マルチピッチクライミングトレーニング@越沢バットレス

2021年5月23日(日) 参加者:K、K、N

バリエーションルートの山行に向け、新入会員Kさんも含めて3名でマルチピッチクライミング練習を行いました。最初のアプローチで誤ってアルパインルートを辿ってしまい、稜線に出たために懸垂下降からスタート。右ルートと、第2スラブルートを登りました。(前日夜に降った雨で岩場は濡れていて、緊張感のある登攀練習となりました)

新人にとって良い経験となったのはもちろんですが、久々の岩場で、ルートファンディング等々含め、ミスの許されない環境での登攀は参加者全員にとって良きトレーニングとなりました。

鳩ノ巣ガーデンキャンプ場側からアプローチ
渡渉ポイント
目の前の鎖につられて+踏み跡をたどってアルパインルートへ入り込んでしまいました。
アルパインルートの鎖場
稜線上です
懸垂下降の準備中
懸垂下降ポイントとなる立木
ここを降りていきます。岩が濡れています。
下から見上げた最初の懸垂下降部分。一部空中懸垂。
下段部分の懸垂下降
利用料金入れ
屋根の下でクライミングの準備
右ルートの取り付きでロープをセット
右ルートⅠピッチ目上のビレイポイント
右ルート中盤。結構な高度感ありです
右ルート2ピッチ目
セカンドを引き上げる
余裕のポーズ
右ルートの3ピッチ目途中から。ビレイポイントを見下ろす。大きなテラス。
右ルート終了点直下
2回目の懸垂下降。下段の出だし。
懸垂下降
ハイステップで乗り込む
第2滑り台ルート。中間ビレイポイント直下
 
第2滑り台ルートの3ピッチ目を見上げる。逆層っぽく難しそうに見えるが案外とホールドはある。
3ピッチ目を登ってるところ。ビレイヤー側から見た様子
第2滑り台ルートの3ピッチ目ビレイポイントの小テラスにて
先ほどの小テラスを滑り台途中から見下ろすとこんな感じ
滑り台の3ピッチ目上部
第2滑り台ルート登攀終了
装備一式を片付けて、下山します。
沢沿いの下山路
頭上の丸太の橋の上は怖くて渡れず
渡渉2回でした
林道まで無事に戻りました!

根石岳から東天狗へ

5月23日(日) 山下、他一名

以前から天狗岳を登ったとき南に延びる根石岳の広々とした稜線が気になっていた。
硫黄岳をはじめ八ヶ岳南部の鋭鋒達を背景に見通しの良い尾根道を歩いてみようと。

東天狗から西天狗岳を望む

でこぼこの林道を夏沢鉱泉に向かう。桜平の駐車場は結構な数の車が停まっている。
夏沢鉱泉を過ぎ、オーレン小屋の裏手から樹林の登り。ところどころ雪が残っていて何とも歩きにくい。

夏石鉱泉
オーレン小屋


15分程で稜線に建つヒュッテ夏沢に登り着くと右手に硫黄岳の爆裂火口が拡がる。
ここから簑冠山までは展望の効かない樹林だが根石山荘の建つ稜線に降りると一気に展望が開け根石岳への登りが始まる。

稜線に建つ「ヒュッテ夏沢」 まだ営業していない
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根石岳の山頂はガスの中


山頂からの東天狗、左に西天狗岳は指呼の間だ。
登り着いた東天狗の山頂は人だらけ。風があるから良いが「密」そのものなので一休みして早々に退散する。

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東天狗の山頂は人だらけ
根石から東天狗に続く稜線


簑冠山からオーレン小屋に直接降りる登山道を下り、小屋の前でゆっくりと昼食。
物資運搬のヘリによる爆風に目を白黒させながらラーメンを食べて下山した。

岩場訓練@平戸の岩場&阿寺の岩場

5月16日(日) 場所:平戸の岩場、阿寺の岩場

         参加者:8名

今年度の新入会員さん2名に参加いただいて、岩場訓練を行いました。

平戸の岩場では、ビレイ(確保)支点の作り方、懸垂下降を重点的に実施。

午後は阿寺の岩場に移動して、登攀練習・マルチピッチクライミングの手順確認を行いました。途中少々小雨が降りましたが有意義な訓練が出来ました。

基本的ロープワーク練習
支点作りの手順確認。(流動分散、固定分散など)
ビレイ支点構築、ビレイデバイスセットの方法確認。
懸垂下降の練習
阿寺の岩場入口の表示 駐車スペースから程近くに岩場が整備されている。
トップロープを2箇所設置して、登攀練習。
ビレイヤーとクライマー
マルチピッチクライミングの手順確認

