2022.12.28~2023.1.1 冬合宿・厳冬期・槍ヶ岳

今年度の冬合宿は厳冬期の槍ヶ岳登頂を目指し3パーティー8名の参加で行われた。幸いにも計画と天候がマッチしたことや、偶然居合わせた岳人達の力もあって標高3180mの頂への道が開かれ最高のお正月を迎えることができた。

Aパーティー メンバー:N山・A木・M村・S根

12/28 新穂高温泉7:00 → 槍平15:00

12/29 槍平9:30 → 中崎尾根トレース付け14:00 → 槍平16:00

12/30 槍平5:00 → 中崎尾根~西鎌尾根 → 槍ヶ岳13:30 → 槍平18:00

12/31 槍平7:00 → 新穂高温泉11:30

Bパーティー メンバー:F寺・I村

12/29 新穂高温泉8:00 → 槍平15:00 以降はAパーティと合流

Cパーティー メンバー:Y内・T橋

12/30 新穂高温泉12:30 → 槍平18:30

12/31 槍平5:45 → 中崎尾根~西鎌尾根 → 槍ヶ岳12:00 → 槍平17:00

1/1 槍平5:30 → 新穂高温泉9:00

(以下 記録文)・・・ 記録文最後に超高画質4K動画をお楽しみください。

12月28日 天候:晴

この日はAパーティ4人の入山日

新穂高温泉にて地元テレビ局の取材を受ける。ニュースWEB版に掲載された。

クリスマス寒波明けで良い天気

林道に入り直ぐにトレースが細くなりワカン歩行となる。全員70L~100Lザックという重荷もあり行程ははかどらない。

途中で12月12日以降、未だ雪が深くて槍ヶ岳に到達できていない情報を下山者から得る。

槍平へ最後の登り

皆、バラバラになりながらも槍平に着いたのは15時過ぎだった。

12月29日 天候:雪

この日はAパーティは中崎尾根のトレース付け、Bパーティ2人が新たに入山・合流してくる。

Aパーティは7時過ぎに出発したが、中崎尾根にトレースが既に付いていることと、昨夜から降雪が続いていて日中にトレースが消えかかる時間帯を狙って再出発することとし一旦槍平へ戻りアルコール入り水分補給などして英気を養う。

9時半になり気を取り直して再出発した。トレースは半ば埋もれつつあり図星だった。先行者のトレースを維持できればこの日のミッションは完了。

奥丸山の登り中間地点

途中先行者に追いつき先頭ラッセルを総勢10名ほどで交代しながら14時まで中崎尾根のラッセルを行い帰路につく。

帰りもトレースが消えかかっていて再びラッセルして槍平へ戻る

槍平に16時に戻り無事にBパーティと合流できた。夜半には夜空一面に星が瞬き明日の天気を約束してくれていた。(瞬くということは上空は風が強い)

12月30日 天候:晴

本日はA・Bパーティ6名合同で山頂往復、Cパーティ2名が新たに入山してくる。

A・Bパーティは槍平を5時にヘッドランプ・ワカンで出発。前日のトレース付けの効果もありラッセルはあるものの夏道コースタイムプラスアルファ―ぐらいで奥丸山の登りをこなす。

奥丸山まで登ればしばらく下り基調で中崎尾根をラッセル

中崎尾根にテント泊した先行者たちが上部へトレースを伸ばしてくれていた。

約束通りの姿を見せてくれた

9時に2350m付近のテンバ適地に着く。風は強いものの登れそうなのでワカンをアイゼンに履き替えた。

飛騨沢に槍平を夜半に通過したスキーヤーのシュプール・歓喜が聞こえる

11時前には千丈乗越に着き西鎌尾根の登りとなった。この時点で引き返すタイムリミットを13時としていたが、強風に不安がありつつもこの快晴じゃあメンバー全員行く気満々になってもしょうがないかな?と思いつつもいざとなったらビバークしても良いかな?とかは一つも脳裏を横切らず必ず槍平で祝宴・祝宴・・・・強気・強気・・・。

雪煙舞う稜線 風速20mくらいかな?

