2021年10月8日(金)〜9日(土) 廻り目平キャンプ場に1泊2日(両日快晴)
メンバー: Sさん、K(記)
大先輩のSさんと、憧れの岩場小川山での初クライミングです。
<1日目>ガマスラブ→ガマルート
(5〜6P、5.8)
テント場を定めて、10:30出発。
まずは、ガマスラブ。私がリードで出発!2ピンかけるところまでは、まぁなんとか行けましたが、3ピンめを取りに行こうと上を見ると、完全なるスラブ!のっぺりしていて手も足もかけるところがない!こんなの初めて!唖然呆然…💦右手前方を見るとなんとなく岩が波打っているので、こっちならピンかけられるかもと思い前進するも、フォール!5mくらい斜め下に吹っ飛びました。ヘルメットに感謝。悔しいのでもう一度トライするも、やはりフォール!(2度目のフォールは落ち方が上手だったとSさん(笑))
ダメだこりゃ、とクライムダウンで退散。
Sさんにリードを替わってもらいます。
Sさん、私がフォールしたあたりに立ち「うーん、ここは悪い。難しい。ダメだよ」と言って、真上にたちはだかるスラブを登り始めます。丁寧に手と足を置き、四つん這いの格好で前進。さすが!しっかり岩を捉えています。さらに3ピンほどかけて支点構築。私に登るようコール。セカンドならなんとか行けるかもと出発。しかし、スラブ怖い!いつ滑り落ちるかわからない恐怖に怯えながら、なんとかSさんの待つ支点まで到達。ほっ。
スラブは、身体を岩から離して足親指の付け根を岩に押し当てて登るのがコツとのこと。自分の足を信じて登れとのことだが、信じきれません💦。
手は、指を小さな穴に入れると良いらしいのですが、ひっかけるというほどの大きさはないので、どう活用するのか不明…。
ここから20mほど歩き、木を利用して支点を作り、Sさんをビレイで引き上げることに。でも、セッティング位置が悪く、ロープが交差してしまい、直したりしているうちにタイムアウト。Sさんからアルピニストの現場ならではの簡単かつスピードアップのロープ引き上げ方法や自己確保のコツなどを教えていただきました。「まぁ習得には時間かかるから焦らずに取り組んでね」って励ましてもらい、感謝。
ガマルートの取り付きに到着。Sさんがリードし、6ピンほどとって終了点を構築(後でトポ図を見ると、ガマルートの半分ほどの地点でした)。私がセカンドで登って、カム等を回収。こちらは難なくスムーズに登れたのでほっとしました。
私が懸垂下降のセットを行い、Sさんがチェックし、懸垂下降で順に下山。
全然登れなかったけれど、スラブってどんなものかを知ることができて大収穫でした。
夜は、キャンプ場らしくミニBBQで栄養補給。
<2日目>
小川山ストーリー(小川山物語)
(QD9本+カム1本、28m、5.9)
取り付き地点までの道に渡渉があり、少々わかりづらく、二人で迷うこと約10分。やっと垂直にたつ花崗岩の人気ルート、小川山ストーリーに到着しました。
まずはSさんがリード。プロテクションの1ピンめが遠いので、クラックにカムを入れて1ピンめを作って登ります。ルート3分の2手前あたりの核心では、右のルート小川山ストリート(同グレード5.9)に少し入り込む形で進み、終了点に到達。Sさんが、クイックドローを外しながら下降。ロープ50mでは取り付きまで降りられず、高さ4mほどの左側にある小さなテラスでストップ。ここでSさん、私をビレイ。
ほぼトップロープの状態になり、私が登ります。Sさん未回収の1ピンめのカムと2ピンめのクイックドローを外して進みます。核心のところは乗り込む岩がかなり小さく、私もやや右に入り込むルートを行くことに。しかし、どこを取るか迷って壁に張り付いていたら、バランスを崩してしまい…、Sさんすぐにテンション!ありがとうございます。岩面に復帰するも、もしかしたら登れないかも……という思いが。いやいや、ここで敗退はできない!ちゃんと乗り込め、と自分に言いきかせて踏ん張って…核心脱出。その後はわりとスムーズに進め、てっぺん取れました。ご褒美の景色がすごい!爽快です!あきらめなくて良かった。
次にSさんがトップロープで登ります。先ほどのリードで行ったルートを修正し直上。攻めの登りです。見事にトップを取って下降。さすがの一撃でした。
ふたりとも小川山ストーリーを無事に登り終え、他に登るべき良きルートがあるかと周辺を歩きましたが、荒れたルートが多く、出発時間も迫ってきたので、ここで記念すべき初小川山クライミングは終了となりました。
廻り目平キャンプ場へ戻る道の途中では、ボルダーマットを背負う小さい子供連れのファミリー、金峯山から下山してきたグループなどにお会いしました。土曜日はさすが賑わっています。ここは、焚き火もできるし、設備も整っていて、ほのぼのとした居心地いいエリア。もう少し滞在したかったなぁ。
Sさん、たくさんのご指導、ありがとうございました。おつかれさまでした!
もっと練習して、いろんな岩場を登ったり、リードがとれるようになりたいです。