北岳 荒川北沢-嶺朋ルート

7/23-24 前夜車中泊 天候:1日目曇り、2日目晴れ メンバー:N(リーダー)、T(記)

DAY1 6:00野呂川発電所ゲート 7:00弘法小屋尾根取り付き 8:00北沢取水口吊橋 8:40釣開始1570m沢辺り 11:10遡行再開 13:15ミヨシ沢出合 14:45滝沢出合(三俣)15:45八本歯沢出合 16:45 ポンプ小屋(2570m)17:10旧北岳小屋跡周辺(幕営)

DAY2 4:40幕営地発 5:40北岳山荘 6:50吊尾根分岐 7:10北岳山頂 8:20八本歯コル 10:00ボーコン沢ノ頭 11:25 地点2496m 12:45地点2219m 14:15旧広河原山荘

先輩から旧道とマイナールートの新道を通る北岳山行の話を聞いて、いきたいと飛びついた。深夜1時半に奈良田駐車場に到着し、仮眠してから5時半の広河原行きバスに乗り、野呂川発電所手前のトンネルを出たところの工事現場ゲートで降車。

ゲートからはしばらく工事現場の作業道を進みます

⭐︎工事ゲート~出合い
林道をすすむ。左岸には上方に新しい道を作っている様子。
途中から上下に分かれますが、低い方の工事道を進み、その道の終点にある下降用ロープで沢に降ります。そこで沢装備に替えて、対岸へ渡り出合いの堰堤にかけてある小さなハシゴで、コンクリートのでっぱりをへつりながら、回り込み堰堤の向こう側に移動。ちょっとしたアトラクションみたい。ハシゴは立てかけてあるだけでグラグラしていました。

現場用のロープを使わせてもらう
黄色い小さな梯子を登り、内側にまわり込む。

⭐︎出合い~弘法尾根~北沢

⭐︎出合い~弘法尾根~北沢

荒川出合いは二又で左が本谷で右がお目当ての北沢ですが、一旦弘法尾根に上がっていきます。このまま、北沢に行くとどうなるのか気になりますが、弘法尾根もお初。一度冬に行けるかと思って地図を見て、結構急登だなと思った記憶があります。
弘法尾根取り付きは河原右手にあるはず。2018年はハシゴがあったようですが、わずかな踏み跡と崩れかけた斜面があるだけでした。その場所からやや上を見上げるとしっかりした踏み跡と手すりのような、パイプが組んであります。傾斜はしっかりありますが、ここは明瞭なので迷うことはないです。とは言ってもつづら折れの箇所で行きすぎたりしましたが、無事に1540mあたりの北沢と小さく書かれた手作りな道標に辿りつきました。これを右にすすみ、トラバースしていくと取水口に向かう吊橋がみえます。吊橋の手前に北沢と池山沢の分岐があるはずですが、トラバース道からは確認できませんでした。吊橋を右手に見ながら、少し平坦になった踏み跡を北にすすんでいくと北沢に出ました。

⭐︎北沢遡行~旧北岳山荘付近幕営地

⭐︎北沢遡行~ミヨシ沢出合
⭐︎ミヨシ沢出合~旧北岳山荘付近幕営地

北沢に出たところは旧登山道と思われる明瞭な踏み跡があり、右へ左へと歩ける箇所は行ったり来たりします。ルンルンで進んで1570mくらいまで来ることができました。このあたりの淵に岩魚の影を見つけて、N先輩の釣りタイムです。
Tは獲物を調理する準備をしますが、落ちている枯れ枝はほとんどみな濡れています。なかなか火が安定せず、せっかく釣れた岩魚ちゃんを焼いてあげられません。ひたすら仰ぎ続ける作戦で遠赤外線効果でふんわり焼き上がりました。美味しゅうございました。ここで8時半-11時過ぎまで約3時間弱停滞。まだまだ序盤です。口福チャージしたので頑張って進みます。

