裏岩手・八幡平と三ッ石馬蹄縦走

日程:2022年9月25日(日)~26日(月)

メンバー:K子・A紀(記)

東北で最も早く紅葉を楽しめると知られている三ツ石山、八幡平から南へ延びる稜線で畚岳、諸桧岳、嶮岨森などの山々結ぶ裏岩手縦走路コースと八幡平へ一足早い秋を楽しみに行ってきました。
9月に入ってから台風や不安定な天候が続き、当初の予定日は台風直撃の為変更し、快晴!とはいかないものの、良好な天候の中の楽しい山行となりました。

■1日目 「裏岩手連峰縦走コースと八幡平」

コース:裏岩手連峰縦走コース入口~畚岳~諸檜岳~前諸檜ピストン + 八幡平自然探勝路コース

埼玉県を2:30に出発!約7時間かけて、八幡平の駐車場に到着!東北は昨日までは結構な雨が降っていたようですが、この日は朝から快晴!で、たくさんの登山客が訪れていました
9:50に裏岩手連峰登山口から登山スタート!紅葉は…思っていた程、進んでいません。9月に入ってから冷え込む日がない天候で例年より紅葉が遅い様です
それでも、好天の中の楽しい登山。あっという間に畚岳山頂に到着。裏岩手連峰縦走コースを歩く人は少なく、静かな山行が楽しめました。
人気の三ツ石山は大渋滞で駐車場に車が停められないとの情報が。日曜日の今日、三ツ石山を外してよかったです
畚岳を過ぎると、稜線が広がります!さあさあ、今日はこんな感じで絶景を前後左右と見ながら歩ける♪と思っていました
しかし…。直ぐに樹林帯に入りました。そして続きます
諸檜岳に到着。眺望はありません。ここから先に期待!と進みます
が、長身のA紀でも全く景色を拝むことができない高さの樹林帯が続きます。足場の悪いアップダウンも続き、イメージしていた稜線歩きはどこ…。僅かな希望をもって先に進みます
全く景色が変わらない中、突然池が現れました!「岩沼」と呼ぶそうです
前諸檜に到着。ここから約2km先の諸檜岳まで歩いて引き返す予定でしたが、景色が変わる見込みはなく、ここで引き返し、八幡平の草紅葉を見に急いで戻ります!
思い描いていた道と違い、がっかりするF子さん…
引き返し進むと、畚岳の紅葉が進んだような~。F子さんは「例年と違い、葉が枯れている」と今年の紅葉がいい感じでない印象の様です
14:00前に八幡平への登山を開始!木々の紅葉はまだまだですが、草紅葉は見頃を迎えていて圧巻です!山肌を赤黄色く染めていました
八幡平の草紅葉
水面に映る景色が綺麗♪
まだ雪が残る5月に訪れた時との違いを感じながら歩くのもまた楽しい八幡平でした


■2日目 三ツ石山

コース:三ッ石馬蹄縦走コース 源太ヶ原登山口~源太ヶ岳~大深岳~小畚岳~三ツ石山~三ツ石山荘~松川温泉

この日は平日なので人出が少なく、早朝は熊さんが怖いのでゆっくりめで6:30にスタートと来てみると、そこそこの人が既にスタンバイ。さすが大人気の三ツ石山。三ツ石山登山口から三ツ石山までのピストンコースへはたくさんの方が向かいますが、馬蹄縦走コースへ行く人は少なく、時々笛をピッピと鳴らしながら進みます
高曇りの天候。樹林帯を進むと岩手山がくっきり。この辺りから人が増えて一安心
源太ヶ岳手前で樹林帯を抜け、一面に眺望が広がりました!源太ヶ岳からは360℃の大パノラマ!
これから歩く稜線をバックに、秋田の超人さんに写真を撮ってもらいました
時折青空が顔を出し、気分も上がります。この稜線、ほんっとに気持ちが良いです!
紅葉の進みは例年より遅いとのことですが、今日は稜線歩き日和だね~っと地元の方々も満足気に歩かれていました。もちろん私も大満足♪
岩手山はもちろん、秋田駒ヶ岳、笊森山、乳頭山、遠くは鳥海山まで眺望が広がります
小畚岳へ登る途中、歩いてきた道を振り返ります
小畚岳山頂。三ツ石山の全容が見えてきました
進むにつれ、紅葉の面積がどんどん増えていきます
綺麗~!前に進まない~♪と喜んでいるA紀ですが、地元の方々もF子さんも今年は赤が弱く色が薄いとおっしゃります。今年の異常気象の影響なのか…
三ツ石山山頂には平日にかかわらずたくさんの人が!
三ツ石山山頂に到着!
山頂にある岩の高台で、またもや秋田の超人さんに撮っていただきました
山頂からの景色①
山頂からの景色②
こちらは2020年の紅葉(F子撮影)鮮やかでぎっしり
こちらも2020年の紅葉(F子撮影)赤とオレンジが引き立っています
紅葉を堪能し、三ツ石山荘を経由して下山しました。三ツ石山登山口から山頂へのピストンは多くの方が利用するルートですが、悪路でドロドロ。晴れていてもぐちゃぐちゃしている様です

