アルパインクライミングレベルアップ研究会in松木沢

参加メンバー I村、T橋 他8人

SMSCA海外登山委員会主催のACLU研究会にI村さんと一緒に参加してきた。

松木沢ジャンダルム。誰かが携帯で撮影したら、バーコード認証になったらしい笑

朝6時、銅親水公園に集合し自己紹介をする。私達を含めて5つの山岳会、総勢10人の参加であった。直上ルート、中央ルンゼ、左チムニーとグループ分けをして取り付きまで移動し、それぞれのグループでジャンダルムの頭を目指す計画だ。

私とI村さんは同じ直上ルートだが、ペアは他の会の方と組んだ。私は一度ジムでお会いしたことのあるOACのTさんと、I村さんは遠峰山の会のIさんとだ。

4P3本クラックをリードするTさん
となりの中央ルンゼを登るAパーティー

つるべで私は奇数リードを担当。クラック大好きなTさんはカムをドレスのようにまとい、楽しげに、2P目のいやらしいところもカムをうまく使ってクリアしていく。なるほどー。女性同士で組むとムーブが参考になることが多い。そして、T さんのクライミングに対する姿勢というか想いも刺激になる。かと言って、その後練習に励んでいるわけではなく、仕事を理由にゆるゆるしている。

取り付き手前は懸垂で降りる

無事ジャンダルムの頭にぬけ、全員で記念撮影を行い、悪いガレ場を歩いて下山開始。最後は懸垂で降りて取り付きに戻る。

取り付きにあるウォームアップⅡ,きちんとピンもうってある

他の会の方々との交流は楽しかった。今回は日帰りだったのでぜひ、泊まりの企画に参加して、お酒を飲みながら交流を深めたい。

【SMSCA主催】登攀技術講習会

日程 2024年10月20日(日)
場所 飯能市 平戸の岩場
主催 (一社)埼玉県山岳・スポーツクライミング協会(SMSCA) 指導委員会
参加 N山、Ⅰ澤(記録)

N山会長と私Ⅰ澤でSMSCA主催の登攀技術講習会に参加させて頂きました。
講師の皆様、ご一緒させて頂いた皆様、大変お世話になりました!

二人とも中上級クラスに参加させて頂き、主に、ビレイヤの自己脱出と、3分の1引き上げシステムについて学びました。

ビレイヤの自己脱出とは、
「クライマーが滑落した際、ビレイヤが救助活動を行う為などに、ビレイヤ側のロープを解除し(=自己脱出する)、ビレイヤが自由に行動できるようにする」方法のことです。
具体的には、クライマーとビレイヤ(自分)につながったロープの加重を、他の支点に移す作業です。
今まで、自己脱出の方法を知らずにビレイしていましたが、クライマーが滑落した際には、どうすることもできなかったと思うと、とても怖いことだと思いました。
今回の講習会をきっかけに、万が一の際、実際の山行で活用できるよう、良く復習いたします。

3分の1引き上げシステムについては、滑落したクライマーを引き上げする際などに活用することができます。
実際に50kgの重りを引き上げる体験をさせて頂きましたが、参加者数名で全力で引っ張っても、僅かずつしか引き上げられず、3分の1といえども、大変な作業なのだと体感することができました。(カラビナや滑車との摩擦で、実際は3分の1の重さにはならないようです。)
滑落者がある程度、自力で登り返せる場合など、「滑落者の自力+引き上げ」という形であれば、効果的なのではないかと感じました。

いずれにしても、講習会に参加したことで、登山、岩登りにおいては、アクシデント対応ができて初めて、楽しむことができるのだと気付けたことは、大きな収穫です。
引き続き、講習会に参加するなど、知識、技術習得に努めて参ります。
改めまして、講師の皆様、ご一緒させて頂いた皆様、ありがとうございました!

