変わり、縦走メインとなる中日が荒れる予報となり、行きの車の中で緊急ミーティング。当初1日目は烏帽子小屋泊の予定を距離を延ばして野口五郎小屋へ変更、稜線歩きを晴天予報の1日目に持ってくることに即決!
小屋の変更も順調に手配でき、高瀬ダムから出発です。

駐車場のある七倉からタクシーで高瀬ダムに向かう時、前日18日(木)の早朝、大雨で高瀬トンネルを出た所で土砂崩れがあり、数時間足止めされたとの話を運転手の方から聞いたり、途中で会った山岳パトロールの方(18日、竹村新道で道に迷って遭難した人をロープで救助した方)に、竹村新道の倒木の撤去や道迷いしやすい箇所を修復したとの話を聞き、胸をなで下ろしました。

【コース】
1日目:高瀬ダム~ブナ立尾根登山口~烏帽子小屋~烏帽子岳~烏帽子小屋~三ッ岳~野口五郎小屋 約9時間

2日目:野口五郎小屋~野口五郎岳~竹村新道分岐~南真砂岳~湯俣岳~槍見石展望台~湯俣温泉晴嵐荘 約5時間半

3日目:湯俣温泉晴嵐荘~噴湯丘~高瀬ダム 約4時間

7:00過ぎに高瀬ダムをスタート!気温20℃で爽やか~♪トンネル抜けて橋をいくつか渡って登山口へ
流石、北アルプス三大急登の一つ「ブナ立尾根」、覚悟を要します
標高差1,200mの急登。登山道には12~0までの番号の書かれた小さな道標が設置されていて、現在地の目安となり歩き易かったです。
この辺りで山岳パトロールの方と会い、登山道の詳細などが聞けてラッキーでした。ここ数日雨が降り続き、道が崩れているのを直しているとのこと。ありがたいです!この後、行く先々でお会いしました
思っていた程の急登ではなく、道も整備され歩き易いので順調に進んでいきます。
時間に余裕が出たので、見送る予定だった烏帽子岳も登ることに!胸が高まります♪
烏帽子小屋到着!青い屋根のかわいい小屋。荷物をデポして空荷で烏帽子岳へ!
ここから絶景が終日続きます!赤牛岳。後ろは薬師岳
烏帽子岳、奥に龍王岳・立山・剱岳
烏帽子岳山頂!360℃パノラマ!岩場登りが楽しい烏帽子岳
映えると巷で流行っている烏帽子岳の「窓」
本日歩く裏銀座稜線。手前が三ッ岳、奥に野口五郎岳
手前が南沢岳・船窪岳。奥に針ノ木岳・蓮華岳
唐沢岳・餓鬼岳
水晶岳から赤牛岳の稜線
烏帽子小屋に戻って休憩後、野口五郎小屋に向けて出発!
前後左右、アルプスの山が連なります。豪華絢爛!
燕岳・大天井岳・槍ヶ岳の表銀座!槍ヶ岳の後ろにひょこっと笠ヶ岳
楽しい稜線ですが、地味にアップダウンがありなにげに足にきています
稜線は十分楽しんだのでお花畑コースへ進みます。盛りは終わってしまってますが、まだ楽しめました
野口五郎岳の全容がやっと見れました。奥深い!
振り返って三ツ岳西峰。三ツ岳北峰も超えてきました
槍ヶ岳と野口五郎岳!ここでは槍ヶ岳は脇役に感じます
ここを下れば小屋です
16:00過ぎに野口五郎小屋に到着!喉がカラカラなので、山頂は明日にして、二人で到着を祝ってビールで乾杯!
先に到着していた山岳パトロールの方に「早い到着でしたね」と声をかけられ、気にかけて頂いていたようで、じーんとしてしまいました。
小屋に16:00過ぎの到着は遅いイメージでしたが、ここでは早い方ですよと言われてびっくり!一番遅い到着は19:00近くでこちらもびっくり!
2日目の朝。本日悪天候予報の為、小屋に泊まっていた皆さん、2:30頃から続々と小屋をスタートして行きます。私達は野口五郎岳の山頂で朝日を見ようと5:00前に小屋をスタート。富士山見れました!