今までA紀が見た紅葉は、1番栗駒山、2番安達太良山という順番ですが、三ツ石山の紅葉、2つを抜き去り、栄えある?No.1に輝きました!
三ツ石山は何度も訪れる人が多く、皆「今年の紅葉はおかしい」とおっしゃります。どうやら、異常気象の影響を受けている様です。多方面の山々がこの異常気象で登れなくなっているので、来年もあると思わず一つ一つの登山を大事に登ろうと感じる時間でもありました。
F子さん、長距離の運転と素敵な山旅をありがとうございました!

【会員山行】秋川水系 矢沢軍刀利沢

日程
 2022年8月28日 日帰り
メンバー
 Y内(L)、MT村、S根、A木(記録)

早いもので8月も終盤。去りゆく夏を満喫ということで沢登りに行ってきました。
天気もどうやらイマイチということもあり、行き先は定番かつ短めの軍刀沢(初級)。近場ではありますがリーダーの天候判断もあり、早めの出発となりました。

以下が当日のログです。ご一緒した皆さん、とても速い!
記録係なのに、ついていくのに必死であまり写真が撮れずすみません。。。
7:15  ゲート前駐車スペース出発
10:30  軍刀利神社元社
10:32  軍荼利山
11:35  ゲート前駐車スペース

さらにもう一つ。みなさんアグレッシブ!滝は結局1つしか巻きませんでした。ガイド本などでは「初心者むけ」として紹介されることが多いようですが、とてもそうとは思えない内容で、大満足の山行でした。

矢沢沿いの林道を40分ほど進むと入渓点。入渓後すぐにミニゴルジュがお出迎え。
そこからはほどよい滝が続きます
水を浴びながら登る!気持ちイイ!
腰まである釜も、へつりません。
2段15Mの滝。
通常は右から巻くようですが、MT村さん・S根さんがトップロープを張ってくださり、Y内さんと私がトライ。
Y内さんはコンタクトを水流で飛ばしながらも気合でクリア(流石です)。
私は息も絶え絶え、テンション数回。ヘロヘロになりながらも、辛うじて登り切りました。
この達成感、クセになりそうです。。
チョックストーンウッドの滝
左に逃げられますが、もちろん水流突破!さすがです。
最後の詰めを前に、すこし?早めのランチタイム。
このあと、にこやかにガマガエルを投げる女性の姿を目撃したような記憶がありますが、きっと気のせいです。
稜線まであとすこし。急登を詰める。
稜線上には立派な神社(軍刀利神社元社)が。無事に沢を詰められたことに感謝。
軍荼利山ピークから尾根伝いに下山します。
写真のブレからもお判りいただけるだろうか。下山は軽い小走りで。
私はスリップして尻を泥だらけにしました。
最後の渡渉で身を清めるA木。さりげなくお尻の泥も洗い流していたようです。
あっという間に下山。お疲れさまでした!!

