三ツ峠 中央カンテ

2022年4月23日
メンバー:S、K(記)

新緑が美しい季節になり、三ツ峠へ。快晴、無風で絶好のクライミング日和です。
三ツ峠は、雄大な富士山をバックに登ることができる人気の岩場です。一般登山道も整備されており、たくさんの方がハイキングを楽しんでいました。

最初に取り付いたのは亀ルート(5.7)。碓井徳蔵さんが開拓したSさんお気に入りの名ルートですが、1ピッチ登ったところで、壁一面の水びたし岩に直面。なんか暗くてヌルヌルしています。今回は無理をしないで回避することに。残念です。

次に取り付いたのは、草溝ルート(Ⅳ級)。ここ屏風岩右フェースは、登る人が少なくて落ち着いて取り付けます。リードはSさん。支点が少なく、カム数本を使って登りますが、最後のクラックがやや難しかった。

お昼休憩の後、ザックを背負って中央カンテ(4P、Ⅳ+)に挑戦。三つ峠一番の人気ルートとあって、懸垂下降で降りてくる人と登る人が混在し、待ち時間が発生、登るのに時間がかかります。

私が1P目のリードに挑戦。しかし、正規のルートではなかったようで、簡単なはずのルートがなんとも難しいクライミングとなってしまい、かけたロープも交差しちゃったりして…。Sさん「こりゃ、ダメですなぁ」。以後、グレードも上がるので最後までSさんがリード。

2P目以降は、深くえぐれたクラックが多く、カムをかなりの頻度で使用。Sさん曰くシンハンドのクラックも多かったとのこと。

Sさんがかけるロープは美しいラインを作り出します。

私はフットジャムで登り続けます。最後の最後には苦手なスラブがお目見え。終始、気を抜くことができませんでした。

4Pを終え、お互いロープを持ちながら歩いてやっと頂上に到着!初登頂です。
登り始めから3時間以上がたち、すっかり陽もおちかけていました。

雲も現れ、薄暗くなってきた頂上

一般道を歩いて下山。

私は、岩感がかなり失われていて、岩目を見ても先のイメージがなかなか湧かず、手足の動かし方が閃きませんでした。半年のブランクでこんなにもあっさり感覚が悪くなるんだと茫然。また登らないとなぁ。

富士山をバックにずっとクライミングができるなんて、とてもうれしく、楽しかったです。

Sさん、たくさんリードしていただき、ありがとうございました。今度は亀ルート攻略しにいきましょう!

4月会山行 雪上訓練@マチガ沢(谷川岳)

マチガ沢出合付近から谷川岳を仰ぎ見る

4月10日(日)

メンバー:Y下、N山、K村、F寺、O熊、Y内、N村、S村、K西、S、A木、T橋、A井、M黒、他2名(総勢16名)

春合宿に向けた恒例の雪上訓練をマチガ沢出合付近で行った。

初級・中級・上級の3班に分け参加者各位のニーズに応じた技術講習となった。

終日晴天が続き腐れ雪の影響もあって派手に流される人もいたが、充実した中身の濃い訓練山行になった。

雪上での確保技術訓練
ロープワーク技術講習

宝の山 会津磐梯山

日程:2022年4月2日(土)

メンバー:K孝・K子・G郎OB・A紀(記)

浦和溪稜山岳会で生まれた偶然の縁を結ぶきっかけを作ってくれたK孝会長とのご一緒山行がやっと実現!で、「エンヤ~♪ 会津磐梯山は~♪ 宝~の山よ~♪」の民謡で有名な磐梯山に登ってきました。素晴らしい天候に恵まれ、なんとも贅沢な1日となりました!

