6月会山行 岩登り訓練(平戸の岩場)

メンバー:Y下、N山、K村、F寺、O熊、N村、K西、S、T橋、A井、M黒、I村、M村、S根(総勢14名)

3班にレベル分けして基本の復習・レスキュー入門的なモノを9時~16時までおこなった。途中雷雨があり1時間ほど中断したが、レベル合わせや確認・レベルアップにつながる意欲的な一日になった。

1/3引き上げ

自己脱出

最後に沿道のゴミ拾いをしながら下山した。

4月23-24日 卒業山行(爺ヶ岳南尾根~鹿島槍ヶ岳縦走)

メンバー:N村、Y下、N山、K村、F寺、Y内、A木

ズブの素人ながら2013年入会して以来、9年間に渡り、山岳会活動に積極かつ精力的に尽力し、押しも押されぬリーダーに成長した会員が仕事の都合で富山県に転勤となりやむを得ず当会を離れることになった。これまでの数々の思い出を振り返ると共に、彼が新天地で更に岳人として飛躍することを祈念して当会からの追い出し卒業山行を企画した。

行程 

4月23日(土)  扇沢柏原新道入口駐車場8:00 ⇒ 爺ヶ岳南尾根(途中強風待ち停滞1時間) ⇒ 爺が岳南峰14:00 ⇒ 冷池付近(TS)16:00

4月24日(日)  TS4:30 ⇒ 鹿島槍ヶ岳6:30 ⇒ TS撤収8:30 ⇒ 爺ヶ岳10:30 ⇒ 扇沢柏原新道入口駐車場14:00 ⇒ 薬師の湯にてご挨拶 お別れ

4月23日

南尾根取付きから急な樹林帯

ジャンクションピーク直下が最も急斜面

山頂付近が強風のため風を読んで『風待ちタイム 1時間』・・・大正解、あたりました!

強風が収まるのを待って稜線に・・・鹿島槍頂上は今だ強風帯

爺ヶ岳の縦走路に入る  雪が少なく山小屋 露出

テントを張って宴会。ますの寿司、チョリソー、焼き肉、テント内が真っ白スモーク、深夜まで続いた

4月24日

布引岳 後方は北アルプス南部の山々
剣岳 東面
がっちり肩を組んでこのメンバーで過ごす最後の頂

これまで、ご苦労さま・お疲れさま・ありがとうございました。

これからもどうかお元気で!・・・・・さようなら!

4月会山行 雪上訓練@マチガ沢(谷川岳)

マチガ沢出合付近から谷川岳を仰ぎ見る

4月10日(日)

メンバー:Y下、N山、K村、F寺、O熊、Y内、N村、S村、K西、S、A木、T橋、A井、M黒、他2名(総勢16名)

春合宿に向けた恒例の雪上訓練をマチガ沢出合付近で行った。

初級・中級・上級の3班に分け参加者各位のニーズに応じた技術講習となった。

終日晴天が続き腐れ雪の影響もあって派手に流される人もいたが、充実した中身の濃い訓練山行になった。

雪上での確保技術訓練
ロープワーク技術講習

四十八滝沢 氷の回廊でリードに挑戦

メンバー : T と N

行程 : 宝鉱山P 8:20 〜入渓 9:30 〜七福の滝 14:00 〜宝鉱山P 16:00(下山)

アイスクライミングの練習がした~い⤴❕ と言うことで、今年は冷え込みが続いていることと雨が少ない地域ということで三つ峠の北側にある四十八滝沢に行ってきました。                                  今までに無く露出度の高い氷の回廊と化していて、また傾斜もそれほど高くは無く困難さもほどほどですが、万が一滑り落ちると100m以上滑り落ちてしまいます。今回は七福の滝下までで帰りましたが初心者・初級者御用達のルートでした。基本の動きやシステムを確認するには良い場所でした。

例年なら雪が積もっているはずが、今年は全くない。

 