槍の肩の小屋前に着いたのはタイムリミットギリギリの13時だった。ココまで来たら最後まで登るしかないってことで槍ヶ岳山頂13時半。

N山にとっては1994年北鎌尾根、1995年槍穂高縦走での登頂以降、色々なルートから数年おきにチャレンジしてきたが中々登らしてもらえなく、この時期久々の登頂となり感無量。いっしょに登ってくれた仲間に感謝。

祝!登頂!(ピッケルバンドが風で吹き上げられる~)

昨年・今年の入会者たちが登頂を果たせた。おめでとう。

気温はマイナス17℃で意外にも暖かい

弱い冬型で加賀の白山で落としきれなかった雪雲が流れてくる

14時に下山開始した。この日は先行者たちと我々以外には誰も追走してこなかった。

夕刻に近づくにつれ風が強くなってきた

槍平への下山はトレースの無い飛騨沢ではなく往路を忠実に戻る。

稜線から下降開始してほどなく新人のアイゼンが外れるハプニング、カリカリに凍った雪面でなく岩が出た凍った草付き斜面で良かった。リカバリーが早く大事にはならなかったがリューシュの無いテムレス等、山岳会としてヒヤリハットとして反省すべき点が多数見つかった。

中崎尾根の下降は踏み固められたトレースとなりアイゼンが効き快適だったが、登り返しがいくつもあり時間が掛かり疲労が増した。

雪雲の下に降りてくると雪がちらついてきた
17時 夕日に燃える稜線 明日の晴れも約束か?

奥丸山の下降からヘッドランプとなり槍平には18時過ぎに着いた。

Cパーティとは程なくして合流できた。

12月31日 天候:晴

A・Bパーティーは一足早くお先に下山。温泉・ノンアルコールで乾杯・飛騨牛を堪能して帰宅した。

Cパーティは槍平を5時半出発。前日、AパーティリーダーN先輩からルートの様子についてトレースがしっかりついていて、しまっていることを聞いていたので、始めからアイゼン装着とした。と思ったら、リーダーのアイゼンが壊れるハプニング。スリングで手早く固定し、気を取り直して出発。星がよく見えており、夜明けが待ち遠しい。

トレースバッチリ、槍ヶ岳もよく見えて気分も上がる

出だしから急登だが、先行パーティや他パーティのラッセルのおかげでトレースバッチリでアイゼンもよく効き快適に高度を上げることができた。夏道コースタイムより少し早めの6時半前に奥丸山分岐を通過。

飛騨沢を挟んで大喰岳と目的の槍ヶ岳が見える
朝焼けに染まる笠ヶ岳の稜線にしばし見惚れる
2022年最後の日の出

長い中崎尾根を夜明けの景色を堪能しながら進む。千丈乗越に着くと風が強かったが、ソロのベテランさんが「この程度ならマシな方だね」と笑顔。エネルギーを補給して風で消えかかったトレースをたどる。

風の当たらない少し西側に上がったところから西鎌尾根をみる
三俣に続く西鎌尾根。遠くに見えるのは鷲羽や水晶だろうか。

トレースを辿って上がったところは西鎌尾根から少し外れた槍ヶ岳山荘の南側のトイレそばだった。小屋が見えていたので多少ルートが外れても大丈夫と思っていたが、ガレ場と雪のミックスでわりと悪かった。

青空に穂先がばえる。
肩から槍沢方面をみる。富士山、常念方面、右手は南岳から穂高への縦走路かしら。あのギザギザはゴジラ??

風が強かったが、穂先は問題なく登れると判断しとりつく。

鎖を辿りながら慎重にのぼってく。
360度の青空と稜線さ
上の写真の引きの画像。いくら見てもいても飽きない。雲が来た方から上がってきてる。帰りは雪に見舞われそう。
祝い!登頂

自分Tが、穂先の降りでアイゼンの先をひっかけ、おっとととなるヒヤリハットあり。槍ヶ岳だけにマジでヒ槍としました。ふぃー。

冬期小屋で冷えた身体を温め、エネルギー補給後13時頃に下山開始。風はより強くなり空も曇ってきて雪が降り始めていた。帰りの尾根歩きは行きより長く感じ、テン場に着く頃は割とクッタリだった。ラッセルした先行パーティの体力に改めて感動と感謝。翌朝は早めに下山するために、登頂祝いの乾杯を質素にして、年越し蕎麦は食べずに年内に就寝。

