北岳 荒川北沢-嶺朋ルート(会員山行)

7/23-24 前夜車中泊 天候:1日目曇り、2日目晴れ メンバー:N(リーダー)、T(記)

DAY1 6:00野呂川発電所ゲート 7:00弘法小屋尾根取り付き 8:00北沢取水口吊橋 8:40釣開始1570m沢辺り 11:10遡行再開 13:15ミヨシ沢出合 14:45滝沢出合(三俣)15:45八本歯沢出合 16:45 ポンプ小屋(2570m)17:10旧北岳小屋跡周辺(幕営)

DAY2 4:40幕営地発 5:40北岳山荘 6:50吊尾根分岐 7:10北岳山頂 8:20八本歯コル 10:00ボーコン沢ノ頭 11:25 地点2496m 12:45地点2219m 14:15旧広河原山荘

先輩から旧道とマイナールートの新道を通る北岳山行の話を聞いて、いきたいと飛びついた。深夜1時半に奈良田駐車場に到着し、仮眠してから5時半の広河原行きバスに乗り、野呂川発電所手前のトンネルを出たところの工事現場ゲートで降車。

ゲートからはしばらく工事現場の作業道を進みます

⭐︎工事ゲート~出合い
林道をすすむ。左岸には上方に新しい道を作っている様子。
途中から上下に分かれますが、低い方の工事道を進み、その道の終点にある下降用ロープで沢に降ります。そこで沢装備に替えて、対岸へ渡り出合いの堰堤にかけてある小さなハシゴで、コンクリートのでっぱりをへつりながら、回り込み堰堤の向こう側に移動。ちょっとしたアトラクションみたい。ハシゴは立てかけてあるだけでグラグラしていました。

現場用のロープを使わせてもらう
黄色い小さな梯子を登り、内側にまわり込む。

⭐︎出合い~弘法尾根~北沢

⭐︎出合い~弘法尾根~北沢

荒川出合いは二又で左が本谷で右がお目当ての北沢ですが、一旦弘法尾根に上がっていきます。このまま、北沢に行くとどうなるのか気になりますが、弘法尾根もお初。一度冬に行けるかと思って地図を見て、結構急登だなと思った記憶があります。
弘法尾根取り付きは河原右手にあるはず。2018年はハシゴがあったようですが、わずかな踏み跡と崩れかけた斜面があるだけでした。その場所からやや上を見上げるとしっかりした踏み跡と手すりのような、パイプが組んであります。傾斜はしっかりありますが、ここは明瞭なので迷うことはないです。とは言ってもつづら折れの箇所で行きすぎたりしましたが、無事に1540mあたりの北沢と小さく書かれた手作りな道標に辿りつきました。これを右にすすみ、トラバースしていくと取水口に向かう吊橋がみえます。吊橋の手前に北沢と池山沢の分岐があるはずですが、トラバース道からは確認できませんでした。吊橋を右手に見ながら、少し平坦になった踏み跡を北にすすんでいくと北沢に出ました。

⭐︎北沢遡行~旧北岳山荘付近幕営地

⭐︎北沢遡行~ミヨシ沢出合

北沢に出たところは旧登山道と思われる明瞭な踏み跡があり、右へ左へと歩ける箇所は行ったり来たりします。ルンルンで進んで1570mくらいまで来ることができました。このあたりの淵に岩魚の影を見つけて、N先輩の釣りタイムです。
Tは獲物を調理する準備をしますが、落ちている枯れ枝はほとんどみな濡れています。なかなか火が安定せず、せっかく釣れた岩魚ちゃんを焼いてあげられません。ひたすら仰ぎ続ける作戦で遠赤外線効果でふんわり焼き上がりました。美味しゅうございました。ここで8時半-11時過ぎまで約3時間弱停滞。まだまだ序盤です。口福チャージしたので頑張って進みます。