烏帽子岳・野口五郎岳縦走温泉付

日程:2022年8月19日(金)~21日(日)

メンバー:K子・A紀(記)

夏と言えばアルプス!裏銀座の稜線を歩き、絶景を拝みたい!と烏帽子岳・野口五郎岳の縦走に行ってきました。

予定していた日程は晴天♪と喜んでいたら、日に日に天気予報が変わり、縦走メインとなる中日が荒れる予報となり、行きの車の中で緊急ミーティング。当初1日目は烏帽子小屋泊の予定を距離を延ばして野口五郎小屋へ変更、稜線歩きを晴天予報の1日目に持ってくることに即決!
小屋の変更も順調に手配でき、高瀬ダムから出発です。

駐車場のある七倉からタクシーで高瀬ダムに向かう時、前日18日(木)の早朝、大雨で高瀬トンネルを出た所で土砂崩れがあり、数時間足止めされたとの話を運転手の方から聞いたり、途中で会った山岳パトロールの方(18日、竹村新道で道に迷って遭難した人をロープで救助した方)に、竹村新道の倒木の撤去や道迷いしやすい箇所を修復したとの話を聞き、胸をなで下ろしました。

【コース】
1日目:高瀬ダム~ブナ立尾根登山口~烏帽子小屋~烏帽子岳~烏帽子小屋~三ッ岳~野口五郎小屋 約9時間

2日目:野口五郎小屋~野口五郎岳~竹村新道分岐~南真砂岳~湯俣岳~槍見石展望台~湯俣温泉晴嵐荘 約5時間半

3日目:湯俣温泉晴嵐荘~噴湯丘~高瀬ダム 約4時間

7:00過ぎに高瀬ダムをスタート!気温20℃で爽やか~♪トンネル抜けて橋をいくつか渡って登山口へ
流石、北アルプス三大急登の一つ「ブナ立尾根」、覚悟を要します
標高差1,200mの急登。登山道には12~0までの番号の書かれた小さな道標が設置されていて、現在地の目安となり歩き易かったです。
この辺りで山岳パトロールの方と会い、登山道の詳細などが聞けてラッキーでした。ここ数日雨が降り続き、道が崩れているのを直しているとのこと。ありがたいです!この後、行く先々でお会いしました
思っていた程の急登ではなく、道も整備され歩き易いので順調に進んでいきます。
時間に余裕が出たので、見送る予定だった烏帽子岳も登ることに!胸が高まります♪
烏帽子小屋到着!青い屋根のかわいい小屋。荷物をデポして空荷で烏帽子岳へ!
ここから絶景が終日続きます!赤牛岳。後ろは薬師岳
烏帽子岳、奥に龍王岳・立山・剱岳
烏帽子岳山頂!360℃パノラマ!岩場登りが楽しい烏帽子岳
映えると巷で流行っている烏帽子岳の「窓」
本日歩く裏銀座稜線。手前が三ッ岳、奥に野口五郎岳
手前が南沢岳・船窪岳。奥に針ノ木岳・蓮華岳
唐沢岳・餓鬼岳
水晶岳から赤牛岳の稜線
烏帽子小屋に戻って休憩後、野口五郎小屋に向けて出発!
前後左右、アルプスの山が連なります。豪華絢爛!
燕岳・大天井岳・槍ヶ岳の表銀座!槍ヶ岳の後ろにひょこっと笠ヶ岳
楽しい稜線ですが、地味にアップダウンがありなにげに足にきています
稜線は十分楽しんだのでお花畑コースへ進みます。盛りは終わってしまってますが、まだ楽しめました
野口五郎岳の全容がやっと見れました。奥深い!
振り返って三ツ岳西峰。三ツ岳北峰も超えてきました
槍ヶ岳と野口五郎岳!ここでは槍ヶ岳は脇役に感じます
ここを下れば小屋です
16:00過ぎに野口五郎小屋に到着!喉がカラカラなので、山頂は明日にして、二人で到着を祝ってビールで乾杯!
先に到着していた山岳パトロールの方に「早い到着でしたね」と声をかけられ、気にかけて頂いていたようで、じーんとしてしまいました。
小屋に16:00過ぎの到着は遅いイメージでしたが、ここでは早い方ですよと言われてびっくり!一番遅い到着は19:00近くでこちらもびっくり!