1月1日下山もトレースのおかげで夏時間で到着。中崎温泉♨️で2022年の汚れを落とし帰路についた。Nリーダーの入念な計画と冬季槍ヶ岳への想いと先行パーティ達の無尽蔵な体力が全員登頂につながったのだと思う。ありがとうございました。

超高画質4K動画を大画面でお楽しみください。

最後までご覧いただきありがとうございました

2022年12月会山行 < 冬山訓練 >(谷川岳 天神平)

【日程】2022年12月11日(日) 日帰り

【天候】曇り時々晴れ

【コース】谷川岳ベースプラザ-谷川岳ロープ-ウェイ-天神平スキー場-谷川岳ロープ-ウェイ-谷川岳ベースプラザ

【メンバー】N村(L)、A井、K西、T橋(装備)、M黒、SR(記録)(計6名)

【時程】
9:40 谷川岳ベースプラザ
10:00 谷川岳ロープーウェイ(登り発)
天神平スキー場
15:00 谷川岳ロープーウェイ(下り発)
15:40 谷川岳ベースプラザ

【概要】
当初の予定では西黒尾根の下部で冬山訓練をする予定でしたが、秋の山と勘違いしそうに雪が無く、すかさず谷川岳ロープーウェイにて天神平スキー場まで上がり雪上訓練をしました。
訓練内容は以下の通りです。

1 ビーコンの特性と訓練(ビーコン、ゾンデ、スコップ 3点セット)
2 斜面でのインナー手袋つけたままのアイゼン装着、脱着、歩行
3 斜面でのインナー手袋つけたままのワカン装着、脱着、歩行
4 簡易ラッセル
5 コンティニュアス登下降での確保の基本

ビーコンは今回初めて使いましたが、ビーコンの特性を知って雪崩れ遭難者の救助に当たらねば、ビーコンも役に立たないことが分かりました。
また、ビーコンも過信は禁物だとのことも実感でき有意義でした。
しかし、広い雪原に隠されたわずか 10×20cm のタッパーに入った発信ビーコンを、3点セットを用いて探索、掘り出せたのには感動しました。
ビーコン探査には探査リーダーの元のチームワークが必須です。

5のコンティニュアス(=コンテ)登下降での確保訓練ではその難しさを実感しました。
コンテでアンザイレンしていれば滑落しても止められるとの先入観がありましたが、下手なコンテは被害者を増やすだけでより危険だということが実感されます。
コンテの技術は何度も練習して染みつくまで身体に覚え込ませ、その上で、雪の状態などコンディションも滑落停止に関わるのできちんと練習すべきでしょう。さもないと徒に犠牲者を増やすだけだと思えます。

今回はアイゼン、ワカンの脱着、歩行はもちろんのこと、滑落停止など先ずは自分の身は自分で守れねば、コンテなどで他者にも危険を及ぼしてしまうということを強く感じた会山行でした。大変有意義な訓練でした。
訓練中やその後のお茶会、温泉なども楽しかった。
有り難う御座いました。

2022年 9月 会山行 <那須 井戸沢>

【日程】2022年9月11日(日) 日帰り

【天候】晴れ

【コース】ゲート(駐車スペース)-井戸沢入渓、溯行-(大倉山-流石山)稜線-大峠-峠沢-峠沢・中ノ沢出合-中ノ沢-井戸沢・中ノ沢出合-ゲート(駐車スペース)

【メンバー】SR(記)、S根、N村(L)、F寺、M村、M黒、Y内(計7名)

【時程】
8:00 ゲート(駐車スペース)出発
9:30 井戸沢 堰堤(木製)
11:20 階段状の滝上部(昼食)
13:06 大倉山-流石山稜線
14:08 大峠
16:40 井戸沢・中ノ沢出合
18:00 ゲート(駐車スペース)着
(全行程約10時間)

 数日続いたぐずついた天気とはうって変わり気持ち良く晴れた晴天の下、美しい水の飛沫を浴びながら沢の遡行を楽しみました。今回は登りも下山も沢を利用するという沢づくしの山行でした。

