メンバー:F寺、Y内、A木、I村、U田、Y代、H島、I澤(L)
日程:2025年4月12日(土)
場所:湯檜曽川を挟んで白毛門駐車場の対岸の斜面(湯檜曽川右岸側)
4月会山行は2月SMSCA講習会の内容共有と、春合宿前の技術確認を目的として雪訓を実施しました。
私I澤は初めて訓練山行の進行役?講師役?を務めさせていただきました。
説明が分かり辛かったり未熟な部分があったかと思いますが、経験を積み重ねて、より良い訓練山行を実施・完遂できるように精進します。
ご参加いただいた皆様、緊急連絡先をお引受け頂いたT橋さん、今回もありがとうございました🙇
【内容】
➀スタンディングアックスビレイにおける自己脱出
➁ボディビレイ
③支点構築(スノーバー、土嚢、スノーボラード)
➃梱包・搬送
【スタンディングアックスビレイにおける自己脱出】
まずは、2月SMSCA講習会の内容共有としてスタンディングアックスビレイにおける自己脱出をやりました。
手順はこちらを参照して頂きたいのですが、
特に、≪肩絡みで確保した後、ビレイループに掛けたカラビナにムンターヒッチを掛けて、両手を自由にする≫までの工程に苦慮している様子でした。
重要なのは、“手順”そのものではなく、“手順”の持つ意味。
その意味を理解したうえで、“手順”に固執するのではなく、自分自身が確実にやれる方法を身に着けることが重要。
そして、例えば後輩への指導方法の一つの類型として“手順”とその“意味”を伝授する。
そうすれば、“手順”自体が改良・変更されても、対応できるのだと思います。


【ボディビレイ】
そもそもボディビレイがちゃんとできていないのではないかという話になり、併せて、ボディビレイの練習も行いました。腰絡みと肩絡みです。
実際の山行でもよく使うので、自信をもって確保できるようになっておきたいです!

【支点構築】
スノーバー、スノーボラードで支点構築を行いました。
一部の参加者の方々には土嚢での支点構築も学習しました。
現場の状況に合わせて持ち合わせているもので支点構築するためには、なるべく多くの方法を知っている方が有利です。
その時の雪質や天候、気温などの条件によっても、最適な支点構築は変わると思います。

【梱包・搬送】
訓練の最後に梱包・搬送を行いました。
山行中の事故で要救助者が行動不能に陥った時、風雪を凌げる場所に移動させたり、救助ヘリが近付ける場所まで移動させる必要があります。
今回は雪上で使える梱包・搬送技術でしたが、今後機会を見つけて、無雪期の梱包・搬送技術も勉強・訓練したいと思いました。





当会の掲げる安全登山、遭難対策を実現するためには、今回の雪訓内容も含め、講習会への参加⇒最新の技術習得⇒会内での共有(訓練山行など)のPDCA サイクルを回していくことは有効な手段の一つです。遭難対策の技術・仕組みがベースにあって、”より高く、より困難”な山行にトライできる。自分自身、まだまだ先輩方に頼り放しですので、引き続き、技術の習得⇒会への還元に努めて参ります。改めまして、皆様、今回もありがとうございました!