コース:裏磐梯スキー場~噴火口分岐~火口原~弘法清水分岐~磐梯山のピストン

裏磐梯スキー場駐車場から出発!シーズン終了後のスキー場は静かで貸切感満載です
振り向くと右手に2月の会山行で登った西吾妻山が見えてきました。
スノーモンスター達の今はどんなだろうななんて考えながら登っていきます
西吾妻山麓にはグランデコスノーリゾートの蝶々型のゲレンデがくっきり!
緩やかなアップダウンを繰り返しながら徐々に高度をあげていきます
荒々しい噴火口が見えてきました。ド迫力です。
噴火口の周囲を取り囲む様にそそり立つ岩壁が迫ってきて圧巻です。
ここからは徐々に斜度が上がり、急坂が続きます
眺望が広がり、まだ凍っている桧原湖が見えてきました。噴火で出た岩雪崩で出来たそう。上は朝日連峰方面。写真にない右手は奥羽山脈が一望でした
火口壁を登り噴火口の上部に到着。左側には磐梯山の一角をなす櫛ヶ峰。今日は見るだけ~
磐梯山山頂に向かいます。この風景、なんだか海外の山みたいです!
登山道のコンディションが様変わりして、アイゼン付けたり外したり忙しいです
いつ雪崩が起きてもおかしくない雪の状態と教えていただきました
考えるだけで恐ろしい…
夏は樹林帯を迂回して山頂を目指しますが、この時期は直登できます
山頂に到着!
新人A紀、ここで事件を起こしました。反省です…。今後に生かします!
浦和溪稜の歴史を作り上げた皆様で思い出の1枚をパチリ♪
猪苗代湖は全く凍っていません。山を挟んだだけで、こうも湖の状態が違うとは不思議です
山頂からの景色を楽しみ、下山開始です。
下山時の方が眺望が良く、雲がかかっていた飯豊山脈もくっきり♪いつか歩いてみたい山脈です。
下山時はかなり気温が高くなり、辺りから落石の音が鳴り続いていました。

歩みを進めるごとに見える景色が変わり、登山道も変化していくバラエティに富んだ山、磐梯山。登りも下りもずっと絶景を楽しめて、印象に残る山となりました。
諸先輩方と山をご一緒するごとに、技術と経験の豊富さに感心してしまいます。
もうすぐ雪山シーズンも終了。雪山デビューした今シーズン、多くの雪山に登らせていただきましたが、雪山の美しさ・楽しさと厳しさ・怖さを同じ位感じました。
山には常に謙虚で真摯で…を心において…。

帰り道は、技術と経験の豊富な諸先輩から、愉快(?)で豊富な浦和溪稜の歴史話を聞きながらワイワイと♪ 今回も感謝です。

阿弥陀岳北稜-赤岳-文三郎尾根

2022年3月21日(月)

< メンバー >

パーティー1:F.K(装備)、Y.T、A.K

パーティー2:N.N(リーダー)、Y.K、S.R(記)

< 行程 >

3月20日 前夜発 小淵沢(泊)

3月21日 赤岳山荘(5:35発)~行者小屋(7:40着、8:20発)

 ~阿弥陀岳頂上(12:00着、12:35発)~赤岳頂上(13:45着、14:25発)

 ~文三郎尾根~行者小屋(15:25着)~赤岳山荘(17:05着)

   下の▶を押すとスライドショーが始まります。

大迫力!前掛山

日程:2022年3月25日(金)

メンバー:K子・G郎OB・A紀(記)

雪山シーズンもそろそろ終盤。お休みが合った平日、行先は天気予報が良い山をいくつかピックアップしていただき、その中から新人A紀が恋焦がれていた浅間山(前掛山)へ!
6時半には浅間山荘駐車場到着。風が強い日が多い山域とのことですが、前日からの強風も未明には静まり、山頂を無事踏めることを祈りながら出発です。
下山後の楽しみの温泉がある浅間山荘、 新人A紀はついこの間まであの有名な「あさま山荘事件」はこの場所だと勘違いをしておりました。
今回は地図読み講習も兼ねた山行。地図と磁石を照らし合わせて方向を定めて進みます。出発時の新人A紀の採点は落第点(汗)。戻ってくるまでに果たして合格点に達することができるでしょうか…。