 アプローチは、駐車スペース近くのゲートから1時間半ほど林道を歩き、井戸沢・中ノ沢出合の分岐に向かいます。本来はその分岐を右に下り木製の橋の下をくぐり左の井戸沢に入るのですが、今回私達は、橋に向かわず分岐を直進し途中より井戸沢に直接入りました。

 井戸沢は、楽しく登れる滝が適度に現れ、東北の沢にみられるような美しいナメと水で、登るのを飽きさせない美しい沢でした。詰めに見るなだらかな稜線はそれに至る最後の藪漕ぎなども苦にならず、那須の山の秩父や多摩とは異なる趣を感じさせられます。

 下山は大峠から三斗小屋温泉方面に下り、途中から峠沢に再度入渓し、中ノ沢に合流後、井戸沢・中ノ沢分岐に戻ります。
 峠沢は人があまり入らないのか流木なども散見され、本来の沢の混沌さの一端も窺えます。

 峠沢を経由しないで下山路をさらに進み中ノ沢に直接入るコースもありますが、こちらはナメが続きより容易に下れるようです。次回はこちらも歩いてみたい。

 今回の山行は事故も無く、沢をたっぷり堪能できた楽しくも濃い一日でした。
 帰りは「幸の湯」の天然温泉に入り、露天風呂の落差が大きい強引な打たれ湯に打たれた後、帰路につきました。

 今回、駐車スペースから井戸沢入渓地まで行くアプローチに三斗小屋跡なる遺跡がありましたが、江戸時代の遺跡で歴史の一端も窺えて興味深かったです。
 山に、景観に、温泉に、避暑に、歴史にと、那須のよさも満喫できた山行でした。

※三斗小屋宿跡
天和3年(1683)会津西街道が地震で遮断されたため、会津藩が元禄8年(1695)に大峠経由で会津と氏家を結ぶ会津中街道を新しく開削してできた宿跡。戊辰戦争では会津軍(旧幕府軍)と新政府軍とで激しい山岳戦が展開されたとのこと。

2022年度 夏合宿 <槍ヶ岳 西稜>

2022年度の夏合宿は新穂高を出発とする<槍ヶ岳西稜チーム>と<双六岳縦走チーム>の2チーム構成でした。
ここでは、<槍ヶ岳西稜チーム>について報告いたします。

メンバー:AK(L)、YK、OF、SR(記)の4名
西稜登攀パーティー:YK=SR、AK=OF

[予定]
8月10日(水):新穂高-槍平(小屋泊)※縦走チーム3名と一緒
8月11日(木):槍平-飛騨沢-槍ヶ岳(西綾登攀)、槍ヶ岳山荘(泊)
8月12日(金):槍ヶ岳山荘-中崎尾根-新穂高温泉(下山)

当初予定は上記の通りでしたが、3日目の12日が雨天のため中崎尾根ではなく往路の飛騨沢経由で下山となりました。
天候と休憩を含めた行動時間は以下の通りです。

8月10日[入山]曇り時々雨:6時間15分
8月11日[槍ヶ岳山荘]雨のちくもり:4時間55分
   [西稜登攀]晴:5時間(アプローチ1時間)
8月12日[下山・飛騨沢]雨のちくもり:7時間50分

今回の西稜(曾孫槍-孫槍-大槍)には、8月11日の晴れ間に取り付くことができました。
先行1パーティー、後続パーティーなしで、ほぼ待ち時間もなく岩も乾き360度の眺望も満喫できた大変素晴らしく楽しい登攀でした。
ホールド、スタンス共に豊富で、登る者によってルートを選べる楽しさがあり、クライミング初心者にも楽しめるコースでした。
ただ、取り付きへのアプローチは、一般登山道からルンゼを下るルートで、浮き石が多く今回の登攀で一番気を遣った所です。
合宿の3日間、事故も無く仲間と共に楽しく登れたことが一番の収穫でした。

7月会山行 鷹ノ巣谷 沢登り&沢下降&斜張り

行程 東日原駐車場8:30〜鷹ノ巣沢折り返し点11:00〜東日原駐車場16時下山

メンバー N山 F寺 O熊 N村 S村 K西 S A木 T橋 A井 M黒 I村 M村

今回のテーマは沢登りと沢下降、そしてレスキュー技術の一端を知ることです。

斜張りは10年ぶりで失敗もありました。

基本技術の組み合わせで『やれる事の可能性』を伝えることが出来れば幸いです。

蝶ヶ岳・常念岳縦走(春合宿前半)

