テーマは沢登りで出てくる滝やゴルジュを通過する際の
- 高巻きの判断とルート取り&戻り
- エスケープの判断
「エスケープするならここから逃げるか」等、要所要所で「ここからなら高巻き出来るな」というのを課題にして実施された。
さいたま市を中心に活動している山岳会です!
テーマは沢登りで出てくる滝やゴルジュを通過する際の
「エスケープするならここから逃げるか」等、要所要所で「ここからなら高巻き出来るな」というのを課題にして実施された。
リーダー・F子(61歳)、おとも・N男(64歳)
7/23 8:30聖沢登山口ー9:00熊と2回も遭遇ー10:00聖沢吊橋ー聖平小屋13:30
7/24 3:30出発ー奥聖岳7:00-兎岳9:00ー百間洞11:30ー赤石岳避難小屋14:30
7/25 5:00出発ー赤石小屋8:00ー椹島11:00
山行を終えて。
1.山の気象は山行そのものの楽しさや快適さに直結する。GPVでは7/23が正午から、7/24が15時から雨予報だったが、両日とも2時間程度の降り出しの遅れはあれど雨量は正確だった。と、言うことで偶然にも今回の行程は雨を避け快適に歩くという意味では当たりだった。一方で雨が降り出す時間がわかっていることが逆にコースタイム的に制約をつくり観天望気しながらピーカン快晴の稜線を早歩きで歩くがために大汗・体力消耗といったことで余韻をじっくり味わいながらの山行ではなかった。小屋泊まりで軽い荷物だったにも拘らず歩行速度0.9でやっととは随分と自分の体力の余裕の無さが身に染みた。代わりに余裕がある最終日は景色を楽しみながらゆっくり下山した。今回もまた思い出深い山行となった。
2.動物との接近が多かったと感じる。熊は林道付近で2回も近接するし、シカは聖平のテント場に夜中に用足しに外便所へ行こうとしたら群れでテントの間の草をハモハモ食べていてテントで泊まるのを躊躇せざる得ない光景を目の当たりにした。コロナ禍で登山する人間が少なくなった期間に生まれた動物の子供たちが大きくなり人間を恐れないのではないかと勝手に妄想した。それと今まで静岡県側にいなかった山ヒルが出るようになったこともシカの影響なのか?入山する人間の方が自己防衛力を身に着けていかないと思わぬ不覚をとることになると思う。
3.行く先々の小屋で予約が取れないとか、小屋のスタッフが集まらないから泊まれる人数を増やせないという声を聞いた。小屋の事情としては働き方改革で勤怠管理を厳格にしなければならないことへの試行が始まっていた。小屋に泊まる客は中高年が多く、小屋のスタッフは若年となれば、そもそも論として一歳当たりの人口が若年の方が少ないのでこういったことは今後も起こり続けるであろう一端を目の当たりにした。たぶんじわじわ値上げするしかないのかな~。
以下撮りためた写真
7月23日(日)
7月24日(月)
7月25日(火)
メンバー : NジィジとFバァバの二人
行程 : 赤岳山荘7:00〜赤岳鉱泉9:00〜裏同心ルンゼF1_9:40〜ラスボスF5 12:00過ぎ〜赤岳鉱泉14:00〜赤岳山荘15:30(下山)
還暦過ぎたシルバー同士で久しぶりに裏同心ルンゼに行った。
赤岳山荘駐車場に車を入れた時点でマイナス10度でアイスとしては申し分ない。
しかも日曜日なのに入山者少なく赤岳山荘の駐車場もガラガラ、赤岳鉱泉にもテント数張り、おまけに雪が例年の1/3で少ない。
