【冬合宿】剱岳・早月尾根

・日程 2024年12月28日〜31日 4日間

・山域 剱岳・早月尾根

・メンバー Y(L)、U 2名

今年度の年末年始の日の並びは滅多にない、最大で9連休である。

そんなこともあり、前々からぼんやりと厳冬期の剱岳に登頂できるチャンスではないかと考えていた。

自分が厳冬期の剱岳に入ったのも、かれこれ6年前の話しだ。

その時は登頂できず、いつかはリベンジしたいと思い続け、購入する装備品などはどこか剱岳で使うことを意識していた気がする。

11月の後半、日程的に行くことのできるメンバーを募り、剱岳に入ることを決断。

なぜなら富山県の条例で20日前には登山届を提出しないといけないからだ。

それだけ厳しい山域だということを思い知らされる。

前回もそうだったが、新幹線で富山に入ることにし早めに新幹線のチケットは予約をした。

剱岳は天候次第なので、直前の天気予報を考慮して日程の変更も視野に入れておく。

12月の後半、新幹線のキャンセル料が発生する前にメンバーで日程の最終的な話し合いをし、後半になるにつれて気象条件がより厳しくなると判断。

行けるメンバーが減ってしまうが、新幹線の予約をキャンセルし、日程を前倒しすることにした。

年末なので再度チケットを取ることはできず、車で移動することに。

しかしその時、Nさんからその日程だと参加できなくなってしまったとの連絡が入る。

2名で剱岳に入るか、当初の日程で4名で他の山域に変更するか、迷いに迷ったが、Uさんが行くことに前向きな回答だったので、無理せず行けるところまで行ってみようという判断をした。

この時点で26日、ここからは時間も無いので軽量化を考えた共同装備の見直しを2人で綿密にしていく。

こういうときほど、重要な装備品を忘れがちなので、不備が無いかを入念にチェックした。

【1日目】

Uさんをピックし、埼玉を5:00に出発。

遠回りだが関越道経由で移動しSAで朝食、高速の雪道で3、4台の単独事故車に遭遇したので、気を引き締めて運転を続ける。

昼頃に富山に着いて食事処で昼食を済ませ、気温が高く雨だったのでそのまま伊折に向かう。

途中のSAで朝食 ずっと雪が降り続いている

伊折に着くとすでに車が7、8台は駐車してあったので、自分たちもそこに駐車することにし、剱岳へ向かう準備を始める。

入口には山岳警備員が待機 除雪車はここまで

軽量化に特化したが、共同装備を2人で分担してもお互いのザックはパンパン。

地味に遠い距離と地味な登りが続く林道を馬場島荘に向けて歩き出す。

雪は積もっているが、雪上車が通った後なので比較的歩きやすく、早めに歩いて3時間ほどで馬場島に到着。

雪上車が途中でガス欠!

山荘に入る前に隣の山岳警備隊の方々に暖かく迎えられ、日程とメンバーの変更を確認し合う。

山岳警備隊が待機している入口 登山者を温かく向かい受けてくれる

出していただいた温かいお茶が身に染みた。

以前ならここでヤマタンという発信機を渡されていたのだが、現在はそのようなことは無く、ココヘリの所持を確認することとなる。

馬場荘に入り、ご主人に挨拶をして乾燥室に濡れた装備品を置き、そそくさと部屋に飛び込む。

雪が降り積もり入口が鎌倉のように

部屋には立派なベッドがあり、テレビまで付いていて2人でテンションが上がる!

山荘とは思えない立派なベッド!