コース:浅間山荘~浅間山荘登山口~火山館~浅間神社~湯ノ平口~賽の河原~前掛山のピストン

浅間山荘の登山口から7時前に出発!3日前に降った雪の影響はここでは感じません
あっという間に一ノ鳥居→不動滝に到着。硫黄臭が漂います
登るにつれ雪はどんどん深くなりますが、浦和溪稜スタイルでアイゼンは付けず、ツボ足で進みます
トーミの頭がどーん!風もなく穏やかな天候となりました
火山館手前の川。この風景、火山帯に居ることを感じます
火山館に到着!ここで小休憩をとります
昨年初めてここに登りに来た時にはレベル2で前掛山には登れず…
湯ノ平口を経て賽ノ河原へ。分岐点左に行くと急登草すべり
進むにつれ、浅間山が少しづつ姿を現してきてテンション上がります
浅間山の外輪山にあたる黒斑山~蛇骨岳~仙人岳~鋸岳~Jバンドへ続く稜線が一望です
森林限界手前でアイゼンを装着。前掛山取り付きから傾斜が徐々にキツくなります
新人A紀は12本アイゼンを付けるのは3ヶ月ぶり
緊張感の中、八ヶ岳で教わった歩き方を頭の中でリピートさせながら進みます
立ち入り禁止区域に到着!雪の浅間山をこんなに間近に見られて大感動!!!
この地点で360℃パノラマビュー♪ 先月登った四阿山もくっきり!
避難シェルターで小休憩をとります。この時間は少し風が強くなりました
前掛山へのVictoryroad!ダイナミックでカッコよくて感動で泣けてきます
恋焦がれていた前掛山の山容がこんなに迫力がある稜線だとは想像できず…
想像を裏切られて、大感動です!!ここが歩ける幸福感をかみしめながら進みます
振り返ると北アルプスの大展望!K子キャップ、キマッています♪
G郎OBさんもこんなに風の無い前掛山山頂は初めてとの事!
皆でゆっくり周りの景色を楽しみながら進みます
振り返ったVictoryroadも大迫力!3人の貸切road!
山頂に到着!新人A紀、うれし泣きです
山頂から先の景色もまた絶景かな♪
OG五郎さん、K子キャップも登頂です!山頂も3人の貸切♪
前掛山の標柱の向こうには浅間山
山頂から見た牙山方面。豪快な山容
浅間山は今日は噴煙もあげずに大人しい
たっぷりと堪能して下山スタートです。下山もまた絶景!
下山はお決まり?のシリセード♪
楽ちんに見えるけど、腹筋ピクピク、息があがります(苦笑)
下山後は赤褐色の秘湯♪天狗温泉で源泉を貸切で堪能!
鉄鉱成分が豊富に含まれた源泉は、最初は透明ですが空気に触れて酸化すると赤褐色のお湯に変化するとのこと

昨年、黒斑山の稜線から見た浅間山の独特な山容に惹かれ、ずっと見たいと恋焦がれていた「ガトーショコラ」と称される積雪期の浅間山の姿を拝む事ができた最高の山行となりました。
まだ片手にも満たないアイゼンを装着した雪山歩きや雪山でのポイントを、2人の大先輩から色々ご指導いただけた有意義な時間となりました!感謝です。
さて、 新人A紀、地図読み実践講習の採点は…。次回山行での実践後に持ち越しです。復習復習…φ(・ω・ )

那須 三本槍岳

3月25日 山下他1名

3月も末だというのに北温泉までは雪道だった。
平日なので先行者は期待していない。

北温泉 テルマエロマエの撮影場所


数日前に降った雪で多少のラッセルは覚悟はしていたが林道出合まで登り着くとワカンの世界。スキー場は稼働していないので人の気配は無い。ここは中ノ大倉尾根の末端で広い雪原となっている。高い方を目指して登れば間違い無いが下山時にホワイトアウトだと迷いそうで怖い。

高度を上げて視界が開けると茶臼岳が右手に
朝日岳の勇姿も
赤面山分岐への登り ひたすら雪原を歩く

ただひたすら登る。ふくらはぎ真ん中位の嫌なラッセルがダラダラと続くが徐々に視界は開けて右手に茶臼岳が大きく聳える。
今日は風も無く暖かい。尾根上の木々も雪を落として”春です”と告げている。
スダレ山の大岩まで一汗かくと三本槍岳への鞍部、広い雪原となる。この季節はどこを歩いても良いので適当に踏み込んだら腰まで沈んで往生してしまった。

これが結構きついのである
北に旭岳(赤崩山)


見上げると二人ほど三本槍への登りに取り付いている。朝日岳方面から縦走してきたようだが急斜面にスノーシューで苦戦している。
浮力ではワカンより上手だが傾斜が強い下りでは足捌きが難しそうで入れ違いに山頂に立つ。
北には会津の山々、西には三倉山と大倉山、振り返るとアルペン的な風貌の朝日岳が。

三本槍手前の広い雪原
すぐ下に大峠、その先に流石山と奥那須の山々が連なる

「三本槍岳」の由来は会津、那須、黒羽の三藩が山頂の領有を巡って定期的に槍を立てたことからきているのだとか(Wikipedia引用)
西に大峠が随分と近いので驚く。夏に井戸沢を登って流石山からの下山ルートとなる道だ。
紐解くと1683年に会津藩主、松平正容によって拓かれた「会津中街道」として参勤交代にも使われた道なのだという。
こんな山深い峠を古の道として越えていった先人達の労苦が偲ばれる。そして下り着いた三斗小屋宿跡は白湯山信仰で賑わい、また戊辰戦争で血生臭い戦禍の歴史もあった場所だ。