竿をたらし獲物をねらうNさん
なかなか火が続かない。。

1700mくらいまでは広い谷間をすすみます。それを過ぎると沢幅は少しずつ狭くなり、右岸に岩壁が迫ってきて、1770m辺りで地形図の破線で記された沢の高さのある滝が奥に見えたりします。踏み跡はたまに現れる程度になってきて、斜面の獣道のような細い踏み跡をすすんだり、流れてきた倒木やら、巨石やら、ときおり、罠のような踏み抜きを突破していきます。

1900m付近のミヨシ沢の分岐手前あたりから開けた渓相になり、2100mあたりの滝沢出合いの三又に至ります。ここは沢床の低い方の右の沢に向かいます。途中の滝は左側の斜面を上がって超えます。2018年の記録だと「左のバンド」を行くとありましたが、バンドに上るまでが崩れやすかったです。

さらに進んでいくと北岳の稜線がドーンと見えます。2350mあたりの八本歯沢分岐を超え、さらに高度を上げていきます。このあと分岐が3回出てきます。記録を参考に最初の2回は左に行きます。源流が近づいてきて、さすがの水量もなくなってきます。最後の分岐は右に進みガレガレの急登をどんどん行くと2570mあたりでポンプ小屋が見えてきます。

上がひらけて稜線が大きく見えてきた!

シンクが埋め込まれた水場を過ぎて旧北岳小屋跡を探します。はじめ踏み跡をたどって右にいくと崖でした。地形図では水場からまっすぐ上に出るとわかっているのですが、踏み跡探して少しウロウロしました。
2640mの旧北岳小屋跡の石垣の北側に少し入った幕営適地を今夜の寝床としました。
沢床はかなりぬめっていて、ラバーだった自分はだいぶ苦労しました。

⭐︎旧北岳小屋跡〜北岳山頂〜八本歯コル

 翌朝は5時発予定でしたが、N先輩のテキパキさにあおられて、4時半過ぎに出発。北岳の稜線を目指します。ポンプ小屋に繋がる黒いホースを辿りながら、うっすらある踏み跡を探しながら登ります。途中から地図の水場への点線に沿って写真のように明瞭になり、北岳小屋が見えてきます。

登ってきた急登を振り返ると、雲海と富士山。

テン場で一息入れてから山頂に向かいます。山頂までは登山道を快適に歩きます。少し岩々しているところもありますが、朝一からの急登に比べたら快適です。

吊り尾根分岐にむかう。秋っぽい景色はここくらいでした。
きた道を振り返ると北岳山荘が見える

⭐︎八本歯のコル〜ボーコン沢の頭〜広河原(嶺朋ルート)

八本歯のコルの分岐から先は初体験。分岐からすぐにピナクルを回り込むように進むところがあります。そこを過ぎるとボーコン沢の頭までは緩やかな稜線を途中、バットレスを登攀するパーティーや幕営したあたりの斜面を振り返り見ながら進みます。

中白根山。コルからは白峰三山の縦走路やバットレスが良く見える
幕営場所は丸のあたりかな??
バットレスからはコールの声がよく聞こえました。

ボーコン沢の頭にあるケルンには東西南北に案内があります。北「赤抜沢口を経て広河原に至る」東「池山御池小屋を経て芦安に至る」西「八本歯をへて北岳登頂に至る」南「池山吊尾根砂払」。東西のルートは今も一般道として利用されていますが、南北のルートはバリエーションとして利用されるのみに変わっています。

広くて眺めの良い場所ですが、冬は風がとても強く抜けるそうです。

ボーコン沢に頭から尾根に沿って嶺朋ルートにむかいます。

2770m嶺朋ルート入り口。3時間は無理無理

いきなり薮ですが足元はしっかりした踏み跡があります。ボーコンの頭ですれ違った嶺朋ルートを上がってきた単独の方は薮が成長してたと話していました。(この方はTの知り合いでした。)このくらいなら余裕だと思っていましたが、やはり、簡単には行かせてくれませんでした。

急傾斜の岩尾根には所々赤ペンキがついていますが、巻きは薮や樹林帯に入るので見失いやすくルーファイ必要です。

この辺りは赤ペンキが良く見えますが、足元は藪藪です
踏み跡は薄い所も多くトラバースもルーファイが必要
2550m辺り。この後からは樹林帯をウロウロしながら下りるようになります。遠くに甲斐駒も見えています