2日目の朝。本日悪天候予報の為、小屋に泊まっていた皆さん、2:30頃から続々と小屋をスタートして行きます。私達は野口五郎岳の山頂で朝日を見ようと5:00前に小屋をスタート。富士山見れました!
15分程で野口五郎岳山頂に到着!眺望はあるものの、どんよりとした空。そして強風!
残念ながら朝日は拝めず…。湯俣に向け出発します。山頂から竹村新道分岐まで、もの凄い強風!
谷底から吹き上げる風が凄くて、A紀のスマホの電源が落ち、K子さんのザックカバーが飛ばされるハプニング発生!
竹村新道に入ると強風がおさまり一安心。風はおさまりましたが、道が悪い竹村新道。崩落していたり、不明瞭だったりするので、山岳パトロールの方のアドバイスを思い出しながら歩いていきます
両端が切れ落ちていたり、この様な箇所が多々ありますが、変化があり楽しく歩けていました。この頃は…
雨が降ったりやんだりの天気。稜線上に雨雲がどんどん下がってきました。高曇りの天気ですが眺望はあり、楽しく歩けました。ここ迄は…
南真砂岳到着!曇っていますが眺望あります。晴れていたらもっと絶景だったことでしょう。ここから樹林帯に入ります
登ったり下ったり、時々藪を漕ぎ、気分はアドベンチャーレーサー。ようやく湯股岳です
まだまだこの様な道が続きます。2時間ず~っと笹薮を歩き、自然と無言になる…
気が遠くなりそうな道でしたが、時々木に熊の爪痕かも…という痕があり、熊鈴を意識的に鳴らしながら進みます
10:30過ぎに晴嵐荘に到着!長かった竹村新道。登りに使えたらいいね~と歩く前に話していましたが、地獄の笹薮歩行で却下となりました
お昼前でもお部屋に入れてくれました!入口側が私達のお部屋。広々2人で使わせていただきました
本来は男湯と女湯と2つの浴槽があるところ、男湯が使用できず、男女交代制の温泉となりました。入浴する方があまりいない為、夕方まではプライベート温泉となり、入り放題♪
本日、歩いた時間より長~い時間、宿でのんびり。外は本格的な雨が降り続けました
お待ちかねの夕食!晴嵐荘特製スパイスカレー。美味♪
現在の管理人の方になってからこのメニューになった様です
3日目。6:00出発予定が、昨夜の雨で高瀬川の水が多く危ないとのことで、渡れる水位になるまで1時間待ちました
宿のサンダルをお借りして、渡渉準備完了!
こちらは今年の7月に設置された橋
この様に管理人さんが渡渉のサポートをしてくれました。
お陰で無事ではないですが、渡渉できました
天然記念物の高瀬渓谷の噴湯丘を見に行きます
途中、川の水量が多く渡れないので、岩場をへつって行けるかなと試みるものの、下りが危ないので却下
靴を脱ぎ渡渉をしながら進みます。噴湯丘近くになると、蒸し風呂の様に地面が熱い!
噴湯丘前に到着!川の水量が多く流れが速い為、A紀はお助けロープがないと渡れないので、噴湯丘は対岸から
噴湯丘!いつか水量が低い時に来られたら、間近で見たいものです
噴湯丘ズームアップ!
林道を歩き、3つのトンネルを通って高瀬ダムへ向かいます
湯俣温泉登山口に到着!高瀬ダムからはタクシーで七倉へ。お疲れ様でした!

前から歩いてみたいと思っていた裏銀座。
想像以上に素晴らしい景色の稜線でした!次はあの山へ登りたい、あの稜線を歩きたいと思わされる、人を山に導く裏銀座。何度でも歩いてみたい道となりました。
今回は天候に合わせて臨機応変にスケジュールを調整しましたが、全て吉となりよかったです。対応できる下調べや体力は常に必要だと感じた山行でした。
K子さん、楽しい山行をありがとうございました!読売新道、調べます!