鳳凰三山(2021年5月)

2021年5月2日~3日

メンバー:N、K、N 

2日 6:30 夜叉神峠登山口 7:40 夜叉神峠 11:50 南御室小屋テントサイト

3日 4:55 南御室小屋 5:50 薬師岳小屋 6:45 観音岳 7:55 薬師岳小屋

  8:30 南御室小屋 9:10 下山開始 12:40 夜叉神峠 13:20 駐車場

4月に入会した新人Kさんを含めた3名で、南アルプス鳳凰三山へ。

Kさんにとっては初のテン泊、南アルプスも初という山行。前日夜に下界では雨が降り、天気予報では天候が不安定になる時間帯もありとのこと。天候が崩れる前にテント設営を終えてゆくっりしようと、初日南御室小屋泊としては早出をする。

初日の天候は思ったよりも持ったが、午後6時過ぎからは雪が降りました。少し昼寝をした後、持ち込んだ食材とお酒でゆったりと過ごしました。

2日目の午前中が一番いい天候に恵まれました。完全にKさんビギナーズラック! 稜線の往復中は風も穏やかで景色を満喫。観音岳で長居し、オベリスクへの往復は省略。余裕をもって下山し、残雪の南アルプスを堪能しました。

夜叉神峠駐車場 夜中に少し雨が降った感じです
入山口では、地元警察と遭対協の方が安全登山の啓蒙活動をされていました
入山口にて。 感染症(飛沫)対策をしながらの登山
ひと登りで夜叉神峠 白根三山の稜線には雲がかかっていました
夜叉神峠を越えたところの急登パート
杖立峠に向けた登路
杖立峠を越えたあたりから日陰の足元に雪が
天気が崩れる前に南御室小屋まで! 先を急ぐ
樹林の中は雪が多くなってきます。チェーンアイゼンが一番使いやすい雪面状態
苺平に到着! ひと安心
南御室小屋とテント場が見えてきました
夕食の鍋です❗
2日目 3:00起床 4:55に歩行開始
薬師岳小屋にむかって
砂払岳付近
砂払岳に向けた登り
薬師岳小屋前
薬師岳にむかって
薬師岳頂上にて 正面が間ノ岳、左が西農鳥岳、農鳥岳
ルンルンの稜線歩き!
観音岳手前の岩稜帯
大きな岩を乗り越えていく
観音岳頂上直下
最高の天気! 観音岳頂上
仙丈ケ岳 いつぞや登った小仙丈沢、小仙丈カールがよく見えました
甲斐駒ヶ岳もバッチリ
賽の河原とオベリスク
甲斐駒ヶ岳をバックに。 初の南アルプス 新人Kさん
テムレスに目が行ってしまいます‥  手袋目立ちすぎ
八ヶ岳もくっきり
薬師岳越しにそびえる富士山
前日の降雪で真っ白になった北岳をバックに 次は冬の北岳行きましょう!
地蔵岳と甲斐駒ヶ岳
景色を惜しみながら下山
下山の光景
この景色もよい感じ
空に向かっての登り返し イイ感じ
眺望を惜しみながら
ハイステップ
帰路の薬師岳
見納め白根三山
砂払岳の巨石
気温も上がり、日の当たる地面は雪が解けてぬかるみ出現 (><)
テント撤収し、下山のパッキング中
テント場を後にします
苺平への登り返し
高度を下げていきます
駐車場はほぼ満車になっていました
夜叉神峠駐車場にある夜叉神ヒュッテに立寄って帰りました