氷が発達していなくて登れないことが多い初滝の随分下の登山道が沢に降りることろから氷が発達していてここから入渓する。

 

少し登ると氷の回廊が・・・何度も来ているがこんなになるのは初めて見た

 

初滝の登攀・・・ここは一気に60mザイルが伸びる

 

三段の滝 ・・・ ここも60mザイルを伸ばす

 

登山道が沢を横切る地点の滝 ・・・ こんなんだったけかな~ 記憶ないな〜 ここまで60m3P+10mくらい

 

30m大滝は中段が崩落して登れない

 

大滝を左から巻くのは大変なので右斜面に出来ていた氷瀑を詰めて登山道に一旦上がる   ここは50m位ザイルを伸ばした

 

大滝の上で沢に戻ってクライミングを続ける。                      最上段に見える七福の滝7段50mの下までザイルを伸ばして14時過ぎ、時間的にもザイルも7P伸ばし、スクリューも14〜15本ねじ込んで満腹になったので下山した。

随分と自信が付いたようだった。あとは場数だけだな。

聖岳(3018m) @ 厳冬期

2022年1月29日(土)~31日(月)

日本のチロル(下栗の里)から遥かなる南アルプス主稜線・・・左から兎岳・聖岳・上河内岳・茶臼岳・・・

メンバー : N行・F子・巨匠

コースタイム :

1月29日 芝沢ゲート駐車場7:40 ー 易老渡(いろうど)8:50 ー 便ヶ島(たよりがしま)9:40ー 西沢渡(にしさわど)10:50 ー 苔平TS 15:00

1月30日 TS 7:00 ー 薊畑8:30 ー 小聖岳11:00 ー 聖岳13:00 ー 小聖岳14:00 ー 薊畑15:00 ー 苔平TS 16:00

1月31日 TS 6:30 ー 西沢渡8:30 ー 芝沢ゲート駐車場11:00(下山)

日本の3000m峰23座の中で、まだ登れていない南アルプス南部で比較的登り易いとされている聖岳に初挑戦・初登頂できた。

登り易いとは言っても、楽勝ではなく、全力・全集中が必要な巨峰だった。

我々以外には登山者はおらず、初日には林道歩き10㎞+標高差1000m一気登りとプチラッセル、二日目は標高差1000mの往復、フルラッセル&ルートファインディングとタフさをたっぷり要求されたが、街の明かりは一切見えず、携帯の電波も届かず、コロナ禍とは無縁の静寂に包まれた『自分達だけの山』をたっぷり味わった感動の3日間だった。

 

1月29日(土)関東から6時間掛けて芝沢ゲート駐車場に到着。

芝沢ゲート駐車場7:40 ・・・ 広大な駐車スペースに唯一駐車する

 

遠山川沿いの氷結した林道を易老渡まで5㎞ひたすら歩く ・・・ 台風の爪痕の修復が徐々に進んでいた

 

易老渡の駐車場8:50・・・最近は夏だとここまでタクシーが利用できるようだ

 

更に2㎞林道を歩いて便ヶ島の施設9:40(聖光小屋)へ                  夏のムシムシした時期はヤマビル王国の記憶しかない                  忌避剤(ヤマビル何とかやヒル下がり何とかや塩)でもってしてもやつらの貪欲さに逃げ回った。トイレの中まで追っかけてくる記憶がある。

 

登山道入り口の案内板

 

登山道入り口・・・熊に注意!(&夏期は枝から落ちてくる山ヒルが凄い)

 

森林鉄道跡に作られた遊歩道を西沢渡まで3㎞歩く

 

軌道跡に入って直ぐに崩壊地の微妙なトラバース・・・補助に細~いロープはあるが滑り落ちたら50m位落ちる!