埼玉から長時間運転してきた我々にとっては、ありがたい限りである。

食事をいただきに食堂へ行き、温かい鍋と氷見のブリ、ご主人自慢の蕎麦をいただいて英気を養う。

最高の食事で心も身体も温まる ビールもご馳走に♪

馬場島荘に宿泊しているのは、我々の他に有名ガイドさんの3人パーティーのみ。

そこでお互い明日の予定を話し合い、ラッセルになるだろうから行くなら一緒に行ったほうが良いとアドバイスをいただく。

馬場島荘にはお風呂もあるので、冷えた身体を温めて寝る準備は万端。

明日からの登山に向けて、高揚と不安が入り混じる中、お互い眠りにつく。

【2日目】

ガイドさんたちの出発に合わせ3:00に起床。

自分たちの用意した物で朝食をサクッと済ませ、用意してあったお湯をありがたくいただく。

想像以上に入っているパーティーが少なかったので、ここでも極力荷物をデポし、行動力を上げるための軽量化を実施。

それでも重いザックを背負いながら、4:00をちょっと過ぎたころにワカンを付けてスタート。

緩まないようにワカンをしっかり装着

1000mくらいまでは順調に進み、1日で早月小屋まで行けるんじゃない!?と思っていたが、そんなに甘くはなかった…

前日にそこまで高度を上げていた2人パーティーのトレースのおかげであり、2人に追いついたところからフルラッセルの祭りが始まる。

そんな中でも剱岳を知り尽くしたガイドさんのラッセルの早さが尋常じゃない!

荷物を背負っていると、セカンドでも追いつけないくらいだ。

我々もセカンドで入るときはザックを降ろし、空荷で足場を踏み固めていく作戦に変更。

7人でじわじわと高度を上げていったが、天候は雪が降り続け、風も強くなってきた。

ラッセルも大変だがトップはルーファイのセンスも重要

10:30頃、高度は1500mくらいだっただろうか、ガイドさんの3人パーティーはここで撤退するとのこと。

ここまで一緒にラッセルできたことに感謝をしつつ、このまま進むのかの判断を迷う。

空荷でデポしたザック 取りに戻るときにはこのくらい雪が積もっている

Uさんにとっては初めての剱岳、長時間のラッセル、ウェアの濡れ具合も気になるところ。

1600mくらいまで行けば良いテント場はありそうだが、ここは高度を少し下げてでも幕営地を探したほうが良いと決断する。

1350m辺りまで高度を下げ、時間は早かったが適地で整地し始めてゆっくりテン泊準備を始める。

テントが2人用なので狭い 大きいザックなどはツェルトで外へ

そうしているうちに、馬場島荘の外でテン泊していた4人パーティーが上がってきた。

そのパーティーも我々のテントのすぐ横に幕営するようだ。

人が近くにいるだけで、安心感を感じてしまう。

明日は8人でラッセルかと思いつつ、ヘッデン無しでゆっくり出発しようと2人で話し合って眠りにつく。

【3日目】

30日、この日だけ天候的に頂上にアタックできるチャンスだと思っていたが、このラッセルでは早月小屋まで行くのが精一杯だと判断。

なのでロープやガチャ類などの登攀道具などはテントにデポしていき、アタックザックで行動することにした。

5:00に起床し、だらだらと準備を始め、テントが飛ばされないように入念にチェックをしておく。

隣の4人パーティーが出発した後、我々も7:30くらいに出発。

タイムリミットを15:00と決めて行動を開始する。

雪は止んで準備は万端!

ザックがめっちゃ軽い!昨日降りてきたトレースもありサクサク進む。

1600m辺りに来るとテントが張ってあり、先行のパーティーはここまで高度を上げたようだ。

テントが置いてあるということは、我々と同じく目標は小屋までなのかなと察した。

1700m辺りで先行パーティーに追いつき、8人でラッセルすることに。

順調に高度は上げてはいたが、2000m辺りで4人組は撤退。

どうやら12:30にタイムリミットを決めていたようだ。

富山の街並みと富山湾がきれいに見渡せる

4人で小屋まで残り200m、リミットは2時間ほど。

ギリギリ行けるんじゃないかと思い、2人パーティーと協力して雪庇に気をつけながらラッセルをしていく。

急斜面での雪が降り積もったラッセル 身長より遥かに高い

なんとか小屋が見渡せる2224mのピークに4人で立ち、どんよりとした曇り空の中でお互いの健闘を称え合う。

寒い中なのにせっかくなので2人パーティーに写真を撮ってもらう

時間は14:40 タイムリミット内に到着できて一安心。

目の前には早月小屋がっ! この先はトレースが無く、この時点では先に入っている者は誰もいなかったようだ

下りはめちゃめちゃ早く、テント場までの標高差900mを飛ばしまくって1:30で下山。

途中で大阪から来た6人組のパーティーとすれ違い、今夜は小屋まで行って泊まるとのこと。

天候次第でアタックチャンスがあるのかと思うと、うーん…ちょっと羨ましい(笑)

明るい内にテントに戻ってくることができてホッと一息。

より良い眠りにつくために少し整地し直し、食事を食べて今日は就寝。

【4日目】

今日は予定通り、長い道のりの下山のみ。

ビチャビチャになったテントなどを丁寧にパッキングしていく。

昨日軽かった分、重たいザックが肩に突き刺さる。

荷物が重いので、急な斜面はゆっくり慎重に下山。

ザックが重いので下りに難儀する 雨が降り続いているのでレンズが曇りがち

無事に馬場島荘に着き、山岳警備隊に下山の報告をする。

馬場島荘の前にて 他のパーティーも安堵の表情が伺える

お世話になった馬場島荘の方々にも挨拶しにいくと、大晦日なのでつきたてのお餅を振る舞ってくださったのが最高にうまい!

