3月会山行 谷川岳・雪上訓練

日時:3月9日・10日(一泊二日、テント泊)

山域:谷川岳 西黒尾根途中 ※日光白根山より変更

内容:雪上訓練 半雪洞の構築(日帰りビバーグを想定)、ラッセル訓練

メンバー:A(L)、Y、N、K、F、Y、T、I、U、I 合計10名

3月の会山行は10名の参加、車は3台で移動することになった。

その内の1台が出発に遅れてしまい、先に丸沼高原スキー場に向かっていた2台と連絡を取り合う。

現地で到着を待っててもらうのも時間が惜しいので、先にロープウェイで上がってもらい、訓練を始めていてほしいと伝える。

が…先着メンバーからロープウェイが動いていないとの連絡が入り、急遽訓練場所の変更先の相談を始める。

結果、決まったのが谷川岳の西黒尾根を少し上がったところで訓練をすることに。

谷川のベースプラザには、全員がほぼ同じ時間に集合できた。

※丸沼高原スキー場方面に向かってくれたメンバー、ありがとうございました!

谷川岳ロープウェイも動いていなく、スキーヤーやボーダー、登山者などがそこそこいたが、どうしようかと待機している感じだった。

ベースプラザは開いているが、ロープウェイは見合わせ中

雪が降り、風も強く、そんな中を山に向かうのは我々くらいだった。

西黒尾根途中の鉄塔を過ぎ、少し登ったあたりで訓練開始。

鉄塔下でほんの一息

1日目は日帰り山行時のビバーグを想定してのツェルトと使った半雪洞の構築。

日帰り想定なのでスコップの使用は禁止。ピッケルのみで雪斜面を削っていく。

ピッケルのみでもけっこう削れる。持っていればコッヘルなどでも代用できる。

雪が柔らかいので、数十分で完成。強風を想定し、ツェルトが飛ばされないように気を付けながら広げるなど、新会員にレクチャーしながら各々が半雪洞の居心地を体験する。

訓練が落ち着いたところで、今回はテント泊だが場所が斜面なだけに、時間がかかりそうなので早めに整地を始める。

(サクッとテントに入って一杯やりたいというのがホンネ…)

整地は大変だったが、斜面に張ったこともあり、風の強い夜中も不安なく過ごせた。

未明には顔に当たるテントの冷たさで起きたが、一晩でテントを圧迫するくらいの積雪だった。

恐らく30㎝くらいは降り積もったのではないだろうか。

一晩明けたテント周辺。テントの圧迫感が積雪量を物語っている。

おかげで2日目のラッセル訓練は、3月にしては良い訓練になった。

最初は空荷のツボ足→ザックを背負ってのツボ足→ワカンを履いてのラッセル

荷物を背負ってのラッセル。深いラッセルでは空荷でラッセルが効率的。

こんな感じでラッセル訓練をし、登り過ぎるにしても表層雪崩のリスクなどもあるので、近場で登ったり降りたりを繰り返して訓練終了。

こっちのメンバーもがんばってます!

ラッセルの先頭は夢中になってしまうので、二人目以降が誘導してあげることや踏み固めることが大事なこと、雪庇は風下に向かって発達するが、人は無意識に風を避けようとして雪庇に寄って行ってしまうなど、そんな雪山での注意点なども共有しあう。

ちょうど雪庇が少し崩れた瞬間。よく見ると少し亀裂も走っている

一時は予定していた日光白根山を断念してどうなるかと思ったが、天気の悪さが逆に良い訓練に導いてくれたと思う。

こういった訓練をやることで安心や自信になるので、今後のより高い目標につなげていきたい。

相沢奥壁・アイスクライミング(会員山行)

2024年1月20日(土)