 

その後も崩れた岩塊や土砂の乗越が続き意外に時間が掛かった

 

3㎞に1時間たっぷり時間が掛かってやっとこさ西沢渡に着く10:50

 

沢の水量が多くて渡渉できないときはこのモッコ渡しに乗って対岸へ・・・重くってかなり労力使う

 

直ぐ脇にある昔のバージョン・・・我々はモッコの向こうに見える仮橋をすんなり渡った

 

西沢渡まで10㎞(3時間)歩いた後に樹林の中の雪の下が凍結して歩きにくい急登をアイゼン履いて標高差1000mは体力的にキツかった。

最初はかすかに前週のトレースが残っていたが標高を上げるにつれラッセルしながらとなった。

それと地図を観たら芝沢ゲートが690mで苔平が2100mで各自20㎏の歩荷訓練になった。  テント場にした苔平には15:00ぐらいに着いた。

もちろんテントに入ってから3人とも足が攣ったのは言うまでもない。

 

1月30日(日)

        

街の明かりも見えず携帯も通じない我々しか居ない静寂の苔平のテント場を7:00に出発

 

やっとこや薊畑(あざみばた)で南アルプス主稜線に合流

 

薊畑からの主稜線はふかふかの雪が降り積もりトレースの跡形も無くルートファインディングしながら全集中・全力ラッセルでの3人旅になる

 

少し登ったところでやっと富士山が見えた。上空の気圧の谷の通過影響が色濃く出てきた。 強風になったり降雪にならないことを願いながら進む。

 

小聖岳手前の雪が強風で飛ばされたはい松帯のラッセル行軍。              本当はこのようなところはワカンが良いがアイゼンに履き替えていたので腰まで潜るツボ足行軍で強硬突破するしかなく大変疲れた。

 

振り返ると上河内岳や茶臼岳が低くなり始める

 

小聖岳には11時に着いた。                              後ろに見えるのが聖岳本峰だがまだ400mは登る必要がある。               それと本峰に取り付くのに200mほどの落ちられない岩稜&雪稜帯がある。              今回は堅雪で良く締まっていて基礎的なアイゼンピッケルワークだけでノーザイルで通過したが、ここが軟雪や強風だったりした場合はザイルが必要だと思う。

 

アイゼンの爪がやっと刺さる氷化した堅雪と岩クズの斜度30度の本峰斜面を標高差400m登って風速15mはある爆風の頂上に12:45に到着した

 

肝心の写真が漏れていましたので勝手に追加(笑)。ルートファインディング、ラッセルお疲れ様でした。

赤石岳・遠くに奥秩父をバックに

仙丈・荒川・赤石岳をバックに・・・次はあそこだ~(^^♪

 

 赤石から聖への縦走路・・・鞍部下方に百間洞(ひゃけんぼら)の小屋が見える

 

左から上河内・茶臼・易老そして鞍部があってイザルガ・光岳 そして遠州灘が光っていた

 

恵那山の向こうに滋賀・岐阜県境の山々や白山が遠望できた

 

富士山が増々雲隠れになって風も強くなってきたので名残惜しいけれど一刻も早く下山することにした。

 

滑落したら一発終わりの緊張感あふれる大斜面をひたすらリズムを乱すことなく一定速度でアイゼンを効かせて一気に小聖岳まで下山した。                     テントには16時に帰着したがアドレナリン出まくりだったこともありろくに飯も食わずに酒ばっかり飲んで就寝したがよくは眠られなかった。                                 そういえば夜中にテントにカモシカ君が遊びに来たようだ。               翌日は早く風呂に入りたいということでテンバを6:30に出発し急な尾根を下降しアトラクションをこなして芝沢駐車場には10:50に戻った。                                        駐車場とは言え南アルプスの懐深いところなので風呂まで車で2時間掛かった。

悪天候 撤退 @ 日光白根山

12月19日

メンバー:NN、FK、OF、YT、SM、KM、AM、MA

先週の雪上訓練で確認した雪上技術を実際に雪山で使ってみよう!ということで日帰りで行ける手ごろな雪山ということで日光白根山を計画した。当初はロープウェー経由で計画したが雪不足で運休のままとなり菅沼登山口から入山することになった。併せて当日朝のチェーン規制に巻き込まれ出発時間が1時間ほど遅くなったのも影響した。結果としては頂上直下ルンゼ状まで行ったが、折からのマイナス15℃のガスガス風雪に阻まれ撤退した。