日程:2022年4月29日(金)~30日(土)

メンバー:2パーティー(行動とテント泊をそれぞれとする)

P1:Y下さん(L)・K村さん(SL)・T橋さん・M黒(記)

P2:N山さん(L)・F寺さん(SL)・A井さん

多くの会員が参加できる様にと、4月末の前半チーム・5月三連休の後半チームと2班に設定された春合宿。4月末の前半チームは北アルプス 蝶ヶ岳・常念岳1泊2日の縦走へ出かけました。
天気予報では、合宿1日目は天気が下り坂、夕方からは悪天候となり、2日目は好天予報。決行か中止か変更か。皆で『創り上げていく山行』と位置付け、メンバー全員で意見を出し合い決定した「蝶ヶ岳・常念岳テント泊縦走」。1日目当日、悪天候は決定的の中での出発!メンバーの心うちはいかに…。波乱万丈の春合宿となるのでしょうか。

コース:三股P~三股分岐~まめうち平~(蝶ヶ岳新道)~蝶ヶ岳TS~蝶ヶ岳山頂~蝶槍~常念岳~前常念岳~三股分岐~三股P

三股パーキングを予定通り、6:30過ぎに出発。既に霧がかかっています。蝶ヶ岳のテント場に到着予定は正午。それまで雨が降りません様に…
登山指導所を通過。沢の雪解け水がゴーゴーと凄い音を出して流れています
登山道に入り、1時間もしないうちにゴジラの木とご対面!登山道に雪はありません
まめうち平に予定通り8:40に到着。ここから先は山頂手前まで雪道となります
アイゼンが効かない緩い雪質の急登が続きます。というか急登のみ。ノーアイゼンで進みます。重たいザックが…堪えます…
トラバースが何度も登場して、雪山1年生のM黒は滑らない様に終始緊張しまくりです(汗)
樹林帯の登りで一瞬緊張が切れ、ツルっと滑った時に後ろからY下さんがザックをサッと支えてくれました。その支えてくれた手からなんとも言えない力をもらい、その後気持ちが切れる事なく登ることができ、パーティー登山の真髄を感じました
途中、霧が晴れて常念岳が姿を現しました!明日、あの頂に登れるのかな~
山道をどんどん登っていきますが、天候は下り坂。時々雨がパラパラと降ります
正午に蝶ヶ岳テント場に到着!予定通りです。天候も予報通りに本格的に雨が降り出しました
雨が降る中急いでテントを設営し、夜の暴風に備え雪のブロックを積み上げてテントの防風壁を作ります。約1時間で完成!
以降は朝まで巣ごもり状態(笑)P1テントではA紀カフェから始まりA美スナックと進む、大おしゃべり会~。P2テントからも楽しそうなおしゃべりが聞こえてきます。
テントの外は、暴風&雨→霙→雪へと悪天候祭り。明日はどうなるんだろうね~と19:00には就寝
縦走2日目の4:30、テント場の前は一面に広がる雲海!
蝶ヶ岳山頂。目の前には穂高連峰~槍ヶ岳、遠くには富士山まで各地の山々が雲海の上から顔を出しています
朝日が上り、予定通り常念岳までの縦走の準備に取り掛かります
5:30にテント場を出発。パノラマ銀座縦走スタートです!左上後には富士山
朝日に照らされた槍ヶ岳。こんな絶景が見られるとは(涙)
縦走の間中、大展望が広がります。風も弱くなってきました。
N山さんの天気予報的中です!感動~!
蝶ヶ岳から蝶槍までのなだらかな稜線。360度大パノラマにテンションMAX!
P2のF寺さん、A井さんの後ろ姿が景色に馴染んで様になっています。素敵です
6:15に蝶槍に到着!穂高連峰~槍ヶ岳をバックに、この山行で初、全メンバーで記念撮影!
振り返れば蝶ヶ岳。右には御嶽山、乗鞍岳
前には常念岳の全容が見えてきました!
蝶槍の下りから雪道となります。雪が締まっていてアイゼンが効いて歩き易い
下ったと思ったら直ぐ登り。ここから常念岳までアップダウンの連続!
結構な急登となり新人M黒はストックでは大荷物を背負う体の安定が微妙となり、ピッケル使いたいなぁ、でも流れを止めちゃ悪いかなぁと思っていたら、絶妙なタイミングでK村さんからピッケルへ持ち替えの指示が!Y下さんにお手伝いをいただき、ピッケルに持ち替え、不安なく登ることができました!感謝!
歩いてきた稜線
アップダウン続きます。常念岳が近くなってきました。でもまだ遠い~。右に見える稜線が本日の下山コース
鞍部からは岩場になります。コース上に雪は全くありません
P1で2日間先頭を任されたT橋さん、いいペースで進んでくれて感謝!
長~い稜線。休憩を何度か入れて絶景を楽しみます。
先輩方はハードな山行が続き、ちょっとお疲れの様ですよ
10:00を過ぎても、大絶景!風もなく、穏やかな天候となりました
槍ヶ岳が随分近くなってきました!
10:20に常念岳山頂に到着!
ここから見える山で見えてない山はないのでは?という眺望!
北・中央・南アルプス、富士山、御嶽山に乗鞍岳、八ヶ岳、遠くは頸城山塊まで見渡せる360度絶景パノラマ!