雪上訓練 マチガ沢にて

4月11日(日)
メンバー:K村・F王寺・Y内・N村・鈴K・S村・K西・山下(記)

今年は雪解けが速い。だから雪のあるうちに出来る山行をしておこう。
と言うことで今回は雪上訓練となった。
朝、ベースプラザに集合。登山指導センター前の林道は全く雪の欠片も無し。これで訓練出来んの?と心配したがマチガ沢の出合まで来るとそれなりの積雪量だ。例年ならデブリに道を塞がれていることも多い、が少し登れば訓練場所には困ることもなさそうだ。

残雪もまだらな白毛門
見上げるマチガ沢東南稜
用意して始まり始まり

天気は上々、青空に雲一つ無い。正面にはマチガの東南稜、振り返れば白毛門が高々と聳える。
こんな良い天気に訓練山行では勿体ないくらいの空の下、そそくさとハーネスを着けて準備を始める。

まずは歩行訓練から
かなり斜度がある


二班に分かれてマチガ沢の右岸の固い斜面でまずは歩行訓練から。ガチガチに締まった雪面は「ちょっとヤバイ」ほどキックステップで慎重に上り下りをくり返す。
次にお決まりの滑落停止。これが止まらない。何度も何度もくり返す。
雪が固くて斜度もあるのでピックが刺さっても簡単に肘が開いてしまう。もうヘトヘトになってしまったがしっかりと身体に染み込ませておきたい訓練だ。

初めての滑落停止訓練
こちらではスタンディングアックスビレイの準備
あ~れ~

次にスタンディングアックスビレイの練習。今まで何度もやってきたがこれもしっかりと復習。ピッケルを使った支点作りや実際に衝撃を加えて強度の確認もする。

雪を使ったビレイなど
懐かしいウッドシャフトのピッケルで


最後にツェルトを使った搬出訓練。ああだこうだと言いながら取り敢えず形になったので良しとしよう。これは室内で十分に練習出来そうだった。
陽も高くなり雪も弛んできたのでそろそろ終了とする。もう一度谷川本峰の稜線を見上げて林道を下る。

ツェルトを使った搬出訓練
まだ生きております


たぶんこうした訓練の積み重ねが小さくても眼に見えない形でそれぞれの内側に刻まれていくのだと思う。

谷川岳・西黒尾根から万太郎山へ

2021年3月27日(土) 早朝発日帰り  メンバー:N

7:00 谷川岳ベースプラザ  10:00 オキノ耳  11:40 オジカ沢ノ頭  13:00 大障子ノ頭  13:40 万太郎山  17:05 土樽駅

天気予報で好天が約束された土曜日。日帰りで西黒尾根から国境稜線を万太郎山に向かって歩きました。写真の通りの天気で西黒尾根と天神尾根は多くの登山者で賑わっていましたが、国境稜線をこの日のこの時間に歩いている人は他に居ませんでした。(かすかな踏み跡あり)

万太郎山から土樽駅に向かう万太郎尾根(吾策新道)の下りは部分的に悪く、クライムダウンなどを織り交ぜて通過。雪の状況をよく見ながらのルートファインディングが必要でした。

登山指導センター前
明確なトレースをたどっていく
ひと登りしたところにある鉄塔
西黒尾根の中盤にて
ラクダの背のギャップを振り返る
西黒尾根上部を望む
雪庇が西黒沢側に発達しています
後続者を振り返る
オキノ耳
オキノ耳よりトマノ耳を見る。 頂上に人がいます。
肩の小屋の直下。 ここから国境稜線に向かう
国境稜線を万太郎山に向かって
中ゴー尾根の分岐点標識
オジカ沢の頭 誰も踏んでいない雪面がキレイです
オジカ沢の頭
右側は切れ落ちています
オジカ沢ノ頭 余裕なしです
避難小屋越しに
川棚の頭方面の支尾根を望む
オジカ沢ノ頭
頂上直下の避難小屋
中はキレイです
夏道が少々露出していました 万太郎山まだまだ遠い
大障子
大障子直下の避難小屋
中に雪が吹き込んでいてドア開きません
大障子
大障子ノ頭です
万太郎山頂上直下
万太郎山頂上までもう少し
万太郎山頂上!
万太郎尾根
吾策新道の下り

あの先どうなってるの?!