竿をたらし獲物をねらうNさん
なかなか火が続かない。。

1700mくらいまでは広い谷間をすすみます。それを過ぎると沢幅は少しずつ狭くなり、右岸に岩壁が迫ってきて、1770m辺りで地形図の破線で記された沢の高さのある滝が奥に見えたりします。踏み跡はたまに現れる程度になってきて、斜面の獣道のような細い踏み跡をすすんだり、流れてきた倒木やら、巨石やら、ときおり、罠のような踏み抜きを突破していきます。

⭐︎ミヨシ沢出合~旧北岳山荘付近幕営地

1900m付近のミヨシ沢の分岐手前あたりから開けた渓相になり、2100mあたりの滝沢出合いの三又に至ります。ここは沢床の低い方の右の沢に向かいます。途中の滝は左側の斜面を上がって超えます。2018年の記録だと「左のバンド」を行くとありましたが、バンドに上るまでが崩れやすかったです。

さらに進んでいくと北岳の稜線がドーンと見えます。2350mあたりの八本歯沢分岐を超え、さらに高度を上げていきます。このあと分岐が3回出てきます。記録を参考に最初の2回は左に行きます。源流が近づいてきて、さすがの水量もなくなってきます。最後の分岐は右に進みガレガレの急登をどんどん行くと2570mあたりでポンプ小屋が見えてきます。

上がひらけて稜線が大きく見えてきた!

シンクが埋め込まれた水場を過ぎて旧北岳小屋跡を探します。はじめ踏み跡をたどって右にいくと崖でした。地形図では水場からまっすぐ上に出るとわかっているのですが、踏み跡探して少しウロウロしました。
2640mの旧北岳小屋跡の石垣の北側に少し入った幕営適地を今夜の寝床としました。
沢床はかなりぬめっていて、ラバーだった自分はだいぶ苦労しました。

⭐︎旧北岳小屋跡〜北岳山頂〜八本歯コル

 翌朝は5時発予定でしたが、N先輩のテキパキさにあおられて、4時半過ぎに出発。北岳の稜線を目指します。ポンプ小屋に繋がる黒いホースを辿りながら、うっすらある踏み跡を探しながら登ります。途中から地図の水場への点線に沿って写真のように明瞭になり、北岳小屋が見えてきます。

登ってきた急登を振り返ると、雲海と富士山。

テン場で一息入れてから山頂に向かいます。山頂までは登山道を快適に歩きます。少し岩々しているところもありますが、朝一からの急登に比べたら快適です。

吊り尾根分岐にむかう。秋っぽい景色はここくらいでした。
きた道を振り返ると北岳山荘が見える

⭐︎八本歯のコル〜ボーコン沢の頭〜広河原(嶺朋ルート)

八本歯のコルの分岐から先は初体験。分岐からすぐにピナクルを回り込むように進むところがあります。そこを過ぎるとボーコン沢の頭までは緩やかな稜線を途中、バットレスを登攀するパーティーや幕営したあたりの斜面を振り返り見ながら進みます。

中白根山。コルからは白峰三山の縦走路やバットレスが良く見える
幕営場所は丸のあたりかな??
バットレスからはコールの声がよく聞こえました。

ボーコン沢の頭にあるケルンには東西南北に案内があります。北「赤抜沢口を経て広河原に至る」東「池山御池小屋を経て芦安に至る」西「八本歯をへて北岳登頂に至る」南「池山吊尾根砂払」。東西のルートは今も一般道として利用されていますが、南北のルートはバリエーションとして利用されるのみに変わっています。

広くて眺めの良い場所ですが、冬は風がとても強く抜けるそうです。

ボーコン沢に頭から尾根に沿って嶺朋ルートにむかいます。

2770m嶺朋ルート入り口。3時間は無理無理

いきなり薮ですが足元はしっかりした踏み跡があります。ボーコンの頭ですれ違った嶺朋ルートを上がってきた単独の方は薮が成長してたと話していました。(この方はTの知り合いでした。)このくらいなら余裕だと思っていましたが、やはり、簡単には行かせてくれませんでした。

