阿弥陀岳北稜(撤退・転進)→ 赤岳文三郎尾根(撤退)

2021年2月27日(土) 先週頂上まで登れなかった阿弥陀岳にルートを変えて再チャレンジ。 メンバー :N、N

5:05 赤岳山荘出発 7:20 行者小屋 大休止+ハーネス等準備8:00 出発 8:08 文三郎尾根との分岐 9:20 尾根上 10:40 北稜撤退→文三郎尾根登り返し          11:40 中岳との分岐の手前で撤退 12:20 行者小屋 14:00 赤岳山荘

先週には広河原沢左俣から阿弥陀岳頂上を目指しましたが、強風のため御小屋尾根上部で撤退しました。 今週は連チャンで阿弥陀岳に。朝方は風が強いとの天気予報であったが、行動時間に余裕を持つため赤岳山荘を早立ちした。先週登れなかったので「 登頂できた時の喜びは格別!」と期待していたが、またしても強風のため、やむなく撤退しました。          せめて一般登山道からでも頂上を‥と思い、風が弱まるのを期待して赤岳の文三郎尾根に転進。登り返すも中岳方面との分岐手前が風の通り道になっていて、他の登山者の方と同様に、分岐手前で引き返しました。     

  

歩き出して1時間ほどでだいぶ明るくなった。
開けた場所からは横岳(大同心・小同心)がよく見えました。高曇りで、まだ空は青くない。
行者小屋到着 7:20  午前4時前に出発したという単独行者が、文三郎尾根を撤退して降りてきた。
小屋の外にあった温度計。マイナス10℃です。
小屋の表示
阿弥陀岳北稜へ向かってスタート (8:00)
赤岳文三郎尾根と阿弥陀岳への分岐点
北稜の基部へ向かって  樹林帯のラッセル。
尾根と空が近づいてきます!
尾根に近づいてきた場所。風下側でしばし様子見の休憩。
風下側から高度を稼いでいきます。
風が吹くとこんな感じに
尾根に上がりました! ここからは眺望の良い場所です。
尾根に上がって北稜の基部を目指す。頂上付近までよく見渡せる。西からの強い風で雪煙が舞っています。
北稜の下部で停滞していた場所から見る赤岳。文三郎尾根を登る登山者がよく見えました。
北稜基部の直下で風の状況の様子見停滞中。 別な方向から上がってこられたガイドさんの御一行が、強風のため後退しているところです。
回り込んできて上部の様子を窺う。風強くて顔をそむけています。
ガイドさん御一行も、風下側で停滞中。
風が弱まりそうにないのでバリエーションルートの北稜は諦める。天気予報では午後に向けて風が弱まる予報であったので、赤岳文三郎尾根に転進。赤岳頂上を目指すことに。
文三郎尾根との分岐点を目指して高度を下げる。
気を取り直して、文三郎尾根を登り返す
文三郎尾根の途中から、赤岳西壁を見る。 主稜を登っているパーティーがいます。
主稜を登るクライマー。 強風でお互いのコールがよく聞こえないのでは? と心配になります。         彼らは無事にトップアウトしたのでしょうか‥
撤退した阿弥陀岳方面を見る。
横岳方面
先行者2名が登っていくところ。
文三郎尾根上、西岳方面への分岐が近づくにつれ風が強くなってきます。写ってる人全員耐風姿勢。
風が弱まった時をついて高度を稼ぐ。頑張って分岐を目指します。
引き返す直前の写真。右側・背中側からすごい風を受けています。
分岐点の直下。 みなさんこの写真の辺りで引き返されました。
高度を下げたところで文三郎尾根上部を振り返る。まだまだ風は強い。
樹林帯まで降りると別世界。
阿弥陀岳と文三郎尾根の分岐点まで降りる。穏やかな気持ちいい天気です。
行者小屋まで戻ってくると、何張りかのテントがありました。
降りてきた文三郎尾根を振り返ると、きれいな飛行機雲が!
ハーネスを外し、12本爪アイゼンを軽アイゼンに変えて下山します。
天気よい中を下山
高度を下げる。程よく雪があり、歩きやすい。
途中石や木の根っこの露出増えますが、雪の下は凍っているので、軽アイゼン・チェーンスパイク外さずに。
最後の堰堤を超えて北沢戸の分岐。もう一度振り返る。
美濃戸山荘 ここまで降りてくれば安心
赤岳山荘の駐車場まで無事戻りました!
赤岳山荘前のアイスクライミング用の人工氷壁。多くの人が練習していました。
人工氷壁 ②