2400m過ぎた辺りから、短い間隔で木に赤ペンキがついていますが、倒木で遮られたりして正規ルートの進行もなかなか捗りません。倒木のトンネルを潜ったり、跨いだりしながら、赤ペンキを辿ります。ペンキを見失うと道をロストしているので、地形を見ながらもどるルートを探しますが、これが結構タイムロスになりました。2000m辺りから尾根は開けてきて少し歩きやすくなりますが、足元は崩れやすくすべりやすいです。14:30のバスに間に合うように最後は猛ダッシュです。

広河原手前で振り返ってみた

吊り橋を2本渡って、14時15に旧広河原山荘到着。長かったですが北岳登山の歴史を感じることのできた大満足お腹いっぱいの山行でした。北沢遡行も嶺朋ルート下降も、たくさんのトラップに(踏み抜き、浮石、倒木、ぬめり)はまりまくりでした。おかげで傷だらけです。無事に下山できて良かったです。Nさんお誘いいただきありがとうございました。(Tayu)

北岳 バットレス4尾根主稜

日程      2023年9月15日(金)~16日(土)
メンバー   Iさん(L)、A(記録)

Iさんのお誘いで盆休みに計画したものの、台風の接近で延期となった北岳バットレス。
聞けば土日の込み具合はかなりのようで、それを避けるために3連休の前日からの計画となりました。

今回も気になるのは天気。9月とは思えない夏山の気候が続いており、いずれの日も午後は不安定。とはいえ、そこまで激しくは崩れないだろうということで、とにかく行ってみることに。

■Day 1(芦安→広河原→白根御池小屋<テント泊・小屋食>)
早朝6時、Iさんの車で芦安駐車場に到着。
7時の乗り合いタクシーに乗車し、広河原に到着。

キレイに整備された広河原山荘に驚く。考えてみれば、私が前回ここに来たのは10年以上前。一般路を利用して広河原から白根三山を経て奈良田に至る行程でした。
そのときに「いつかは」と思ったバットレスに挑戦する日がついにやって来たのだと感慨もひとしおです。

通常のテント泊装備+お酒にクライミングギア(どれくらい必要かわからなかったので、いつもより多い・・)の重さも加わって、ザックはなかなかの重量に膨れ上がる。前回こんなにしんどかったかな・・と思いつつ、ぐいぐい進むIリーダーの後を続く。やっぱり少しペースは速めだったようで、予定よりも早い2時間弱で小屋に到着。テントを広げたのちに昼食を済ませて、翌日の下見に向かう。

いよいよスタート。吊り橋効果もあって?ドキドキ。


先述のとおり、明日は午後の天候の崩れが気になる。4尾根は非常に人気のルートでもあり、渋滞回避のためには是非とも当日1番乗りを果たしたいところ。
4尾根にたどり着くルートは複数あるが、Iリーダーの読みでは「第5尾根からアプローチするルートが最近は一般的なので、他のパーティーがあまり入らないBガリー大滝からであれば、早出は前提ながらも順調にいけば一番乗りできるだろう」とのことで、今回はBガリーを詰めることに。

途中、錯綜する踏み跡に若干と惑わされながらも、特に問題なく大滝まで到着。翌日使用するギア類をデポして小屋に戻る。

初日はこれで日程終了。おいしいビールで乾杯し、小屋の食事(と地酒!)を楽しんでテントに戻る。ウトウトしたころに雨音で目が覚めるも、パラリと降る程度ですみ一安心でした。

Day 2 (白根御池小屋→バットレス→北岳→広河原→芦安)

朝は2時に起床。小屋が用意してくれたお弁当をいただき、予定よりも早く2:40に出発。

満天の星空のもと、Bガリーへと向かいます。暗い中での行動でしたが、下見を行っていたおかげで、ほぼ迷いなく取り付きに到着。装備などを整えつつ朝日を待ちます。

あたりに日が差し始め、いよいよ登攀開始。


日の出とともに登攀開始。大滝はIさん→Aのツルベで2ピッチ切ったところで草付きに向かう明瞭な踏み跡を発見。そちらを経由してCガリーに到着。ヒドゥンスラブと横断バンドの選択肢の中から、スピード重視で後者を選択。途中トポ図にある2ピッチを経由して第4尾根取付きに到着。

お待ちかね。こちらが4尾根の取付き。クラックがすこし難しい。

ルート選択と早出の効果もあって4尾根には誰の姿もない。どうやら1番乗りだ!