急傾斜の岩尾根には所々赤ペンキがついていますが、巻きは薮や樹林帯に入るので見失いやすくルーファイ必要です。

この辺りは赤ペンキが良く見えますが、足元は藪藪です
踏み跡は薄い所も多くトラバースもルーファイが必要
2550m辺り。この後からは樹林帯をウロウロしながら下りるようになります。遠くに甲斐駒も見えています

2400m過ぎた辺りから、短い間隔で木に赤ペンキがついていますが、倒木で遮られたりして正規ルートの進行もなかなか捗りません。倒木のトンネルを潜ったり、跨いだりしながら、赤ペンキを辿ります。ペンキを見失うと道をロストしているので、地形を見ながらもどるルートを探しますが、これが結構タイムロスになりました。2000m辺りから尾根は開けてきて少し歩きやすくなりますが、足元は崩れやすくすべりやすいです。14:30のバスに間に合うように最後は猛ダッシュです。

広河原手前で振り返ってみた

吊り橋を2本渡って、14時15に旧広河原山荘到着。長かったですが北岳登山の歴史を感じることのできた大満足お腹いっぱいの山行でした。北沢遡行も嶺朋ルート下降も、たくさんのトラップに(踏み抜き、浮石、倒木、ぬめり)はまりまくりでした。おかげで傷だらけです。無事に下山できて良かったです。Nさんお誘いいただきありがとうございました。(Tayu)

つづら岩 クライミング

2023年9月9日 メンバー:Aさん(L)、T(記) 天気:曇り

9/9-10は2グループに分かれて、海沢へ会山行の予定でしたが、台風のため土曜日の沢は中止へ。土曜日にどうしても遊びたい、あきらめの悪い2人で近場に岩登りに行ってきました。つづら岩は近場で南面、風も抜けやすいので登れると予測。でも夜半には雨はやむはずが、台風が温帯低気圧に変わり降雨時間も早朝まで延びてしまった。

 ゆっくりスタートでとりあえず行ってみることにしたが、途中の天狗滝は水圧で風が吹き上がるほどの水量。

暑い登りだったのに、ここにきて急に風が吹き上げてきた。涼しいけど風圧が強い。

これみて、もう岩が濡れてるとしか思えないけど、もう少し行ってみる。

これは去年の6月頃の天狗滝。ずいぶん水量が違う。

続く綾滝も落口の水量が激しい。か細いイメージだったこの滝もゴーゴーしている。だんだん、翌日行く沢の水量も心配になってきたが、今日の問題は岩場だ。とりあえず上まで行くと決め、汗だくになりながら歩く。登山口から1時間半かけ到着。下部は均等にどこも濡れている。しっとりではなくビッチョリだ。がっくし。眺めの良いところでお昼を食べて下山しようと話して、上を見上げると…乾いてるやーん^_^

乾いてるやーん♡

上から懸垂で途中まで降りて登ることに。大テラスに降りるだけだと短すぎてつまらないので、懸垂で右にトラバースしながら、一般ルートの1ピッチ終了点まで降りて登ることにした。はじめにAさんリードで一般ルートから2段ハングルートへ。岩は快適に乾いていて登りやすい。

2段ハングルートに取り掛かるAさん
中央クラックルートをフォローで上がるAさん。表情はサービスリアクション。

2本登って時間切れ。つるつる温泉で汗を流して、帰りに日本酒専門店、立派な門構えの「さかいや」へ寄り道。地元酒蔵の美味しそうなお酒を入手し帰路に着きました。

あきらめないって大事ねってことで。おつかれ様でした。

北岳バットレス4尾根(個人山行)

