筆頭岩

日程 2024年11月9日
メンバー 先行チーム:K村さん、F王寺さん、後行チーム:T橋さん(L)、U田(SL/記録)

渓稜祭1日目はチーム分けして、マルチピッチクライミング未経験のU田に併せていただき妙義エリアの筆頭岩へ。

駐車場から臨む筆頭岩

取り付きに到着してT橋さんに支点構築から確認させていただきます。この時点で緊張感からU田はすごい顔をしていたらしく、爆笑されながらのスタートとなりました。

1ピッチ目、先行チームセカンドのF王寺さんにくっついて、ランニングの取り方(どの岩や枝を利用するか、どのギアを使えばいいか、長さの調整方法等)を教えていただきながらゆっくり登ります。

支点構築と引き上げも都度都度確認していただきながら。
F王寺さんに引っ付き虫しながら登ります。
(T橋さんがひょいひょいと登ってくるのもあり)、引き上げが全く間に合っていない図

F王寺さんに散々こわいよ~と脅されていた3ピッチ目。

足場はしっかりありますが、とにかく高度感がすごい!!一歩一歩、牛よりも慎重に足元を慎重に確認しながら歩きます。風がない日でよかった……。

4ピッチ目。鎖もついており、そんなに難しくないかもと安心したのも束の間、膝すら届かず腹ばいで無理やりよじ登る。

そうこうしてるうちに、ここまでつかず離れずで登ってくれていたF王寺さんの姿が忽然と消えます。最後の壁を登ってしまうとほぼ平坦になったため、ランニング取らなくても大丈夫ってことなのかなあ……?ととりあえず進みます。

が、なんとF王寺さんはアプローチシューズの靴底が両足はがれてしまい、先に行ってしまっていたことが判明。

(冷静に考えたら、ランニングを取らずに進んでいい訳がなく、大変反省しました……。)

ようやく辿りついた山頂では、大変かわいい標識がお出迎えしてくれました。

まっっっっっつたく景色を楽しむ余裕はありませんでしたが、終始妙義を眺められる絶景ルートでした。

記念撮影を取り、時間が押し気味だったこともあり早々に下山を開始します。

帰りは懸垂2ピッチ。1ピッチは短いためロープ1本、2ピッチ目はロープ2本使用して一気におります。

立派すぎる残置の支点
一本目、紅葉に落ちるような懸垂スポット。

2ピッチ目で先行したF王寺さんから、「空中になるとこがあるから気を付けて~!」という声掛け。空中懸垂やったことないなあと思いながら降り始め、下降をはじめてから「え、空中ってどうやるの……?」と気づきました。時差。

下りながら「とりあえず右手離さなければいいですか!?」と聞いた時のT橋さんの顔が忘れられません(すみませんでした)。

どう動けば振られないか必死に考えながら、そろそろと腰を落として、どうにか空中ポイントをクリア。

すいすい下りてくるT橋さん

U田は無事に下りれたことでいっぱいいっぱいになっていましましたが、ここからが一番の大事件。ラストのT橋さんが下りた後にロープを引くも、ロープが落ちてこない!

結び目を解かずに引いたため、支点でロープが引っかかってしまいました。

(この後宴会の準備をしなければならず)時間が押していたこともあり、F王寺さんとU田は先に下山し、K村さんとT橋さんが登り返してロープに回収に向かってくださいます。

(その後聞いたところによると、別パーティーが登ってきたため落としてもらおうとしたらそのパーティーがロープ一本だったため、ロープをお貸しして回収したとのことでした)

こういった事態も起こりうるということ、大変勉強になりました……。

夜の大宴会のごちそうの一部、鳥の丸焼き(蒸し?)
とうとう暖簾が……!

はじめてのマルチピッチクライミング、終始てんぱりっぱなしで、登っている最中はこわい……!という気持ちでいっぱいでしたが、時間が経つと楽しかったな~となってしまう不思議。

先輩3人付きっ切りで指導していただき、大変贅沢な岩登りデビューとなりました。今回教えていただいたことを忘れないように、しっかりと復習しておきます。ありがとうございました!

裏妙義・木戸壁右カンテ(会山行)

日程:2024年11月9日
場所:木戸壁右カンテ
メンバー:A木(L) l村  I 澤 Y代


紅葉が綺麗な妙義山の木戸壁右カンテ
この時期は流石にヒルはいないと思うけど、たっぷりジョニー吹き掛け出発!

本日はI澤さんのマルチデビュー
Aさんとペアで登って行きます。

なんだか母親のような気持ちになりドキドキ(笑)頑張ってI澤さん


確かにカンテだなるほど、なるほど…
ホールドの様で掴みやすい。


なんだかあっという間に終わってしまいました。

懸垂下降へ

ヒルは誰も被害者なく下山
みんなの脚が早まるのは…
この後はお楽しみの渓稜祭

ダッチオーブンで鶏肉

お酒は欠かせないはね。

【I澤さんの感想】2ピッチ以上ロープを出して、支点を作って、確保して、懸垂下降して…という山登りを初めて体験したのは、8月にN山さんに連れて行って頂いた北穂高岳東稜でした。思い返すと、自分にとってはとても冒険的で、素晴らしいものでした。今回の木戸壁右カンテは、北穂高岳東陵と比較すると、より垂直で、ピッチ(5ピッチ)・懸垂下降が多く、挑戦的なものになったと感じております。奇数ピッチが自分。1-2ピッチ目はフェイス、3ピッチ目はガリーを登ります。少し張り出した岩を乗り越える部分があったのですが、終了点でA木さんから「あそこどうだった?」と聞かれ、「やっとでした。怖かったです。」と答えた自分。ランナウトした時の無防備さ、絶対に落ちられない緊張感がありました。4ピッチ目は顕著なカンテ状を登りましたが、右側はスッパリと切れ落ちており、"境"にいると感じました。身体が空中に投げ出されるような高度感は格別です。カンテから右に視線を向けると、木戸壁カンテに並走するように、スラブ状のフェイスを持つ巨大な岩塔があり、「どうやったらあのフェイスは登れるのだろうか」などと考えました。緩傾斜のフェイスを登り5ピッチ目終了点(右カンテルートの最終終了点)に到着。登ってきたルートを懸垂下降する為、後続パーティーとルートを譲り合います。自分はこの懸垂下降(4ピッチ?)で、非常にもたついてしまった。・練習不足で、セッティングに時間がかかった。・懸垂下降のルート取りが下手だった。・実際の岩壁は傾斜、角度、起伏、凹凸、障害物が様々であり、大きく振られたり、ひっくり返らないよう、恐る恐るの下降となった。・ロープを束ねた状態で下降したが、束ね方や繰り出し方のせいか、下降中に何度もキンクした。レベルアップして次の山行に臨めるように、精進します。A木さん、Ⅰ村さん、Y代さん、今回も大変お世話になりました。