長い林道歩きの前にありがたいエネルギーチャージだ。

年末年始らしい光景 木製の杵と臼でつきたてを食べられるのは今となっては貴重なのかも

打ち立ての蕎麦の誘惑に引かれつつ、デポした物を回収して林道歩きを開始。

あぁ、打ちたての年越しそばを食べたいーーーぃ

ここまで来ると、頭の中は温泉と富山で食べる寿司のことで頭がいっぱいだ。

それでもやっぱり長かった林道歩きを終え、大して雪も積もってない車を確認して安心した。

4日ぶりに車に戻ってくる 積雪量はこんな感じ

雨でビショビショになったあらゆる物を車に詰め込み、こんなところからはさっさと抜け出そうと伊折を脱出!

大晦日なので営業しているか心配だったが、Uさんのリサーチ能力で日帰り温泉、きときと寿司にありつけて大満足。

蕎麦を我慢してのきときと寿司 テイクアウトの人がほとんどだったが店内飲食できた!

帰りも車だが上りなので渋滞もなく、無事に帰宅しお互いの健闘を称え合う。

【総括】

今回は2人パーティーになってしまい、行けるところまでと決めていたが、早月小屋まで行けたのでお互いかなり頑張ったと思う。

もちろん、他のパーティーの協力なくしてはここまで行くことはできなかったのは言うまでも無い。

予想外だったのは、現在は山岳警備隊が早月小屋に入っていないこと。

14パーティーの届出予定があったらしいが、辞退するチームが非常に多かったこと。

そんな中でも一つ一つの判断が良い方向に導いてくれたと思う。

前回よりも明らかに自分の中では成長したんだなと実感した。

辛かっただろうがUさんにも厳冬期の剱岳を経験させることができて本当によかった。

次回の剱岳の挑戦は何年後になるのか、もっと精進しようと思った2024年だった。

6月会山行 尾瀬・センノ沢(土曜日組)

日時:6月8日(日帰り)

山域:尾瀬・センノ沢

内容:今シーズン初沢登り

メンバー:K(L)、Y、S 合計3名

今シーズンは沢登りデビューの会員も数名いるので、梅雨入りする前に沢に入っておきたい。

ということで、土曜日組は癒し系のセンノ沢に行くことに。

あまりにも早く着くと寒いだろうと考え、少し遅めに埼玉を出発。

渋滞もなく7:30に大清水に到着し、各々が準備をし始める。

Sさんは沢登りデビューということだが、不安よりも期待の方が大きいようで(笑)

人それぞれ寒さの感じ方も違い、沢登りの装備はアドバイスが難しい。

回数をこなして、自分に合った装備を整えていくのが賢明だど思う。

この時期はまだバスが運営しておらず、入渓地点の一ノ瀬までは歩いて移動することに。

道は綺麗に整備されていて快適、一ノ瀬の休憩所で沢登りの準備を始める。

一ノ瀬休憩所、バスが無くともハイカーなどで賑わっている
3人揃って同じ新しい沢靴

沢の水は冷たいが、気温は暑くもなく寒くもなく。

程よく小さめの滝やナメが出てきて、沢登りの足慣らしにはちょうど良い。

最後にはちょっとした藪漕ぎをして登山道出て、沢装備を解除し下山を始めた。

途中には水芭蕉も咲いていて、この時期ならではの尾瀬に来たことを堪能。

バスが運行していない時期だったのでアプローチは長いが、尾瀬の景色も楽しめるのでおすすめだ。

4月会山行 阿寺の岩場・岩稜訓練

日時:4月14日(日帰り)