メンバーT、m3(会外)、お天気晴れ、激乾き

4時白根御池小屋 4時25二俣 5時50bガリー大滝取り付き 7時15横断バンド 8時30取り付きテラス 11時30登攀終了 12時山頂

バットレスといったらこの写真らしい。マッチ箱の上でフォローをビレイ。先行パーティが撮ってくれました。

個人山行でジム仲間と憧れの北岳バットレスに行ってきました。Aさんも行きたがっていたので、少し抜けがけです。いや、偵察を兼ねて行ってきました。

アプローチ核心のバットレス。m3の数十年前の記憶は相当あやしいのでGPSを活用。にもかかわらず、bガリー大滝までは、ほぼスムーズに到着したが、その後から、踏み跡を見逃して行きすぎたり、目の前にテラス手前のスラブがあるのに、やたら悪いフェイスを登ったり、なんやかんやで1時間以上ロスして取り付き到着。

bガーリーへのとりつきへ向かう。大岩を過ぎたあとの草付き
振り返ると二股の雪渓はずいぶん下になってた
bガリー大滝2p目の終了てん点。ここから踏み跡を辿って横断バンドを目指すが、迷う
4オネと赤ペンキでかかれてるが、横断バンドをそのまま進むと容易にテラスに出られるルートがあると聞いていたので、矢印の方には進まずに行ってみた。
トポにもあるクラック。支点があり。写真は4mくらい上がったところのテラスの支点。上を見上げると行けそうだけど容易に?行ける感じはしないので、もとのペンキのところまで戻る。
左側のコケコケがヒドンスラブ。正解はスラブを左によりに登って行くと良いのだけど、なぜか右のフェイスを登らされ、トラバースした。
テラスについてからは快調。1p目から行かせてもらい、リッジからフェイスに出るハイライトのマッチ箱も行かせてもらった。
先行パーティ。枯れ木テラスの下でピッチを切ってたけども私達はテラスまで上がってピッチをきった。
枯れ木テラスからのトラバース。渡り途中でポーズ
無事山頂到着!

コンディションもよく、ホールドもしっかりしていて登りやすかったです。次回は会員山行でアプローチを間違わずに行きたい!みなさんお付き合いお願いします。

軍刀利沢(会山行)

メンバーAさん(リーダー)、Y兄貴、Kさん、Yさん、Uさん、T(記録)

 会山行では今年初の沢登り講習です。今年から毎月の会山行は安全技術の向上を図るため講習スタイルになっています。今回は新会員のUさんも参加です。遭対長が欠席のため、基本的な安全確認や装備の確認は先輩方が手取り足取り?教えながら遡行してきました。

ロープで確保されながら滝を登るのも初のUさん
大滝も初高巻き。
詰めはズルズルと崩れてなかなか進まないけど、
なんとか登山道にでた!

下りはリーダーAさん先頭にルーファイしながら尾根を下ります。Uさん足が早い!やっぱり世代による体力の違いをうっすらと感じつつTも頑張って下ります。

軍陀利沢はいろんな要素がコンパクトまとまっていて、初めての沢経験にはいいです。Uさんも沢が楽しいと感じてくれたようで良かったです。先輩方もありがとうございます。お疲れ様でした。

小樽赤岩クライミング(個人山行)

6/23〜25 晴れ続き メンバーT(会外メンバ-O.S.M.T.C)

Tです。個人山行で北海道の岩場に行ってきました。積丹ブルーと称されるきれいな海に面した岩場です。フリーのゲレンデもあり、幾重にもつらなる岩峰にマルチのルートもあります。

今回は以下のルートを楽しみました。  マルチルート:東の岩稜帯の「テーブルリッジ」と東の大壁の「窓岩リッジ」   フリールート:東のチムニー岩、中リス、中チムニー、ダブルバンド、奥リス、ファイアマン 

テーブルリッジは赤岩の人気ルートで3級〜4級で難しくなく高度感を楽しめます。

テーブルリッジ2P
テーブルリッジの終了点。テーブルになっています。

窓岩リッジは全7Pで核心は2P目のアブミのピッチでフリーだと11bらしいです。このルートのハイライトは窓岩をくぐる最終ピッチ。

窓岩。真ん中の穴をくぐって手前に出てきます。
窓岩リッジ下部。1P終了点に3人並んでいます。
窓岩1P。凹角を登ります。
アブミの2P
窓岩の穴くぐり抜ける最終ピッチ。積丹ブルーが美しいです。