会員山行@広河原沢左俣から阿弥陀岳へ

シーズン終盤アイスクライミングに、八ヶ岳広河原沢左俣へ出かけました。

2021年2月20日(土) メンバー:N、N

5:45 舟山十字路 7:00 二股 8:50 大滝 11:00 最後の15m滝 12:00 御小屋尾根   12:30 阿弥陀岳頂上を目指すも、強風により撤退 14:20 御小屋山 15:20 舟山十字路

5時10分過ぎに舟山十字路に到着したら、出発準備をしている方が5~6名いました。歩き出しから雪上歩行でヘッデンスタート。二俣を超えて左俣に入ってもトレースは続いていました。(下山の足跡でした)大滝の下部からは先行者のトレースはなくなり、ラッセル区間となりました。大滝の突破に少々手こずりましたが、順調に高度を上げて12時に御小屋尾根にトップアウト。張り切って阿弥陀岳頂上を目指しましたが、強風のため頂上まで残り標高差約200mの地点で撤退し、下山しました。

明るくなり前方が開けた場所で 本日目指す阿弥陀岳がよく見える!
二俣に到着 小休止
小滝 ( その ① )
小滝
下部は薄氷と水流が露出している場所ありましした。
小滝 ( その ② )
小滝 ( その ③ )
大滝が見えてきました! ここからトレース無くなりラッセル区間始まり。
大滝です。雪多め。ここでロープを使いました。意欲的に氷が立っているところに取り付いたんですが、氷がもろい部分を選んでしまい苦戦‥。時間が掛かってしまいました(反省)
大滝の下で、登攀準備中
この辺りを登ったでしょうか‥ 表面の氷がボロボロ崩れました
大滝の上で。 大滝の通過に約1時間‥ (^^;
右から大きな岩を回り込む 急登部分のラッセル!
ところどころにある、側壁からの小規模な雪崩のあとです。
大滝を超えて小休止をとった次の滝。右の弱点からフリーで越えていきました
青空に向かって高度を上げていく
左俣最後の15m滝、だいぶ溶けています。人の胴体の太さの氷が雪面まで続いていましたが、中間部分の氷の厚さに不安を感じたので、ここは登らずに、右岸から御小屋尾根を目指してツメ上げました。
樹林帯のラッセルツメ上げ
この辺りは雪が締まっています
御小屋尾根に出ました! ひと安心。 
阿弥陀岳の頂上を目指して、御小屋尾根を登っていきます。
御小屋尾根の登り。
雪煙が激しく舞っています‥
頂上に向かって、ルンルンの登りとなる予定が‥
森林限界の上部で、風がますます強まってきました。身の危険を感じる程度でした。足場がクラストしていたらとても怖かったと思います。
強風で撤退判断をした辺りから。頂上まで残り標高差200mの地点。御小屋尾根を登って登頂したパーティー2名が下山中です。普通なら歩きのパートをクライムダウンしていました。
御小屋尾根を下山
風が強いので、一歩一歩慎重に歩いています。
やせ尾根
下山途中。甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳を遠望
だいぶ降りてきました。
御小屋山にて。御小屋尾根往復のパーティーも休憩中。
御小屋尾根下山中。道標は新調されているようでした。
分かりやすい道標
踏み跡をたどり、舟山十字路へ。
無事に舟山十字路に戻ってきました!
舟山十字路のゲート。出発時は暗くて気づきませんでしたが、新しい登山届ポストがありました。
帰り際、小淵沢ICそばのコンビニエンスストア駐車場からみた八ヶ岳