山域:東吾野 阿寺の岩場

内容:アイゼン訓練 クライムダウン、懸垂下降など

メンバー:N(L)、Y、N、K、F、Y、A、T、I、U、I、 合計11名 見学者1名

4月の会山行はなんと会員全員が参加。見学者の方も1名いらっしゃいました。

GWの春合宿が北アルプスの岳沢ベースということは決定していたので、その山行計画に繋がるような訓練を実施。

当初は谷川岳のマチガ沢辺りで雪上訓練を予定していたが、雪が不足しているのではないかということもあり、岩訓練に変更することに。

春合宿の北アルプスも雪が少ないだろうと考え、雪と岩のミックスしている状況を想定し、アイゼンを付けて岩場を上ったり、歩いたりの訓練をメインにやった。

阿寺の岩場や平戸の岩場のような、アプローチも短く、管理もしっかりしていて安全な訓練しやすい環境の岩場は貴重なので、会としては本当にありがたい。

この場を借りて、いつも岩場を管理されている大野さんをはじめ、その関係者の方々にも感謝をお伝えしたいと思います。

3月会山行 谷川岳・雪上訓練

日時:3月9日・10日(一泊二日、テント泊)

山域:谷川岳 西黒尾根途中 ※日光白根山より変更

内容:雪上訓練 半雪洞の構築(日帰りビバーグを想定)、ラッセル訓練

メンバー:A(L)、Y、N、K、F、Y、T、I、U、I 合計10名

3月の会山行は10名の参加、車は3台で移動することになった。

その内の1台が出発に遅れてしまい、先に丸沼高原スキー場に向かっていた2台と連絡を取り合う。

現地で到着を待っててもらうのも時間が惜しいので、先にロープウェイで上がってもらい、訓練を始めていてほしいと伝える。

が…先着メンバーからロープウェイが動いていないとの連絡が入り、急遽訓練場所の変更先の相談を始める。

結果、決まったのが谷川岳の西黒尾根を少し上がったところで訓練をすることに。

谷川のベースプラザには、全員がほぼ同じ時間に集合できた。

※丸沼高原スキー場方面に向かってくれたメンバー、ありがとうございました!

谷川岳ロープウェイも動いていなく、スキーヤーやボーダー、登山者などがそこそこいたが、どうしようかと待機している感じだった。

ベースプラザは開いているが、ロープウェイは見合わせ中

雪が降り、風も強く、そんな中を山に向かうのは我々くらいだった。

西黒尾根途中の鉄塔を過ぎ、少し登ったあたりで訓練開始。

鉄塔下でほんの一息

1日目は日帰り山行時のビバーグを想定してのツェルトと使った半雪洞の構築。

日帰り想定なのでスコップの使用は禁止。ピッケルのみで雪斜面を削っていく。

ピッケルのみでもけっこう削れる。持っていればコッヘルなどでも代用できる。

雪が柔らかいので、数十分で完成。強風を想定し、ツェルトが飛ばされないように気を付けながら広げるなど、新会員にレクチャーしながら各々が半雪洞の居心地を体験する。

訓練が落ち着いたところで、今回はテント泊だが場所が斜面なだけに、時間がかかりそうなので早めに整地を始める。

(サクッとテントに入って一杯やりたいというのがホンネ…)

整地は大変だったが、斜面に張ったこともあり、風の強い夜中も不安なく過ごせた。

未明には顔に当たるテントの冷たさで起きたが、一晩でテントを圧迫するくらいの積雪だった。

恐らく30㎝くらいは降り積もったのではないだろうか。

一晩明けたテント周辺。テントの圧迫感が積雪量を物語っている。

おかげで2日目のラッセル訓練は、3月にしては良い訓練になった。

最初は空荷のツボ足→ザックを背負ってのツボ足→ワカンを履いてのラッセル

荷物を背負ってのラッセル。深いラッセルでは空荷でラッセルが効率的。

こんな感じでラッセル訓練をし、登り過ぎるにしても表層雪崩のリスクなどもあるので、近場で登ったり降りたりを繰り返して訓練終了。

こっちのメンバーもがんばってます!