菅沼登山口9:30〜阿弥陀池11:30〜ルンゼ状12:30〜菅沼登山口15:00

吹雪明けの朝 きれいに除雪された金精道路に縦列駐車する
9:30登山開始 出発遅いこともありトレースがある
最初の休憩 ここまでは何となく天気は良かった
お化け~!
急速に雲に覆われ始める 青空だったら・・・もっと・・・
初夏 シラネアオイの花が綺麗な阿弥陀池 冬は凍結・・・氷を踏み抜かないように進む
頂上ルンゼ状直下 ついに悪天に捕まった! ここで撤退を決める。

雪上訓練 @ 富士山

12月11日〜12日

メンバー:京下、法山、孝村、啓寺、福熊、徹内、正木、美西、昇洛、健木、亜橋、望井、亜黒 13人参加

11日日帰り組、12日日帰り組、11日〜12日の1泊2日宿泊組の3班に分かれ富士山吉田口登山道5合目~6合目付近で雪上訓練を行った。雪山デビューのフレッシュメンバーから雪山歴50年の古参メンバーまでの各位が時間の許す限り、アイゼン有・無し歩行/ピッケル/滑落停止/耐風姿勢/確保等々、雪山登山で出てくる様々なタスクに対処する技術の確認や再認識を行い次の雪山登山につながる有意義な山行となった。

6合目から山頂を望む
歩行訓練

雪山シーズン到来❕❕ 蝶ヶ岳⛄

2021年11月27日〜28日

  • メンバー:Y一、N行、会長、F子、巨匠、塾長、S昇、A朗、T美
  • コースタイム

11月27日三股駐車場8:00ー蝶沢12:00ー2550mテン場15:00

11月28日テン場7:00ー蝶ヶ岳7:30ーテン場8:00ラッセル訓練ーテン場9:30ー三股駐車場13:30

雪山シーズン始めの足慣らし、雪山装備点検、withコロナでのテン泊山行の再開を兼ねてすっかり鈍った体に重荷を背負うことを思い出させるために蝶ヶ岳〜常念岳縦走を計画した。  結果として大雪に阻まれ蝶ヶ岳往復になってしまったが、快晴の空の下、大展望の銀嶺の頂に立つことができて感動大満足の山行となった。

11月27日

三股駐車場にて出発準備_雪で真っ白!!
雪ゴジラ⛄

まめうち平

まめうち平の上部

蝶沢横断12:00_ここから雪深くなり雪の蝶ヶ岳真骨頂の始まり

この後、先行者が引き返し、雪の蝶ヶ岳核心のラッセルへ突入_塾長御自ら猛ばく進ラッセルでテン場へ辿り着く

6-7人テントに9人は少々狭いが楽しい宴会だった

11月28日

快晴無風の朝を迎えた_富士山が遠望できた
6:30_出発準備
7:00出発

蝶ヶ岳山頂動画です。▶を押すと音付き動画が始まります。

山頂を堪能して雪上訓練のため早々8:00にはテン場へ戻る

塾長による熱血指導 1時間弱の短い時間だったがとても有意義な講習だった

9:30にテン場を出発_途中宝探しその他で立ち止まったりしながら下山した
三股駐車場直前で逃げサルの落雪を受けたが13:30には車に着いた。

さあ、最後にここからは、巨匠のえりすぐり鉄板作品を5点お楽しみください

題名 銀嶺の頂に立つ
題名 シュカブラと常念岳
題名 初冬の穂高連峰
題名 風紋
題名 月下のラッセル訓練

2021年9月24日(金)〜27日(月) 北アルプス縦走 七倉岳〜船窪岳〜烏帽子岳〜湯俣

天然記念物 噴湯丘(ふんとうきゅう)