景色を堪能した後、常念岳から前常念岳を経由して三股へ下りました。
ここからがなかなかタフなコースで、前常念岳までは雪の踏み抜きゾーン。何度か踏み抜き体力を消耗したところに、次は岩場の長ーい下り。岩に雪が付いてなくてよかったーと胸を撫でおろし、やっと樹林帯だと安心したのは間違えで、この樹林帯がまた長ーい!朝から11時間歩いて、三股Pに到着!

山との向き合い方を学ぶための今回の山行。多くの経験をし、学ばせていただきました。
一番印象に残ったのは、パーティー登山の在り方でした。困難を要する登山こそ、パーティーが重要。パーティーの一員として、まだ学ぶことしかできない自分ですが、より山が楽しくなりました。充実した2日間をありがとうございました!
今現在、前腿筋肉痛全開でしゃがむのに困難をきたしています…。

4月会山行 雪上訓練@マチガ沢(谷川岳)

マチガ沢出合付近から谷川岳を仰ぎ見る

4月10日(日)

メンバー:Y下、N山、K村、F寺、O熊、Y内、N村、S村、K西、S、A木、T橋、A井、M黒、他2名(総勢16名)

春合宿に向けた恒例の雪上訓練をマチガ沢出合付近で行った。

初級・中級・上級の3班に分け参加者各位のニーズに応じた技術講習となった。

終日晴天が続き腐れ雪の影響もあって派手に流される人もいたが、充実した中身の濃い訓練山行になった。

雪上での確保技術訓練
ロープワーク技術講習

福島 箕輪山(3月会山行)

【日程】2022年3月12日(土)
【メンバー】 F啓(リーダー)、O福、Y京、K孝(装備)、K美、M亜、S洛(記録係 / 新人)、I(お試し山行)

【行程】  浦和近郊(記録係は3:50待合せ)より車2台(O号、K号)に分かれて出発。鏡石PAで AM6時30分 合流。

(予定) 箕輪スキー場 Cリフト(8:30出発) ~ 箕輪山 ~ 鬼面山 ~ 土湯峠 ~ 横向スキー場 ~ 箕輪スキー場

(実行程)
 箕輪スキー場 Cリフト発(8:30) ~ 箕輪山 約100m手前で強風のため撤退(10:00) ~  箕輪スキー場 Cリフト着 (10:55)
※強風の様子は下に動画あり。

近頃の春めいた下界の陽気故か冬山に惜別すべく、未だに冬のモンスターが存在している箕輪山(みのわやま)へ我々8人は向かった。
箕輪山は標高1,728m、福島県安達太良連峰中の最高峰である。

結果は、西北西の強風に行く手を阻まれ、頂上にあと100m地点で撤退となった。今回は気温が8℃と高く風で寒さや冷たさは感じなかったが、この強風の下、厳冬期の山でホワイトアウトしてしまったら命に直結する結果となるであろう冬山の怖さを身をもって感じた。また、トレースが無い雪上の登山路にて地図やコンパスの大切さ、日頃疎かにしがちなザックのベルト装着など、きちんとせねば強風に身体を煽られてバランスを崩し危険に身が晒されることも体験できた。別の意味で冬山の醍醐味を味わえた貴重で楽しい山行であった。