西穂高岳-奥穂高岳縦走

【行程(休憩含)】
8月1日(月)晴れ、新穂高ロープーウェイ-西穂山荘(約1時間5分)
8月2日(火)晴れ、西穂山荘-西穂高岳-奥穂高岳-穂高岳山荘(約12時間)
8月3日(水)晴のち曇り、穂高岳山荘ー涸沢ー上高地(約8時間)

【メンバー】SR(記)

2022年8月1日(月)~8月3日(水)、北アルプス西穂高岳-奥穂高岳を縦走してきました。
過去2度計画しましたが、22歳秋の1回目は初雪が降り、一昨年夏の2回目は大雨で断念しています。今回3度目は天候も安定していて楽しく無事縦走できました。

このコースは縦走路では難路に分類されていますが、今回縦走して感じたのは、クライミング(岩登り)を本格的に習っていない一般登山者には、一歩踏み外したら惨事となる緊張を強いられる危険なコースだとは思いますが、きちんとクライミングの基礎を修得した者にとっては切れるようなホールド、しっかりしたスタンスが豊富で楽しめる縦走路だと思いました。

ただし、西穂山荘から穂高岳山荘までは約12時間の行程となり、途中水場が無くエスケープルートも望めないので歩き抜く体力は必要だと思います。

私は、前日見たネットで、登攀用具があった方がよいとの情報を鵜呑みにして持参しましたが、登攀用具を使う箇所はまったくなく無駄に1.5kgの加重を背負うこととなり、水を含め合計約15kgの重さに後半苦しめられました。
ネットの情報の曖昧さを呪いましたw。
水は3L持ちましたが、後半節約して100mL残でした。

このコースにチャレンジする方はクライミングの基礎を習い、3級程度の岩場、具体的には日和田山女岩の登下降(下降はクライムダウン)をスムーズにできる程度に岩に馴れておくと楽しい山行になると思います。

御小屋尾根から阿弥陀岳・赤岳縦走

日程:2022年7月28日(木)

メンバー:A美・A紀(記)

8月の夏合宿を前に1度、標高の高い山を10時間位歩きたいという私の計画にA美さんにのっていただき、二人ともお初の御小屋尾根から阿弥陀岳・中岳・赤岳を縦走してきました!
天気予報は午後から崩れる予報でしたがスタート時は快晴、時々ガスが一面に広がる時があるものの要所要所晴れ上がり眺望もそこそこ楽しめて、雨に降られることなくまだまだ咲き誇る高山植物も楽しみながら歩くことができました。

コース:美濃戸口~御小屋尾根登山道入口~御小屋山~不動清水~阿弥陀岳~中岳~赤岳~(文三郎尾根)~行者小屋~(南沢)~美濃戸~美濃戸口

美濃戸口から御小屋尾根へ。5時55分スタート!舗装林道を「ゴーゴーゴー♪」と口ずさみながら進みます
結構な急登の舗装路終了し、足に優しいふかふかの樹林帯にご機嫌♪
樹林の間からは中央アルプスがお目見え♪
御小屋山に到着!ここまでは緩やかで歩き易い道でした
コースを外れて「不動水」へ。めちゃくちゃ冷たくて、美味しい!
コースに戻ります。ここから山頂手前までずっと、ずっ~と急登(汗)
展望台で小休憩!少し雲が上がってきましたが、
まだまだ絶景続きます。南アルプスがお目見え♪
北岳・甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳
岩がごつごつしてきました。ぴかぴかの新しいロープが下がっています
御小屋尾根には石楠花がたくさんありました。八ヶ岳に石楠花は個人的に意外!
春にはきっと綺麗だろうなぁということで、来春また歩きに来ること決定です♪
不安定な梯子登場。ロープもあっちこっちからでてます。どれも新しく、最近補修されたようです
御小屋尾根終了!途中、真っ白にガスりましたが、パーっと晴れてきました!
もってる二人♪
開放的な風景と急登が終わったのにご機嫌♪
こんなに晴れると思っていなかったのでうれしくて仕方がない
摩利支天付近
鎖場。足場はしっかりしているので怖くはありません
鎖場の向こうは梯子。つかめる岩場、鎖場、梯子は楽しい♪
間もなく阿弥陀岳山頂到着!ここまで誰一人会わず、山頂も貸切です!
山頂一つ目ゲット!
北八ヶ岳方面はすっかりガスの中。諏訪湖や権現岳や編笠山辺りはなんとか見えました
ガスがとれてきて、赤岳・中岳がドーン!!!A美さん、大好きな稜線
足元に気を付けて、ラスボス赤岳へ出発です
こんなに岩々していて梯子までかかる荒々しい場所にも、たくさんの可憐な花が咲いています
中岳山頂到着!
中岳・阿弥陀岳を見上げて。随分下りてきたなぁ。結構急登りだなぁ
本日最後の登りへ!
ガスがとれて、眼下に行者小屋が見えてきました。今日はあそこでランチ♪
文三郎尾根との分岐に荷物をデポして空荷で赤岳へ向かいます
岩稜帯、楽しい♪
赤岳山頂到着!でもガスガス~
赤岳の標柱っていつからこんなに朽ち果てちゃったのでしょうか…
「2899」が読めない…
足元に気を付けて下山開始!
13時過ぎに行者小屋に到着!暑い時期でも暖かい食事は体にパワーを蘇らせますね