メンバー F子とN男の二人

七倉の駐車場に車を置いて周回できるコースとして船窪新道を登り稜線を野口五郎岳まで縦走し竹村新道を湯俣へ降りて高瀬ダムへ戻る計画とした。累積標高差に伴う歩行時間の長さや悪路との評判から山小屋を利用した。結果は残念ながら烏帽子小屋で悪天に捕まりブナ立尾根を高瀬ダムへ降りてから湯俣を往復する変則コースとなった。

9月24日(金) 七倉(P)7:00ー船窪小屋13:00

9月25日(土) 船窪小屋6:00ー七倉岳6:10ー船窪乗越7:00ー船窪岳第二ピーク8:45ー不動岳11:30ー南沢岳13:30ー烏帽子岳14:30ー烏帽子小屋15:00

9月26日(日) 烏帽子小屋7:00ー高瀬ダム10:00ー湯俣晴嵐荘13:30

9月27日(月) 晴嵐荘7:00ー噴湯丘8:00ー晴嵐荘9:30ー高瀬ダム12:00

9月24日(金)

七倉駐車場7:00 シルバーウイークとは言え平日のためか余裕で車は止められた
登山道入り口 手前のゲートで登山届を提出した際に竹村新道情報や熊鈴チェックを受けた
急な七倉尾根には1から10まで番号が振ってあるので休憩の目安になる
天狗の庭で樹林限界となる 鷹ノ巣谷の筋肉痛が残ったままで七倉尾根の登りはきつい(バテた・・) 
ようやく紅葉の稜線歩きになったが辺りはガスガス
バテバテになって13:00船窪小屋へ着いた。幸い雨には降られなかったが天気の回復は見込めなかったのですぐさま小屋へ入り、ヒマつぶしに持ってきた750mLの赤ワインを二人で飲みほし翌日からの重量を減らした。
囲炉裏とランプの山小屋 今日の宿泊者は6名だった まったりゆっくり時間が流れた 落ち着く
白馬の古代米ご飯 鳥から アザミ天ぷらと自家製漬物 ・・・ シンプルだったけど旨かった
浦和溪稜山岳会のページが出来ていたので書き足した。何が記されているかはお楽しみ。この小屋へ来た際は更に書き加えてほしい。内容は内緒で語り継がれるのが良いかもしれない・・・。

9月25日(土)

6:00に小屋番お二人の見送りで出発した
左から餓鬼・唐沢・燕・大天井・常念・蝶・前穂・奥穂・槍・右端の盛り上がりが野口五郎
七倉岳頂上 左から立山・剣・針ノ木・右端が蓮華
カール地形を抱いた薬師岳
真下の鞍部2200mまで下降して白ざれ稜線沿いに登り下りを繰り返して日の当たった船窪岳第二ピークを目指す
7:00標高2200m船窪乗越 針ノ木古道は健在
眼下に高瀬湖 左から燕・大天井・常念・蝶・前穂・奥穂・槍
船窪第一ピークから白ざれ崩壊地の通過が始まる
ザレて滑るので打ち込まれた鉄パイプの支柱とダランと張られたロープを使わせてもらう
次のタスク 崩壊し続けているから毎年パイプ打ち直し・ルートが変わるのか?・・・
岩がボロボロで直ぐに崩れる下り ステップはあてにできない
白いところを辿る第二ピークへの登り・ステップ無くざれて滑る登り 騙し騙しの詐欺師登りが続く
8:45船窪岳第二ピークから針ノ木岳・針ノ木峠・蓮華岳
11:30不動岳から立山を望む 船窪岳からは200mクラスの登り下りが4回ほどあり疲れた 体力的な核心部だった
不動岳から南沢岳へはまた200mクラスの登降が2回あった いつのまにかガスに覆われ始めた
13:30南沢岳から読売新道・上の廊下核心部が望めた
烏帽子岳への急降下
烏帽子岳にて
15:00過ぎに到着 烏帽子小屋は素泊まりした。宿泊者は15〜16人程度だった。素泊まりは我々だけだったようだ。350mL缶ビールで乾杯した後持ってきた赤ワインをもう一本空にした。