当初の予定

下の▶を押すとスライドショーが始まります。

西吾妻山(2月会山行)

晴天のもと、モンスターの群れに遭遇

日程 2022年2月12日(土)
メンバー F啓(リーダー)、Y京、N法、K孝、S政、K美、M亜、A健(新人/初記録係)
行程 AM4時ごろ浦和近郊より、車2台(N号、A号)に分かれて出発。鏡石PAで合流。

===

「モンスター育ってますよ!」
山話会におけるFさんの一言が決め手となり、2月会山行は西吾妻山の日帰り山行に決定。
全国的に天気はイマイチと予報される3連休の中で、もっとも天候が安定する日を選んでの計画となりました。
晴れ渡る青空と白いモンスター。果たしてそんな「映える」景色に出会えるのか?
メンバーの期待が高まりつつ、山行当日を迎えます。

<往路(A号車内にて・・)>
浦和ICから東北道に入り、特に渋滞もなく順調に福島へと北上します。
加須を過ぎるあたりでようやく空が白み、青空がのぞき始め、
「これ、意外と晴れるんじゃないか??」思った以上の好天に一行の期待は更に高まります。

そんな中、同乗したMさんが参加する会山行は「今のところ荒天しかない」という事実が発覚。にわかに雨女では?という疑惑が・・。
「いや、今日はコレ持ってきましたからダイジョウブですっ!」と、にこやかに彼女が取り出したのが福島名物?赤べこテルテル坊主。(Mさん、写真UPお願いします~)

はい!こちらが幸せを呼ぶ(好天を呼ぶ)赤ベコテルテル坊主さん。
本日の好天とM亜の雨女疑惑払拭を託します(-人-)

雨女パワーとテルテル坊主のどっちが強いのか?
そんな話で盛り上がりながら?8時ごろにはスタート地点である「グランデコスノーリゾート」に到着しました。

スキー場駐車場より。
テルテル坊主のおかげ?本当は雨女ではない?いずれにせよ、好天を祈りつつイザ出発

今回はグランデコのゴンドラを利用して、スキー場上部よりハイクアップ。西大巓を経由して西吾妻山を目指す予定です。

まずはスキー場でチケットを購入。
「優先レーン」というブルジョワ専用レーンを尻目に、我々は一般向けの列でゴンドラに乗る順番を待ちます。さすがに3連休の中日とあって、スキー客に加えて登山客でなかなかの盛況ぶりです。

待つこと数十分。ようやく乗ったゴンドラは10分ほどでスキー場上の駅に到着。
ここからスキー場最上部に行く第4リフトは、あいにく運休中。ツボ足でスキー場最上部へ向かいます。
リフトは運休中ながらもしっかりとピステンがはいっており、ハイクアップが心地よい(のですが、私はこの時点ですでに汗だく)。

運休中のリフト駅横(スキー場 最上部)でワカン装着。
ここで先輩方から、私をはじめ新人メンバーのワカン装着をチェックいただく。
ビギナーにも親切に指導してくださるので、とても有難い。

さあ、いよいよスタート。K会長を先頭に快調に進みます。

すごい人出。トレースもバッチリ!

順調に進むこと約30分。まもなく西大巓というところでミニモンスターたちが出現し始め、テンションUP!
その一方で、アレ?空模様が・・さっきまでの青空から一転。徐々にガスが出始めます。

すこし天気が・・・心なしかうつむき加減にみえるMさんとミニモンスターたち

天気はさておき、かわいいミニモンスターたちを眺めながら、気持ち良い斜面をずんずんと進みます。

もうすぐ西大巓!
西大巓は多くの登山客でにぎわっていました。
西大巓からはモンスターに囲まれながら、避難小屋を目指します。
たくさんのモンスターのお出迎えに感激

たくさんのモンスターに圧倒されつつ、雲の切れ間から時折のぞく太陽に一喜一憂しながら進むと、徐々に視界がひらけはじめ・・・

避難小屋に着くころにはバッチリ晴天!!
その後方では、F啓リーダーが先頭集団を走りながら猛追する姿を350mmで激写!
青空とモンスター!!美しさに息をのみました。
これで荒天をよぶ疑惑は晴れたはず!
モンスターと避難小屋

小屋付近で小休止。それぞれ行動食をとったり、写真を撮影するなど過ごした後、西吾妻山頂を目指します。

ピークに向かって進む
12時ごろ、山頂到着。記念撮影!
記念撮影その2!