万太郎川側に発達した雪庇
オオベタテ沢の頭
ナイフリッジ
オオベタテ沢の頭
振り返る
吾策新道の樹林帯
今夜幕営の方が幕営準備中
幕営ポイント付近から下山方向を眺める。 土樽は未だ遠い
夏の車道終点付近まで降りてきて、足拍子山を見上げる
茂倉岳方面へ取り付く地点の駐車スペース

残雪の会津駒ヶ岳

3月20日 山下、他1名

「暑さ寒さも彼岸まで」とは良く言ったもので例年になく雪の多かったこの冬も3月半ばに入り暖かい日が続いていた。
とにかく雪のある山を今のうちに楽しんでおかねば!残雪期は直ぐそこまで来ているので多少焦りにも似た気持ちに急かされて山深い檜枝岐村へと向かった。
埼玉からだとなかなか遠く東北道を下りてからも延々と走る。

登山口 無雪期はこの先、滝沢口まで車が入れる(こともある)

国道沿いの村営駐車場に停め、雪に埋もれた登山口を登り出す。滝沢登山口まで急傾斜の雪面を喘ぎながら登る。もうこの時点で大汗をかく。
とにかく一直線に高度を稼ぐので何しろきつい。天気は上々、スパッツだけで冬装備はザックの中だ。

冬道はこの先、林道から離れ急斜面を登って行く


視界が開けると山頂に雲をたなびかせた燧ヶ岳がひときわ目を引く。無雪期は池塘をちりばめた稜線も今は雪原となって山頂部へと続いている。実に広々として気分が良い。

春の暖かさに足元の雪も弛む
駒ノ小屋周辺は一面の雪原 夏は高山植物の綺麗な場所だ

夏の印象で気楽に考えていたがここまで結構な登りが続き、想像以上に体力を消耗した。頂上までのあと一息が地味にきつい。
足元を見つめながら機械的に足を運び何とか辿り着いた山頂からは越後や奥会津の山々が居並んでいた。
風が出てきた。明日からは大雨の予報が出ていて、既に西の空には雲が押し寄せている。

燧ヶ岳 山頂部は雲に洗われていた
中門岳方面 巨大な雪庇が見える

下山は弛んだ雪に足を取られながら下るもつい先行者のトレースに引き込まれルートを外してしまいとんでもない斜面をトラバースするハメになってしまった。
ヘロヘロになって駐車場に到着する。それもその筈で標高差が1200メートル以上もある。
しっかりと登り応えのある山行だった。

振り返ると駒ノ小屋が半分埋まっている

駐車場発7:38 登山口7:48 小屋周辺11:18 山頂12:05 駐車場14:57

日白山周回

2021年3月20日(土) 日帰り

メンバー : N N F K4名

7時宿場の湯 ~ 東谷山09:30 ~ 日白山10:15 ~ 下山12:15

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毎回悪天候で計画倒れか、途中敗退となっていた雪のある時期限定の日白山に行ってきました。天候は谷川の稜線は雲に覆われていましたが、そこそこ。以前は道に迷いながらも東谷山で敗退しているのがウソのような快適山行で昼には下山。

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東谷山までは雪は少なく、左側のブッシュ歩きもありました。右側雪庇の踏み抜き注意です。

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このあたりが東谷山山頂です。 平標、松手山の風は強そうです。

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東谷山からの下りです。念のためストックからピッケルに変えて安全第一。右側はずっと雪庇です。

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途中から振り返り東谷山方面の景色。苗場山がわかりやすい。

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山頂まではもう少し。結構長いなぁ。

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日白山山頂 やっと到着。 N氏本日全く疲れ知らずで余裕のポーズ。