9月26日(日)

午前2時頃からの激しい雷鳴と屋根を打ち鳴らす大雨で目を覚ました 高層の気圧の谷通過に伴う天候悪化 稜線の高いところはみぞれか雪とのことだった
相談してブナ立て尾根を高瀬ダムへ降りてから湯俣へ行くことにして7:00に出発した
ブナ立ては20年振りに下ったが梯子だらけだった昔に比べれば整備されつくされていて快適そのものの登山道に変わっていてビックリした。もっとビックリしたのはかなりの大雨なのに20名近くの登山者とすれ違ったことだった。
コースタイムより早く降りきることができた。濁流流れる不動沢に掛けられた木橋を渡る
10:00頃には高瀬ダムへのなが〜いトンネルを抜け・・・
ダムサイトを対岸へ渡り再びなが〜いトンネルを歩く・・・トンネルの中は雨が降ってなくて乾いているのだが風が抜けるので大雨でぐっしょり濡れた身には寒い
ダムから2時間歩いて自分が若いころ春夏秋冬に北鎌尾根や硫黄尾根に通う際の目印&利用させてもらった懐かしの名無し避難小屋に着いた。 脳裏に当時の面影がよみがえる
そして そう!ダムから名無しまで2時間、名無しから湯俣まで1時間だったことも想い出した
きっちり1時間歩いて湯俣の晴嵐荘のずぶん手前に渡渉点を示す→があった
若干増水気味だったが水深がそれほどでもなかったので幅30mほどの渡渉して対岸へ渡った 渡渉は携帯性を考えて農作業用の地下足袋をつかった。
雨が途中からあがったこともあり思いの外早く13;30に到着できた
1段6人×3段×対面=36人部屋を2人で使った
昔の温泉宿風 洗い場に水を止めるなと表記あるが蛇口が無い
源泉かけ流しで洗い場は無いがとろ~りぬるめで長湯ができる 宿泊者が5名だったこともあり余裕で5回ほど長湯ができた
温泉でさっぱりした後はビールに日本酒に洋酒にワインにと・・・特にウイスキーは主人こだわりブランドコレクション シングル一杯700円なら下界と変わらないか安価だと思った 若干飲みすぎた
主人こだわりハンドメイドの噴湯丘カレー まさに絶品、辛さが絶妙にバランスしていておいしい 自家製漬物・梅干しもおいしかった

9月27日(月)

水俣川と湯俣川の合流点にある堰 ここを守るために大々的な河川改修工事が行われていた
硫黄尾根P1の左のコルから硫黄尾根には取り付く
自分が知っている限り40年前から変わらない道標
この透明な水が流れる水俣川に掛かる吊り橋を渡って左が千天出合(千丈沢・天丈沢)右が伊藤新道
血気盛んで若輩者だったころ春夏秋冬に通い詰めた水俣川沿いの山道は崩壊していて影すらなかった  懐かしさであの当時こんな自分に付き合わせたメンバーの顔が浮かんだ
吊り橋から右に山の神を経て湯俣川の河原に降り立つとそこは温泉地帯だった 右は本流で左は川水と底から湧き出す温泉が上手くブレンドされ天然足湯ができる場所
沸騰したお湯が沸きだすところは熱くて危険なのと有毒ガスのこともあり遠巻きに通過した 湧き出しは透明なのに川水とブレンドされるとクリームソーダ―のような色に変わるのも自然のおもしろさ
噴湯丘が対岸にあるので流れが比較的ゆるやかで浅そうな場所を探したがそれでも腰までの渡渉を往復で2回した。深いので水量と流れの速さで流されそうになった。秋の渇水期でこれなので夏はもっと深いらしい。
噴湯丘 てっぺんから噴いてはいなかったが温泉(熱湯)が流れだしていて、温泉成分が固まってこんな形になっているとのこと 結構でかいのでびっくり、足元には熱湯が流れていて暑くてやけどに用心。ここまで成長するのにどのくらいの年月を要するのだろうか? 近くに噴湯丘のでき始め(あかちゃん?)もあった
たまねぎかにんにくか 奇妙な形をしている
さらに上流には活動しなくなった噴湯丘の残骸があった 
ガイドブックには晴嵐荘から噴湯丘まで行き15分、帰り10分とあったが、我々はルートファインディングと渡渉点を探し急流を2回渡渉したので噴湯丘の見学と合わせ往復で2時間掛かった。行くなら時間は余裕を持った方が良い
今日は月曜日と言うこともあり河川&登山道改修工事が行われていた。数年できれいに整備されるのかな?とおもわせるほど各所で大々的に行われていた。我々は湯俣を9:00に出発した。
ダムから1時間ぐらいの車道終点 今は許可車しか入れないがここまでタクシーが入れると湯俣は登り2時間・下り1.5時間ですごく近くなる
クリームソーダ―色の水を湛えた高瀬湖畔の林道を歩きタクシーの待つ高瀬ダムには12:00頃到着し下山した