Iさんからは1ピッチ目のリードを譲っていただき感謝。ツルっとしたクラックに少し手間取りつつも何とか無事に終了点に到着。見渡すとまさに絶景。雲海に富士。

ここに来たものにしか見ることができない景色だ。

その後はさくさくとツルベで進み、ついに噂のマッチ箱に到達。懸垂したのちに枯れ木のテラスを目指す。

マッチ箱と登攀中のIさん。すごい高度感だ。

枯れ木のテラス付近は大崩落のせいでかなり高度感のあるナイフリッジ。下を覗いてゾゾーっと肝を冷やしながら、最終ピッチの核心部「城塞ハング」へ。

ここもIさんのはからいで、私がリードさせていただく。前傾しているだけでなく、前日の雨のせいか微妙にしっとりとしていて嫌な感じでしたが、たくさんあるハーケンとカムを駆使して安全確保。Iさんのアドバイスに従って、足に荷重を逃がしながらなんとかクリア。

おかげさまで、はじめてのバットレスは無事に登りきることができました。(が、セカンド引き上げの際に痛恨のロープトラブル・・・Iさん、助けてくれてありがとうございました)

その後の詰めは20分程度。頂上で記念撮影した後は下山開始。さすが3連休初日というだけあって、登山者が多いこと多いこと。広河原の最終バスに間に合うか、すこし心配しましたが何とか無事に下山することができました。

山頂で記念撮影!(個人情報保護のため画像処理をしています)
ピークではIさんの知り合いにばったり遭遇。偶然ってすごい。

以上、快晴の北岳バットレスでした。ご一緒いただいたIさん、ありがとうございました!!
==
<記録>
Day 1;2023年9月15日(金曜日)
 07:00 芦安駐車場
 07:50 広河原
 09:40 白根御池小屋
 12:30 Bガリー大滝
 14:00 白根御池小屋

Day 2;2023年9月16日(土曜日)
 02:45 白根御池小屋
 04:45 Bガリー大滝
 07:30 4尾根主稜取付き
 11:40 北岳山頂
 13:40 白根御池小屋(テント撤収)
 16:10 広河原

<備考>
なお、下山後に立ち寄ったトンカツ屋さん、量も味も最高でした。
ライス&キャベツもしっかりお代わりしてばっちり栄養補給。2日間の消費カロリー分くらいは摂取できたと思います。
とんかつ屋 一力


9月会山行 奥多摩-海沢川

テーマは沢登りで出てくる滝やゴルジュを通過する際の

  1.  高巻きの判断とルート取り&戻り
  2.  エスケープの判断

「エスケープするならここから逃げるか」等、要所要所で「ここからなら高巻き出来るな」というのを課題にして実施された。

つづら岩 クライミング

2023年9月9日 メンバー:Aさん(L)、T(記) 天気:曇り

9/9-10は2グループに分かれて、海沢へ会山行の予定でしたが、台風のため土曜日の沢は中止へ。土曜日にどうしても遊びたい、あきらめの悪い2人で近場に岩登りに行ってきました。つづら岩は近場で南面、風も抜けやすいので登れると予測。でも夜半には雨はやむはずが、台風が温帯低気圧に変わり降雨時間も早朝まで延びてしまった。

 ゆっくりスタートでとりあえず行ってみることにしたが、途中の天狗滝は水圧で風が吹き上がるほどの水量。

暑い登りだったのに、ここにきて急に風が吹き上げてきた。涼しいけど風圧が強い。

これみて、もう岩が濡れてるとしか思えないけど、もう少し行ってみる。

これは去年の6月頃の天狗滝。ずいぶん水量が違う。

続く綾滝も落口の水量が激しい。か細いイメージだったこの滝もゴーゴーしている。だんだん、翌日行く沢の水量も心配になってきたが、今日の問題は岩場だ。とりあえず上まで行くと決め、汗だくになりながら歩く。登山口から1時間半かけ到着。下部は均等にどこも濡れている。しっとりではなくビッチョリだ。がっくし。眺めの良いところでお昼を食べて下山しようと話して、上を見上げると…乾いてるやーん^_^