西吾妻のピークも美しい景観を楽しむ人で大賑わい。夏だとこんなに良い眺望はない、という話を聞き、今日ここに立てたことの喜びがさらに増してきます。
もうすこしこの景色を楽しみたいところではありましたが、最終ゴンドラの時間に余裕をもつため、早々に山頂を後にしました。

ピーク→避難小屋、道なき道をひとり進むK会長。カメラを向けるとにこやかにポースを決めてくださった。
しかしこの後、ツリーホール?にはまり大変な思いをされたとのことだが、この時点ではそれを知る由もない。
名残惜しいけれど下山を急ぐ

その後、西大巓をトラバースしてスキー場に帰着。

おーい先頭、もっと左、左だよ~と指示が飛ぶ
正面にみえるカッコイイ磐梯山と猪苗代湖を眺めながら、ゴンドラ上部駅を目指す。

ゴンドラの最終時間にはかなり余裕をもって13:30頃に山頂駅到着。
無事に今回の山行は終了しました。

帰路の東北道も渋滞なく(A号では、ドライバーAの携帯紛失騒動で若干のロスがありましたが)、浦和には18時頃に帰着。
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以上、雄大な景色の中、たくさんのモンスターに出会うことができる楽しい山行でした。
今回も素晴らしい山行となり、会の皆さんに感謝です。(記録:A健)



=ここより、我が会の誇る巨匠 Sさんによる写真展=
樹氷を見るのは、約二十年前に蔵王に行って以来、超久しぶりである。今回は、重たい望遠ズームを担ぎ、やる気満々でした。登り始めてガスがかかり、諦めかけたころに晴れ間が広がり青空と樹氷の素晴らしい景色が眼下に広がりました。美しさのあまり、歩くスピードは匍匐前進状態となり、避難小屋に到着するのがやっとでした。

晴れてきそうな気配。。

晴れてきたよ~、このあたりはスモールモンスター群
雰囲気がありますね~
ビッグモンスター登場、でも先生に叱られる生徒?、子を諭す親?に見えてしまうのは気のせいか
お決まりの青空とビッグモンスター



日白山

2022年1月23日 日帰り

メンバー: N O F S K T A S K (文責 K&S)

07:30 宿場の湯P 11:00 東谷山 12:30 日白山 15:00 宿場の湯P

雪があるこのシーズンには毎年訪問させていただく日白山。快適に周遊できる時もあるし、雪に阻まれ東谷山で撤退することもあるが、今年はワカン装着して好天のもと満足の山行となりました。

駐車場から登山口までの舗装路
好天に恵まれて登りも気にならない?
右側には雪庇が発達し、踏み抜きには要注意です。
トレースはばっちりだったが、道を外すとワカンでも膝下までのラッセルとなります。
トレースは追わないと自分の道を作り喜ぶ変わり者(追記:奥の若者…笑)。
まだまだ余裕だぜ~
標高1200メートル付近からブナの原生林が広がります
さらに素晴らしいブナの巨樹が迎えてくれました
青空に映えるダケカンバの霧氷
日暈がみられるということは、予報通りに天気は下り坂?
東谷山山頂への最後の登りです

11:00過ぎ 東谷山に到着
東谷山からは多少のアップダウンがあるが稜線歩きで日白山へ
小さな樹氷ですが絵になります

女性陣に大人気のクリームや絹のような滑らかな山肌です
平標をバックに日白山山頂で記念撮影
目の前に広がる素晴らしい景観を見ながら下山です

山頂からは、二居の頭との鞍部から急坂を下っていきます。ワカンをつけての下りは結構しんどかったなぁ

15:00過ぎに無事に下山しました。

トレースがあったとはいえ終始ワカンでの歩行。皆さん、お疲れさまでした。