4年ぶりに登頂した赤岳と5年ぶりに登頂した阿弥陀岳。
共に以前とは違うコースでの登頂で、一つの山でもいくつもの楽しみがあるとつくづく感じました。
文三郎尾根のアスレチックさにびっくり!階段が設置されているものの壊れていたり、スライドしたり、朽ちていたりで岩稜帯より数倍神経を使い、穏やかかと思っていた南沢が歩きにくく、そして長い…。初心者はこちらのルートが良いってガイドブックとかに書いてありますがホントに?(笑)
御小屋尾根は変化があって、楽しい尾根でした。また時期を変えて歩いてみたいです。A美さん、お付き合いありがとうございました!

三ツ峠 中央カンテ

2022年4月23日
メンバー:S、K(記)

新緑が美しい季節になり、三ツ峠へ。快晴、無風で絶好のクライミング日和です。
三ツ峠は、雄大な富士山をバックに登ることができる人気の岩場です。一般登山道も整備されており、たくさんの方がハイキングを楽しんでいました。

最初に取り付いたのは亀ルート(5.7)。碓井徳蔵さんが開拓したSさんお気に入りの名ルートですが、1ピッチ登ったところで、壁一面の水びたし岩に直面。なんか暗くてヌルヌルしています。今回は無理をしないで回避することに。残念です。

次に取り付いたのは、草溝ルート(Ⅳ級)。ここ屏風岩右フェースは、登る人が少なくて落ち着いて取り付けます。リードはSさん。支点が少なく、カム数本を使って登りますが、最後のクラックがやや難しかった。

お昼休憩の後、ザックを背負って中央カンテ(4P、Ⅳ+)に挑戦。三つ峠一番の人気ルートとあって、懸垂下降で降りてくる人と登る人が混在し、待ち時間が発生、登るのに時間がかかります。

私が1P目のリードに挑戦。しかし、正規のルートではなかったようで、簡単なはずのルートがなんとも難しいクライミングとなってしまい、かけたロープも交差しちゃったりして…。Sさん「こりゃ、ダメですなぁ」。以後、グレードも上がるので最後までSさんがリード。

2P目以降は、深くえぐれたクラックが多く、カムをかなりの頻度で使用。Sさん曰くシンハンドのクラックも多かったとのこと。

Sさんがかけるロープは美しいラインを作り出します。

私はフットジャムで登り続けます。最後の最後には苦手なスラブがお目見え。終始、気を抜くことができませんでした。

4Pを終え、お互いロープを持ちながら歩いてやっと頂上に到着!初登頂です。
登り始めから3時間以上がたち、すっかり陽もおちかけていました。

雲も現れ、薄暗くなってきた頂上

一般道を歩いて下山。

私は、岩感がかなり失われていて、岩目を見ても先のイメージがなかなか湧かず、手足の動かし方が閃きませんでした。半年のブランクでこんなにもあっさり感覚が悪くなるんだと茫然。また登らないとなぁ。

富士山をバックにずっとクライミングができるなんて、とてもうれしく、楽しかったです。

Sさん、たくさんリードしていただき、ありがとうございました。今度は亀ルート攻略しにいきましょう!