2021年9月20日 鷹ノ巣谷

大滝2段20m

メンバー K F N

鷹ノ巣山から標高差1000m超を一気に流れ下る奥多摩を代表する銘溪の一つである鷹ノ巣谷を遡行した。台風一過の快晴の秋の一日だったが、雨の多い今夏の影響もあり、平水では無く、沢幅いっぱいに流れる水と轟音、そして水しぶきでびちょびちょになったものの、ルートファインディングを楽しみながらの沢登りと1000mを越える地獄の下山が楽しめた。帰路は連休最終日・18時と比較的空いていたもえぎの湯へ寄って長湯で体をほぐしたが、筋肉痛は3日ほど続いた。

日原駐車場7:30ー入溪点8:00ー大滝10:30ー稜線14:00ー駐車場16:30

正面に見える稲村岩尾根の左下の緑の谷が鷹ノ巣谷だ
水量が多いと2条になる滝、入渓時若干濁りはあったが遡行するにつれきれいになっていった
X状滝とのことだが、しぶきを上げて沢幅いっぱいに水が流れてよく判らん、この時点で既に濡れている
距離は3m程だが底の見えない大釜の薄被りへつりを水中のステップとアンダーホールドでこなし、続く3m滝をクリアしたところ。両岸が巻けないので関所のようなところ。通行手形がいただけたようだ。
関所に続きトラロープが下がっている所は積極的に使わせていただく
続く小滝群は水流中央を行く
次のアトラクション。水流が強いので中央は歩けず、そこに偶然ある物は何でも都合よく利用して登らせてもらう
その次のアトラクション、腰下まで水に入るところ
3段10m滝、下2段は左岸水流沿いに、続く一段は右壁を登った。
沢全体にしぶきが上がり中々休憩ポイントが無い
入渓から2時間休憩なく遡行し、やっと休憩できた後に大滝が見えてきた
大滝は右側の壁を登った
ホールドスタンス豊富だったが落ちたらケガするのでロープを使った。中間テラスは深いところで腰まで浸かる水たまりでどぶの匂いがした。
大滝の上も小滝が続き都合よく水浴びしながらどぶの匂いを流した。
ワサビ田の跡地、稲村尾根に続く山道を探したがそれらしきものは無かった、あきらめて更に登る
数えられないくらい続く小滝群
最上部なのにまだ水しぶきが・・・
水の戸沢の分岐でやっと水が枯れた
水の戸沢に入ってから適当に急な尾根に取り付き標高差300mの登り、上手いコトけもの道に乗れたおかげですんなり稲村尾根登山道終了点に出れた。この登りで濡れは乾いたが、代わりに汗でびっしょりになった。装備を解除して下山した。