榛名山黒岩クライミング(会員山行)

日程:2025年6月1日(日)
メンバー:I村、A木、I澤

雨後の黒岩に行って参りました。
前日夕方まで降雨がありましたが、なんとか乾いているだろうと目論んでの計画でした。
結果的には、東面、北面は濡れていて登れるルートはない様子。
南面も午前中早いうちはそれなりに濡れていて登れるルートは限定的でした。
加えて、雨後にも関わらず岩場にはたくさんのクライマーで満員御礼でした。
聞こえてくる会話を聞いていると、山岳会が多いよう。
時間が経つにつれ雲の切れ間から日が差すこともあって、徐々に乾いてきました。

【オケラ(5.8)】
黒岩に到着すると、広場の目の前のピラミッドフェイスや練習岩は既に満員で、他に登れる岩がないかI村さん、A木さんが探してくださって、左に回り込んだ『オケラ』が空いていましたのでそちらに取付きました。
取付いた時にはまだかなり濡れていましたが、A木さんが持参した雑巾で水分を拭き取りながら極めて慎重に登られて、トップロープを張って頂きました。
本当にありがたいことです。
自分もそういう役割を担えるようにならなくてはと思いました。

次に自分が登らせて頂いて、何とか落ちることなくトップアウト。
前回は上部の核心でテンションしてしまいましたので、ノーテンで登れてほんの少しは成長しているのかなと嬉しくなりました。

I村さんはいつも通り、危なげない抜群の安定感でトップアウト。流石です!

A木さんトップロープを張って下さった。白く見える部分は濡れている。

【大スラブ右ルート(1P目のみ/5.10a)&トッツィー(1P目のみ/5.10c)】
次に、少しグレードの高いルートを登ってみようということで、『オケラ』の右隣にある『大スラブ右ルート』をA木さんがリードしてトップロープを張って下さいました。
流石の青木さんも濡れ濡れだったので、『大スラブ中央クラック』を一部利用しながら、カムを使用しながら、慎重に慎重を重ねてロープを伸ばしておられました。
そういった慎重な姿勢は大いに参考にしなければならないと、日頃から感じております。
そういった先輩方の後ろ姿を見れるのが、当会の素晴らしい所だと感じます。

I村さんはA木さんの張ったトップロープを利用して、もう一つ右隣の『トッツィー』にトライされていました。
濡れていたせいもあって苦戦されていましたが、丁寧にムーブを検討されていました。

A木さんが『大スラブ右ルート』にロープを伸ばす。

私には両ルートともレベルが高そうでしたので、今回は登りませんでした。
また近い将来、挑戦できると信じてます!

I村さんの登攀中、お知り合いの方から声掛け頂きました。
そのお二人は最近、カナダはスコーミッシュにクライミングに行っていたそう。
その情熱に感嘆しましたし、山の世界は広いぞと改めて感じさせて頂いて励まされました。

【ヤンキー稜】
『オケラ』エリアから更に右に回り込んで、次は『ヤンキー稜』にA木さんと私の2人で登りました。
I村さんは登らずにお待ち頂いてしまいました。ありがとうございました🙇
4月にI村さんと登った際は、1P目下部で時間がかかってしまった上、2P目ではエイドしていたので、今回はそのリベンジです。

今回は1P目はセカンドで比較的スムーズに登れました。
2P目はなんと!リードさせて頂きまして、それなりに時間は掛かってしまいましたが、ランナウトする部分にはカムを決めるなど、安全確保にも意識を使って無事トップアウトすることができ、収穫のあった登攀をすることができたと感じております。

1P目下部

【西18番ルート(5.11a)】
ルンゼを挟んで『ヤンキー稜』の左隣にある『西18番ルート』にI村さんとA木さんがトライされていました。
まずはI村さんがリード。
核心の少し張り出した部分をフレークを使って越える部分に苦戦されていましたが、見事、トップアウト!

次にA木さんはトップロープでトライ。
I村さんと同様の部分で苦戦されていましたが、A木さんも見事トップアウト。
お二人とも流石でした😙

I村さん
A木さん

【まとめ】
今回は雨後の山行でした。
登山、クライミングは自然を相手にするもの。
いつも万全のコンディションで向き合いたいものですがそうもいきません。
「これくらい雨が降って、止んでから〇〇時間くらい経過すると、これくらいの状態なんだな」というような経験を積んでいくことも、非常に重要なことだと改めて思いますので、今回の山行もまた一つ貴重な経験をさせて頂きました。
I村さん、A木さん、緊急連絡先をお引受け頂いたU田さん、今回もありがとうございました!