阿弥陀岳北稜-赤岳-文三郎尾根

2022年3月21日(月)

< メンバー >

パーティー1:F.K(装備)、Y.T、A.K

パーティー2:N.N(リーダー)、Y.K、S.R(記)

< 行程 >

3月20日 前夜発 小淵沢(泊)

3月21日 赤岳山荘(5:35発)~行者小屋(7:40着、8:20発)

 ~阿弥陀岳頂上(12:00着、12:35発)~赤岳頂上(13:45着、14:25発)

 ~文三郎尾根~行者小屋(15:25着)~赤岳山荘(17:05着)

   下の▶を押すとスライドショーが始まります。

四十八滝沢 氷の回廊でリードに挑戦

メンバー : T と N

行程 : 宝鉱山P 8:20 〜入渓 9:30 〜七福の滝 14:00 〜宝鉱山P 16:00(下山)

アイスクライミングの練習がした~い⤴❕ と言うことで、今年は冷え込みが続いていることと雨が少ない地域ということで三つ峠の北側にある四十八滝沢に行ってきました。                                  今までに無く露出度の高い氷の回廊と化していて、また傾斜もそれほど高くは無く困難さもほどほどですが、万が一滑り落ちると100m以上滑り落ちてしまいます。今回は七福の滝下までで帰りましたが初心者・初級者御用達のルートでした。基本の動きやシステムを確認するには良い場所でした。

例年なら雪が積もっているはずが、今年は全くない。

 

氷が発達していなくて登れないことが多い初滝の随分下の登山道が沢に降りることろから氷が発達していてここから入渓する。

 

少し登ると氷の回廊が・・・何度も来ているがこんなになるのは初めて見た

 

初滝の登攀・・・ここは一気に60mザイルが伸びる

 

三段の滝 ・・・ ここも60mザイルを伸ばす

 

登山道が沢を横切る地点の滝 ・・・ こんなんだったけかな~ 記憶ないな〜 ここまで60m3P+10mくらい

 

30m大滝は中段が崩落して登れない

 

大滝を左から巻くのは大変なので右斜面に出来ていた氷瀑を詰めて登山道に一旦上がる   ここは50m位ザイルを伸ばした

 

大滝の上で沢に戻ってクライミングを続ける。                      最上段に見える七福の滝7段50mの下までザイルを伸ばして14時過ぎ、時間的にもザイルも7P伸ばし、スクリューも14〜15本ねじ込んで満腹になったので下山した。

随分と自信が付いたようだった。あとは場数だけだな。

聖岳(3018m) @ 厳冬期

2022年1月29日(土)~31日(月)

日本のチロル(下栗の里)から遥かなる南アルプス主稜線・・・左から兎岳・聖岳・上河内岳・茶臼岳・・・

メンバー : N行・F子・巨匠

コースタイム :

1月29日 芝沢ゲート駐車場7:40 ー 易老渡(いろうど)8:50 ー 便ヶ島(たよりがしま)9:40ー 西沢渡(にしさわど)10:50 ー 苔平TS 15:00

1月30日 TS 7:00 ー 薊畑8:30 ー 小聖岳11:00 ー 聖岳13:00 ー 小聖岳14:00 ー 薊畑15:00 ー 苔平TS 16:00

1月31日 TS 6:30 ー 西沢渡8:30 ー 芝沢ゲート駐車場11:00(下山)

日本の3000m峰23座の中で、まだ登れていない南アルプス南部で比較的登り易いとされている聖岳に初挑戦・初登頂できた。

登り易いとは言っても、楽勝ではなく、全力・全集中が必要な巨峰だった。

我々以外には登山者はおらず、初日には林道歩き10㎞+標高差1000m一気登りとプチラッセル、二日目は標高差1000mの往復、フルラッセル&ルートファインディングとタフさをたっぷり要求されたが、街の明かりは一切見えず、携帯の電波も届かず、コロナ禍とは無縁の静寂に包まれた『自分達だけの山』をたっぷり味わった感動の3日間だった。

 

1月29日(土)関東から6時間掛けて芝沢ゲート駐車場に到着。

芝沢ゲート駐車場7:40 ・・・ 広大な駐車スペースに唯一駐車する

 

遠山川沿いの氷結した林道を易老渡まで5㎞ひたすら歩く ・・・ 台風の爪痕の修復が徐々に進んでいた

 

易老渡の駐車場8:50・・・最近は夏だとここまでタクシーが利用できるようだ

 

更に2㎞林道を歩いて便ヶ島の施設9:40(聖光小屋)へ                  夏のムシムシした時期はヤマビル王国の記憶しかない                  忌避剤(ヤマビル何とかやヒル下がり何とかや塩)でもってしてもやつらの貪欲さに逃げ回った。トイレの中まで追っかけてくる記憶がある。

 

登山道入り口の案内板

 

登山道入り口・・・熊に注意!(&夏期は枝から落ちてくる山ヒルが凄い)

 

森林鉄道跡に作られた遊歩道を西沢渡まで3㎞歩く

 

軌道跡に入って直ぐに崩壊地の微妙なトラバース・・・補助に細~いロープはあるが滑り落ちたら50m位落ちる!