裏同心ルンゼは氷の発達は遅いが、この時期としては雪が少なく露出感が高いブルーアイスが連続し、他にパーティーも居なかったこともありシルバーパーティー貸切アイスクライミングをマイペースで存分に楽しんだ。
カリカリに凍ったF5は硬くて昔のスクリューをねじ込むのに難儀。最新式がほしくなった。
お昼過ぎまで旧式のスクリューで粘ったがだんだん嫌気がさしてきて体も冷えてふくらはぎが痛くなり温泉に行きたくなったところで下を見たら後続なく下降支点がガラガラに空いていたこともあり同ルートをクライムダウンと次々連続して懸垂下降で赤岳鉱泉に戻った。大同心稜に出て尾根を下山するよりずっと早く降りることができた。
行程 東日原駐車場8:30〜鷹ノ巣沢折り返し点11:00〜東日原駐車場16時下山
メンバー N山 F寺 O熊 N村 S村 K西 S A木 T橋 A井 M黒 I村 M村
今回のテーマは沢登りと沢下降、そしてレスキュー技術の一端を知ることです。
斜張りは10年ぶりで失敗もありました。
基本技術の組み合わせで『やれる事の可能性』を伝えることが出来れば幸いです。
6/27(月) 芦安P=広河原9:00〜白根お池11:00〜北岳肩ノ小屋14:00
6/28(火) 肩ノ小屋6:00〜北岳7:00〜八本歯分岐7:30〜肩ノ小屋9:00〜広河原14:00
メンバー N山 他2名
例年なら梅雨最盛期で一日中霧や雨で展望が望めないが、今年は異常気象?で太平洋高気圧が張り出して来たので北岳に行った。運よく梅雨明け発表タイミングとはなったが、折から関東平野に吹き込むフェーン現象の影響を強く受けた山行となった。
15時頃から雷雨と雹に見舞われ、うっすら氷が張るまで気温が下がった。
5時間で標高差1500m登ったのでSpO2が67%まで下がり体がだいぶダルくなったが、天気も悪かったので外でフラフラせず安静にして深い呼吸を心掛けたせいか4~5時間で100%まで戻った。
翌日は風は強かったが快晴に恵まれた。
大樺沢沿いの道が2019年の台風で壊滅し通行できないため雪渓は降りずに稜線沿いに来た道を下山した。あっそうそう下山後に食した甘甘娘はおいしかった。
メンバー:Y下、N山、K村、F寺、O熊、N村、K西、S、T橋、A井、M黒、I村、M村、S根(総勢14名)
3班にレベル分けして基本の復習・レスキュー入門的なモノを9時~16時までおこなった。途中雷雨があり1時間ほど中断したが、レベル合わせや確認・レベルアップにつながる意欲的な一日になった。
メンバー:N村、Y下、N山、K村、F寺、Y内、A木
ズブの素人ながら2013年入会して以来、9年間に渡り、山岳会活動に積極かつ精力的に尽力し、押しも押されぬリーダーに成長した会員が仕事の都合で富山県に転勤となりやむを得ず当会を離れることになった。これまでの数々の思い出を振り返ると共に、彼が新天地で更に岳人として飛躍することを祈念して当会からの追い出し卒業山行を企画した。
行程
4月23日(土) 扇沢柏原新道入口駐車場8:00 ⇒ 爺ヶ岳南尾根(途中強風待ち停滞1時間) ⇒ 爺が岳南峰14:00 ⇒ 冷池付近(TS)16:00
4月24日(日) TS4:30 ⇒ 鹿島槍ヶ岳6:30 ⇒ TS撤収8:30 ⇒ 爺ヶ岳10:30 ⇒ 扇沢柏原新道入口駐車場14:00 ⇒ 薬師の湯にてご挨拶 お別れ
4月23日
4月24日
これまで、ご苦労さま・お疲れさま・ありがとうございました。
これからもどうかお元気で!・・・・・さようなら!