ラッセルの先頭は夢中になってしまうので、二人目以降が誘導してあげることや踏み固めることが大事なこと、雪庇は風下に向かって発達するが、人は無意識に風を避けようとして雪庇に寄って行ってしまうなど、そんな雪山での注意点なども共有しあう。

ちょうど雪庇が少し崩れた瞬間。よく見ると少し亀裂も走っている

一時は予定していた日光白根山を断念してどうなるかと思ったが、天気の悪さが逆に良い訓練に導いてくれたと思う。

こういった訓練をやることで安心や自信になるので、今後のより高い目標につなげていきたい。

相沢奥壁・アイスクライミング(会員山行)

2024年1月20日(土)

メンバー:I(リーダー)、A、N、Y

アイスクライミングに行きたいメンバーを募って会員4人で行ってきた。

今回は日帰りということもあり、八ヶ岳方面へ行けば氷の心配もないのだが、移動時間のロスを考え、近場で行けそうなところをリサーチする。

結果、下仁田方面の相沢なら行っている記録も上がってきてるし登れるっしょ。ってな判断で相沢奥壁へ。

行き先の高速で雲行きが怪しく、下仁田ICを降りた辺りでパラパラと雨が降ってきて予報よりもだいぶ早いなと感じた。

駐車場までは雪も路面の凍結もなく行けて、駐車スペースには4台、奥に2台と停まっていた。

アイスではなく、相沢奥壁の氷瀑を見学しに来る方もちらほらいるみたいです。

登り始めの登山道 雪がまったっく無い

約1時間ちょいで氷瀑帯に到着。

大氷柱にはすでに取り付いているパーティーもいるので、さらに奥のエイプリルフールへ移動。

そこでも3パーティーほどが取り付いていて、みんな考えることが一緒なのか大混雑…

どうにか隙間のスペースに取り付き、Iさんがリードでトップロープを張ってくれた。

降りてきたらビシャビシャだったので、気温の高さと氷結の甘さを感じる。

そのまま場所を移動することもなく、ありがたいことに隣のパーティーのロープも貸していただき、そっちの氷も登らせてもらった。

12時を過ぎた頃には本格的な雪が降り出し、着いた時とはまるで違う景色になっていた。

みんなで何本か登り、満足して下山。

帰りは荒船の湯で温泉に浸かり、お土産を買いに閉店間際の道の駅へ猛ダッシュ!

高速に乗る前にお腹でも満たして行こうと提案し、さっそく検索。

近くに「ラーメン焼肉 笑吉」(えみきちと読む)という、焼肉なのかラーメンなのか、どっちなんだい!ってツッコミを入れたくなる気になる店へ。

店内に入ると焼肉を食べている人もいる…ラーメンを食べている人もいる…

なるほど、店名の通りの新しいスタイルだ。

「モツ煮ラーメン」というものがあり、モツ煮もラーメンも食べたい自分にとっては、うってつけのメニューである。

欲張って大盛り、その後にサービスでライスも付けれますがの声。もちろんいただきます。

空腹すぎて写真を撮り忘れるというあるある

焼肉の匂いに満たされた店内では、ご飯を頼まずにはいられない。

初挑戦のモツ煮ラーメンを食べるとこれまた絶品!

大盛り➕ご飯はやり過ぎたが、恐らくまた食べに絶対くるだろう(笑)

今シーズン、やっとアイスに行けたのでメンバーの皆さん、ありがとうございました。

谷川岳・西黒尾根&訓練偵察

2023年1月29日(日)