メンバー:I(リーダー)、A、N、Y

アイスクライミングに行きたいメンバーを募って会員4人で行ってきた。

今回は日帰りということもあり、八ヶ岳方面へ行けば氷の心配もないのだが、移動時間のロスを考え、近場で行けそうなところをリサーチする。

結果、下仁田方面の相沢なら行っている記録も上がってきてるし登れるっしょ。ってな判断で相沢奥壁へ。

行き先の高速で雲行きが怪しく、下仁田ICを降りた辺りでパラパラと雨が降ってきて予報よりもだいぶ早いなと感じた。

駐車場までは雪も路面の凍結もなく行けて、駐車スペースには4台、奥に2台と停まっていた。

アイスではなく、相沢奥壁の氷瀑を見学しに来る方もちらほらいるみたいです。

登り始めの登山道 雪がまったっく無い

約1時間ちょいで氷瀑帯に到着。

大氷柱にはすでに取り付いているパーティーもいるので、さらに奥のエイプリルフールへ移動。

そこでも3パーティーほどが取り付いていて、みんな考えることが一緒なのか大混雑…

どうにか隙間のスペースに取り付き、Iさんがリードでトップロープを張ってくれた。

降りてきたらビシャビシャだったので、気温の高さと氷結の甘さを感じる。

そのまま場所を移動することもなく、ありがたいことに隣のパーティーのロープも貸していただき、そっちの氷も登らせてもらった。

12時を過ぎた頃には本格的な雪が降り出し、着いた時とはまるで違う景色になっていた。

みんなで何本か登り、満足して下山。

帰りは荒船の湯で温泉に浸かり、お土産を買いに閉店間際の道の駅へ猛ダッシュ!

高速に乗る前にお腹でも満たして行こうと提案し、さっそく検索。

近くに「ラーメン焼肉 笑吉」(えみきちと読む)という、焼肉なのかラーメンなのか、どっちなんだい!ってツッコミを入れたくなる気になる店へ。

店内に入ると焼肉を食べている人もいる…ラーメンを食べている人もいる…

なるほど、店名の通りの新しいスタイルだ。

「モツ煮ラーメン」というものがあり、モツ煮もラーメンも食べたい自分にとっては、うってつけのメニューである。

欲張って大盛り、その後にサービスでライスも付けれますがの声。もちろんいただきます。

空腹すぎて写真を撮り忘れるというあるある

焼肉の匂いに満たされた店内では、ご飯を頼まずにはいられない。

初挑戦のモツ煮ラーメンを食べるとこれまた絶品!

大盛り➕ご飯はやり過ぎたが、恐らくまた食べに絶対くるだろう(笑)

今シーズン、やっとアイスに行けたのでメンバーの皆さん、ありがとうございました。

谷川岳・西黒尾根&訓練偵察

2023年1月29日(日)

メンバーN、F、T、A、Y

当初宝剣岳のサキダル尾根を予定していたが、風が強そうな予報だったので登山計画を2月の会山行の偵察も兼ねて急遽谷川岳に変更した。

雪稜だったらFさんも行くとのことだったので5人パーティーに。

未明の早朝、Aさんからの電話で目が覚める。

「やっちまったぁ…」自分の完全な寝坊からその日は始まった。

急いで準備し、車1台で行く予定だったが仲間と連絡を取り合って現地で集合することに。

無事に現地のコンビニで合流し、ベースプラザに着いて山行の準備を始める。

ロビーにはロープウェイの運転開始を待つスキーヤーなどが賑やかで楽しそうだ。

連日の降雪があったので、たいした所までは登れないだろうと予想していたが、指導センター前からトレースがあり、思いのほか順調に登り始める。

途中で雪洞を掘るのに適した斜面を発見し、軽く掘って試してみることに。

雪の量も充分、雪質も柔らかいので30分くらいの時間でけっこう掘ることができた。

これなら安心して来月の雪洞訓練はできそうだと確信し、ここにワカンや必要ない物はデポして西黒尾根を再度登り始める。

ラクダの背を越えてもトレースや先行者の姿は見えるが、遠くに見えるザンゲ岩辺りにはトレースがあるように見えない。

順調に進んでいたが先頭のラッセルしている人たちに追いつき我々もラッセル隊に加わる。

が、ワカンをデポしてきてしまったので、雪に足をとられ進むのにえらい時間がかかった。

引き返す時間を13:30と決め、行けるところまでラッセルを堪能した。

天神尾根から山頂を目指している人たちも10名以上は遠くに見える。

帰りはさくさく降りれるが、西黒尾根は急斜面なので慎重に。

下山途中、救助ヘリが谷の低い位置で長い時間ホバリングをしていた。

後日、バックカントリーヤーが雪崩に巻き込まれたとのニュースを知ることになる。

我々もいつ何が起こるかわからない中で、常に気をつけなければいけないと改めて思った山行だった。

沢登り・一之瀬川本流

2022年7月24日(日)

