木曾駒ケ岳・空木岳縦走(会員山行)

メンバー:N山、I澤(L/記)
日程:2024年10月12日(土)-14日(月)
1日目:12:20千畳敷ロープウェイ上駅-13:30頂上山荘TS(テント設営)13:50-14:10木曽駒ケ岳山頂-14:35頂上山荘TS
2日目:5:45頂上山荘TS-6:20宝剣岳-8:00濁沢大峰-9:00檜尾岳-10:20熊沢岳-11:30東川岳-13:35空木岳-14:25空木岳避難小屋
3日目:5:40空木岳避難小屋-6:30ヨナ沢の頭-7:40マセナギ-10:00池山尾根登山口(駒ケ根高原スキー場駐車場)

10月の三連休はN山さんに中央アルプスに連れて行って頂きました。
もちろん?私I澤は初めて。
今年1月にサギダル尾根、3月に空木岳と、積雪期の会(員)山行で実績のある山なので、まずは夏道を経験させて頂きました。
N山さん、今回もありがとうございました!

【1日目】ガス→晴れ(雲多め)
12:20千畳敷ロープウェイ上駅-13:30頂上山荘TS(テント設営)13:50-14:10木曽駒ケ岳山頂-14:35頂上山荘TS

早朝にN山さん宅に集合し、中央アルプスへ向かいます。
行楽シーズン真っ只中。案の定、中央道の合流点で大渋滞。仕方ないですね(泣)
駒ヶ根高原スキー場駐車場に車を停めて、バスでロープウェイ乗り場へ向かいます。
菅の台駐車場は満車でした。
ロープウェイに乗り込み、千畳敷ロープウェイ上駅到着。時間が遅かったので、登りのロープウェイはハイシーズンにしては空いていました。
駅舎から出ると、目の前にサギダル尾根が。想像していたより急。こんな所、自分に登れるのか…
いつか登れるように修行せねば!

サギダル尾根

千畳敷カールのど真ん中を登っていきます。
積雪期を想定して、雪崩易そうな斜面はどこか、想像しながら登ります。
同じ斜面でも、樹木・植物が残っている部分と、ガレている部分があり、後者は雪崩の影響で表面の樹木等が無くなり、ガレたと想像することができます。
右斜面はそういった部分が所々に見られました。
なんとなく歩くのではなく、積雪期を想定することが大切だということです。

千畳敷カール
カール右斜面の様子。どこが雪崩易そうか考えながら登る。

山頂山荘に到着。紅葉シーズン真っ只中で、既に多くのテントが張られていました。
なんとかスペースを見つけて、テント設営。
空身で木曾駒ケ岳山頂へ。
御嶽山山頂は雲に覆われていましたが、山々を一望できました。

木曾駒ケ岳頂上にて
木曾駒ケ岳頂上より。御嶽山は雲に覆われていた。
木曾駒ケ岳頂上から細尾沢を見下ろす。沢登りできるそう。詰めが楽しそう!

テン場に戻って乾杯。(木曽の地酒・中乗さん、美味かったです!)
日が出ているうちは、外で過ごしていましたが、日が陰ってくると、急に冷え込んできました。
ちなみに、頂上山荘の水場は凍結防止の為、16時以降は利用できないそうです。

夕方の頂上山荘テン場

【2日目】晴れ
5:45頂上山荘TS-6:20宝剣岳-8:00濁沢大峰-9:00檜尾岳-10:20熊沢岳-11:30東川岳-13:35空木岳-14:25空木岳避難小屋

朝起きると、フライシートの内側がパリパリに凍っていた。結構、冷え込みました。
日の出とともに出発。天気は快晴。

頂上山荘の夜明け

宝剣岳-濁沢大峰-檜尾岳-熊沢岳-東川岳と中央アルプスの稜線を楽しむことができました!
ロープウェイで比較的容易にアクセスできる稜線ですが、所々、鎖場があったりと、緊張感もありました。

宝剣岳と宝剣山荘
宝剣岳登頂!
中央アルプスの稜線
鎖場
鎖場

東川岳に近づいてくると、美しい三角錐の空木岳がドンと見えます。
優雅な見た目。さすが「中央アルプスの女王」。
東川岳山頂から下降したコルには、木曾殿山荘があります。
木曽殿山荘の水場(山荘から片道15-20分程)は、この時期でもジャージャー流れていました。

空木岳へ続く稜線

木曽殿山荘から空木岳山頂へ、最後の登り。
一気に山頂へ詰め上がる登りにアドレナリンが出ます!

空木岳山頂へは木曽殿山荘のあるコルから、一気に詰め上がる。

ある程度登ると、大きな岩がゴロゴロしてきて、ちょっとした岩登りになります。
積雪期は、ザイルを使用した方が良いだろうなと思いました。
濡れたテントと水を背負って岩をよじり上がるので、それなりに大変ですが、これも楽しい!

山頂に辿り着くには、大きな岩をいくつも越えなければならない。

いくつか小さいピークを越えて、空木岳登頂。

空木岳山頂にて

空木岳のカールの中を沢伝いに下降し、避難小屋へ向かいます。
この時期でも沢の水はしっかり流れていました。
避難小屋には先行者2名とデポ2名分。トイレ付のまだ新しそうな綺麗な小屋でした。
最終的には10名程になりましたが、詰めれば、16人程は泊まれるのではないでしょうか。
(前日は満員御礼で、床に寝た方もいたそうです。)

空木岳のカール
空木岳避難小屋

【3日目】晴れ
5:40空木岳避難小屋-6:30ヨナ沢の頭-7:40マセナギー10:00池山尾根登山口(駒ケ根高原スキー場駐車場)

日の出とともに避難小屋を出発。やはり朝は冷え込みました。

避難小屋を出発

(カールから麓を見た)左手の池山尾根に上がり、尾根道を進みます。

池山尾根から見た宝剣岳

積雪期は尾根上を真っ直ぐ進むこともできるそうですが、夏道は途中からトラバースを交えながら進みます。(トラバース道は所々、崩れている所もありました。)
迷い尾根を過ぎて、小地獄・大地獄と経由。地獄は痩せ尾根で、積雪期は注意が必要だと思いました。

積雪期はトラバースせず、尾根上を通過することもできる。積雪状況によって、ルート選択したい。

今年3月にN山さん達が幕営したマセナギを通過。マセナギから空木岳山頂は結構距離があるのだなとわかりました。
無事、スキー場駐車場に到着。

帰りは、こまくさの湯で汗を流してから、明治屋駒ヶ根本店で食事をして帰路につきました。
明治屋さんは開店前から20組以上が順番待ちしていました。

明治屋駒ヶ根本店。私は欲張りすぎて超満腹。N山さんは馬刺し握り。

いつか、積雪期の空木岳、中央アルプス縦走に挑戦できるように、引き続き、山行を重ねます。
N山さん、今回も大変お世話になりました!