下山はサクサクと進む
朝日岳のアルペン的な風貌が素晴らしい

午後になり気温が上がってきた。日焼け止めをもう一度塗り直し同じ道を下る。
途中、自分達のトレースだと辿って行くと変な方向に下りだした。良く見ると蹄みたいな跡にも見える。
「ありゃこれはカモシカかなぁ?」
再度方向を確認して無事北温泉に下り、帰りは那須湯元で熱めの温泉に浸かり帰宅。

北温泉(7:00)-中の大倉尾根末端(8:20)-三本槍岳(11:40)-北温泉(15:00)

残雪期 三本槍岳

3月9日(水) 天気:晴れ

メンバー:Fリーダー、Tさん(うの先輩)、Mさん、A(記録)

このメンバーで山行に行くのは2回目になります!

今回の行き先は、栃木県の三本槍岳!那須連山の1つです!

天候は朝から晴れており、風もほとんどなく、まさに登山日和でした!

出発に向けて準備中!
7:45 出発です!みんなでパシャリ!

まずは、北温泉の横を通っていきます。とても風情があります!

北温泉①
北温泉②

登山道に入るといきなりの急登が始まります!

平日でしたがトレースがついていていました!

初めは樹林帯を歩いていきます!

ブナ林

歩いていくと、少し見晴らしがよくなってきました!

そこで1枚!

Mさんと朝日岳①

Fリーダーより「歩いた跡があっても、いろんな人が山に入ってるから、信じちゃだめだからね~」と言われました。

するとMさん、「try me 私を信じて ~By 安室奈美恵~」と口ずさみながら歩いていきます!

そして、みんなで地図を確認しながらいきます!

地図で確認

また途中トレースがなくなりラッセルをしなければいけなくなった時、うの先輩とFリーダーが前に行ってくれました!

私はまだまだ修行が必要です…

中の大倉尾根に出ると、眺望が開けて素晴らしい景色が広がりました!

三本槍岳まではずっと気持ちいい稜線歩きです!

写真ばかり撮ってしまいなかなか前に進みません!

朝日岳
何かの蕾
Mさんと三本槍岳②
うの先輩、きもちよさそうです!
茶臼岳と朝日岳
遠くの方が霞んで見えます。春霞。
スダレ山方面
ほんとに気持ちがいい稜線です! 風もほとんどない!
あの急登を登りきれば山頂です!
あと一息!

12:10 三本槍岳山頂に到着しました!

山頂からの景色は最高です!この日は風もほとんどなく、何時間でもいられるようでした!

みんなで記念撮影
流石山、大倉山方面
茶臼岳、朝日岳方面
熊見曽根方面
旭岳方面
そして下山準備!

下山時はみんな上着はインします!

そして、準備万端のようでそうではありませんでした。(約1名)

途中ハプニングを起こしてしまいましたが、天気は下山時も最高でした!

前回の鳥帽子岳同様、時折ソリを使用しました!
Fリーダーは、ソリ滑りも上手です!
うの先輩と朝日岳
事件現場

途中、ハプニングが起きましたが予定通り無事に15:30駐車場に戻ってくることができました!本当に良かったです!

今回もFリーダーの手料理おいしかったです!いつもありがとうございます!

うの先輩のラッセル素敵でした!私はラッセルができる上司が欲しいです!

いつもMさんの明るさ、ボキャブラリーの豊富さ、勉強になります!

今回も学びのあった山行になりました!次回は同じ間違いをしないようにしていきたいと思います!皆さま、お付き合いいただきありがとうございました!

そして、メンバーの皆さんにも写真を提供していただきありがとうございました!

またよろしくお願いします!

うの先輩、Mさん、Fリーダーと茶臼岳

福島 箕輪山(3月会山行)

【日程】2022年3月12日(土)
【メンバー】 F啓(リーダー)、O福、Y京、K孝(装備)、K美、M亜、S洛(記録係 / 新人)、I(お試し山行)

【行程】  浦和近郊(記録係は3:50待合せ)より車2台(O号、K号)に分かれて出発。鏡石PAで AM6時30分 合流。

(予定) 箕輪スキー場 Cリフト(8:30出発) ~ 箕輪山 ~ 鬼面山 ~ 土湯峠 ~ 横向スキー場 ~ 箕輪スキー場

(実行程)
 箕輪スキー場 Cリフト発(8:30) ~ 箕輪山 約100m手前で強風のため撤退(10:00) ~  箕輪スキー場 Cリフト着 (10:55)
※強風の様子は下に動画あり。