個人山行 メンバー Y・他1名 

今シーズン、自分は沢登りスタートが随分と出遅れてしまった。

今年もどこか行きますか、と相方に相談をしつつ場所をいくつかピックアップ。

ゴルジュと泳ぎで有名な一之瀬川本流へ行くことに決定。

泳ぎと寒さに不安を感じつつも、このワクワクする感じがたまらない(笑)

※画像はレンズに水滴が付くので不明瞭です

とりあえず入渓することに
出だしはこんなところを進む
きましたゴルジュ!
ちょっと怖いがとりあえず突っ込む
またゴルジュ!
ここを曲がると…
またまたゴルジュ!さすが一之瀬、ゴルジュ祭りである
ナイアガラ こんな感じの滝もある
余裕が出てきたので天然のプールでひと泳ぎ
ゴーグルを装着したがそこまで水はきれいではない…
先へ進みます!へつりながらのゴルジュ
激流の横をぎりぎりまでへつる
ゴルジュ帯を無事に突破 ここから先は穏やかな沢が続くらしい
ケルンがあったので早々に終了することにした

初めての一之瀬川本流。

何年も前に購入したが、暑くて一回も着ていなかったネオプレーンを引っ張り出してきた。

これがあったので、寒さを感じることがなくてよかった。

安全を考慮しライフジャケットも持っていったが、そこまでは必要なさそうだ。

ザックは保水しない素材など、慎重に選んだ方が良いと思う。

今回は意外とあっさり抜けることができたが、水量などの沢のコンディションによっては格段にレベルが違うと思われるので、装備選びや天気の情報などには十分に気をつけて下さい。

仙ノ倉谷・西ゼン

2021年7月17日(土)

個人山行 Y 他1名

梅雨明けの晴天を狙って、前から行きたいと思っていた西ゼンに行ってきました。

基本的にはスラブがメインの沢登りで、アプローチも長いです。

沢靴はラバーソールじゃなきゃスラブエリアは厳しく感じ、かといってヌメっているところもあるので、フェルト草履を併用したスタイルにしました。

アイゼンのように取り外しでき、自分には安全に沢登りに集中できると感じました。

結果的にロープは出さなかったですが、ロープは必ず持っていきましょう。

ガイドマップなどには初心者も可能とは記載されているものもありますが、個人的にはおすすめできません。

スラブ系なので支点の確保が難しく、ビレイできるポイントも少ないことがあげられます。

しっかりとした立木もほぼ無く、巻くことは少なかったですが巻道も悪い気がします。

ルートファインディングや滑らなそうなとこを見極める力量が必要だと感じました。

最後の詰めは深いヤブ漕ぎになりますが、ルートを失敗し時間と体力を消耗しました。

遡行図では池塘方向に出るルートですが、平標と仙ノ倉の間に出る人の方が多いのか、自分たちも最後は大きなベンチ近くに出ました。

下山道は平標新道を下山しましたが、あまり使う人が少ないのか、サクサク降りられる感じではなかったです。

下山も長いので沢靴ではなく、下山用の靴も準備した方が良いかと思います。

体力的にも精神的にも、鍛えられた山行になりました。

渡渉点 ここから入渓します
沢装備に換装し、いざ入渓
東ゼン 西ゼンの分岐まではゴーロ帯が続く
東ゼンと西ゼンの分岐
ここからスラブ帯 伝わりにくいが結構な角度で緊張感がある
まだ一部に雪渓が残っていた
このような滝もいくつか出てくる
振り返るとこんな感じ 滑り落ちたらどこまで行ってしまうのか
ヤブ漕ぎが落ち着いてきた頃
平標新道の池塘 遡行図だとこの辺りに出てくるのだろうか