フリーは中赤岩郡のルートをつなぎながらマルチ風に登りました。奥リスで景色を見ながらまったりした後に人気ルートのファイアマンに挑戦!10cdのルートとされていますが、悪いのでトップロープでトライ。なんとかTPしましたが、後で正解動画をみたらルート取りが違ってました。いつかリベンジしたいです。

東のチムニー岩。ダイレクトルート終了点。
ファイアマン。ホントはそんなに左によらないらしい。

北海道はやはり食べ物が素晴らしい。渓稜で遠征(飲み)に行きたいなぁ。

お刺身モリモリ
デカほっけ

一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜

メンバー I(L)、A、T(記)  

天候 曇

5:10インフォセンタ出発 6:40テールリッジ 南稜テラス8:30登攀開始 11:00終了11:30懸垂開始 12:45登り返し 13:50懸垂再開 17:00出合い着

憧れのアルパインルート、谷川岳一ノ倉に行ってきました。私とAさんはお初。Iさんは4回目なので、お初2人にリード譲ってくれました。全7Pの前半4P Aさん、後半3PをTが担当しました。

前日は雨が降っていたので、少し遅めの上里PAに4時集合。関越を走行中も雨は降り続けるが、水上につくと道路は乾いていて不安が期待に変わる。谷川岳インフォメーションセンターに車を停めて準備開始。テールリッジが濡れていたら撤退だと話しながら林道を一ノ倉沢出合いに向かう。

カエルさんに無事に帰るを誓う

テールリッジを上がり、中央領取り付きに着くと1パーティー登っていた。南稜に1組入っているが、時間差があるので待ちはないだろうと情報をもらう。ラッキーだ。

テールリッジの末端。雪渓はそんなに離れてなかった。

少し濡れてる悪いトラバースの後、南稜テラスに到着。奇跡的に誰もいないテラスで、「いやー来ちゃいましたねー。」「ドキドキしますねー」などと言い合いながら、ウキウキと準備を行い登攀開始する。

トラバース中。ここは帰りはとても悪かった。

1P目はチムニーが核心。やっぱり中はびしょびしょだったが、Aさん安定した登りで抜けていく。その後はサクサクと登り、4P終了点でリード交代。

チムニーにとりつくAさん
2P目テラスで一ノ倉沢を振り返ってあーだこーだ。
4P目は左から回り込んでテラスに上がる

5P目はリッジ手前で切るところを6P目をそのままつないで登ってしまい、最終Pの少し手前でピッチを切る。ロープ50mギリギリだった。最後の7P目は垂壁で乾いていれば、気持ちよく登れそうなフェイスだが、足も手も濡れていて心が縮みそうになった。支点がたくさんあったので、ヌンチャクをかけまくって心の安寧を保つことができた。

6P終了点からの一ノ倉沢
最終P。ヌルヌル壁に心が縮み上がっているところ。
最終Pフォローで登るIリーダー

ハプニングは下降でおきた。懸垂1P目は6ルンゼをペツルの支点があるところまで50mほぼいっぱいで切った。2P目は途中のトラバースせず、そのままルンゼをひたすら降りてしまった。途中、支点があったので下降を止めたが、それはボロボロのリングとハーケンだった。呑気な自分はどこか支点がとれれば、このまま降りれるんじゃないかと思っていたが、雪渓は歩行できない可能性が高く危険であることをリーダーIさんに淡々と諭される。

6ルンゼを懸垂開始。ひたすらルンゼを降りると思い込んでいたたた。
懸垂1P切ったところの支点。ここまでは順調。
間違えて降りてきた場所。暗く湿っていた

リーダーIさんが最初にブルージックで登り返しを行い、上でロープを固定しAさん、私の順に登り返した。私はブルージックがうまく効かなかったり、効きすぎたりして何度もセットしなおしてなんとか無事に南稜4P目終了点にもどることができた。

登り返すリーダー。やっぱり登り返し技術は必要だとしみじみ思う。

南稜を下降しテールリッジまでもどってからはロープは出さなかったが、気の抜けない下降がつづいた。すぐ横の雪渓では大きな音を立ててブロックが崩れていく。テレビサイズのブロックが当たったら・・と怯えながら雪渓を足早に降り、無事に出合いまで戻ることができた。