 

その後も崩れた岩塊や土砂の乗越が続き意外に時間が掛かった

 

3㎞に1時間たっぷり時間が掛かってやっとこさ西沢渡に着く10:50

 

沢の水量が多くて渡渉できないときはこのモッコ渡しに乗って対岸へ・・・重くってかなり労力使う

 

直ぐ脇にある昔のバージョン・・・我々はモッコの向こうに見える仮橋をすんなり渡った

 

西沢渡まで10㎞(3時間)歩いた後に樹林の中の雪の下が凍結して歩きにくい急登をアイゼン履いて標高差1000mは体力的にキツかった。

最初はかすかに前週のトレースが残っていたが標高を上げるにつれラッセルしながらとなった。

それと地図を観たら芝沢ゲートが690mで苔平が2100mで各自20㎏の歩荷訓練になった。  テント場にした苔平には15:00ぐらいに着いた。

もちろんテントに入ってから3人とも足が攣ったのは言うまでもない。

 

1月30日(日)

        

街の明かりも見えず携帯も通じない我々しか居ない静寂の苔平のテント場を7:00に出発

 

やっとこや薊畑(あざみばた)で南アルプス主稜線に合流

 

薊畑からの主稜線はふかふかの雪が降り積もりトレースの跡形も無くルートファインディングしながら全集中・全力ラッセルでの3人旅になる

 

少し登ったところでやっと富士山が見えた。上空の気圧の谷の通過影響が色濃く出てきた。 強風になったり降雪にならないことを願いながら進む。

 

小聖岳手前の雪が強風で飛ばされたはい松帯のラッセル行軍。              本当はこのようなところはワカンが良いがアイゼンに履き替えていたので腰まで潜るツボ足行軍で強硬突破するしかなく大変疲れた。

 

振り返ると上河内岳や茶臼岳が低くなり始める

 

小聖岳には11時に着いた。                              後ろに見えるのが聖岳本峰だがまだ400mは登る必要がある。               それと本峰に取り付くのに200mほどの落ちられない岩稜&雪稜帯がある。              今回は堅雪で良く締まっていて基礎的なアイゼンピッケルワークだけでノーザイルで通過したが、ここが軟雪や強風だったりした場合はザイルが必要だと思う。

 

アイゼンの爪がやっと刺さる氷化した堅雪と岩クズの斜度30度の本峰斜面を標高差400m登って風速15mはある爆風の頂上に12:45に到着した

 

肝心の写真が漏れていましたので勝手に追加(笑)。ルートファインディング、ラッセルお疲れ様でした。

赤石岳・遠くに奥秩父をバックに

仙丈・荒川・赤石岳をバックに・・・次はあそこだ~(^^♪

 

 赤石から聖への縦走路・・・鞍部下方に百間洞(ひゃけんぼら)の小屋が見える

 

左から上河内・茶臼・易老そして鞍部があってイザルガ・光岳 そして遠州灘が光っていた

 

恵那山の向こうに滋賀・岐阜県境の山々や白山が遠望できた

 

富士山が増々雲隠れになって風も強くなってきたので名残惜しいけれど一刻も早く下山することにした。

 

滑落したら一発終わりの緊張感あふれる大斜面をひたすらリズムを乱すことなく一定速度でアイゼンを効かせて一気に小聖岳まで下山した。                     テントには16時に帰着したがアドレナリン出まくりだったこともありろくに飯も食わずに酒ばっかり飲んで就寝したがよくは眠られなかった。                                 そういえば夜中にテントにカモシカ君が遊びに来たようだ。               翌日は早く風呂に入りたいということでテンバを6:30に出発し急な尾根を下降しアトラクションをこなして芝沢駐車場には10:50に戻った。                                        駐車場とは言え南アルプスの懐深いところなので風呂まで車で2時間掛かった。