乾いてるやーん♡

上から懸垂で途中まで降りて登ることに。大テラスに降りるだけだと短すぎてつまらないので、懸垂で右にトラバースしながら、一般ルートの1ピッチ終了点まで降りて登ることにした。はじめにAさんリードで一般ルートから2段ハングルートへ。岩は快適に乾いていて登りやすい。

2段ハングルートに取り掛かるAさん
中央クラックルートをフォローで上がるAさん。表情はサービスリアクション。

2本登って時間切れ。つるつる温泉で汗を流して、帰りに日本酒専門店、立派な門構えの「さかいや」へ寄り道。地元酒蔵の美味しそうなお酒を入手し帰路に着きました。

あきらめないって大事ねってことで。おつかれ様でした。

尾瀬 センノ沢

日程 2023年8月20日 
参加者 T橋リーダー、N山さん、I村さん、A木(記録)

お盆休みの最後に、センノ沢へと行ってきました。

当日は午後から雨予報。少し早めに集合し、大清水駐車場には6時前に到着。素早く身支度を整えて6時半のバスに乗車。入渓点近くの一ノ瀬休憩所までワープです。

バスの乗客は我々4名のみでした。思いのほか空いていてラッキーです。幸先良きスタートとなりました。

バス降車後は徒歩2分の三平橋横の階段から入渓。アプローチの良さはまさに癒し沢。綺麗なナメと快適なホールドのある滝、気持ちよく高度を上げます。

一ノ瀬休憩所からすぐ。橋の脇から(しかも階段付き)入渓。アクセスの良さも癒し沢の良きところの1つ。
美しいナメに癒される
時にはスライダーも。私がやった時は最後に尻を強打。
滝もホールドが豊富で登りやすい

最後の詰めはセン田代のコルまで、熊笹の藪漕ぎ。
藪自体はそこまで大変ではないものの、N山さん曰く「熊の臭気が漂っている」とのこと・・確かに沢の途中でも熊の寝床が方々に・・・不意の遭遇を避けるため、A木は北海道のマタギに伝わる「犬の鳴き声で熊を逃がす方法」を実践。その甲斐あってか無事に登山道までたどり着きました。ひょっとしたら「奇妙な生き物が来たな・・」と、熊のほうが怖い思いをしたのかもしれません。

熊の気配を感じながら詰め上がります
セン田代に無事到着。手前のミステリーサークル的なところは熊の寝床。油断できない…

その後は快適な尾瀬沼周遊。尾瀬沼山荘で休憩しつつ観天望気。急な雲の成長を確認し、そそくさと下山。なんとか雨が降る前に今回の山行を終えました。(下山後、麓の温泉に着いたところで豪雨に見舞われました。リーダーの天候読みに感謝です。)

平和な木道歩き
尾瀬沼山荘で観天望気。雲が勢力を増して…(実はトンボをとまらせようと励む2名の図です)


<おまけ>
今回のアフター登山は知る人ぞ知る、群馬の名店「焼肉あおぞら」にて。
ランチタイムにも間に合うことができ、お得に栄養補給を行いました。

ランチ限定上州定食。ウマ〜です。

今回も楽しい沢、ありがとうございました!!

■山行データ
06:30 大清水駐車場よりバス乗車
06:50 一ノ瀬休憩所
07:00 三平橋より入渓
08:40 セン田代
09:10 皿伏山
10:40 尾瀬沼山荘
12:20 一ノ瀬休憩所(下山)

真夏の尾瀬、小渕沢

令和5年8月12日(土)日帰り

メンバー:N村 F王子 Y下 U田 K村(5名)

07:30 大清水P ~ 09:10 小渕沢入渓 ~ 13:30 小渕沢田代 大江湿原を経由 ~ 15:30 三平峠 ~ 16:00 一ノ瀬 ~ 16:30 大清水