大きなブロック。こんなのが飛んできたら…
雪渓崩落が怖すぎて登攀のことも登り返しもすべて忘れそうになる。

初めての谷川岳一ノ倉沢は少し大変で盛りだくさんな充実アルパインを楽しめた。帰りは群馬の名店あおぞらにも初入店し、お肉でお腹を満たして帰路についた。

Iさん、 Aさんありがとうございました。

2023/4/8マチガ沢雪上訓練

メンバー:(土)N村L、F、I、A、M、S、T記 (日)N村L、N山、K、Y、S富 

曇り→雨

今回は土日でパーティを分けて雪上訓練を実施。今年は融雪が早く雪が残ってるのか…。心配しながらマチガ沢への林道を歩きます。林道も雪がない。

訓練の可否を気にしつつも途中、フキノトウがたくさん出ていてひと時、収穫に精を出してしまう。

晩ご飯は天ぷらだ!と盛り上がる。訓練はどうした。

なんとか、雪は訓練できる程度はあって一安心。予報では、午後から雨なので、休憩もそこそこにサクサク進めていきます。

リーダー指導のもとダイヤモンド歩行での、基本のアイゼンワーク、滑落停止、ボディビレイ(腰がらみ、スタンディングアックスビレイ)、スタンディングアックスビレイからの自己脱出を練習。リーダーの指導はわかりやすく、とても良い練習でした。個人的にはスタンディングアックスビレイからの自己脱出が痛すぎて、スタンドでの肩がらみは一生やらないという、教訓にもなりました。

滑落停止のため滑落待機?姿勢のSさん

リーダーのアイゼンを引っ掛けて転んでからの流れるような滑落停止姿勢。さすがです。

スタンディングアックスビレイからの自己脱出中。肩の痛みに悶絶するけどSさん

予報通り昼過ぎから雨が降りだし訓練は終了。土曜日組の5人はリーダーは翌日雪訓参加、他4人は翌日に白毛門に登るため水上泊。

次回山行に備えて、ガソリンバーナのチェックを行いました。リーダーは何か調理中。

3/21榛名黒岩

メンバー:T(記録)、A、I

天候:晴れ/曇り

外岩行きたい!ということでクライミングの練習をしてきました。TとAさんは黒岩はお初。Iさんは黒岩はお馴染みなので、登れるルートを教えてもらいます。まずはややスラブの練習岩でIさんにTPを張ってもらい練習します。その後はリードに挑戦。

練習岩で練習するAさん

お目当てのルート「岳友会」が空くのを待つ間、ピラミッドフェイスにある難しくないルートでリードの練習をします。5.8くらいな感じです。

登っているところの左側がお目立ての岳友会ルート。
岩と同化しちゃっていますがIさんです

さすがのIさんよどみなく登っていきます。終了点に着いて、私達にTPか聞いてきます。Aさんが、すかさずマスターリードで登ることを宣言。心配そうに何度もIさんが大丈夫か聞いてきますが、Aさんのやる気はみなぎっています。つられてTもマスターリードでなんとか核心を怖々ぬけました。

ズーム。クラック沿いに登ります

Aさんのやる気は止まりません。カムを使いたいということで、大スラブ中央クラックにトライ。初見で見事RP。Aさんに触発されてか、全員リードでトライ。怖いのでカムを打ちまくりでしたが、無事にRP。

その後、中央クラック右5.10aにトライするも全員核心を越えられず、宿題となってしまいました。

久しぶりの外岩楽しかったです。ありがとうございます。おつかれ様でした。

筆頭岩 マルチリード練習

本日、主役のAさんを囲んで撮影。
右後にこれから登る筆頭岩が見えます

2022.11.30 天候晴→曇。昼前から風強くなる。気温15度前後。妙義筆頭岩。9時半さくらの里P出発。12時半筆頭岩着。14時頃P、もみじの湯♨️、道の駅でショッピング、解散。