近頃の春めいた下界の陽気故か冬山に惜別すべく、未だに冬のモンスターが存在している箕輪山(みのわやま)へ我々8人は向かった。
箕輪山は標高1,728m、福島県安達太良連峰中の最高峰である。

結果は、西北西の強風に行く手を阻まれ、頂上にあと100m地点で撤退となった。今回は気温が8℃と高く風で寒さや冷たさは感じなかったが、この強風の下、厳冬期の山でホワイトアウトしてしまったら命に直結する結果となるであろう冬山の怖さを身をもって感じた。また、トレースが無い雪上の登山路にて地図やコンパスの大切さ、日頃疎かにしがちなザックのベルト装着など、きちんとせねば強風に身体を煽られてバランスを崩し危険に身が晒されることも体験できた。別の意味で冬山の醍醐味を味わえた貴重で楽しい山行であった。

当初の予定

下の▶を押すとスライドショーが始まります。

あずまや温泉から四阿山

日程:2022年2月25日(金)

メンバー:K子・G郎OB・A紀(記)

平日休みの日程が合い、雪山へ行きましょう!と高速料金が平日割引の対象となる朝早時間に群馬県と長野県にまたがる「四阿山」を目指して出発!
お天気はちょっと風が強いくらいの快晴予報。心配なのは3~4日前にそこそこの雪が降り、その後あまり山に人が入った記録がない事。トレースあるかなぁ、またラッセル祭りになっちゃうのかなぁ、そろそろツボ足で歩きたいねぇなんて話しながら、駐車場となるあずまや温泉に到着です!平日なので、我々しかいないのではと思いきや、既に数台の車が駐車場に停まっていました。その後も数台やってきて、人気の山なんだなぁと認識。

コース:あずまや温泉~登山口~分岐~里宮~分岐~四阿山のピストン

駐車場前の「あずまや高原ホテル」
立派な建物ですが、コロナ禍の影響で閉館となってしまった様です
朝日を浴び、今日の好天に期待をしながら出発!
最初は樹林帯を歩きます。トレースばっちり!で心躍りながら進みます
樹林帯を20分くらい歩くと、牧場に到着!一面雪原。ここから終始眺望が開けます
目の前には本日の目標「四阿山」左には「根子岳」も見えます
天気は良いけど風が強く、トレースが雪で埋まってしまっている…
ツボ足で頑張るもののこの辺りで限界となり、速やかにワカンを履きました
前にスキーヤーが数名登っていきましたが、スキーヤーが付けたトレースは登山には全く役に立たない(涙)と今回、学びました
吹きっさらしで雪氷が風で流され、キラキラとダイヤモンドダストみたいで綺麗です
登りながら後ろを振り返ると、浅間連峰や北アルプスの白い峰々が美しい
樹林帯の霧氷が風で落ちてしまっていて、暖かそうに見えるけど気温は-11℃
分岐の標識に到着。 K子キャップから「掘り起こして~♪」との指示が
A紀、エッホエッホと掘り起こし、「←四阿高原 四阿山→」の標識が出てきて、任務終了!とくつろいでいるとダメ出しが…
「??」とさらに掘り起こすと、出てきました。「←中尾根四阿山方面 四阿山↑」の標識が…ここ、十字の分岐だったようで…。これで、ルート確認バッチリです
どんどん高度をあげ、真白な浅間山が見えてきました
紛糖が多めにかかったガトーショコラの様な浅間山
樹氷の先に、四阿山の山頂がちょこんと見えてきました
急坂もここで終了!風が強い中、ラッセル頑張りました!
根子岳との分岐に到着!根子岳の方からはこの時間は誰も登ってきていない様でした
ここから夢のビクトリーロードの始まりです!
目に入るもの全てが綺麗過ぎて、目を奪われて前に進まない!
先日登った、西吾妻山のスノーモンスターとはタイプが違うスノーモンスターがお目見え♪色々なスノーモンスターに目を奪われて前に進まない!
四阿山の山頂がどんどん近くなってきました。が、絶景過ぎてなかなか前に進みません
「うらめしや~」とお腹がでているスノーモンスター
下半身にお肉(雪)たっぷりのスノーモンスター
「登っている時は辛いなぁって思うけど、こんな絶景やこの瞬間があるから山はやめられないんだよなぁ」
by G郎OBさん
「ここから先にやせ尾根があるから気を付けてね」とのK子キャップの助言を受け、A紀、慎重にトップを進むもやせ尾根らしきものはなく、K子キャップに確認すると「やせ尾根が雪で肥えてデブ尾根になっていた」(笑)という位、今年は雪が多い様です
山頂まではアップダウンが続き、楽しい稜線。雪は深いけど歩きやすく、もっともっと長く歩いていたい症候群になる位、気持ちの良い稜線でした
山頂まで後少し!後ろに北アルプスの稜線が広がります
山頂に到着!平日にもかかわらず、狭い山頂は人が多く密でした
山頂にある奥宮は雪にすっぽり埋まっています
山頂からの浅間連峰。富士山も見えました。絶景すぎてなかなか下れません
風がそこそこ強いですが、山頂にいる方々も長居していました
名残おしいけど下山を開始します。
絶景を見ながらの贅沢な下山。冬の四阿山の人気がわかりました
やっほー♪下山も絶景が続きます
これは雪庇と呼んでよいのかな?同じルートでも登りとの印象が異なり、飽きません。少し下った樹林の影で珈琲タイムを設けてのんびり。沢山の方々も同じ場所でこの絶景を楽しんでいました
登山口に到着しました