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タカマタギへの稜線。

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谷川岳から平標の稜線は終始こんな景色でした。雪が少ないので今日は平標への登山者が多いと地元の方からの情報もありましたが、山頂は風とガスの世界かもしれません。この後は南側の尾根から地王堂川の林道に下り、下山しました。下山はまるで3月とは思えない気温で汗だくだくでみんなアウターはザックの中。とても快適な山行ですが、天候によっては道迷い、雪庇踏み抜き ラッセルとなるので、時間も大幅に変わってくると思います。

阿弥陀岳北稜(撤退・転進)→ 赤岳文三郎尾根(撤退)

2021年2月27日(土) 先週頂上まで登れなかった阿弥陀岳にルートを変えて再チャレンジ。 メンバー :N、N

5:05 赤岳山荘出発 7:20 行者小屋 大休止+ハーネス等準備8:00 出発 8:08 文三郎尾根との分岐 9:20 尾根上 10:40 北稜撤退→文三郎尾根登り返し          11:40 中岳との分岐の手前で撤退 12:20 行者小屋 14:00 赤岳山荘

先週には広河原沢左俣から阿弥陀岳頂上を目指しましたが、強風のため御小屋尾根上部で撤退しました。 今週は連チャンで阿弥陀岳に。朝方は風が強いとの天気予報であったが、行動時間に余裕を持つため赤岳山荘を早立ちした。先週登れなかったので「 登頂できた時の喜びは格別!」と期待していたが、またしても強風のため、やむなく撤退しました。          せめて一般登山道からでも頂上を‥と思い、風が弱まるのを期待して赤岳の文三郎尾根に転進。登り返すも中岳方面との分岐手前が風の通り道になっていて、他の登山者の方と同様に、分岐手前で引き返しました。     

  

歩き出して1時間ほどでだいぶ明るくなった。
開けた場所からは横岳(大同心・小同心)がよく見えました。高曇りで、まだ空は青くない。
行者小屋到着 7:20  午前4時前に出発したという単独行者が、文三郎尾根を撤退して降りてきた。
小屋の外にあった温度計。マイナス10℃です。
小屋の表示
阿弥陀岳北稜へ向かってスタート (8:00)
赤岳文三郎尾根と阿弥陀岳への分岐点
北稜の基部へ向かって  樹林帯のラッセル。
尾根と空が近づいてきます!
尾根に近づいてきた場所。風下側でしばし様子見の休憩。
風下側から高度を稼いでいきます。
風が吹くとこんな感じに
尾根に上がりました! ここからは眺望の良い場所です。
尾根に上がって北稜の基部を目指す。頂上付近までよく見渡せる。西からの強い風で雪煙が舞っています。
北稜の下部で停滞していた場所から見る赤岳。文三郎尾根を登る登山者がよく見えました。
北稜基部の直下で風の状況の様子見停滞中。 別な方向から上がってこられたガイドさんの御一行が、強風のため後退しているところです。
回り込んできて上部の様子を窺う。風強くて顔をそむけています。
ガイドさん御一行も、風下側で停滞中。
風が弱まりそうにないのでバリエーションルートの北稜は諦める。天気予報では午後に向けて風が弱まる予報であったので、赤岳文三郎尾根に転進。赤岳頂上を目指すことに。
文三郎尾根との分岐点を目指して高度を下げる。
気を取り直して、文三郎尾根を登り返す
文三郎尾根の途中から、赤岳西壁を見る。 主稜を登っているパーティーがいます。
主稜を登るクライマー。 強風でお互いのコールがよく聞こえないのでは? と心配になります。         彼らは無事にトップアウトしたのでしょうか‥
撤退した阿弥陀岳方面を見る。
横岳方面
先行者2名が登っていくところ。
文三郎尾根上、西岳方面への分岐が近づくにつれ風が強くなってきます。写ってる人全員耐風姿勢。
風が弱まった時をついて高度を稼ぐ。頑張って分岐を目指します。
引き返す直前の写真。右側・背中側からすごい風を受けています。
分岐点の直下。 みなさんこの写真の辺りで引き返されました。
高度を下げたところで文三郎尾根上部を振り返る。まだまだ風は強い。
樹林帯まで降りると別世界。
阿弥陀岳と文三郎尾根の分岐点まで降りる。穏やかな気持ちいい天気です。
行者小屋まで戻ってくると、何張りかのテントがありました。
降りてきた文三郎尾根を振り返ると、きれいな飛行機雲が!
ハーネスを外し、12本爪アイゼンを軽アイゼンに変えて下山します。
天気よい中を下山
高度を下げる。程よく雪があり、歩きやすい。
途中石や木の根っこの露出増えますが、雪の下は凍っているので、軽アイゼン・チェーンスパイク外さずに。
最後の堰堤を超えて北沢戸の分岐。もう一度振り返る。
美濃戸山荘 ここまで降りてくれば安心
赤岳山荘の駐車場まで無事戻りました!
赤岳山荘前のアイスクライミング用の人工氷壁。多くの人が練習していました。
人工氷壁 ②