本来は夏合宿で南アルプスに1泊2日の予定であったが、諸事情により日帰り山行となりました。場所は何度も訪れている尾瀬の癒し沢である小淵沢となります。混雑が予想された大清水の駐車場も思ったほどの混雑もなく沢 尾瀬沼も快適な山行となりました。

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癒しの小渕沢はアプローチと下山が長い。沢はきれいですが短いのがちょっと。。。

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いつも便りになるN村氏のおかげで新人会員も安心して滝を登ります。

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2年前にはなかった崩壊地。少し残念な風景です。

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左岸の水流横を登ったかな。

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適度に登れる滝が出てきます。ほとんど左岸から登れるますが、安全第一でロープを出して登りました。

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最後の滝は登れないので、手前から巻きます。

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小渕沢田代は全く人がいませんでした。この先大江湿原から尾瀬ビジターセンター、三平峠、一ノ瀬まではハイキングの人たちとすれ違います。暑いのでバスで楽をしようと一ノ瀬までは猛ダッシュ。16時の最終に間に合うように走るように汗だくになり、何とか間に合ったと思い運転手に確認をすると最終は16時30分との事でそんなに急がなくも良かったようです。新人のU田さんは入会して3回目の沢。毎回楽しんでくれているし天気にも恵まれ良い山行でした。

8/11-12 尾白川黄蓮谷右俣

夏合宿Aチーム Tリーダー、Aさん、I

今年のテーマは南アルプス。春合宿は黒戸尾根⇒甲斐駒⇒鋸岳⇒日向八丁尾根としたが、消化不良気味。冬合宿の案の一つとして黄蓮谷のアイスを考え、下見を兼ねて夏合宿で黄蓮谷右俣の沢登りをすることに。気になるグレードは3級上、どうなることやら…

前日の夜、道の駅はくしゅうでTさんとTさんの夫と落ち合う。尾白川駐車場にAさんの車を止め、Tさん夫の車で矢立岩の駐車場に送ってもらう。感謝!

1日目

当日朝は4時起き、5時出発。1時間あまりの林道歩き。尾白川と共通の序盤は水量もあり、雪に磨かれた上越の沢に似ている。よく言えばエメラルドグリーン、悪く言えばコケっぽい。岩質は花崗岩、乾いているところはフリクションが効くが、半濡れの部分はぬめりが激しい。

スラブの大きな滝が続き、フリクションで登っていく。登れない滝にはわかりやすい巻き道がついているが、まちがえると痛い目に合う。

尾白川から別れ、黄蓮谷に入ると水量も半減。

千丈の滝を見つめるTさん
圧倒的な坊主滝

水量が減ったにも関わらず、スケールが大きく登れない滝が多い。千丈の滝、坊主滝、前後する滝も巻きを選択。坊主滝はところどころ踏み跡を見失いながらも、左股を分けた先で懸垂下降。

水量が減った沢を小気味よく登っていく

沢も細くなり小気味よく標高をあげていく。奥千丈の滝あたりから登れる滝が多く、登攀的になる。水線沿いを登っていくとしぶきが跳ねる滝、どうも逆くの字の滝らしい。Aさんがロープを付け、リード。途中から右手に逃げられそうだが、取り付くとなかなか逃げにくいようで、ずぶぬれになりながら乗り越す手前で右に逃げる。続いてTさんが取り付くが、核心の水流の中で動きが止まる。5分ほど長考し、どうにか直登して突破。カッパを着るも当然ながらずぶぬれ。最後は自分の番、なるほど使えるホールドは水流の中で、安定して登ろうとすればするほどシャワーを浴びる。

滝に打たれるTさん

逆くの字の滝を超えた先で、右の草付きに行くはずが左にわたってしまう。そのまま左壁沿いに登ろうとするが、ぬめぬめのスラブで自分は突破できず。Aさんに代わり、壁沿いにカムを決め、スラブをたわしで磨きつつようやく突破。フォローで登るが全く油断できない。その後、水線に戻り、右手草付き、クラックを経て奥千丈の滝をようやく抜け出す。