4月10日(日)
メンバー:Y下、N山、K村、F寺、O熊、Y内、N村、S村、K西、S、A木、T橋、A井、M黒、他2名(総勢16名)
春合宿に向けた恒例の雪上訓練をマチガ沢出合付近で行った。
初級・中級・上級の3班に分け参加者各位のニーズに応じた技術講習となった。
終日晴天が続き腐れ雪の影響もあって派手に流される人もいたが、充実した中身の濃い訓練山行になった。
メンバー : T と N
行程 : 宝鉱山P 8:20 〜入渓 9:30 〜七福の滝 14:00 〜宝鉱山P 16:00(下山)
アイスクライミングの練習がした~い⤴❕ と言うことで、今年は冷え込みが続いていることと雨が少ない地域ということで三つ峠の北側にある四十八滝沢に行ってきました。 今までに無く露出度の高い氷の回廊と化していて、また傾斜もそれほど高くは無く困難さもほどほどですが、万が一滑り落ちると100m以上滑り落ちてしまいます。今回は七福の滝下までで帰りましたが初心者・初級者御用達のルートでした。基本の動きやシステムを確認するには良い場所でした。
例年なら雪が積もっているはずが、今年は全くない。
氷が発達していなくて登れないことが多い初滝の随分下の登山道が沢に降りることろから氷が発達していてここから入渓する。
少し登ると氷の回廊が・・・何度も来ているがこんなになるのは初めて見た
初滝の登攀・・・ここは一気に60mザイルが伸びる
三段の滝 ・・・ ここも60mザイルを伸ばす
登山道が沢を横切る地点の滝 ・・・ こんなんだったけかな~ 記憶ないな〜 ここまで60m3P+10mくらい
30m大滝は中段が崩落して登れない
大滝を左から巻くのは大変なので右斜面に出来ていた氷瀑を詰めて登山道に一旦上がる ここは50m位ザイルを伸ばした
大滝の上で沢に戻ってクライミングを続ける。 最上段に見える七福の滝7段50mの下までザイルを伸ばして14時過ぎ、時間的にもザイルも7P伸ばし、スクリューも14〜15本ねじ込んで満腹になったので下山した。
随分と自信が付いたようだった。あとは場数だけだな。
2022年1月29日(土)~31日(月)
日本のチロル(下栗の里)から遥かなる南アルプス主稜線・・・左から兎岳・聖岳・上河内岳・茶臼岳・・・
メンバー : N行・F子・巨匠
コースタイム :
1月29日 芝沢ゲート駐車場7:40 ー 易老渡(いろうど)8:50 ー 便ヶ島(たよりがしま)9:40ー 西沢渡(にしさわど)10:50 ー 苔平TS 15:00
1月30日 TS 7:00 ー 薊畑8:30 ー 小聖岳11:00 ー 聖岳13:00 ー 小聖岳14:00 ー 薊畑15:00 ー 苔平TS 16:00
1月31日 TS 6:30 ー 西沢渡8:30 ー 芝沢ゲート駐車場11:00(下山)
日本の3000m峰23座の中で、まだ登れていない南アルプス南部で比較的登り易いとされている聖岳に初挑戦・初登頂できた。
登り易いとは言っても、楽勝ではなく、全力・全集中が必要な巨峰だった。
我々以外には登山者はおらず、初日には林道歩き10㎞+標高差1000m一気登りとプチラッセル、二日目は標高差1000mの往復、フルラッセル&ルートファインディングとタフさをたっぷり要求されたが、街の明かりは一切見えず、携帯の電波も届かず、コロナ禍とは無縁の静寂に包まれた『自分達だけの山』をたっぷり味わった感動の3日間だった。
1月29日(土)関東から6時間掛けて芝沢ゲート駐車場に到着。
芝沢ゲート駐車場7:40 ・・・ 広大な駐車スペースに唯一駐車する
遠山川沿いの氷結した林道を易老渡まで5㎞ひたすら歩く ・・・ 台風の爪痕の修復が徐々に進んでいた
易老渡の駐車場8:50・・・最近は夏だとここまでタクシーが利用できるようだ
更に2㎞林道を歩いて便ヶ島の施設9:40(聖光小屋)へ 夏のムシムシした時期はヤマビル王国の記憶しかない 忌避剤(ヤマビル何とかやヒル下がり何とかや塩)でもってしてもやつらの貪欲さに逃げ回った。トイレの中まで追っかけてくる記憶がある。
登山道入り口の案内板
登山道入り口・・・熊に注意!(&夏期は枝から落ちてくる山ヒルが凄い)
森林鉄道跡に作られた遊歩道を西沢渡まで3㎞歩く
軌道跡に入って直ぐに崩壊地の微妙なトラバース・・・補助に細~いロープはあるが滑り落ちたら50m位落ちる!