浅間山 前掛山(途中撤退)

2月23日(火) 福OJ、S五郎、山下:記

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予報では強い冬型になるので強風が予想されたが「ま、行けるとこまでいこうか」の合い言葉で出発。
今回は会のOBである五郎さんを含めた山行なので気負うことなく楽しく歩く。

浅間山荘天狗温泉 帰りはここで一風呂が楽しみ
硫黄の匂いが立ちこめる沢筋を渡る

浅間山荘(天狗温泉)に車を停め出発。固く凍った雪道に緊張しながら一の鳥居を経て弐の鳥居へ。ここから急勾配が始まる。所々滑りそうな登山路に緊張しながらも右手に牙山が見え隠れすると沢沿いの開けた地形になり火山館(浅間神社)の煙が見えてきた。
「薪運搬のご協力」で担いだ薪を下ろし休憩とする。牙山が蒼天に突き上げ振り返ればトーミの頭の岩壁が立ちはだかる。

牙山
火山館から臨むトーミの頭

ここから湯の平に至ると視界が開け浅間山の外輪山の懐に抱かれながらの歩きとなる。
左前方に黒斑山から蛇骨岳へ続く稜線が拡がり右手には浅間山の広大な山肌が迫ってくる。徐々に風も強まり吹き上げる雲の流れもいっそう速くなってきた。
アイゼンを着けピッケルに持ち替えていよいよ前掛山を目指す。強い風に体感温度も下がり時折吹き付ける強風に立ち止まりながらの登高。五郎さんの足取りは快調でまだまだ現役の岳人そのものだ。

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前掛山に向かう登山者が見える

高度を上げるにつれ強まる風に翻弄されながら折り返し地点に建つシェルターにて一休みする。
前掛山への稜線を風にふらつきながら歩く登山者が見える。時間にしてあと30分程。
さて何とか辿り着けるだろうか。

強風に追われシェルターで一休み
意を決して行く?どうする?
噴煙を上げる浅間山


意を決して歩き出す。立っていられない。何もかも吹き飛ばしそうな強風。
吹き付ける烈風は更に強くなり対風姿勢を続ける時間も長くなってきた。火山館の管理人の「今日は風速20メートル以上はある、軽く飛ばされるよ」という忠告も頭に浮かび、何とかあそこまでとの気持ちもあったがここで撤退することに。

立っているのもやっとの状態

白い噴煙を立ち上げる浅間山頂を振り返り固く締まった雪面を下る。再び湯ノ平の広々とした雪原を気持ち良く歩く。アイゼンを外して軽快に歩けたらどれほど楽だろう。でも火山館の下にはゴリゴリの凍った雪道が続くのでこのまま下ることに。五郎さんと福さんはチェーンアイゼンに履き替えているので快適に歩いていた。

浅間外輪の黒斑山と蛇骨岳に連なる山々
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登りはふうふう言いながらでも下ってしまうとあっという間。
浅間山荘の茶色い温泉でたっぷり暖まり、帰路に着いた。

トーミの頭方面からトレースらしき一筋が
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浅間温泉6:45 弐の鳥居7:45 火山館9:07 前掛山分岐9:49 シェルター10:56 撤収11:06 火山館12:21 浅間山荘13:52