15分程で野口五郎岳山頂に到着!眺望はあるものの、どんよりとした空。そして強風!
残念ながら朝日は拝めず…。湯俣に向け出発します。山頂から竹村新道分岐まで、もの凄い強風!
谷底から吹き上げる風が凄くて、A紀のスマホの電源が落ち、K子さんのザックカバーが飛ばされるハプニング発生!
竹村新道に入ると強風がおさまり一安心。風はおさまりましたが、道が悪い竹村新道。崩落していたり、不明瞭だったりするので、山岳パトロールの方のアドバイスを思い出しながら歩いていきます
両端が切れ落ちていたり、この様な箇所が多々ありますが、変化があり楽しく歩けていました。この頃は…
雨が降ったりやんだりの天気。稜線上に雨雲がどんどん下がってきました。高曇りの天気ですが眺望はあり、楽しく歩けました。ここ迄は…
南真砂岳到着!曇っていますが眺望あります。晴れていたらもっと絶景だったことでしょう。ここから樹林帯に入ります
登ったり下ったり、時々藪を漕ぎ、気分はアドベンチャーレーサー。ようやく湯股岳です
まだまだこの様な道が続きます。2時間ず~っと笹薮を歩き、自然と無言になる…
気が遠くなりそうな道でしたが、時々木に熊の爪痕かも…という痕があり、熊鈴を意識的に鳴らしながら進みます
10:30過ぎに晴嵐荘に到着!長かった竹村新道。登りに使えたらいいね~と歩く前に話していましたが、地獄の笹薮歩行で却下となりました
お昼前でもお部屋に入れてくれました!入口側が私達のお部屋。広々2人で使わせていただきました
本来は男湯と女湯と2つの浴槽があるところ、男湯が使用できず、男女交代制の温泉となりました。入浴する方があまりいない為、夕方まではプライベート温泉となり、入り放題♪
本日、歩いた時間より長~い時間、宿でのんびり。外は本格的な雨が降り続けました
お待ちかねの夕食!晴嵐荘特製スパイスカレー。美味♪
現在の管理人の方になってからこのメニューになった様です
3日目。6:00出発予定が、昨夜の雨で高瀬川の水が多く危ないとのことで、渡れる水位になるまで1時間待ちました
宿のサンダルをお借りして、渡渉準備完了!
こちらは今年の7月に設置された橋
この様に管理人さんが渡渉のサポートをしてくれました。
お陰で無事ではないですが、渡渉できました
天然記念物の高瀬渓谷の噴湯丘を見に行きます
途中、川の水量が多く渡れないので、岩場をへつって行けるかなと試みるものの、下りが危ないので却下
靴を脱ぎ渡渉をしながら進みます。噴湯丘近くになると、蒸し風呂の様に地面が熱い!
噴湯丘前に到着!川の水量が多く流れが速い為、A紀はお助けロープがないと渡れないので、噴湯丘は対岸から
噴湯丘!いつか水量が低い時に来られたら、間近で見たいものです
噴湯丘ズームアップ!
林道を歩き、3つのトンネルを通って高瀬ダムへ向かいます
湯俣温泉登山口に到着!高瀬ダムからはタクシーで七倉へ。お疲れ様でした!

前から歩いてみたいと思っていた裏銀座。
想像以上に素晴らしい景色の稜線でした!次はあの山へ登りたい、あの稜線を歩きたいと思わされる、人を山に導く裏銀座。何度でも歩いてみたい道となりました。
今回は天候に合わせて臨機応変にスケジュールを調整しましたが、全て吉となりよかったです。対応できる下調べや体力は常に必要だと感じた山行でした。
K子さん、楽しい山行をありがとうございました!読売新道、調べます!