メンバー:主役Aさん、以下サポーター達 Nさん、Oさん、Fさん、Sさん、T記録

先日に引き続きAさんマルチクライミング練習。今回はリードに挑戦。と言っても外岩経験はまだ2回目。システムの復習も兼ねて筆頭岩に行って来ました。

道路から左手に上がります。踏み跡は明瞭。

Pから5分ほどで登山道へ。道路に近すぎるため、落石の危険を回避するため本来は登山禁止とかそうでないとか。

真下は車道です。

1ピッチ目は階段状でらくらくフリーで行けそうですが、ここはシステムの練習ということでロープを出して準備開始です。

慎重に準備するAさん
取り付き

先行はTがトップでOさん、Fさん。続いてAさんトップ、Nさん、Sさんです。Aさんサポートのため先行のOさん、Fさんであんこにして登ります。ジムでリードしたことないのに、外岩2回目でトップをやらせる無茶ぶりな会だなと思わせて、手厚くサポートするとこがギャップ萌えです。

1p目終了点を振り返る

1p目はリングボルトが3つ並んでるところで切って、ロープはほぼいっぱい。2pは馬の背を過ぎて筆頭岩の2本目の鎖の基部で切りました。ここもロープほぼいっぱい。手前の馬の背超えたところにリングボルトの終了点がありましたが、下がったところにあったので使わずにその先の上記できりました。

馬の背。手前にいるところが本来の2p終了点

妙義の空にFさんの熱い指導の声が響きます。そんなFさんに鼻血トラブル発生。2p終了点がざわつきましたが、出血はすぐにおさまったようです。

3p終了点から鎖基部の2p終了点を振りかえって皆を撮影。Fさんのトラブルは収束。
最後のピッチを無事にリード完了してホッとするAさんとサポートのFさん
全員で筆頭岩てっぺんでAさんの完登を喜ぶ

懸垂2回で道路側に戻ってさくらの里Pに戻りました。Aさん初ホンチャン、初リードおめでとう!おつかれ様でした。

2022.9.27 奥秩父ヌク沢

大滝中段取り付き。

メンバー N先輩、Aリーダー、T記録               

7:20西沢渓谷入口ゲート 7:40山の神から近丸新道らくらくコース 8:20ヌク沢と近丸新道出合で入渓準備 8:40入渓開始 10:10奥の二俣(うっかり左俣に入りかける)10:40湧水のある10m滝 10:45大滝下段100m 11:00大滝中段〜11:35登攀開始13:30中段終了 14:10遡行終了 15:13登山道合流 17:48登山口

大先輩にご指導頂こうと新人2人でこっそり沢登りを計画し、先輩のアドバイスのもとまぼろしの大滝のあるヌク沢に行きました。近丸新道から登り、ヌク沢との出合から入渓。1980m地点あたりで遡行終了になり、戸渡尾根にでて徳ちゃん新道をおります。全体にとても水量が多く、特に大滝中段はトラバースで弾かれそうなため、水流脇の草つきを登りました。中段3P.(A→T→A)上段2P(T→A)

山の神に安全を祈ります。

ヌク沢の道標があります。水量の多さにのけぞるリーダー
堰堤超えの高巻きが核心です
水量多く、ナメ滝のナメ床が見えません
大滝の手前の10m滝も水量がすごいです。通常でも左から巻くんですが、リーダーは何故かせめています。
下段100m開始。右側を登ります。
下段は、簡単ですが、とにかく水量が多くびしょ濡れです。
まぼろしの滝中段どーん。ピトン打ちの練習をやっています。
右ラインから登ります
ホントは中段の真ん中あたりからトラバースするらしいのですが、この通り水流が強すぎて左岸の草付きを登ります
上段登攀開始。けっこう滑っていて、草つきを登りました。灌木やピトンでランナーをとりました。
遡行終了地点

帰りはほったらかし温泉で甲府の夜景を満喫して帰路につきました。ご一緒してくださったN先輩ありがとうございました。おつかれ様でした。