水線沿いにしばらく進むが、難しそうな箇所で左巻きを選択。ルンゼを経て尾根の灌木帯を進むがどんどん沢と離れてしまう。巻き道を進むか沢に戻るか迷いつつ進み、気が付くと5時近く、いい加減疲れてきたころにAさんが右手の尾根にBPらしきところを発見。尾根から懸垂してスラブをトラバース、ようやく今宵の宿に到着。不思議なことに薪も用意されていて早速焚火。思い思いに装備を乾かす。

2日目

快晴の朝、5時起床、6時半出発。細くなった水流を遡行していくが、疲れているせいか足取り重く、巻きを積極的に選択。二股を過ぎたあたりで左に巻き、踏み跡をたどるが、Aさんはスラブに出て、壁沿いの草を頼りに進む。Tさんと自分は灌木交じりの踏み跡をたどる。途中でスラブ面を覗くとスラブを登りきるAさん。落ちるとちょっとやばそうなところであり、登り切った姿を見てほっとする。Aさんは途中からロープも出せず、相当な体力とメンタルを消耗したよう。

(残念ながら苦戦したところは写真がありません)

奥の三段の滝(取り付いたときはこれが奥の三段滝かどうかもよくわからず)の一段目、左右に岩場があるが、右は上部がかぶっていてとても登れそうにない。左も厳しそうなので間の草付きの踏み跡をたどるが、見失いつつ左上ぎみに進む。壁に突き当り上には抜けられず、左手の滝をクラック沿いに左壁までトラバース。着いた先にハーケンが数か所残されている。(3段目の滝のスタート)一段上がり灌木沿いに進んで右のスラブに出ようとするが乗り越せず。直登するがかぶり気味のクラックから右へトラバースるところがちょっと難しい。

平和な草付き、あとは歩くだけ

滝を抜けたところは平和的な草付きそのもの。もう滝が出てこないことを祈りつつ進む。踏み跡をたどっていくと山頂直下の岩にでて、11:30山頂。装備を解き、長い黒戸尾根を下りきったのは5時をまわっていた。

巻き道は割と明瞭だが、ルートを見失ったり、選択をミスるとかなり痛い目に合い、3級の沢の難しさを味わう。また、ロープを出すべきタイミングを逸してしまったり学ぶべきことが多かった。「当分スラブは遠慮したい」というAさんの言葉で山行を締めておきます。

南秋川小坂志川本流(遠い蕎麦屋)

日程 8月6日 日曜日 日帰り
参加者 T橋さん(L)、Y内さん、I村さん、A木(記録)

8月の山話会は埼玉県知事選挙のため、珍しく土曜日開催。
翌日は天気もよさそう。。有志4名で沢登り+Tさん行きつけの蕎麦屋で下山後に打ち上げ、という計画が立ち上がりました。
下山後に飲むということで、久しぶりの電車山行。めいめい最寄り駅から乗り継いで、8時ごろには武蔵五日市の駅に集合。タクシーで笹平バス停まで向かいます。

来てくれたタクシーの運転手さん、日本人離れした風貌のイケメンおじい?さん。サービス精神旺盛&トークも面白い・・ということで、幸先の良いスタートとなりました。

笹平バス停。運転手さんの若いころのエピソードトークで楽しい山行のスタートとなりました。
林道でみつけた大ミミズ。
林道を1時間ほど進むと入渓点。身支度を整えてスタート。
ほどよい滝あり
ほどよい泳ぎあり
やる気を出すと完全に泳げる。

ほどよい滝のぼりと、泳ぎで涼しい沢を満喫。短いながらも沢の要素がコンパクトにまとまっており、楽しい沢でした。

短い詰めで登山道に出たら身支度を整え、
整備された登山道を一気に下ります。すでに脳内は下山後のビールに支配されています。
目的地直前、集落で見かけた謎のオブジェ。
夜に出くわしたらかなり怖いです。
お目当ての蕎麦屋さん(陣馬高原下バス停横)に到着。下山報告を済ませたら・・
おいしい料理とお酒で打ち上げ。

今回の山行のシメはTリーダー行きつけの蕎麦屋で打ち上げ。このお蕎麦屋さん、最近リニューアルされたそうで、シャワールームも完備。全員さっぱりとしたあとは、バスの出発までしっかりと楽しみました。(肝心のおいしい蕎麦の写真は、バス出発時刻が近くて撮り忘れました・・スミマセン。)
たまにはこんな山行もいいなぁと、身も心も満たされた大変幸せな気持ちで帰路につきました。