メンバーN、F、T、A、Y

当初宝剣岳のサキダル尾根を予定していたが、風が強そうな予報だったので登山計画を2月の会山行の偵察も兼ねて急遽谷川岳に変更した。

雪稜だったらFさんも行くとのことだったので5人パーティーに。

未明の早朝、Aさんからの電話で目が覚める。

「やっちまったぁ…」自分の完全な寝坊からその日は始まった。

急いで準備し、車1台で行く予定だったが仲間と連絡を取り合って現地で集合することに。

無事に現地のコンビニで合流し、ベースプラザに着いて山行の準備を始める。

ロビーにはロープウェイの運転開始を待つスキーヤーなどが賑やかで楽しそうだ。

連日の降雪があったので、たいした所までは登れないだろうと予想していたが、指導センター前からトレースがあり、思いのほか順調に登り始める。

途中で雪洞を掘るのに適した斜面を発見し、軽く掘って試してみることに。

雪の量も充分、雪質も柔らかいので30分くらいの時間でけっこう掘ることができた。

これなら安心して来月の雪洞訓練はできそうだと確信し、ここにワカンや必要ない物はデポして西黒尾根を再度登り始める。

ラクダの背を越えてもトレースや先行者の姿は見えるが、遠くに見えるザンゲ岩辺りにはトレースがあるように見えない。

順調に進んでいたが先頭のラッセルしている人たちに追いつき我々もラッセル隊に加わる。

が、ワカンをデポしてきてしまったので、雪に足をとられ進むのにえらい時間がかかった。

引き返す時間を13:30と決め、行けるところまでラッセルを堪能した。

天神尾根から山頂を目指している人たちも10名以上は遠くに見える。

帰りはさくさく降りれるが、西黒尾根は急斜面なので慎重に。

下山途中、救助ヘリが谷の低い位置で長い時間ホバリングをしていた。

後日、バックカントリーヤーが雪崩に巻き込まれたとのニュースを知ることになる。

我々もいつ何が起こるかわからない中で、常に気をつけなければいけないと改めて思った山行だった。

沢登り・一之瀬川本流

2022年7月24日(日)

個人山行 メンバー Y・他1名 

今シーズン、自分は沢登りスタートが随分と出遅れてしまった。

今年もどこか行きますか、と相方に相談をしつつ場所をいくつかピックアップ。

ゴルジュと泳ぎで有名な一之瀬川本流へ行くことに決定。

泳ぎと寒さに不安を感じつつも、このワクワクする感じがたまらない(笑)

※画像はレンズに水滴が付くので不明瞭です

とりあえず入渓することに
出だしはこんなところを進む
きましたゴルジュ!
ちょっと怖いがとりあえず突っ込む
またゴルジュ!
ここを曲がると…
またまたゴルジュ!さすが一之瀬、ゴルジュ祭りである
ナイアガラ こんな感じの滝もある
余裕が出てきたので天然のプールでひと泳ぎ
ゴーグルを装着したがそこまで水はきれいではない…
先へ進みます!へつりながらのゴルジュ
激流の横をぎりぎりまでへつる
ゴルジュ帯を無事に突破 ここから先は穏やかな沢が続くらしい
ケルンがあったので早々に終了することにした

初めての一之瀬川本流。

何年も前に購入したが、暑くて一回も着ていなかったネオプレーンを引っ張り出してきた。

これがあったので、寒さを感じることがなくてよかった。

安全を考慮しライフジャケットも持っていったが、そこまでは必要なさそうだ。

ザックは保水しない素材など、慎重に選んだ方が良いと思う。

今回は意外とあっさり抜けることができたが、水量などの沢のコンディションによっては格段にレベルが違うと思われるので、装備選びや天気の情報などには十分に気をつけて下さい。

仙ノ倉谷・西ゼン

2021年7月17日(土)

個人山行 Y 他1名

梅雨明けの晴天を狙って、前から行きたいと思っていた西ゼンに行ってきました。

基本的にはスラブがメインの沢登りで、アプローチも長いです。

沢靴はラバーソールじゃなきゃスラブエリアは厳しく感じ、かといってヌメっているところもあるので、フェルト草履を併用したスタイルにしました。

アイゼンのように取り外しでき、自分には安全に沢登りに集中できると感じました。

結果的にロープは出さなかったですが、ロープは必ず持っていきましょう。

ガイドマップなどには初心者も可能とは記載されているものもありますが、個人的にはおすすめできません。

スラブ系なので支点の確保が難しく、ビレイできるポイントも少ないことがあげられます。

しっかりとした立木もほぼ無く、巻くことは少なかったですが巻道も悪い気がします。

ルートファインディングや滑らなそうなとこを見極める力量が必要だと感じました。

最後の詰めは深いヤブ漕ぎになりますが、ルートを失敗し時間と体力を消耗しました。

遡行図では池塘方向に出るルートですが、平標と仙ノ倉の間に出る人の方が多いのか、自分たちも最後は大きなベンチ近くに出ました。

下山道は平標新道を下山しましたが、あまり使う人が少ないのか、サクサク降りられる感じではなかったです。

下山も長いので沢靴ではなく、下山用の靴も準備した方が良いかと思います。

体力的にも精神的にも、鍛えられた山行になりました。

渡渉点 ここから入渓します
沢装備に換装し、いざ入渓
東ゼン 西ゼンの分岐まではゴーロ帯が続く
東ゼンと西ゼンの分岐
ここからスラブ帯 伝わりにくいが結構な角度で緊張感がある
まだ一部に雪渓が残っていた
このような滝もいくつか出てくる
振り返るとこんな感じ 滑り落ちたらどこまで行ってしまうのか
ヤブ漕ぎが落ち着いてきた頃
平標新道の池塘 遡行図だとこの辺りに出てくるのだろうか