その後も崩れた岩塊や土砂の乗越が続き意外に時間が掛かった
3㎞に1時間たっぷり時間が掛かってやっとこさ西沢渡に着く10:50
沢の水量が多くて渡渉できないときはこのモッコ渡しに乗って対岸へ・・・重くってかなり労力使う
直ぐ脇にある昔のバージョン・・・我々はモッコの向こうに見える仮橋をすんなり渡った
西沢渡まで10㎞(3時間)歩いた後に樹林の中の雪の下が凍結して歩きにくい急登をアイゼン履いて標高差1000mは体力的にキツかった。
最初はかすかに前週のトレースが残っていたが標高を上げるにつれラッセルしながらとなった。
それと地図を観たら芝沢ゲートが690mで苔平が2100mで各自20㎏の歩荷訓練になった。 テント場にした苔平には15:00ぐらいに着いた。
もちろんテントに入ってから3人とも足が攣ったのは言うまでもない。
1月30日(日)
街の明かりも見えず携帯も通じない我々しか居ない静寂の苔平のテント場を7:00に出発
やっとこや薊畑(あざみばた)で南アルプス主稜線に合流
薊畑からの主稜線はふかふかの雪が降り積もりトレースの跡形も無くルートファインディングしながら全集中・全力ラッセルでの3人旅になる
少し登ったところでやっと富士山が見えた。上空の気圧の谷の通過影響が色濃く出てきた。 強風になったり降雪にならないことを願いながら進む。
小聖岳手前の雪が強風で飛ばされたはい松帯のラッセル行軍。 本当はこのようなところはワカンが良いがアイゼンに履き替えていたので腰まで潜るツボ足行軍で強硬突破するしかなく大変疲れた。
振り返ると上河内岳や茶臼岳が低くなり始める
小聖岳には11時に着いた。 後ろに見えるのが聖岳本峰だがまだ400mは登る必要がある。 それと本峰に取り付くのに200mほどの落ちられない岩稜&雪稜帯がある。 今回は堅雪で良く締まっていて基礎的なアイゼンピッケルワークだけでノーザイルで通過したが、ここが軟雪や強風だったりした場合はザイルが必要だと思う。
アイゼンの爪がやっと刺さる氷化した堅雪と岩クズの斜度30度の本峰斜面を標高差400m登って風速15mはある爆風の頂上に12:45に到着した
赤石岳・遠くに奥秩父をバックに
仙丈・荒川・赤石岳をバックに・・・次はあそこだ~(^^♪
赤石から聖への縦走路・・・鞍部下方に百間洞(ひゃけんぼら)の小屋が見える
左から上河内・茶臼・易老そして鞍部があってイザルガ・光岳 そして遠州灘が光っていた
恵那山の向こうに滋賀・岐阜県境の山々や白山が遠望できた
富士山が増々雲隠れになって風も強くなってきたので名残惜しいけれど一刻も早く下山することにした。
滑落したら一発終わりの緊張感あふれる大斜面をひたすらリズムを乱すことなく一定速度でアイゼンを効かせて一気に小聖岳まで下山した。 テントには16時に帰着したがアドレナリン出まくりだったこともありろくに飯も食わずに酒ばっかり飲んで就寝したがよくは眠られなかった。 そういえば夜中にテントにカモシカ君が遊びに来たようだ。 翌日は早く風呂に入りたいということでテンバを6:30に出発し急な尾根を下降しアトラクションをこなして芝沢駐車場には10:50に戻った。 駐車場とは言え南アルプスの懐深いところなので風呂まで車で2時間掛かった。