◆山行データ
 07:55 武蔵五日市駅
 08:30 笹平バス停
 09:40 入渓
 12:00 登山道
 12:50 和田峠
 13:40 陣馬高原下バス停

スッカン沢・桜沢

7月29日(土) 会員山行

メンバー: N F I U K 5名

08:30山の駅たかはら ~ 10:15咆哮霹靂ノ滝 ~ 10:50雄飛の滝

11:30咆哮霹靂の滝 ~ 12:30雷霆の滝 ~ 14:00おしらじの滝 ~ 15:00山の駅たかはら

どこか優しめの沢に癒されたいとの思いで八方ヶ原のハイキング路沿いにあるスッカン沢と桜沢に行ってきました。スッカンブルーの由来は諸説あるようですが、水が光によって青く澄んで見えるらしい・・・

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この難しい咆哮霹靂の滝でスッカン沢と桜沢に分かれます。スッカン沢は雄飛の滝まではゴーロ歩きでその美景を見て引き返すことにします。

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これがスッカンブルーなのか?確かにブルーに見える。

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桜沢に戻り左水流沿いを登りました。

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こちらが咆哮霹靂の滝で巣が、今回は眺めるだけです。

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少しヌメッタ壁を登ると見事なナメの世界が待っています。

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こんな自然なプールもあり。(水は冷たいけど気持ちいーーー)

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雷霆の滝(冬はアイスクライミングができるようです)

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終点はお白地の滝でかなり深い釜になっています。ここの水も冷たいが河童が3名泳いでいたようです。すぐ横が遊歩道になって立ち入り禁止と書いた標識がありましたが、遡行すると勝手に突き当たりますので仕方ない。ここから5分で道路にでます。

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北岳バットレス4尾根 2023.7.24

メンバーT、m3(会外)、お天気晴れ、激乾き

4時白根御池小屋 4時25二俣 5時50bガリー大滝取り付き 7時15横断バンド 8時30取り付きテラス 11時30登攀終了 12時山頂

バットレスといったらこの写真らしい。マッチ箱の上でフォローをビレイ。先行パーティが撮ってくれました。

個人山行でジム仲間と憧れの北岳バットレスに行ってきました。Aさんも行きたがっていたので、少し抜けがけです。いや、偵察を兼ねて行ってきました。

アプローチ核心のバットレス。m3の数十年前の記憶は相当あやしいのでGPSを活用。にもかかわらず、bガリー大滝までは、ほぼスムーズに到着したが、その後から、踏み跡を見逃して行きすぎたり、目の前にテラス手前のスラブがあるのに、やたら悪いフェイスを登ったり、なんやかんやで1時間以上ロスして取り付き到着。

bガーリーへのとりつきへ向かう。大岩を過ぎたあとの草付き
振り返ると二股の雪渓はずいぶん下になってた
bガリー大滝2p目の終了てん点。ここから踏み跡を辿って横断バンドを目指すが、迷う
4オネと赤ペンキでかかれてるが、横断バンドをそのまま進むと容易にテラスに出られるルートがあると聞いていたので、矢印の方には進まずに行ってみた。
トポにもあるクラック。支点があり。写真は4mくらい上がったところのテラスの支点。上を見上げると行けそうだけど容易に?行ける感じはしないので、もとのペンキのところまで戻る。
左側のコケコケがヒドンスラブ。正解はスラブを左によりに登って行くと良いのだけど、なぜか右のフェイスを登らされ、トラバースした。
テラスについてからは快調。1p目から行かせてもらい、リッジからフェイスに出るハイライトのマッチ箱も行かせてもらった。
先行パーティ。枯れ木テラスの下でピッチを切ってたけども私達はテラスまで上がってピッチをきった。
枯れ木テラスからのトラバース。渡り途中でポーズ
無事山頂到着!

コンディションもよく、ホールドもしっかりしていて登りやすかったです。次回は会員山行でアプローチを間違わずに行きたい!みなさんお付き合いお願いします。