50kgの重りを使って、自己脱出や引き上げシステムを勉強しました。

【SMSCA主催】読図・アクシデント対応講習・研修会

日程 2024年6月29日(土)-30日(日)
場所 東吾野 虎秀アルパイン入門道場
主催 (一社)埼玉県山岳・スポーツクライミング協会(SMSCA) 遭難対策委員会
参加 H島、Ⅰ澤(記録)

SMSCA主催の「読図・アクシデント対応講習・研修会」に参加させて頂きました。
施設をご提供いただきました虎秀アルパイン入門道場様、SMSCA講師様、ご一緒させて頂いた皆様、各所ご関係の皆様、本当にありがとうございました!
こういった講習会をご提供頂けるのは、関係者様のボランティア精神、先人たちの情熱によって成り立っていることを改めて認識いたしました。
私もいつか、与えられる側から与える側へなれるよう、できることから取り組みます。

当山岳会の命題たる遭難対策において、読図とアクシデント対応は非常に重要です。
特に、私のような初心者には、本来、山に登る以前に学ばなければならないことなのかもしれません。
自分の山行を省みて今後に活かす、良い機会にさせて頂きました。

【1日目】
1日目のカリキュラムは以下の通りです。
・"遭難"への理解を深める(発生原因分析、原因第一位は道迷い)
・消防へ通報時の応対
・救急セット中身の確認、共有
・応急処置(負傷者の発見と初動、状況判断/包帯、三角巾などの使い方/出血対応)
・ツエルトの使い方、設営方法のバリエーション
・簡易ハーネスの作り方
・負傷者の搬送/スリングを使った背負い方
・基本ロープワーク(フリクションヒッチ、懸垂下降時のバックアップ)
・読図机上講習(読図に必要な地図の種類、縮尺/コンパスの使い方)
・ナイトハイク(読図の実践)(18時過ぎ~20時過ぎまで山を歩きました。)

捻挫の応急処置
フリクションヒッチ

【2日目】
2日目のカリキュラムは以下の通りです。
・読図の実践(実際に山を歩きました。)
・山中でのツエルト設営実践

山岳レスキュー講習会(無雪期)

日程 2024年6月21日(金)~6月23日
場所 富山県立山町 国立登山研修所
主催 日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)
参加 T橋、A木(記録)

豪雨に見舞われた都内から新幹線で2時間。富山は30度を超える快晴だった。
だが登山研修所の門をくぐる私の心は晴れない。
仕事のせいでこの研修の参加に遅れていたからだ。(もちろん事前に連絡済み)

「この講習のコーチは鬼軍曹だらけ、全国から集う講習生はひと癖もふた癖もある猛者ぞろい。心して行くように」
受講が決まった私にN山会長からはそんな助言があった。

それなのに遅れてしまった。一体どんなことになるのだろうか・・・
この額を流れる汗は暑いからだけではない(ハズだ)。

これが国立登山研修所の入り口。空がまぶしい。体育館内は激アツだったそう。

スタッフに誘導され、講習会場である体育館へ。
「オクレマシタ、スミマセン・・」

私の期待は良いほうに裏切られ、講師陣は極めてにこやかに迎え入れてくれました。そして受講生を見渡すと、先着していた当会のT橋さんをはじめ、天覧山でご一緒したM塾の面々がちらほら。10名ほどの受講生の皆さんはとてもフレンドリーな方ばかりで、とても良い雰囲気の会場に一安心でした。

さて今回の講習、2つにクラスが分かれており、私が参加したのは「クラス2(ロッククライミング セルフレスキュー)※」講座でした。
クラス2ではマルチピッチの登攀中にアクシデントが発生、相方をレスキューするための一連の技術を教わりました。
※クラス1はファーストエイドでした

■主な講習メニュー(クラス2)
<基礎編>
ムンターやクローブといった基礎的な結索技術、フリクションヒッチ、フィックスロープの登り返しと懸垂下降、仮固定
<レスキュー>
上記技術を総動員して1/3レイジングシステム、振り分け懸垂

特に、リーダーレスキューとなる振り分け懸垂は、なかなか練習の機会がなく初めての経験。
実際にテンションロープを切断するなど貴重な経験を積むことができました。

振分懸垂セット後にテンションロープを切断するT橋さん
(要救役の方からは画像掲載承諾済み)

上記のように盛りだくさんの内容を含んだ3日間の研修(と夜の宴会)はあっという間に終わりましたが、これからしっかりと復習し、また会の皆さんにもお伝えできる機会を頂戴できれば幸いです。

今後もこうした研修にはできる限り参加して、最新の技術を身に着け、自らのみならず会のレベルアップに貢献できればよいなと感じた3日間でした。

最後に、献身的に指導いただいた講師のみなさんや、一緒に学んでくださった受講生のみなさんには本当に感謝です。またどこかの講習や山でお会いできることを楽しみにしております。

以上、講習会の参加報告でした!

(おまけ)電鉄富山駅にはヘッドマークがずらり。体内の鉄分が沸き立ちます。

※講習会に関する報告UPについては講習会事務局よりご了承いただいております。