新人A紀は、夏に四阿山を訪れていますが、藪漕ぎをした夏とは大きく違い、雪を纏うとこんなにも山容がかわるものなのかと四季の奥深さを感じた山行となりました。
他の山も季節を変えて登ってみたいものです。
下山後は、奥深い秘湯で冷えた体を温めて帰宅。
今回も素晴らしい山行となり、感謝です。

相沢奥壁大氷柱(アイスクライミング)

2022年2月27日(日)晴/曇り

メンバー:K(L)、Y、T(記)

 今シーズン最後?のアイスクライミングに行ってきました。松木沢を計画していましたが、週半ばからの気温上昇に伴いF4がお釜状態であると情報あり、相沢奥壁の氷柱群に変更となりました。

登山口8時20ー中の宮分岐9時ー奥壁大氷柱取り付き9時30 〜待ち(準備)〜10時30登攀開始ー11時10 2P開始ー13時終了点着ー懸垂終了14時50 ーエイプリルフール見学ー15時50下山開始ー16時40分駐車場着

集合前にYさんにハプニングが起きましたが、悔しい思いを氷にぶつけると気持ちを切り替えて、荒船山の相沢登山口へ向かいます。駐車場は既に5台ほどいて一般登山の方もいました。

この時は日も出ていて暑いくらい。汗💦だく。

尾根づたいに登っていきます。まだ雪がしっかり残っているところも多かったですがアイゼンはつけずにいきます。

左手に目指す氷柱が見えてテンション上がるのと同じくらいあそこまで歩くのかーとテンション下がる

中の宮の大岩で一般登山道と分かれます。相沢氷瀑群のかわいい道標に沿って急な尾根道を進むとドーンと氷柱が現れます。

一般登山道との分岐の道標

取り付き到着時は先行パーティ2組いて、右のラインを一組目のフォローが登るところでした。左のラインはガチなバーチカルのため断念。隣の氷瀑に行くことも考えましたが、準備している間に2組目が登り始めそうだったので、待つことにしました。ロープの長さも考慮し、10m程度のテラスでピッチを切ることにして、短いところはTがトップで行かせていただきました。

朝の悔しさをぶつけながら登るYさん

この後の長ーいラインをYさんがガツンと登っていきます。途中ヌンチャクを落としてしまい、ヌンチャク+カラビナ直がけという強行に出たことでロープが大変重かったそうです。

終了点からの眺め
サクサクと登ってきたKさん
青ラインのつもりだったが、赤ラインにでていた

この後左のラインをトップロープで登るために支点を終了点より少し左手にずらして懸垂開始。あれ?ずいぶん左だぞと思っていたらツララのラインに出ていました。しかもロープが途中のツララの上で止まっていたため、空中懸垂で必死でロープを落とします。その間は頭上のツララが落ちてこないかヒヤヒヤでした。しかもあと5mのとこでロープが足りなくなり、またもヒヤヒヤ。ヒアリハットだらけの反省懸垂でした。勉強になりました。

安全な懸垂で降りてくるKさん

もっと右に支点を移動するように伝えて後続は無事に降りてきました。そんなこんなでいい時間になってしまい、今季最後のアイスは終了となってしまいました。

この後、隣の氷瀑のエイプリルフールを偵察し下山しました。また、来年出直して頑張りたいです。お疲れ様でした。

おまけのPhoto

泥だらけのアイゼンを洗うKさん